2022/06/17 日記 さくらんぼ - 菜花亭日乗
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2022-06-17 (Fri)  20:20

2022/06/17 日記 さくらんぼ

2022/06/17 () 旧暦: 519日 祝日・節気・雑節・ 朔望:   日出: 424分 日没:  1859分 月出:  2203分 月没:  654分 月齢:  17.65 潮汐:  中潮 干支:  辛丑 六曜:  大安 九星:  五黄土星


今日のあれこれ: さくらんぼ

『山形県 待ちに待ったさくらんぼシーズン到来』

https://youtu.be/NbOcIUt_nYk



『桜桃の実(おうとうのみ、あうたうのみ) 仲夏

【子季語】
 桜桃、さくらんぼ

【解説】
 一般にさくらんぼと呼ばれているものは、西アジア原産の西洋実桜とその改良栽培種。やや黄味がかったみずみずしい赤い実が、二つに分かれた細く長い柄の先に垂れているのは、何とも可憐。

【科学的見解】
 一般的に桜桃として栽培されているものの多くは、セイヨウミザクラ(甘果桜桃)と呼ばれるもので、バラ科に属する落葉高木である。セイヨウミザクラは、明治以降日本へ導入された後、主に山形県で海外品種をもとに育種が行われ、日本の代表品種である「佐藤錦」や「紅秀峰」等の品種が作出された。本種の果実は、二~三センチメートルの大きさで、成熟期には十五から二十度ほどの糖度となる。雨にあたると実が裂果してしまうため、ハウスなどで雨除け栽培がおこなわれている。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)



さくらんぼの俳句:


・さくらんぼ里の日に照り風に照り   梅田武


・さくらんぼこの国いまだ捨て難し   徳田千鶴子


・さくらんぼどこに置いても艶めきぬ   穂苅照子


・さくらんぼ置けば明るき居間となる   稲畑汀子


・さくらんぼさくらんぼ笑みが自づから   滝沢伊代次


・さくらんぼころころ笑ふ人とゐる   高野春子


・さくらんぼふふみ幸せふふみけり   樺山翠


・さくらんぼ寄り添ふ二つ眩しかり   藤原はる美


・さくらんぼ君の唇染め上げて   稲畑廣太郎


・さくらんぼをさなさのこる妻の口  椎橋清翠


・さくらんぼ数へて食べて妻若し  下村ひろし




さくらんぼも桜桃も同じ果物だが、季語としては違いがあるようだ。
 詠まれている句はさくらんぼの方が圧倒的に多い。
さくらんぼという言葉には、心を惹き付ける力があるようだ。

数多いさくらんぼの例句を読んで、今更ながらさくらんぼの「幸せ力」とでも称すべき力を認めざるを得なかった。

この季節、苺狩も楽しいが、さくらんぼ狩りはもっと楽しみが多い。苺は果物で終わってしまうが、さくらんぼは果物だけでは終わらない。

さくらんぼが実る光景も美しい、それは最初の2句に詠まれている。

普通の果物と違い、さくらんぼは家の中に持って帰り、食卓に置いただけで変わるのだ。
 次の2句、居間に置いても、どこに置いても、その場が明るく艶めくのだ。

そして、それからだ、魔法が始まるのは
滝沢、高野、樺山の詠むように、さくらんぼは自ら笑い、近くの人をコロコロ笑わせ、口に入れるとその人を幸せにする力を持っているのだ。


藤原の句に出会って、さくらんぼを目の前にして、一寸幸せ度が足りないなと感じた。
さくらんぼがあるのに何が足りないのだろう?

その疑問は、下の3句を読んで解った。

いい年をした男が3人、口を揃えて、言っている。
眼の前でさくらんぼを食べている妻に惚れ直したと。

藤原は独りでさくらんぼを目の前に置いているのだ。
足りないのは、目の前に居ないもう一人だ。

若い二人なら、勿論、さくらんぼを目の前に置けば、幸せを感じることが出来る。

若くない二人でも、心配はいらぬ。
さくらんぼを摘んで、口に放り込んで、“ああ幸せ!!”と食べれば、目の前のいつもは難し顔の男も、年を忘れて妻の唇を見て、若々しさに魅せられてしまうのだ。


さくらんぼを買いに行こう。
老いも若きも、二人で食べよう。

そして、幸せになろう。




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最終更新日 : 2022-06-17

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