2022/07/25 (月) 旧暦: 6月27日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
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今日のあれこれ: 合歓の花
「日本の野山で咲く花通信 2022年7月上旬 ネムノキ」
https://youtu.be/rvlqjfro1nU
『合歓の花(ねむのはな) 晩夏
【子季語】
ねぶの花、ねむり木、花合歓、合昏、絨花樹
【関連季語】
合歓の実
【解説】
合歓は淡紅の刷毛のような美しい花を開く。夜になると葉を閉じて眠ったようになるので、この名がある。
【来歴】
『枝葉集』(正徳元年、1711年)に所出。
【文学での言及】
昼は咲き夜は恋ひ寝る合歓木の花君のみ見めや戯奴(わけ)さへに見よ 紀女郎『万葉集』
【科学的見解】
合歓の木(ネムノキ)は、マメ科の落葉高木で、高さ六~十メートル前後になる。日本在来の植物で、本州から沖縄にかけて分布する。葉は多数の小葉からなる二回偶数羽状複葉で羽片は七から十二対、小葉は十八から二十九対になる。夜になると小葉は閉じて垂れ下がり、他のマメ科の植物同様、就眠運動を行う。六月から七月にかけて、枝先に十数個の頭状花序を総状につけ、夕方、紅色の長い雄蕊が多数ある花が傘状に開花する。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
合歓の花の俳句:
・ちちははの国を仰げば合歓の花 熊谷愛子
・うなじ吹く風のやさしさ合歓の花 岡田房子
・ひとり居の眠気しきりや合歓の花 西山冨美子
・ひと夜経てなほ夢幻なる合歓の花 水野恒彦
・一村は夕靄の中合歓の花 廣畑忠明
昔住んでいた処には、合歓の花を見ることが出来た。
今は都会の市街地に住み、周辺に大きな公園はあるが、合歓の花は見かけない。
優しい、繊細な合歓の花は、都会の汚れた風の中では咲いてくれないのだろうか。
合歓の花を詠んだ句は多い。
ざっと見ただけで、1000句を超えている。
それだけ愛されている花だ。
句を読んでいても、とにかく優しい。
俳人たちも合歓の花の中では、心安まるようだ。
身体を包み込む合歓の花に、激しい感情も失せ、力も抜け、いつしか眠くなるようだ。
一人でも勿論眠くなるのだが、合歓の花咲く村では、一日が終わろうとする頃、もう村全体が安らぎに満ち、眠くなる。
桃源郷も魅力的なところだが、合歓の村にも魅力は満ちている。
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最終更新日 : 2022-07-26