2021/01/08
(金) 旧暦: 11月25日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出:
6時51分 日没: 16時44分 月出: 1時14分
月没: 12時30分 月齢: 24.45 潮汐: 長潮 干支: 丙辰 六曜: 大安 九星: 八白土星
今日のあれこれ: 初薬師
「みどり市大間々町 光栄寺の初薬師 厄除大護摩供修行」
https://youtu.be/NIxWZpiW0ns
『初薬師
新年
正月八日は新年はじめての薬師の縁日である。
薬師は薬師瑠璃光如来の略称であり、病を癒すといわれ、信仰されている。元旦にお参りすると、平常の三千日分のご利益がいわれる。縁日は毎月八日と十二日。』
(季語と歳時記)
初薬師の俳句:
・護摩祈祷待つ日溜や初薬師 富田潮児
・み仏に男の煮炊き初薬師 松本千代子
・ハイヒール提げて火渡る初薬師 永井武子
子供の頃、縁日に行くのが楽しみだった。
人が集まり、出店が出て、面白い大道芸などもあったり、怪しげな、恐ろしげな包丁で自分の腕を切って見せたりする油売りもいたりした。
色々な縁日があったが、その中に「おやくっさん」というものがあった。これはお寺の縁日で、お参りに行く大人について行ったものだった。
「おやくっさん」というのが縁日ではなく、薬師如来の愛称であることを知ったのは、遥か後長じてからだった。
そのためか、御薬師の縁日には親しみがある
この記事を書きながら、薬師如来のことを読んでみた。
『薬師如来とは?
薬師如来は、正式には「薬師瑠璃光如来」と申しあげ、一般には「おやくっさん」として知られています。
「薬師」とは「医師」と同じ意味であり、古くから病気治療をつかさどる仏様として信仰されてきました。
人間は誰しも生きているかぎり、病気災厄をまぬがれ、物心両面にわたって幸福に暮らしたいという願いを持っております。『薬師経』には、薬師如来の十二の大願によって、現世と来世にわたってこれらの願いを満たすということが、くわしく説かれています。
薬師如来は、右手は施無畏印、左手には薬器(薬壷)を持っておられるお姿が一般的です。日光菩薩と月光菩薩を脇侍として薬師三尊となり、眷属として護法神の十二神将を従えておられます。
金蔵寺の場合は、薬師三尊はお厨子の中に秘仏として安置されていますので、普段はお目にかかれませんが、十二神将はお厨子の両側に安置されていますので、いつでもお目にかかれます。
秘仏とされている御尊像をお厨子の戸帳を開いて公衆に礼拝していただくことを開帳とか開扉とか言います。
金蔵寺の薬師如来の場合は、三十三年に一度のご開帳となっており、最近では、平成5年10月17日に御開帳法会、26日に結願法会を厳修いたしました。』
(金蔵寺
http://www.eonet.ne.jp/~kanakura/index.html
より転載)
『薬師本願功徳経では、薬師如来は東方浄瑠璃世界(瑠璃光浄土とも称される)の教主で、菩薩の時に12の大願[3][信頼性要検証]を発し、この世門における衆生の疾病を治癒して寿命を延べ、災禍を消去し、衣食などを満足せしめ、かつ仏行を行じては無上菩提の妙果を証らしめんと誓い仏と成ったと説かれる。瑠璃光を以て衆生の病苦を救うとされている。無明の病を直す法薬を与える医薬の仏として、如来には珍しく現世利益信仰を集める。
...
<十二誓願>
・光明普照(自らの光で三千世界を照らし、あまねく衆生を悟りに導く。)
・随意成弁(仏教七宝の一つである瑠璃の光を通じて仏性を目覚めさせる。)
・施無尽仏(仏性を持つ者たちが悟りを得るために欲する、あらゆる物品を施す。)
・安心大乗(世の外道を正し、衆生を仏道へと導く。)
・具戒清浄(戒律を破ってしまった者をも戒律を守れるよう援ける。)
・諸根具足(生まれつきの障碍・病気・身体的苦痛を癒やす。)
・除病安楽(困窮や苦悩を除き払えるよう援ける。)
・転女得仏(成仏するために男性への転生を望む女性を援ける[注釈
2]。)
・安心正見(一切の精神的苦痛や煩悩を浄化できるよう援ける。)
・苦悩解脱(重圧に苦しむ衆生が解き放たれるべく援ける。)
・飲食安楽(著しい餓えと渇きに晒された衆生の苦しみを取り除く。)
・美衣満足(困窮して寒さや虫刺されに悩まされる衆生に衣類を施す。)
』(Wikipedia)
今、日本も世界もコロナウイルスによるパンデミックの中で苦しんでいる。
苦しみは、健康・生活・収入・病気・別離...数限りない苦しみが人々に覆いかぶさっている。
人々を救済されるため十二請願を持っておられる薬師如来様は、今、最も頼りになる仏様だ。
現世利益でもOK、「おやくっさん」に行こう。
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最終更新日 : 2021-01-08
miki 様
コメントありがとうございます。
10年来拙ブログを読んでいただいているとのこと、重ね重ねありがとうございます。
毎日欠かさずを自ら課しておりますが、励みになります。
お寄せいただきました貴句ありがとうございます。
・初薬師五穀の菓子が日を弾き
眩しいですね。
口ずさみましたら、心のなかに、縁日の露店・行商のお菓子などが蘇りました。
子供の心を引きつける魅力的なものが沢山ありました。
飴や餅のお菓子、冷えたチョコレートなど味噌おでんもありました。
飴もいくつかありましたが、りんごに棒を刺し飴をかぶせるもの、りんご飴というのでしょうか、板の上に並べてあるのは光り輝いてりんごの赤が日に映えて美しく、美味しそうでした、ただ、ポケットの中のお金では買えませんでした。
今では、考えられませんが、飴の菓子は行商が目の前で飴を木のストローのような物で息を飴に吹き込んでふくらまして様々な形のものを作って見せてくれました。今で言えば、ガラスの吹き工芸のようなものですね。
当時でも親がいる時は、汚いから駄目と言われました。今では、衛生面から許されないでしょうね。
もう、この世に出来る人はいないかも知れませんが。
拙いブログですが、これからもよろしくお願いいたします。
興味深く学べて楽しみです。
「初薬師」子供の頃の思い出に郷愁ふかく共感しました。拙句を寄せさせてください。
初薬師五穀の菓子が日を弾き