2021/03/26
(金) 旧暦: 2月14日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出:
5時36分 日没: 17時57分 月出: 15時02分
月没: 4時14分 月齢: 12.69 潮汐: 中潮 干支: 癸酉 六曜: 先負 九星: 七赤金星
今日のあれこれ: 花曇り
「【4K】牛込橋付近の桜とヒヨドリ(2021年3月20月)」
https://youtu.be/Y4kTm-EaAmI
『花曇(はなぐもり) 晩春
【子季語】
養花天
【解説】
桜が咲く頃の曇り空を言う。雲が低く垂れ込めるほどではなく、比較的明るい曇り空である。太陽に暈がかかることもある。 「養花天」は雲が花を養うという発想から生まれた言葉。
【来歴】
『世話盡』(明暦2年、1656年)に所出。』
(季語と歳時記)
花曇の俳句:
・花ぐもり朧につゞくゆふべかな 蕪村
・花ぐもり心のくまをとりけらし 杉風
・花ぐもり花びら色の餅を買ふ 島谷征良
・花ぐもり機織る音のねむきこと 杉山青風
・ゆで玉子むけばかがやく花曇 中村汀女
週末の天気は、また春の嵐だそうだ。
自粛なのだから花見の宴までは無理としても、雨に風もは止めて欲しい。 まだ満開の桜は見ていないのだから。
今日は、雲は厚くは無かったが、霞というより黄砂なのかも知れないが、スッキリと澄まない空だった。
明日は、何とか花を見るチャンスがあるかも知れない。
花曇りは江戸の人たちも楽しんできた情趣なのは、蕪村、杉風の句を読めば、良く判る。
遠くまで桜の花が続いて、霞んで見える様。
その様な艶のある光景は、この季節しか見られない。
桜の風情に、心を照らされて。桜色の餅を買い、気持ちの通う人とお茶を飲む。
この季節に逃したくない情趣だ。
花曇りの句で、好きなのは、中村汀女の句だ。
ゆで玉子と光と満開の花、過去も、今も、未来も、手に入れたい満ち足りた世界。
明日、明後日、もし天気が雨・風に襲われなければ、宴会は行われない芝生に小さな子供を連れた家族がシートを敷いて、持参したお弁当を広げるだろう。
その時、皮をむかれたゆで玉子は、春の霞んだ光の下で輝いている。
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最終更新日 : 2021-03-26