2020/12/20 第364回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1) - 菜花亭日乗
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2020-12-20 (Sun)  23:37

2020/12/20 第364回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)


酒の中島屋さん主催の「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」に参加した。

久し振りに参加できて、本当に楽しかった。

新型コロナの為に、今年のはじめから飲み歩きはできなくなった。
 コロナ感染が社会問題になってからは、岐阜で20時からの酒の会に出る事は難しくなった。

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月の今回は、2020年の締めくくり、忘年会の位置づけで、日曜日のお昼12時スタートで開催される。
 会場の「minoてつめい」は貸し切りのため他の客の参加はなく、常連さんばかりなので、コロナの感染リスクは0と言って良い。
 そこで、勇躍参加することにした。


岐阜駅で降りると、いつもの通り駅前の信長公にご拝謁しなければならない。

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今日は、天気がよく青空なので、信長公は黄金に輝くお姿だろうと思いながら、駅を出ると、その通りだった。

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信長公がマスクを着用されたことは以前に聞いたが、第3波の今も、率先垂範、着用の上、感染防止を呼びかけられておられた。

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もう5年も時が経てば、この様なお姿を見ることはなく、お写真を拝見し、笑って話せることになるだろう。


会場の「MINOてつめい」は、人気店楮グループの店で岐阜市の金神社近くにある。
岐阜駅から歩いていくことが出来る距離にある。

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店内に入ると、もう先客が着席していた。
出席者は、例年12月は定員満席の20名を超えるが、今年は官公庁関係者や自粛者があり、常連の方も無念の欠席があり、14名程で宴は始まった。

会費を支払い、受付を済ませると、今日の出品酒が記載された「利き酒メモ」が貰える。
 銘柄数が2,3銘柄であれば、記憶でも対応が可能だが、この会は銘柄数が20近くになるので、この資料はありがたい。
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 着席して資料を開くと、出品酒の数、銘柄名が判り、どんな酒が登場するか期待が膨らむ。
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酒の数は多いが雑然と飲むのではなく、主催者の中嶋屋店主の脚本に従って登場する。
次の5幕の構成になっている。
<乾杯>
<新酒しぼりたて 飲み比べ>
<個性派純米 飲み比べ>
<今日の贅沢・大吟醸 飲み比べ>
<熟・醇・ を飲む>

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【今日の出品酒】

利き酒メモには17銘柄が記載されていたが、ゆきの美人山田錦の飲み比べ用に1年熟成酒が追加されたので18酒になった。

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 14人の出席者で4号瓶18本、たっぷりのお酒だ。利き酒が終われば、カウンターに並んでいるお酒を中から気になったものを再度飲むことが出来る。
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この会はお酒の優劣を評価する会ではないので、個々人がそれぞれ飲み比べを楽しむことになっている。

以下、出品酒の利き酒結果を記載するが、個人的な嗜好による利き比べであり、客観性はない事を予めお断りする。


宴は、利き酒メモに記載されているシナリオに沿って、乾杯の幕開きから始まった。

<乾杯>

(1)
玉川 純米吟醸 手つけず原酒 無濾過生原酒 五百万石 60%精米 直汲み 木下酒造 (京都) 
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知る人ぞ知る玉川が今日の乾杯酒。
木下酒造人気に溺れることはなく、このコロナ禍の中でも営業担当は足繁く中島屋さんに足を運んでいるそうだ。
造りと営業が一体になれば、酒蔵は活き活きする。
味わいにもそれが感じられる。

玉川で元気をつけ、コロナに勝とう!! 乾杯!!

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原料米 五百万石 精米歩合 60%  酵母 協会9号 日本酒度非公開 酸度 非公開 アルコール度1718

甘い入り口。滑らかさとピチピチと弾ける辛味を感じる、含み香はエチル系のもの。味わいが個性的で甘さと辛味の厚みを感じるが、舌でほぐそうとしても粘りが在って、ほぐれない、これは個性的だ。しかし、中盤から以降、スッキリと切れる、粘りから切れの振幅が大きく、独自の世界を持っている。玉川の酒は面白い。 


