2023/01/15 (日) 旧暦: 12月24日 祝日・節気・雑節・朔望: 小正月、下弦 日出: 6時50分 日没: 16時50分 月出: ---- 月没: 11時11分 月齢: 22.7 潮汐: 小潮 干支: 癸酉 六曜: 大安
今日のあれこれ: どんど焼き
『どんど焼き2023』
https://youtu.be/KM9sNEUfKoU
『左義長(さぎちょ、さぎちやう) 新年
【子季語】
三毬杖、とんど、どんど、どんどん焼き、どんど正月、どんど場、さいと焼き、正月小屋、どんどん小屋、さいと小屋、飾りあげ、飾りはやし、吉書揚、みそどんど、爆竹、飾焚
【解説】
小正月に行われる行事。一月十四日の夜または十五日の朝に松飾りや注連飾りを焚きあげる。
この火で餅団子を焼いて食べると一年中無病息災であるとされる。書初の書を燃やして高く上がると上達するとも言われている。
「どんど焼」の「どんど」は「どんど燃えろ、どんど燃えろ」という囃し言葉からきたとされる。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【実証的見解】
左義長は、平安時代の宮中行儀の吉凶占いがその始まりとされる。大焚火の中心になるのは、三本に組まれた毬杖(ぎちょ)といわれる祝い棒または竹である。これに村人が持ち寄った正月飾りなどを結んで火をつけ、門松や注連飾りによって迎えた歳神を、それらを焼いた火によって送り返すのである。』
(季語と歳時記)
どんど焼きの俳句:
・一村がひとつとなりしどんどの火 小林もと子
・とんどの火燃えよ燃えよと大太鼓 水原春郎
・とんどの火小雪まじりを猛りけり 平田マサ子
・どんど火の灰降る振舞汁粉かな 夏目満子
・火照りたる笑顔並べりどんどの火 夏目満子
昔は、暖を取るために焚き火は、行われていたそうだ。
残り火で焼芋を作ったりした話は聞いたことがある。
今では、法律上の規制もあり、むやみ勝手に焚き火などはできなくなっている。
しかし、どんど焼き・左義長は地域ごとに行われてきた伝統行事なので、問題なく開催されている。
メラメラと燃え上がる火は、今ではどんど焼きなどの行事でしか見ることはできないだろう。
ガス焜炉の火とか七輪の火などは管理された火であり、心に燃え移る火ではない。
燃え上がる大きな炎は、人の心を燃え上がらせる力を持っている。
どんど焼きが開催される地域に住んでいる人は、どんど焼きに参加をして、御札や用済みになったものを燃え上がらせ、炎を見つめて、心も燃え上がらせることができる。
もし、あれば、参加されると良いと思う。
菜花亭日乗
菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc
2023/01/14 (土) 旧暦: 12月23日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時50分 日没: 16時49分 月出: 23時34分 月没: 10時46分 月齢: 21.7 潮汐: 小潮 干支: 壬申 六曜: 仏滅
今日のあれこれ: 寒垢離
《【過酷な年越し】極寒の中滝行に挑戦する人々に密着》
https://youtu.be/naiGa1dbNSY
『寒垢離(かんごり) 晩冬
【子季語】
寒行
【解説】
寒の三十日間、心身を清めて神仏に仕えること。
冷水を浴びたり 滝に打たれたりして経を唱える。』
(季語と歳時記)
寒垢離・寒行の俳句:
・寒垢離の一喝山に谺して 藤田達子
・寒垢離に滝団々とひかり墜つ 山口草堂
・寒こりや思ひきつたる老の顔 正岡子規
・寒垢離のみるみる赤みさす命 田所節子
・しづかな熱気寒行後の僧にほふ 能村登四郎
「寒垢離」と言う言葉は、明治以前にはよく使われていたが、現在では「寒行」の方が季語として、よく使われるようだ。
2023年の、寒垢離・寒行の動画を探してみたが、見つけられなかった。
滝行の動画があったので、掲載させていただいた。
滝行イコール寒行ではないが、厳寒に滝に打たれるという厳しさから注目される側面もあるので、取り上げられるのだろう。
季語の説明も、簡素すぎるので、辞書の記載も掲載することにした。
『寒行 (読み)かんぎょう
寒苦に堪え忍んで修行すること。寒修行(かんしゅぎょう)ともいう。
寒(かん)の入りから30日間、毎日、托鉢(たくはつ)や誦経(じゅきょう)、坐禅(ざぜん)、念仏(ねんぶつ)、題目(だいもく)などを行う。温暖な時期に比較して忍苦の度が大きいので、その功徳(くどく)も多大であるという信仰に基づく。
鉦(かね)をたたいて念仏や和讃(わさん)を唱えて市中を巡行するのを寒念仏といい、神社仏閣に参るのを寒参り、神仏に祈誓して寒中に水を浴びるのを寒垢離(かんごり)という。
一般の人が技能の熟達を神仏に願い、寒行することもある。
[石川力山]』
(日本大百科全書(ニッポニカ)「寒行」の解説)
動画は見つからなかったが、寒垢離・寒行は、現在でも寺社では行われている。
日蓮宗系のお寺では、寒行が行われているようだ。
例えば、静岡県富士宮市に所在する興徳寺の寒行の様子は、以下のサイトに報告されている。
日蓮宗 大日蓮華山 興徳寺
https://kotokuji.jp/22/
寒垢離・寒行の俳句を読むと、なぜ寒行が行われるのか、よく理解できる。
勿論、心も鍛えられるのだが、身体にも大きな力が充実するようだ。
田所氏、能村氏の句にはその様が詠まれている。
生命が赤く燃える。
寒行の後は、身体が匂い立つそうだ。
良い匂いであることは、言う迄も無い。
