2020/10/16 日記 鰯雲 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

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2020-10-16 (Fri)  19:48

2020/10/16 日記 鰯雲

2020/10/16 () 旧暦:  830日祝日・節気・雑節・朔望:  日出:  548分日没:  1704分 月出:  440分 月没:  1659分 月齢:  28.67 潮汐:  大潮 干支:  壬辰 六曜: 先勝


今日のあれこれ: 鰯雲

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(秋の風景図鑑
http://www.discovernippon.jp/autumn/book/iwasi.html
より転載)




『鰯雲(いわしぐも) 三秋
子季語: 鱗雲
関連季語: 鯖雲
解説: 鰯の群れのように空に広がる雲。魚の鱗にも似ていることから、鱗雲ともいう。この雲が見られると鰯の群れがやってくるともいう。
来歴: 『改正月令博物筌』(文化5年、1808年)に所出。
文学での言及:   
実証的見解: 鰯雲は巻積雲のこと。雲自体は氷の細かな結晶で上層雲に分類され、高度五キロメートルから十五キロメートル程度に発生する。温暖前線や熱帯低気圧の接近時に現れるため、天候の悪化の前兆といわれる。台風や移動性低気圧が近づく秋によく見られる。秋の象徴的な雲である。』
(季語と歳時記)



鰯雲の俳句:


・かつてここスガモプリズン鰯雲   平岡かづを


・かろがろと柩はこばれ鰯雲   恒川絢子


・愛を断つ縁切寺や鰯雲   大日向幸江


・鰯雲きつぱりたたむ父母の家   中里とも子


・「愛してる」いまならいへる鰯雲   大木清美子



今日から、急に気温が下がる。
秋らしい気候が一気に加速しそうだ。
空の雲も鰯雲がはっきりと見られるかもしれない。

鰯雲は美しい見栄えだが、薄くて儚げだ。
少し眼を離したら、もうどこかに消えてしまいそうな様子だ。
漲る活力の夏の入道雲の存在感に比べると心細い。

鰯雲の例句を読んでいると、鰯雲を見上げる人の心の心細さも感じた。

鰯雲の空の下で、人は、「忘れる」・「区切る」・「ケリをつける」方向に心に向かわせているようだ。

・歴史の舞台であった巣鴨も鰯雲の下で、その姿を消してしまった。
・人の死ですら鰯雲の下ではふわふわと軽い。
・自分の愛も人からの愛も良いことばかりではない、迷惑な場合もある、それなら鰯雲の下なら捨てられる。
・お荷物になったらきっぱり処分することも鰯雲の下なら出来る。

大木の句。
「愛している」とは言えないだろう。
鰯雲の下なら言えると思うことは出来るが、儚い雲なのだから一時の心の迷いのようなものだ。

次の鰯雲の空までに、準備して置かなければ...





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最終更新日 : 2020-10-16

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