2022/03/18 (金) 旧暦: 2月16日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
彼岸、望 日出: 5時48分 日没: 17時50分 月出: 17時47分 月没: 5時56分 月齢:
15.39 潮汐: 大潮 干支: 庚午 六曜: 大安 九星: 四緑木星
今日のあれこれ: 彼岸
「超泉寺のおしょうさん『春のお彼岸~六つの修行~』」
https://youtu.be/N5SnwWXFwRk
『彼岸(ひがん) 仲春
【子季語】
彼岸中日、彼岸太郎、入り彼岸、さき彼岸、初手彼岸、終ひ彼岸、彼岸ばらい、彼岸前、彼岸過、彼岸講、万灯日
【関連季語】
秋彼岸、春分
【解説】
春分の日を中日として、その前後三日の計七日間を指す。このころになると、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われるように寒さも治まる。先祖の墓参りなどの行事がある。
【来歴】
『毛吹草』(正保2年、1645年)に所出。
【実証的見解】
彼岸は、亡き先祖に感謝し、その霊をなぐさめ、自分も身をつつしみ極楽往生を願う日本特有の仏教行事である。『源氏物語』にその記述があり、平安時代にはすでに行われていたとされる。太陽信仰と深いかかわりがあり、真東から上がって真西に沈む太陽を拝んで、阿弥陀如来が治める極楽浄土に思いをはせたのが起源とされる。「日の願(ひのがん)」から「彼岸」となったという説もある。彼岸は春彼岸と秋彼岸とがあり、春彼岸は種まきの季節で、その年の豊穣を祈る気持ちがつよく、秋彼岸は収穫に感謝する気持ちがつよい。』
(季語と歳時記)
彼岸の俳句:
・ふるさとの山路の匂ふ彼岸かな 森洋子
・一族の婆先頭に彼岸墓地 山田節子
・カステラの木函のしめり彼岸過 竹内弘子
・お彼岸の指はづませて菜を洗ふ はしもと風里
・かんぱちを妻がさばけり春彼岸 福島せいぎ
・お彼岸の花提げしその人に逢ふ 清崎敏郎
故郷の墓参に向かえば、過去・現在・未来に向かうことになる。亡くなった人、行きている人、まだ見ぬ人が時の流れに並び立つ。時が来れば、今の人から過去の人に変わるのみだ。
カステラの函の湿り気温もりに春の気配を感じる感受性は良いものだ。
水温み春の日差しが感じられる彼岸には、水仕事も楽しく心弾む。
それは良いのだが、カンパチをさばいてしまう奥さん、ちょっと恐いね。この詠み人、もうまな板の鯉なのかな。
花を提げた人は美しい女性に違いない。
「その」の言葉遣いが巧みで、秘めるところに妙味がある。
春の彼岸を心から感じなくては。
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最終更新日 : 2022-03-18