2023/01/13 (金) 旧暦: 12月22日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時50分 日没: 16時48分 月出: 22時34分 月没: 10時22分 月齢: 20.7 潮汐: 中潮 干支: 辛未 六曜: 先負
今日のあれこれ: 雪国
《「隠れ豪雪日本一」の町 積雪380cm…暖房費高騰“電気代7万円” オール電化が裏目に【羽鳥慎一 モーニングショー】(2023年1月12日)》
https://youtu.be/JqTSQp3STWU
『雪国(ゆきぐに) の意味・使い方
ゆき‐ぐに【雪国】 の解説
雪の多い地方。《季 冬》
』
<デジタル大辞泉(小学館)>
雪国の俳句:
・雪国の雪降る音の無音なる 新谷ひろし
・雪国となりて我が街眠りけり 石井雲雀
・雪国に嫁ぎ著なれしちやん~こ 三輪きぬゑ
・雪国に花鳥づくしの婚衣裳 筑紫磐井
・雪国に雪ふるどうにもならぬこと 平畑静塔
今年は、異常気象なのか、雪深い土地の人も驚く降雪量だ。
雪下ろし中に雪の事故で亡くなる人のニュースを何回も見た。
雪国の人だから除雪は危険なことだと承知しているはずだが、それでも事故は起きている。
今日は、久しぶりに寒さが緩んだ。
気温が上がると、雪は溶けるが屋根の雪が滑り落ちたりすると却って危ない。
スキーや雪見温泉など楽しむ雪は良いのだが、日々の生活に降り積む雪は辛いことのほうが多いかもしれない。
平畑氏の詠むように、「どうにもならぬ」と考える他はない。
立ち向かって勝てる相手ではない、心を平らかにして、雪の溶ける時を待つしか方法はない。
2023/01/12 (木) 旧暦: 12月21日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時50分 日没: 16時47分 月出: 21時36分 月没: 9時58分 月齢: 19.7 潮汐: 中潮 干支: 庚午 六曜: 友引
今日のあれこれ: 寒の内
《新年の味 うまみ極め~新潟「塩引きサケ」》
https://youtu.be/dEkee8tA89g
『寒の内(かんのうち) 晩冬
【子季語】
寒中、寒、寒四郎、寒九
【解説】
寒の入(小寒の日)から、立春の前日までをいう。単に寒とも寒中ともいう。
太平洋側はからりと晴れる日が続き、日本海側は鉛色の雪雲に覆われる。大寒、小寒など、類季語は微妙に配されているので、体感を踏まえつつ用いたいもの。』
(季語と歳時記)
寒の内の俳句:
・干鮭も空也の痩も寒の内 芭蕉
・厳かに万象寒の内にあり 富安風生
・熊笹の美しき時寒の内 高田風人子
・のら猫の声もつきなや寒の内 浪化
・寒の内子等健やかであれば足る 高木晴子
季語の解説にある様に、「太平洋側はからりと晴れる日が続き、日本海側は鉛色の雪雲に覆われる」日が続いている。
今日も風は冷たいが、陽射しは明るく良い天気だった。
1年で一番寒い時期なので、「寒」に関する季語は多い。
解説にもある様に、「寒の内」も「寒」も「寒中」も同じ内容の季語である。
寒いのは辛いことだが、寒いから良いこともある。
お酒の寒造りは、寒い時期だから良いお酒ができることを証明している。 他にも食料品で寒い時期が良いものはある。
「寒晒し」は、食品にも布にも寒さが良いものを作ることを言っている。
寒いからと言って逃げるのではなく、それを上手に使いこなすのは、人の知恵だ。
意外だったのは季語「寒の内」を使った句が少なかったこと。
「寒」が入る季語は多いが、「寒の内」は少ない。
「寒の内」と言う言葉は、日常的過ぎて、句に入れたいと思わせないのだろうか。
2023/01/11 (水) 旧暦: 12月20日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時50分 日没: 16時46分 月出: 20時38分 月没: 9時32分 月齢: 18.7 潮汐: 中潮 干支: 己巳 六曜: 先勝
今日のあれこれ: 福寿草
*(福寿草は、13:15辺りから登場します。)
《【季節の花々】1月 福寿草・ロウバイ・梅・十月桜 新春の花活》
https://youtu.be/CfELWgkSA5I
『幸福と長寿を願うフクジュソウ【寄り道・脱線 生薬雑話】』
https://youtu.be/1w2JkiVDQY4
『福寿草(ふくじゅそう、ふくじゆさう) 新年
【子季語】
元日草
【解説】
福寿草は、花のこがね色とその名がめでたいことから新年の花とされる。元日草ともいわれるように、古くから元日に咲くように栽培されてきた。
【来歴】
『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。
【科学的見解】
福寿草(フクジュソウ)は、キンポウゲ科フクジュソウ属の多年草で丈は十センチほど。観賞用に栽培されるほか日本各地に広く分布する。
花は黄色で、人参に似た葉を持つ。花期は二月から四月。近年、野生のフクジュソウは、個体数が激減しており、多くの都道府県で絶滅危惧種に指定されている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
福寿草の俳句:
・安曇野の日は透明に福寿草 熊岡俊子
・温もりの土手に競ひし福寿草 佐藤健伍
・黄と言はむ金と言はむか福寿草 樺山翠
・寄り添うて二つほころぶ福寿草 田中淺子
・福寿草咲きて家中明るかり 多田節子
新しい年が明ける元日に咲く花。
元日草、またの名を福寿草。
まあ、何と目出度い名前の花だろう。
新年に花開き、福と寿を持ってきてくれる花。
