2022/06/10 (金) 旧暦: 5月12日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
時の記念日 日出: 4時24分 日没: 18時56分 月出: 14時06分 月没: 1時15分 月齢:
10.65 潮汐: 若潮 干支: 甲午 六曜: 仏滅 九星: 七赤金星
今日のあれこれ: 桑の実
「撓わに実った桑の実 ヤマグワ Japanese Mulberry Morus alba 2022/05/27」
https://youtu.be/we5nKT7EPWw
『桑の実(くわのみ/くはのみ) 仲夏
【子季語】
桑苺
【解説】
桑はクワ科の落葉高木。春に小花をつけ、夏に実を結ぶ。
熟すと黒紫色になり多汁で甘い。
養蚕が盛んな頃は子供が摘んで食べ、唇を紫色に染めたが、最近はあまり見かけなくなった。』
(季語と歳時記)
桑の実の俳句:
・桑の実や絹街道てふ昔みち 及川照子
・桑の実の熟るる大利根河川敷 本多遊方
・垣を成す桑の木老いて実の多き 正岡子規
・桑の実の熟れ垂りぬふるさとのごと 日野草城
・桑の実や遠回りする帰り道 角口秀子
・桑いちご乙女の口を染めにけり 池部久子
・桑の実に染まりし舌を囃し合ふ 田村園子
・桑の実やそれぞれ語る幼き日 上原光代
桑の実については、それぞれの人の生まれ育った環境に大きく影響を受ける。
市街地に生まれ育った人にとって、桑はお蚕さんの餌である桑の葉を採るためのものという事しか知らない。
桑の実?
桑に実がなるの?
桑の実って食べられるの?
といった有様で、会話も成り立たない始末だ。
一方、養蚕や絹糸の産地であった山里や農村部で生まれ育った人たちは、桑の葉より桑の実だろう。
桑の実を詠む俳人たちの楽しそうなこと。
街のケーキやお菓子は無くても、桑の実が熟れる梅雨時には、口を真っ赤に染めて笑いあった幼き日を思い出すことが出来る。
街に生まれ桑の実を実を食べたことのない者は羨ましく思うことしか出来ない。
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最終更新日 : 2022-06-10