2023/01/19 (木) 旧暦: 12月28日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時48分 日没: 16時54分 月出: 4時06分 月没: 13時41分 月齢: 26.7 潮汐: 中潮 干支: 丁丑 六曜: 先負
今日のあれこれ: 寒月
《尺八、ピアノ、和太鼓による【寒月 ~インスピレーション~】》
https://youtu.be/EG7Pi-Y_qII
『寒月(かんげつ) 晩冬
【解説】
厳寒の空にさえざえとある月。
満月に近い寒月の夜は、冷たい月光が降り注ぎ建物の影や自分の影が地面に黒々と落ちる。
いよいよ寒さが身に滲みて、帰宅の足も自ずと早まる。』
(季語と歳時記)
寒月の俳句:
・寒月に白妙の富士峙てり 安原葉
・寒月に白刃をかざす滝のあり 桂信子
・寒月にまぶたを青く鶏ねむる 田中祐三郎
・寒月に射貫かれし身の固まりぬ 湯川雅
・寒月のうつくしといふ閨の妻 山口青邨
・寒月に照る海を見て寝に就く 山口波津女
天体というものは、あまり好きではない。
あまりに人間離れしていて人間の尺度では理解ができない。
温度からして氷より冷たいものもあれば、何千度で燃えているものもある。
近いものもあれば、遠いものもある。
遠いものは見えているが、その瞬間に存在するかどうかはわからない。
光り輝くものもあれば、暗黒で見えないものもある。
すべてを吸い込んでしまうものもあるとかや。
全く訳が分からない。
月は近い天体で、比較的安心できる。
それでも、寒月の例句を読んでいると、俳人たちはそうでもないようだ。
月では兎が餅を搗くとか狸が太鼓を叩くとか、メルヘンチックなものもあるが、美しいと感じる人達もいる。
一方、幻覚に夢を見ている人もいる。
「まぶたの青い鶏」など居る訳がない。
だが、寒月の光の下では居ると詠む。
不安に襲われやすい人は、寒月を冷え込んだ空気の中で見るのは避けたほうが良い。
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最終更新日 : 2023-01-19