2022/03/13 (日) 旧暦: 2月11日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
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10.39 潮汐: 長潮 干支: 乙丑 六曜: 赤口 九星: 八白土星
今日のあれこれ: 御水取り
「2022 修二会(お水取り)」
https://youtu.be/RMS9PNzSnUM
『お水取り(おみずとり、おみづとり) 仲春
子季語: 水取
関連季語: 修二会、若狭のお水送り
解説: 奈良東大寺二月堂における修二会の行のひとつ。三月十二日深夜、堂近くの閼伽井から香水を汲み本尊の十一面観音に供える。この水は、天平時代より遠敷明神が若狭から送り届けるという時空を超えた霊水。これを中心に堂内外ではさまざまな祈の行法がある。これが終わると奈良に本格的な春が訪れる。
来歴; 『わくかせわ』(宝暦3年、1753年)に所出。
文学での言及:
実証的見解: 「お水取り」は、三月十二日の夜から十三日の未明にかけて、若狭井から香水をくみ上げる行事である。十三日の午前一時半ころ練行衆の行列が二月堂から閼伽井屋に向かい、暗闇の中で香水がくみ上げられる。香水は閼伽桶入れられ、榊を飾った台に載せて内陣に運ばれる。この「香水」は、本尊の十一面観音に献じたり、供花の水として用い、残りは一般の参詣者にも分けられる。香水は、若狭の遠敷(おにう)明神が神々の参集に遅れた詫びとして二月堂本尊に献じことに由来する。今でも「お水取り」に先立って若狭小浜市の若狭神宮寺では、「お水送り」(三月二日)の行事が行われる。』
(季語と歳時記)
お水取の俳句:
・お水取やさしき奈良の町見ゆる 関戸靖子
・お水取恋々として刻を待つ 高澤良一
・お水取火の粉に万の人群るる 滝川恵美子
・お水取火屑浄土にわが浮ぶ 青木綾子
・水取の火の粉ふるふは魂ふるふ 西村和子
お水取りの行事は、東大寺二月堂の修二会(しゅにえ)の中で行われる。
西暦752年(天平勝宝4年)に始まって以来、千年を超えて連綿と行われてきた行事である。
その間、戦争、火災、災害、疫病などが日本を襲ったが、それにより絶えることもなく、引き継がれてきた歴史を持っている。
その歴史を考えると、コロナによる自粛などで消滅するような行事ではないことは明らかだ。
修二会を担当する僧たちにとって、お水取りは自分の生命よりも大切なものかも知れない。
お松明やお水取りは、観光行事ではないので、参加する人は松明の火や闇や僧たちの宗教的な行為を見ている内に、自分の心が揺り起こされるような心的な体験が起きるようだ。
魂は震え、浄土にある至高の自分を感じられると詩人たちは詠んでいる。
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最終更新日 : 2022-03-13