2021/04/07
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今日のあれこれ: 桃の花
「桃の花. 2021年3月18日」
https://youtu.be/nZTFMU5wI6w
『桃の花(もものはな) 晩春
【子季語】
白桃、緋桃、源平桃、桃畑、桃林、桃園、桃見、桃の村、桃の宿
【関連季語】
桃
【解説】
桃は晩春、桜に少し遅れて淡紅色の花を咲かせる。日本の花の美の規範である桜に対し、桃は鄙びた美しさがある。雛祭に飾られる花であったが、明治の改暦以降、雛祭は新暦の三月三日に行われるようになったので、桃の花の時期は、雛祭のとずれるようになった。
日本で花といえば、古来、桜だが、中国では桃の花をさす。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【文学での言及】
春の苑くれなゐにほふ桃の花した照る道に出で立つをとめ 大伴家持『万葉集』
【科学的見解】
桃(モモ)は、バラ科サクラ属の落葉低木。原産地は中国で、日本には弥生時代にわたったとされる。晩春、葉がでるより早く五弁の淡紅色の花を咲かせるが、種類によっては、白色や緋色のものもある。果実は球形で直径十センチくらい。八月ころに紅く熟す。花の鑑賞を目的としたものや食用目的のものなど、園芸品種が多数存在する。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
桃の花の俳句:
・山やさし桃咲くまでの日を浴びて 館岡沙緻
・隠れ家も色に出にけり桃の花 千代尼
・角出して金平糖や桃の花 中村汀
・喰ふて寝て牛にならばや桃の花 與謝蕪村
・繋がれて牛も眠るやもゝの花 正岡子規
・欠伸してこの世潤めり桃の花 鈴木鷹夫
今年は、花の開花が早い。
梅も桜も終わり。
桃も終わっているだろう。
今はチューリップが盛りだろうか。
桃の花は、桃の畑のように集まると艶やかだ。
目の前の景色が、別の絵のように映る。
千代尼の隠れ家は我が家のことだろうか。
華やかな家になるのは嬉しいことだ。
桃の花は眠りを誘うらしい。
蕪村がそう詠む。
子規も鈴木もそうだそうだと幸せそうだ。
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最終更新日 : 2021-04-07