花の色も黄色で明るい、陽を受けると金色のように輝きを増す。
名前も花の姿も光の明るさと輝きを備えていて、周りを明るく見せてくれる。
福寿草の句は多い。
俳人たちに愛されて詠まれている。
福寿草に心を明るくされた俳人たちは素直に福寿草を詠んでいる。
薔薇のような花とは違う福寿草。
庭がある家なら植えてみたい花だ。
2023/01/10 (火) 旧暦: 12月19日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時50分 日没: 16時45分 月出: 19時40分 月没: 9時04分 月齢: 17.7 潮汐: 大潮 干支: 戊辰 六曜: 赤口
今日のあれこれ: 初場所
『2023.大相撲初場所。国技館観戦の楽しみ方』
https://youtu.be/x7SkyxE8WMk
『初場所: 一月場所、正月場所、初相撲
新年
大相撲一月場所のこと。東京の両国国技館で行われる。
見物人に和服姿の女性も多く、館内は正月らしい雰囲気に包まれる。』
(季語と歳時記)
初場所の俳句:
・初場所の風の街ゆくふれ太鼓 安陪青人
・初場所の土俵美し色満てり 金森恭子
・初場所の衣裳新たに立行司 水原春郎
・初場所の呼出し次郎すくと立ち 佐用圭子
・初場所の我にも欲しや力水 藤田美耶子
・初場所の座布団派手に舞ひにけり 鈴木撫足
令和5年の初場所は、1月8日初日を迎え、始まっている。
街にふれ太鼓が流れると伝統行事が東京を江戸に変える。
初場所の持つ力は大きなものがある。
日本人として生まれたからには日本の文化の中に浸りたい。
例句の中で、俳人たちも相撲の明るい健康的な文化を見えるもの聞こえるものからすべてを心の底から楽しんでいる。
力水欲しいなぁ~
2023/01/09 (月) 旧暦: 12月18日 祝日・節気・雑節・朔望: 成人の日 日出: 6時51分 日没: 16時44分 月出: 18時41分 月没: 8時32分 月齢: 16.7 潮汐: 大潮 干支: 丁卯 六曜: 大安
今日のあれこれ:
《“18歳で成人”変わる「成人式」 「20歳を祝う会」に名称変更も【知っておきたい!】(2023年1月5日)》
https://youtu.be/1Pydr9FTEwE
『成人の日(せいじんのひ) 新年
【子季語】
成人式、成人祭
【解説】
一月の第二月曜日、国民の祝日である。
過去一年間に満二十歳になった青年男女を祝福する。
市町村では祝賀の式典をおこなう。』
(季語と歳時記)
成人の日の俳句:
・雲駈けよ駈けよ成人祭の朝 増成栗人
・祝ふかに成人の日の鶴舞へり 清水基吉
・水打たれ成人の日の駅賑ふ 岡田日郎
・言ひ回し父さんに似て成人式 村上倫子
・桜いろして成人の日の吾子ならむ 能村研三
昨年4月1日から、民法が改正され、成年年齢が20歳から18歳に変わた。
2022年4月1日以降は、18歳の誕生日から成人となることになっている。
一方、20歳にならないとできないことも残されており、わかりにくい。
下記のようになっている。
(政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201808/2.html#:~:text=%E6%88%90%E5%B9%B4%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%82%8B%E3%81%93%E3%81%A8&text=%E6%88%90%E5%B9%B4%E3%81%AB%E9%81%94%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%A8%E3%80%81%E8%A6%AA,%E3%81%AE%E5%90%8C%E6%84%8F%E3%81%8C%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
より転載
)
『成年年齢の引下げで変わるもの・変わらないもの
・18歳(成年)になったらできること
親の同意がなくても契約できる
携帯電話の契約
ローンを組む
クレジットカードをつくる
一人暮らしの部屋を借りる など
10年有効のパスポートを取得する
公認会計士や司法書士、医師免許、薬剤師免許などの国家資格を取る
結婚
女性の結婚可能年齢が16歳から18歳に引き上げられ、男女とも18歳に
性同一性障害の人が性別の取扱いの変更審判を受けられる
※普通自動車免許の取得は従来と同様、「18歳以上」で取得可能
・20歳にならないとできないこと
(これまでと変わらないこと)
飲酒をする
喫煙をする
競馬、競輪、オートレース、競艇の投票券(馬券など)を買う
養子を迎える
大型・中型自動車運転免許の取得』
18歳で職を持ち、収入があり自活している人は、契約を自分の意志でできることは意味がある。
一方、まだ大学に行き、親の扶養下にある人は、契約ができても意味は無いと言えるだろう。
成人の日の例句の下2句。
それぞれ、母親が男の子を父親が女の子を詠んでいる。
いずれも、親から見ればまだまだ子供。
成長することは、良いのだが、独立して離れてしまうのは、まだまだ先の様だ。
2023/01/08 (日) 旧暦: 12月17日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時51分 日没: 16時43分 月出: 17時42分 月没: 7時54分 月齢: 15.7 潮汐: 大潮 干支: 丙寅 六曜: 仏滅
今日のあれこれ: 初薬師
