2022/07/30 (土) 旧暦: 7月2日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
日出: 4時47分 日没: 18時47分 月出: 5時45分 月没: 20時00分 月齢:
1.38 潮汐: 大潮 干支: 甲申 六曜: 友引 九星: 七赤金星
今日のあれこれ: 氷水
「氷水」
https://youtu.be/ae7SgSKIiL8
今日は、熱中症レベルの暑さだった。
外から帰り、うがい、洗顔を済ませた後、身体に籠もった熱気を冷ますために、籐椅子に座り、グラスに氷と水を入れた氷水を横において飲んだ。
グラスを持って揺するとカラコロと音がして、その音が涼しさを誘う。
氷水の良いところは、後に尾を引かないこと。
スッキリと切れて終わってくれる。
夜になり、氷水の俳句の俳句を探そうとして、困った。
歳時記の世界では、「氷水」は次のようになっている。
『氷水: 夏氷、かき氷、甘露水、氷小豆、氷苺、氷金時、氷レモン、氷宇治、みぞれ、かちわり、氷店、氷旗
三夏
氷を雪のように削った食べ物。糖蜜をかけて食す。現在は果汁や練乳で甘みを付け、抹茶、小豆餡、クリームなどを添える。真夏の涼味として一般的。』
(季語と歳時記)
殆ど、「かき氷」のことを指している。
関連季語にある「甘露水(かんろすい)」も
調べると
『かんろ‐すい【甘露水】 の解説
1 砂糖を溶かして煮てからさました水。
2 おいしい水のたとえ。
』
(出典:デジタル大辞泉(小学館))
としており、氷の入ったものではない。
氷水を俳句で詠むには、季語をどうしたら良いの?
一般的な、イメージとして、「氷水」は水に氷を入れて冷やしたものではないの?
検証するため、Googleの検索窓に「氷水」を記入し、検索すると
https://www.google.com/search?q=%E6%B0%B7%E6%B0%B4&tbm=isch&ved=2ahUKEwj9w525iZ_5AhXFCN4KHXXbBu8Q2-cCegQIABAA&oq=%E6%B0%B7%E6%B0%B4&gs_lcp=CgNpbWcQAzIECCMQJzIECCMQJzIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQyBQgAEIAEMgUIABCABDIFCAAQgAQyBQgAEIAEOgQIABAYOgYIABAEEBhQ0ApY1R5gqiVoAHAAeACAAVmIAb0EkgEBN5gBAKABAaoBC2d3cy13aXotaW1nwAEB&sclient=img&ei=VlXkYv3AH8WR-Ab1tpv4Dg&bih=907&biw=1680&rlz=1C1CHBD_jaJP889JP889
グラスに入れた氷と水の写真が結果として表示される。
かき氷は表示されない。
国語辞書で、「氷水」を調べてみた。
精選版 日本国語大辞典「氷水」の解説
https://kotobank.jp/word/%E6%B0%B7%E6%B0%B4-498402
第一に、「水に氷を加えたもの。」とされている。
第三に、「氷を細かく削って、蜜や果汁、シロップなどをかけたもの。また、果汁、シロップなどを入れた器に削った氷を盛ったもの。こおりすい。《季・夏》」
かき氷も氷水の意味であると表示しているが、三番目だ。
今の世の中では、「氷水」は水に氷を入れたものが第1のイメージであることは疑いがない。
削った氷を盛りシロップを掛けたり、果物を載せたものは、「かき氷」と呼ぶのが普通だ。
歳時記でも削った氷を盛るものは「氷水」ではなく「かき氷」を季語とすべきだ。
歳時記を時代に合わせて変更すべきなのだが、それは誰がどの様にすれば、変えられるのだろうか?
簡単ではない問題だが、
かき氷ではない「氷水」の句を、皆で数多く読む他は無い。
先ずは、隗より始めよ。
1句詠んでみた。
・カラコロと音色涼しや氷水 笑山
- 関連記事
-
- 2022/08/02 日記 白南風 (2022/08/02)
- 2022/07/31 日記 夏の雲 (2022/07/31)
- 2022/07/30 日記 氷水 (2022/07/30)
- 2022/07/29 日記 沙羅の花 (2022/07/29)
- 2022/07/28 日記 冷奴 (2022/07/28)
最終更新日 : 2022-07-30