2020/10/20   日記  温め酒 - 菜花亭日乗
FC2ブログ

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

Top Page › (2)日記 › 2020/10/20   日記  温め酒
2020-10-20 (Tue)  20:10

2020/10/20   日記  温め酒

2020/10/20 () 旧暦:  94日祝日・節気・雑節・朔望:  土用 日出:  551分 日没:  1659分月出:  936分 月没:  1940分 月齢:  3.31 潮汐:  中潮 干支:  丙申 六曜: 赤口

今日のあれこれ: 温め酒

clip_image002
(「徳利袴と温め酒」
  こめから.jp
https://www.fukumitsuya.co.jp/komekara/article/2884/
より転載)




『温め酒: あたため酒

  晩秋

陰暦九月九日の重陽の日、酒を温めて飲むと病気にかからないといわれた。このころは寒さもつのってくる。酒を温めて飲むのにもよいころである。』
(季語と歳時記)



温め酒の俳句:


・温め酒汲むや子が居は山近き  及川貞


・ぬくめ酒夫なきわれへ子が注ぐ   平野伸子


・温め酒千鳥足なる夢の父   辻村拓夫


・一杯は夫にも強ひる温め酒  関澄ちとせ


・温め酒いのちの炎つなぐほど   那須淳男




お酒の温度を上げ、温かくして飲む酒は、日常生活では燗酒と呼ぶ。
 燗酒は季語でもあるが、温め酒と言う季語もある。

温め酒の関連季語に燗酒とか熱燗の季語は書かれていない。
 温め酒と燗酒は違う季語なのか?

知恵袋に、同じ疑問を問いかけた記事があった。


『俳句の季語について
温め酒と熱燗は同じ意味 なのでしょうか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11232508176


ベストアンサー
じん的ななにかさん

2020/10/4 7:11

「温め酒」と「熱燗」、意味も性質も異なります。

温め酒は重陽の節句(九月九日)に、病にかからないようにという思いを込めて温めた酒を飲むことを言います。つまり「行事」に属する晩秋の季語です。
ちなみに「ぬくめ酒」とするのは望ましくないそうで、「あたため酒」と詠みます。

一方「熱燗」は、皆さんが大体イメージするように燗をつけたお酒のことで、「生活」に属する三冬の季語です。

ここからは個人的見解。近年重陽の節句といった行事は馴染みも薄く、「温め酒」という言葉は、景が浮かばないと詠みにくいように思います。逆に、詠む時には周りの景や状況をそれ一つで表せる季語でもありましょう。
他方、「熱燗」は身近な生活様式を表す言葉になりますから、詠みやすくはありますね。具体的な「もの」になりますので、周りの景も残りの音数でしっかり表せるといいですね。

季語をよくよく調べると面白いですよ。歳時記を何度も読んでものにしましょう。


しかし、温め酒の句を詠むと、重陽の節句を背景にした「温め酒」の句は殆ど見受けられない。
 温度を温かくしたお酒、日常表現を使えば燗酒のことを「温め酒」と詠んでいる。

季語に造詣の深い人は、「温め酒」と「燗酒」は取り違えてはいけない、
 「温め酒」の本意である重陽の節句を背景として、健康を願う儀式として「温め酒」を詠まなければならないと主張する。

しかし、現在では重陽の節句の儀式は女の子の桃の節句や男の子の端午の節句ほど日常生活では行われていない。
 本意の儀式が行われない生活では、「温め酒」は死んだ季語になってしまう。

燗酒に比べると温め酒という表現には情趣がある。
重陽の節句とは離れて、温かい酒に人と人との心が通うような情景では季語「温め酒」を使っても良いと個人的には考えたい。





関連記事

最終更新日 : 2020-10-20

Comment







管理者にだけ表示を許可