《【2023元旦】峯薬師 護摩焚 般若心経》
https://youtu.be/GJwiIcvlueU
『初薬師(はつやくし) 新年
【解説】
正月八日は新年はじめての薬師の縁日である。
薬師は薬師瑠璃光如来の略称であり、病を癒すといわれ、信仰されている。
元旦にお参りすると、平常の三千日分のご利益がいわれる。縁日は毎月八日と十二日。』
(季語と歳時記)
初薬師の俳句:
・降る雪に大護摩焚けり初薬師 熊田鹿石
・かんざしを豊年挿しや初薬師 後藤綾子
・初薬師の御掌に照らされゐたりけり 藤沢紗智子
今日1月8日は、初薬師。
お正月は特別なので、元旦にお参りすると三千日分のご利益がいただけるので、元日からお藥師にお参りする。
動画の峯薬師の元旦護摩焚は、その有り難い様子なのだ。
初薬師の句を3句選んだ。
いずれも、正月早々の目出度い気分の中に居ることを感じさせて呉れる。
藤沢氏の句の世界は、もう一つ上のレベル、信仰の世界を示している。
初薬師は、行事・イベントではあるが、信心の人にとっては、お薬師様のお傍に居られる、仏様の光に照らされていることを幸せにも感じることができている。
「照らされる」と言う文字は、素晴らしい。
良い句を読ませていただいた。
2023/01/07 (土) 旧暦: 12月16日 祝日・節気・雑節・朔望: 人日、望 日出: 6時51分 日没: 16時43分 月出: 16時44分 月没: 7時11分 月齢: 14.7 潮汐: 大潮 干支: 乙丑 六曜: 先負
今日のあれこれ: 若菜
《【俳句さんぽ・第46回】人日・七種(新年の季語)一緒に七草を摘み、料理していただきませんか!》
https://youtu.be/4iUwPw4SIG8
『若菜(わかな) 新年
子季語: 朝若菜、磯若菜、磯菜、京若菜、千代菜草、祝菜、粥草、七草菜
関連季語: 七種
解説: 七種粥に入れる菜の総称。新春の菜は香りが強く精気に満ちている。その気をいただいて、一年を健やかに過ごそうというのが七種粥。
春の七草は芹、薺(なずな)、御形(ごぎょう)、繁縷(はこべら)、仏の座、菘(すずな)、蘿蔔(すずしろ)をいう。
今ではパックにしてスーパーなどで売られている。
来歴: 『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
文学での言及:
明日よりは春菜採まむと標めし野に昨日も今日も雪降りつつ 山部赤人『万葉集』
国栖等が春菜採むらむ司馬の野のしましま君を思ふこのごろ 作者不詳『万葉集』
あづさゆみおして春雨今日降りぬ明日さへ降らば若菜摘みてむ よみ人しらず『古今集』
君がため春の野に出でて若菜摘むわが衣手に雪は降りつつ 光孝天皇『古今集』
春日野の若菜摘みにや白妙の袖ふりはへて人のゆくらむ 紀貫之『古今集』
君がため春の野に出でて若菜つむわが衣手に雪は降りつつ 光孝天皇『古今六帖』
』
(季語と歳時記)
若菜の俳句:
・伊吹嶺に一歩近づき若菜摘む 水谷文謝子
・花までは出惜しむ足を若菜哉 千代尼
・華やぎの日差し加へて若菜粥 小澤克己
・嫁姑ほどよき距離の若菜かな 矢口笑子
・我が儘も夫のゐてこそ若菜風 児玉有希
今日は1月7日、人日の節句。
古来、この日には七草粥をいただいて、健康を祈願する習わしがある。
昔であれば、野原に出て自分の手で七種を摘んで、お粥にすることが普通であったが、今は、そのような環境に恵まれている人は少ない。
しかし、スーパー、八百屋の店頭で手に入れることは可能だ。
できれば、今日でなくとも良いから七草粥をいただきたいものだ。
若菜の例句を読んでいて、気持ちの良い句が多かった。
その中から5句を選んだ。
中でも、気持ち良い心が伝わる良い句が児玉氏の句。
この様な心を持って生活できれば、家庭は健康的になる事は間違いない。病気など近づくことはできない。
感謝の気持ちは健康に繋がっている。
言葉も「若葉風」が良い。
春の温かさが感じられる爽やかな風が吹いている。
2023/01/06 (金) 旧暦: 12月15日 祝日・節気・雑節・朔望: 小寒 日出: 6時51分 日没: 16時42分 月出: 15時50分 月没: 6時21分 月齢: 13.7 潮汐: 大潮 干支: 甲子 六曜: 友引
今日のあれこれ: 初夢
『2023年元旦 開運!京都の初詣 伏見稲荷大社を歩く/
Kyoto Japan Walk〡New Year in
Furhimi-inari』
https://youtu.be/L16jCHb1RNU
『初夢(はつゆめ) 新年
子季語: 夢祝、夢流し、初枕、獏枕
関連季語:
解説: 元日の夜または二日の朝にみる夢。二日の夜に見る夢を初夢という地方もある。縁起のよい初夢として「一富士二鷹三茄子」があるが、吉夢を願って宝船の絵を枕の下に置いて寝たり、悪い夢は「獏に食わせろ」ということから、獏の絵を枕の下にして寝たりする。
来歴: 『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。
文学での言及: 年くれぬ春は来べしとは思ひ寝にまさしく見えてかなふ初夢 西行『山家集』
』
(季語と歳時記)
初夢の俳句:
・縁起よき初夢賜ばり京の宿 服部珠子
・七十路の初夢空を飛びにけり 中村月代
・初夢にちちははも居り嬉しげに 斉藤裕子
・「君の名は」と聞かれ初夢覚めにけり 森下康子
・肩に手を置かれてふりむく初夢ぞ 熊谷愛子
初夢の例句を5句選んだ。
上の3句は、初夢らしい良い夢だ。
正夢であって欲しい夢だ。
下の2句は、初夢らしい夢。
夢の最後が判らない。
それからどうなったのか?