<新酒しぼりたて 飲み比べ>
次は新酒のしぼりたての飲み比べの幕。

最初は、清泉の純米吟醸の2酒の飲み比べ。
造りは同じ、違うのは1点、掛米が違うのみ、(2)は「こしいぶき」(食用米)、(3)は麹米、掛米両方五百万石。
掛米だけの違いで味が変わるのかがテーマだ。

(2)
清泉 純米吟醸 しぼりたて生酒 久須美酒造 (新潟)
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原料米:五百万石・こしいぶき 精米歩合:55% 日本酒度:+3.0 酸度:1.5 アミノ酸:1.5 アルコール度:15%
 麹米に五百万石、掛米に食用米のこしいぶきを使用。
立香は仄かな吟醸香。甘い入り口。スッキリとした印象、玉川の後だからかも知れない。なめらかな舌触りで、甘さ、辛さ、中盤と味の展開がはっきりしている、味が通り過ぎていく感じで全体としてのまとまりが欲しい。


(3)
清泉 夏子物語 純米吟醸 しぼりたて生酒 久須美酒造 (新潟)
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原料米:五百万石 精米歩合:55% 日本酒度:+3.0 酸度:1.7 アミノ酸:1.6 アルコール度:15% 麹米、掛米共に五百万石100%。

立香は吟醸香、甘い入り口。口に含むとふくらみが大きく、味の偏りがなく一体化しており、纏まりバランスが良い、甘さと辛さが中心で苦味・渋みは浮いてこない。全体として嫌味がなく、穏やかな世界。後半の切れ良く、後口は辛味系。

純米吟醸しぼりたて生酒と夏子物語の違いは、掛米が食用米のこしいぶきと五百万石の違いで、他は同じ。価格は720ml1510円と1720円、210円の差がある。
 評価は人によるが、個人的には格の違いを感じるので、210円高くても夏子物語を買って飲みたい。
 掛米だけの違いでこれ程味わいが違うのは驚きだった。
酒米というものの存在理由が再認識できた。


(4)
 ゆきの美人 純米吟醸 しぼりたて生 秋田醸造 (秋田)
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原材料 米(国産),米麹(国産米) アルコール度数 16 使用米 山田錦,酒こまち 精米歩合55
使用酵母 蔵内14号 日本酒度 +5+7 酸度 1.5

立香は程良い吟醸香。甘い入り口。ふくらみ大きい、辛味は浮かず背後で味を締めている。味のバランスも良い、フレッシュさとふくらみを感じる。
(3)
に似ている世界だがフレッシュさはこちらの方が感じる。


(5)
 四季桜 冬桜 純米吟醸 おりがらみ生原酒 宇都宮酒造 (栃木)
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この辺りでは知られていないが、栃木周辺では人気があり、入手困難の希少な酒と言われているとの説明があった。
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原料米 栃木県五百万石 精米歩合 55% 日本酒度 +3.7 酸度 2.1 alc 17

立香は甘い香り。甘い入り口。酸は滑らかでふくらみがあり、辛味は表面に出ず背後で味を締めている。大きな世界を持っている。

(3)
(4)(5)はいずれもふくらみがあり、大きな世界を持っている点似ている。吟醸香は(4)が最も吟醸香らしい。
 個人的な価値観では、純米吟醸は中途半端な印象を持っている。下位スペックの特別純米・純米と変わらないもの、場合によっては純米酒のほうが良いものがあり、一方純米大吟醸と比べると透明感・ふくらみ・切れの良さが劣る。
 中途半端な純米吟醸と言うイメージなのだが、今日の(3)(4)(5)はそのイメージを覆すふくらみと世界の大きさを感じさせてくれた。
 純米吟醸もこの3酒なら、存在理由がある。


(6)
 松の司 純米吟醸 あらばしり  2020/12製造 松瀬酒造 (滋賀)
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原料米:滋賀県竜王町産山田錦100%使用(環境こだわり農産物認証) 精米歩合:55% アルコール度数:16度以上17度未満 日本酒度:+3 酸度:1.4

立香は甘い香り。甘い入り口。とろりとした舌触り。酸は滑らか。次に辛味が来て、味の押しを感じる。含み香は麹香と甘い香を感じる。香りの主張が(3)(4)(5)より強い。ふくらみがあるが、中盤からの切れも良い。





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最終更新日 : 2021-01-06

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