2022/03/08 (火) 旧暦: 2月6日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
日出: 6時02分 日没: 17時42分 月出: 9時00分 月没: 23時16分 月齢:
5.39 潮汐: 中潮 干支: 庚申 六曜: 先勝 九星: 三碧木星
今日のあれこれ: いかなご
「瀬戸内に春を告げる「イカナゴ漁」解禁 近年は漁獲量が激減 今年の初日は順調な滑り出し」
https://youtu.be/3kElu8rWLtc
『いかなご 晩春
【子季語】
玉筋魚、こうなご、かますご、かますじやこ、しわいかなご、いかなご干す、いかなご舟
【解説】
関西のいかなごは関東では小女子(こうなご)。
五、六センチの小魚で、佃煮や釘煮にして食べる。
四月ころ産卵のために浅海に来るのを捕らえる。
【来歴】
『新季寄』(享和2年、1802年)に所出。
【実証的見解】
イカナゴは、イカナゴ科イカナゴ属の硬骨魚。北海道から九州にかけて広く分布し、きれいな砂や砂礫のある浅海に大群で生息する。とくに、明石の近くの明石海峡から西に広がる播磨灘のきれいな浅瀬は、イカナゴのかっこうな産卵場になっている。体は銀白色で、親魚は二十センチ以上になる。シンコ呼ばれる四、五センチのイカナゴの稚魚は価格が高く、佃煮や釘煮、塩干物などに利用される。』
(季語と歳時記)
いかなごの俳句:
・鮊子の海盛り上がる潮の色 新井泰子
・鮊子の解禁日なり淡路島 山口キミコ
・鮊子の釘煮振る舞ふ佳人かな 稲畑廣太郎
早春を飾る味覚の一つ、イカナゴ。
日本人は季節の味覚を大切にしてきた。
イカナゴは近年、生育環境の喪失から不漁が続いていると言われてきた。
自然の恵みに感謝して、イカナゴが生きる環境を再現・保持してイカナゴ漁が盛んになるようにする事が大切だ。
「根こそぎ」と言う言葉がある。
地上から上だけでなく地中のものもすべて取り尽くすことだ。
山では、来年のことを考え、根こそぎは行わないのが普通だ。
海でも「根こそぎ」は駄目だ。その先の資源を残していかなければ、不漁になることは当たり前だ。
乱獲を行う外国がある以上、遠洋の漁業は難しい。
日本の近海の漁業は日本が資源を増やすことが出来る。
それが成功すれば、乱獲を行う国も理解できるだろう。
先祖から伝えられた海が、未来に渡って豊かな海であるように取り組むことが必要だ。
釘煮を振る舞ってくれる美しい女(ひと)。
絵になる情景だ。
来年も、その女(ひと)の釘煮を楽しみにして生きたい。
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最終更新日 : 2022-03-08