夢を見た本人が一番知りたいのだろうが、読まされた我々もヤキモキするのだから、なんとかして欲しい。
お正月なのだから、お正月らしい初夢を見たいものだ。
10億円の宝籤があたって大喜びなんというのは俗っぽすぎる。
コロナが終わって、家族で飛行機に乗って旅行という初夢なら、正夢になって欲しい。
2023/01/05 (木) 旧暦: 12月14日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時51分 日没: 16時41分 月出: 15時00分 月没: 5時25分 月齢: 12.7 潮汐: 中潮 干支: 癸亥 六曜: 先勝
今日のあれこれ: 仕事始
『仕事始め 今年の願いは(2023年1月4日)』
https://youtu.be/ChC6h4Winkg
『仕事始: 事務始/初仕事/初事務
新年
新年になって初めて仕事にとりかかることであるが、もともとは仕事を始める式を行うことであった。かつてはたずさわる職業によって仕事始めの日は決まっていて、おおむね二日は仕事に取り掛かれるように準備をする程度にとどめ、十一日に正式の儀式をするようであった。昔の農家の仕事始めは、二日と決まっていて、朝早く起き、朝飯までの間に、藁仕事や裁縫など、それぞれの分野の仕事を形式的に行った。』
(季語と歳時記)
仕事始の俳句:
・海女の村仕事始めの畔を焼く 森山治子
・鍬研いで仕事始としたるのみ 田辺素風
・鶏の骨煮つめて仕事始めとす 四十物敦子
法律で仕事始めの日が定められている官公庁は、勿論、昨日1月4日が仕事始め、大企業等の会社員も4日。
データでは、1月4日が40.18%、1月5日 17.18%だそうだ。
法律や規則で決まっている人ばかりではない。
決まっていない人も多い。
例句の3句は、そうした人たちの句。
海の仕事、農家の人、最後は主婦だろうか。
いずれにしても、今日か明日くらいまでに、それぞれ仕事が始まり、新しい年が始まって行く。
新年も今日5日現在は、コロナ、戦争から開放されていない。
しかし、いずれ、終わりの日が来る。
それは間違いない。
その時が早く来るように祈りたい。
2023/01/04 (水) 旧暦: 12月13日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時50分 日没: 16時40分 月出: 14時17分 月没: 4時26分 月齢: 11.7 潮汐: 中潮 干支: 壬戌 六曜: 赤口
今日のあれこれ: 売初
《【初売り】名古屋の百貨店で お目当ての福袋、セール品買い求める》
https://youtu.be/N6lPd19KoFk
『初商(はつあきない/はつあきなひ) 新年
【子季語】
商始/商初/初売/売初/福袋
【解説】
新年初めての商い。
昔は元日は休み、二日から店をひらいたが、今は元日も休まない店が多い。この一年の繁盛を願い、福袋などを用意して客を呼び込む。』
(季語と歳時記)
売初・初売の俳句:
・初売の加賀の起上小法師かな 飴山實
・売初やよゝと盛りたる桝の酒 西山泊雲
・初売の目玉の大き金目鯛 鈴木真砂女
・紅少し濃くひき初売出しの妻 榎本栄子
・初売りのお辞儀の列の中通る 若井菊生
百貨店・モールなど大店舗は開店していた店もあったが、街の商店街などは、今日から商い開始のところが多い。
商店街の初売には、威勢や常とは違うオメカシ・粧いが伴う。
新春の目出度さを売り手も買い手も感じながらの商いになる。
それが、初商いの楽しいところだ。
若井氏の句。
勢ぞろいしてお迎えしてくれるお店に入るには、新年の晴れがましさと、面映ゆい想いが交錯してお正月らしさを全身で感じることができる。
国産の治療薬も医療現場に投入されることになった。
今年こそはコロナ禍を終息させる新年にしたい。
2023/01/03 (火) 旧暦: 12月12日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時50分 日没: 16時39分 月出: 13時39分 月没: 3時24分 月齢: 10.7 潮汐: 中潮 干支: 辛酉 六曜: 大安
今日のあれこれ: 三ヶ日
『伊勢神宮に大勢の参拝客 内宮前のおかげ横丁も多くの人で混雑
』
https://youtu.be/mfZLnhlA9AI
『三が日: 三ケ日
新年
元旦、二日、三日の総称。
この間は毎朝屠蘇、雑煮を祝い、年賀を交換し、賀客には年酒をすすめる。正月気分はこの三日間に濃い。』
(季語と歳時記)
三ヶ日の俳句:
・穏やかな日射し恵まれ三ケ日 吉川ハマ子
・海を見て富士見て過す三ヶ日 星野
椿
・駅伝の話題に弾む三ヶ日 仁平則子
・悔いのなき看取りに明けし三ケ日 赤川誓城
・家族皆揃ひて過ぎし三ケ日 稲畑汀子
北国では、大雪が降ったり、冷たい北風が吹き付けた場所もあったが、太平洋側は、風は冷たく強い風が吹いたが、陽射しがあり明るい印象の三ヶ日だった。
交通事故、火災で死者は出たが、日本は大きな自然災害も無く三ヶ日が過ぎたことは良かった。
三ヶ日の句を読むと、不幸な三ヶ日や無為の三ヶ日の句も散見されるが、矢張り三ヶ日は目出度い気分で居たい。
心が安まる三ヶ日の句も数多くあるので、その中から選んだ。
人を取り巻く環境は人それぞれだが、心の感じ方も人それぞれだ。
環境が厳しいから心が安らないとは言えない。
病人を抱えていても家族とともに過ごすことができた三ヶ日なら、良いお正月だったと言える。
2023/01/02 (月) 旧暦: 12月11日 祝日・節気・雑節・朔望: 振替休日 日出: 6時50分 日没: 16時38分 月出: 13時06分 月没: 2時22分 月齢: 9.7 潮汐: 若潮 干支: 庚申 六曜: 仏滅
今日のあれこれ: 淑気
『都心から290キロ 豊かな自然広がる「八丈島」の正月は?』
https://youtu.be/PoCFNy_KxYk
『淑気(しゅくき) 新年
【子季語】
淑気満つ
【解説】
新しい年を迎え、天地山河いたるところに瑞祥の気が満ちていること。』
(季語と歳時記)
淑気の俳句:
・一湾の海穏やかや淑気満ち 大島みよし
・あけぼのの空刻々と淑気満つ 及川照子
・火入れ待つばかりの窯の淑気かな 館 容子
・花道を淑気のはしる鏡獅子 長谷川祥子
・うちつれて鶴歩みくる淑気かな 西山東渓
新年2日目の朝。
目覚めるとカーテンの間から朝の光が見える。
南の部屋のブラインドカーテンを開け、レースのカーテンも開けると、朝の光が差し込み眩しい朝陽が見えた。
ガラス戸を開け、ベランダに出ると空気は冷たく、キリリとして身が引き締まるのを感じた。
見晴らす景色はいつもと同じだが、正月2日目、まだ世の中は動き始めていない。
陽射しが降り注ぐ空も地上も動き始めようとする力を感じる。
淑気の説明では瑞祥(ずいしょう)と言い換えているが、今時の人は、瑞祥の意味もわからない。
調べてみた。
『瑞祥/瑞象
読み方:ずいしょう
めでたいことが起こるという前兆。吉兆。祥瑞。「―が現れる」
』
(デジタル大辞泉)
朝の光が照らす世界には、これから明るいことが起きると感じさせる力がある。
2023/01/01 (日) 旧暦: 12月10日 祝日・節気・雑節・朔望: 元日 日出: 6時50分 日没: 16時38分 月出: 12時36分 月没: 1時20分 月齢: 8.7 潮汐: 長潮 干支: 己未 六曜: 先負
今日のあれこれ: 初日、初日の出
《【新年への願い込め…】富士山の山頂から昇る“ダイヤモンド”初日の出 山梨・富士川町》
https://youtu.be/CCF3-1wacdc
『初日(はつひ) 新年
子季語: 初陽、初旭、若日、初日の出、初日影
関連季語:
解説 一月一日の朝日。
初詣とともに古くから、人々は正月一日、山や海から御来光を拝み、その年の幸福と平和を祈った。』
(季語と歳時記)
初日・初日の出の俳句:
・初日影裏富士雪を新たにす 勝俣明翠
・沖の舟大き初日に抱かるる 関森勝夫
・国原にあまねく初日とゞきけり 稲岡長
・鶏百羽白き胸張り初日待つ 大槻九合草
・健かに母老い玉ふ初日かな 会津八一
今日は雲も流れてきたが、朝のうちは青空が広がっていた。
名古屋の日の出は、7:01だったが、お天気に恵まれよく見ることができた。
富士山を背景に登る初日は絵になる光景なので、富士山の初日の句を探してみたが、意外にも1句しか見つけられなかった。
富士と初日の取り合わせは、日本を代表する光景なので、多くの句が見つかると想像したのだが、違った。
「国原」は万葉集にも詠まれる古語で、広い国土の意味だそうだ。
大きなイメージと古雅な響きがあり、この句を魅力的に想わせる、良い言葉だ。このような言葉を使うことができれば楽しい。
初日、初日の出の句は、光明るく、読む人の心も照らしてくれる。
2022/12/31 (土) 旧暦: 12月9日 祝日・節気・雑節・ 朔望: 大晦日 日出: 6時50分 日没: 16時37分 月出: 12時09分 月没: 0時17分 月齢: 7.7 潮汐: 小潮 干支: 戊午 六曜: 友引 九星: 六白金星 今日のあれこれ: 年越 『“制限ない大晦日”年越しそば求め老舗そば店賑わう(2022年12月31日)』 https://youtu.be/AWrcnv7nAk8 『年越: 年越す、大年越、年移る ...
2022/12/31 (土) 旧暦: 12月9日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
大晦日 日出: 6時50分 日没: 16時37分 月出: 12時09分 月没: 0時17分 月齢:
7.7 潮汐: 小潮 干支: 戊午 六曜: 友引 九星: 六白金星
今日のあれこれ: 年越
『“制限ない大晦日”年越しそば求め老舗そば店賑わう(2022年12月31日)』
https://youtu.be/AWrcnv7nAk8
『年越: 年越す、大年越、年移る
暮
大晦日の夜、眠らずに新しい年を迎えること。
除夜の鐘を聞きながら年越そばを食べるというのもこの夜の慣わしの一つ。古くは節分の夜のことをいった。
』
(季語と歳時記)
年越の俳句:
・完璧の半月の下年移る 藤田湘子
・常住の闇へ年越し詣かな 恩田侑布子
・同郷の友より文添へ年越蕎麦 仙田孝子
・年越すや若き日恋ふる涙もて 林翔
・拾はれし仔犬一と吠え年越すよ 百合山羽公
2022年最後の日。
狂気がミサイルを撃っている外国は、其の儘年を越す様だ。
それはその国民が解決する他はない。
一方、日本は平穏に年を越せるはずだったが、事件が起き犠牲者が出そうだ。
裏山が大規模な土砂崩れを起こし、民家を土砂に巻き込み押し流した。
2名は救助されたが2名が連絡不能になっている。
裏山が崩れることなど想定不能で、どうすることもできない。
何が起きるか、この世はわからない。
これ以外には、事件・事故が起きないように願って、残りの時間の無事な経過を見守りたい。
2022/12/30 (金) 旧暦: 12月8日 祝日・節気・雑節・ 朔望: 上弦 日出: 6時50分 日没: 16時36分 月出: 11時43分 月没: #NAME? 月齢: 6.7 潮汐: 小潮 干支: 丁巳 六曜: 先勝 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 年惜しむ 《【"戦"振り返り】2022年"今年の漢字"は『戦』 ― ウクライナ・ロシア/ 物価高・円安に対する家計/新型コロナ/W杯ベスト16 日本代表―「戦」ニュース振り...
2022/12/30 (金) 旧暦: 12月8日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
上弦 日出: 6時50分 日没: 16時36分 月出: 11時43分 月没: #NAME? 月齢: 6.7 潮汐: 小潮 干支: 丁巳 六曜: 先勝 九星: 七赤金星
今日のあれこれ: 年惜しむ
《【"戦"振り返り】2022年"今年の漢字"は『戦』
― ウクライナ・ロシア/ 物価高・円安に対する家計/新型コロナ/W杯ベスト16 日本代表―「戦」ニュース振り返りまとめ(日テレNEWS)》
https://youtu.be/d3q5_RR7mQA
(この動画の再生時間は、長いので注意!!)
『年惜しむ: 惜しむ年、惜年
暮
一年を振返って、去り行く年を惜しむこと。
今年もいろいろなことがあった、という感慨が込められている。』
(季語と歳時記)
年惜しむの俳句:
・年惜しむ戦の一字を贈り名に 森茉明
・今年ほど人惜み年惜みたる 稲畑汀子
・この人を惜しむ心に年は逝く 高野素十
・手にあまること多すぎも年惜しむ 豊田都峰
・自負も悔も胸におさめて年惜む 稲岡長
今年を振り返り、選ばれた文字は「戦」。
たった一人の時代錯誤の狂人の狂気のために、多くの人々が家を失い、かけがえの無い人を亡くした。
頭の中の絵空事や「作戦」なのか「戦争」なのかは、どうでも良い。
幾多の戦いを経て、学び得たヒューマニズムとか人権とかの理念が、無惨にも簡単に踏みにじられた失望感が重要だ。
新しい年には「コロナ」、「戦」は必要ない。
追い払う必要がある。
個人的には、2022年は良い年だったとは思えない。
年半ばには生まれて初めての逆境も経験した。
年の暮、12月にはかけがえの無い人を突然亡くした。
事実の前に呆然として、立ち尽くすしか他はなかった。
それとて、ウクライナの人たちの苦しみ・悲しみに比べればまだ、耐えられると言うべきだろう。
今日も含め残り2日。
この年がどの様に終わるのか。
見届けたい。
2022/12/29 (木) 旧暦: 12月7日 祝日・節気・雑節・ 朔望: 日出: 6時49分 日没: 16時36分 月出: 11時16分 月没: 23時13分 月齢: 5.7 潮汐: 小潮 干支: 丙辰 六曜: 赤口 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 白菜 《『こういうのでいいんだよ』旬の白菜は素材の味を活かして食べるのが一番美味い「白菜のうま煮」》 https://youtu.be/26rC7TRQEuI 『白菜(はくさい...
2022/12/29 (木) 旧暦: 12月7日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
日出: 6時49分 日没: 16時36分 月出: 11時16分 月没: 23時13分 月齢:
5.7 潮汐: 小潮 干支: 丙辰 六曜: 赤口 九星: 八白土星
今日のあれこれ: 白菜
《『こういうのでいいんだよ』旬の白菜は素材の味を活かして食べるのが一番美味い「白菜のうま煮」》
https://youtu.be/26rC7TRQEuI
『白菜(はくさい) 三冬
【子季語】
白菜漬
【解説】
アブラナ科。明治時代に中国から渡来した、冬野菜の代表的なもの。
堅く結球する系統と、半結球の系統がある。みずみずしさ、淡白な味は、和、洋、中華に重宝される。漬物、煮物、鍋物には欠かせない。
【科学的見解】
ハクサイは、古代中国で栽培されていたカブがチンゲンサイ類と交雑して、不結球(葉が重なり丸くならない)ハクサイが生じ、それが結球性を獲得して生まれたとされている。
ハクサイ独特の丸みのある結球性は、寒い冬の霜や凍結から若い葉(新芽)を守る役割を果たしている。
春先、暖かくなると、重なりがほころび始め、中央から茎が立ち、先端に黄色の十字架花を多数つける。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
白菜の俳句:
・ずつしりと重き白菜畑に取る 内田妙子
・寄鍋の白菜雪のごとくなり 山口青邨
・たけなはの鍋に白菜放り込み 高橋均
・元旦に合はせ白菜漬けておく 高倉恵美子
・愛されてゐて白菜を割りにけり 金田咲子
寒い夜には、鍋物が温まる。
鍋は守備範囲が広く、どのような具材でも受け入れてくれる。
今の時期なら白菜だ。
今ならずっしりと大きな白菜が手に入る。
動画レシピにある様に、白菜と豚肉だけでも十分に美味しい。
しかし、そう考えるより、白菜を100%楽しむには、白菜以外の具材は少なくしたほうが良い。
白菜を食べるタイミングも幅が広い。
火が通り白菜の甘さが出てきた時は一番のポイントだ。
それを過ぎても、何の心配もいらない。
火が通る程、白菜は柔らかくなり、包容力が増す。
外からの旨味を中に取り込んで、白菜自身の旨味に変えてしまう。
この辺りの柔軟さは尊敬に値する白菜のポイントだ。
俳句の中でも、白菜は人気者だ。
見ても触っても持ち上げても白菜の重さはずっしりとしている。
淡い緑色も清々しいが、矢張り美しいのは新雪のような白い肌だ。
存在感は頼もしさ・安心感を与える。
金田氏は幸せな人だ。
ずっしりとした安心感を手にして、真っ二つに割る白菜。
夫にも子どもたちにも誰からも愛されている幸せは確かなものだ。思えばニコリと笑いたくもなる、歌も口ずさみたくなる。
200%の白菜の句だ。
羨ましい。
だが、もう勝手にしろとも言いたくなる...
2022/12/28 (水) 旧暦: 12月6日 祝日・節気・雑節・ 朔望: 日出: 6時49分 日没: 16時35分 月出: 10時47分 月没: 22時06分 月齢: 4.7 潮汐: 中潮 干支: 乙卯 六曜: 大安 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: 年の暮 《【年末恒例】「年の瀬市」正月飾り「花もち」など買い求める客でにぎわう 岐阜・高山市 陣屋前朝市》 https://youtu.be/OG1oM1gjup4 《年の瀬...
2022/12/28 (水) 旧暦: 12月6日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
日出: 6時49分 日没: 16時35分 月出: 10時47分 月没: 22時06分 月齢:
4.7 潮汐: 中潮 干支: 乙卯 六曜: 大安 九星: 九紫火星
今日のあれこれ: 年の暮
《【年末恒例】「年の瀬市」正月飾り「花もち」など買い求める客でにぎわう 岐阜・高山市 陣屋前朝市》
https://youtu.be/OG1oM1gjup4
《年の瀬の「アメ横」を満喫する外国人観光客に密着(2022年12月26日)》
https://youtu.be/mP2HQVB-0wg
『年の暮(としのくれ) 暮
【子季語】
歳末、歳晩、年末、年の瀬、年つまる、年暮る、年尽く、暮、年深し、年堺
【解説】
十二月も押し詰まった年の終わりをいう。
十二月の中旬頃から正月の準備を始める地方も多く、その頃から年の暮の実感が湧いてくる。現代ではクリスマスが終わったあたりからその感が強くなる。』
(季語と歳時記)
年の暮の俳句:
・雨国に巨き下駄売る年の暮 白井新一
・遠くまでこころ遊びて年の暮 飯田龍太
・奥多摩の鮎の腹子や年の暮 細見綾子
・佳き酒と友の便りや年の暮 今泉貞鳳
・一瞬に夕日は海に年の暮 田尻勝子
・宇宙にも年の瀬あるや星の数 七郎衛門吉保
今年も、コロナ、コロナで1年が終わった。
某政治家が話したとおりだ。
来年はどうなるか誰もわからない。
隣の国では、爆発的にコロナ感染が広がり、実態の把握も行われていない。
新しい新型コロナウイルスの登場が危惧されているが、その分析も敢えて行おうとしない。
その影響を日本が受けないという保証はない。
日本でも死者数が過去最高を超えた。
決してコロナ禍は終わってはいない。
悲観的になってはいけないが、来年もコロナと戦う覚悟は必要な年の暮だ。
2022/12/27 (火) 旧暦: 12月5日 祝日・節気・雑節・ 朔望: 日出: 6時49分 日没: 16時34分 月出: 10時13分 月没: 20時56分 月齢: 3.7 潮汐: 中潮 干支: 甲寅 六曜: 仏滅 九星: 一白水星 今日のあれこれ: マスク 『【中国】“マスク拒否”…地下鉄で口論 一転「ウィズコロナ」に…トラブル続き』 https://youtu.be/YTK1jOpQP-o 『【韓国】“屋内マスク解除”12月中...
2022/12/27 (火) 旧暦: 12月5日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
日出: 6時49分 日没: 16時34分 月出: 10時13分 月没: 20時56分 月齢:
3.7 潮汐: 中潮 干支: 甲寅 六曜: 仏滅 九星: 一白水星
今日のあれこれ: マスク
『【中国】“マスク拒否”…地下鉄で口論 一転「ウィズコロナ」に…トラブル続き』
https://youtu.be/YTK1jOpQP-o
『【韓国】“屋内マスク解除”12月中に方針決定へ 新型コロナウイルス』
https://youtu.be/SDn4BizLzH0
『タイ政府 屋内を含めたマスク着用義務を解除(2022年6月25日)』
https://youtu.be/8k43wkC7Ylg
『マスク 三冬
【解説】
白いガーゼなどで口や鼻をおおうもの。
風邪の感染予防や寒さ、乾燥などから鼻や喉を守る。』
(季語と歳時記)
マスクの俳句:
・コロナ禍のマスクばかりの親族葬 三井所美智子
・どの人もコロナのマスク春寒し 田中藤穂
・四月馬鹿コロナマスクと老眼鏡 大山夏子
・誰も彼もコロナのマスク梅雨に入る 田中藤穂
・あまり多くてマスクの変と思ひけり 細川洋子
・バス停にマスクばかりが集ひをり 溝渕弘志
・マスクして出掛ける用意ととのひぬ 稲畑汀子
・マスクして世の外側に立つごとし 岡本眸
今日も、外に出ている間は、マスクを掛け続けていた。
朝のバスの中でも、名古屋駅前の繁華街でもほとんどの人がマスクをしている。
外国ではマスクの義務が外れ、していない人の方が多い、もしくは殆どの人がしていない国も多いそうだ。
外国から帰った人が日本に帰ると異様だと言っているのを見たことがある。
日本も政府レベルでは、マスクの義務化を始めたい様だが、お隣中国では0コロナ政策が破綻し、withコロナになり、感染大爆発している。
規制緩和後、2.5億人感染者が出ているとの報道もある。
大感染の中でウイルスが変異する可能性が高い。
中国政府はウイルスの変異分析をやめ、中国内のウイルスが何か判らないようにし始めたとの報道もある。
このような状況では、日本人は恐らくマスクをしないことは無いだろう。
たとえ、政府が義務化を解除しても、自ら掛け続けるだろう。
コロナのマスクの例句を探してみたが、意外にも少なかった。
4句見つかったが、コロナのマスクの句は最初の三井所氏の句だけだ。
その下の3句は、それぞれ春寒し・四月馬鹿・梅雨の季語があり、マスクは季語ではない。
コロナの文字はないが、コロナ禍の中のマスクの句として理解することもできる句を4句選んだ。
日本でマスクを外す日が来るとすれば、コロナの初期に投与される飲み薬が、近くのどの病院でも処方される様になってからだと思う。
塩野義製薬のゾコーバは、200万錠政府が発注したが、供給に不安があるとのことで、指定した医療機関・薬局でしか処方されないそうだ。
これでは、日本人はマスクを外すことはないだろう。
本末が転倒している。
問題はマスクではない。
治療薬がないからだ。
ゾコーバに投与後の副作用がない事を早く確認し、安全性が確認できれば、大量に発注し、どこの病院・薬局でも処方できるようにすべきだと思う。
政府の役割はそれが一番だと思う。