2020/09/20 パラミロンナノファイバー(PNF)の生産技術が環境問題を解決する!! - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

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Top Page › (19)科学・新技術・新製品 › 2020/09/20 パラミロンナノファイバー(PNF)の生産技術が環境問題を解決する!!
2020-09-20 (Sun)  22:50

2020/09/20 パラミロンナノファイバー(PNF)の生産技術が環境問題を解決する!!


新しい技術の話は面白い。
また、楽しい。
コロナの話と違って、気持ちが軽く、明るくなる。

ミドリムシを培養して、プラスチックに代わる用途多様な素材を創る技術だそうだ。
 新しい技術は、内容は素晴らしくても費用が高額になるものが多く、実用化には技術面だけではなく経済性の問題も解決しなければならないことも多い。
 しかし、この技術は、安いコストで大量に製造することができるそうだ。

プラスチックの代替品は、植物由来のものとか紙とかを素材にしたものが数多く開発されている。
 もし、パラミロンナノファイバーがこれらの代替品より、低コストで環境負荷が小さければ、プラスチックによる環境汚染問題を解決してくれる新技術になる。

環境汚染問題は、日本のみならずグローバルな問題となっている。
 現時点では、地方企業によるテストプラントレベルの製造になっているようだ。
 新技術の可能性が大きければ、国全体でパラミロンナノファイバーの製造と普及に取り組む必要がある。

環境省と経産省が手を組んで、育成・振興予算を組んで、初期投資のリスクを負担して、新しい生産技術を軌道に乗せる事が必要だと思う。




『ミドリムシがマスクやおむつに 大量増殖、繊維素材生産技術を確立 宮崎大・林教授「プラスチック代わりに用途多様」
9/20(
) 10:05配信


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ミドリムシの繊維素材化技術を確立した宮崎大学の林雅弘教授=宮崎市の宮崎大学

 宮崎大学農学部の林雅弘教授(57)=応用微生物学=は、単細胞生物・ミドリムシからつくる繊維状物質「パラミロンナノファイバー(PNF)」の生産技術を確立した。安価で成形しやすく、海中で分解し環境にも優しいのが特徴。林教授は「プラスチックの代わりに多様な用途が期待できる」としている。

【写真】ミドリムシの繊維素材化技術を確立した宮崎大学の林雅弘教授=宮崎市の宮崎大学

 ミドリムシは藻類の一種で動物の性質も併せ持つ。PNFは、ミドリムシが体内で生成する貯蔵多糖「パラミロン」を原料とした。

 ナノファイバーは、パルプを100万分の1ミリ単位までほぐし繊維化した「セルロースナノファイバー(CNF)」が主流。しかし均一にほぐすのが難しく、コストの高さが難点だった。

 ミドリムシ研究を約35年続ける林教授は、パラミロンが安価な水酸化ナトリウム溶液で繊維化できることを発見。光合成に頼らず、ブドウ糖を与えてミドリムシを大量に増殖する方法も確立した。

 PNFは、おむつやマスク、フィルター素材などに使える。樹脂やゴムに混ぜ強度を上げることも可能という。愛媛県の企業が本年度から実証プラントを稼働。2021年度から本格生産を始める。林教授は「環境負荷が少なく時流に合った素材ができた。より広く活用されれば」と話している。』
(南日本新聞社)



『定年退職の受け皿会社が始めたミドリムシのナノファイバー
2020.6.3 14:00
プレミアム

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ユーグレナ(ミドリムシ)の培養装置
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 植物プランクトンのユーグレナ(ミドリムシ)に含まれるナノファイバーの大量生産に、愛媛県四国中央市の紙加工業「スバル」が乗り出した。品質やコスト、工程面で優れており、多くの製品に活用できる“夢の素材”と期待を集める。同社は、製紙業界で長く勤務し、定年退職したOBらが働けるようにと設立された会社であり、バイオ事業で新たな挑戦を続けている。

世界的研究者の協力

 ユーグレナは淡水にすむ単細胞生物で、葉緑体を持つことから植物性プランクトンに分類されるが、鞭毛(べんもう)を使って動き回る。栄養素に富んでいることが知られ、栄養補助食品や食材などとして研究・開発が進んでいる。

 大量生産は難しいとされるが、同社は、宮崎大の林雅弘教授(応用微生物学)が発見した、増殖性がよく培養効率の高い新しい株を使用し、グルコース(ブドウ糖)を餌として与える「従属栄養培養」の手法で大量生産を実現した。

 林教授はユーグレナの産業利用研究の草分け的存在。民間の化成品メーカーの研究所にいた時代を含め、研究歴は約35年間に及ぶ。世界で初めてユーグレナを工業レベルで培養し、商品として実用化にこぎつけた実績がある。

 林教授は「化成品メーカーにいた経験とユーグレナ工業化のノウハウに今回の新規株が加わることで、他の(ユーグレナの)企業とは一線を画した地に足の着いたビジネスができるものと考えている」と指摘。ユーグレナから取り出して開発した繊維「パラミロンナノファイバー」(PNF)で、化成品業界をターゲットに商品化を考えているという。

製紙業界苦境の中
 一方、スバル社は昭和60年、宇高尊己(うだか・たかき)社長(64)が専務を務める泉製紙(四国中央市)など6社が出資し、定年退職した人が働ける場所として設立された。5月現在の社員は23人。お茶の紙パックや便座シートなど紙加工を事業内容としている。

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スバルが製造しているお茶パックと便座シート
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 同市は大手製紙会社が立地し、紙・パルプ産業の集積地として有名だ。しかし、近年は少子化や情報通信技術の進展などが影響。製紙会社の数の減少などがあり、宇高社長は「業界全体は徐々に右肩下がり」と感じている。


 宇高社長も、ナノファイバーの一種で木材を原料とするセルロースナノファイバー(CNF)が、製紙会社の注目の的となっていることを知っていたが、「技術は大手に独占され、小さい会社は指をくわえてみていることしかできなかった」という。

 そんな中、愛媛県東部・東予地方のものづくりをサポートする公益財団法人「えひめ東予産業創造センター」(新居浜市)で、ユーグレナのことを知った。

 木材由来のCNFが繊維にばらつきがあるのに対し、ユーグレナ由来のPNFは直径が小さく、繊維が一定の長さでそろっている点でも優れている。さらに「CNFは原価が高く精細性に欠けるが、PNFなら安価で、ほかの物質に均一に入れることができる。しかも、ユーグレナは餌をやれば無制限に増える。これは夢の素材だ」と宇高社長は直感したという。

「地域の就職受け皿に」

 愛媛大の阿部俊之助名誉教授の指導を受けながら宇高社長が有望なユーグレナ株を探していたところ、宮崎大学の林教授と出会った。構想が持ち上がったのは約2年前だが、計画は一気に加速し、昨年12月から今年3月にかけて、スバルの工場の一角にユーグレナの生産工場を兼ねた研究室が完成した。


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スバルの宇高尊己社長
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 ユーグレナはアルカリ溶液に入れると繊維だけになり、ナノファイバーにする工程もCNFより簡単。生産工場には90リットルのタンクがあり、フラスコで増やした40万個体を、わずか3日間で10億~100億個体にまで増殖できる。同社はこれを今年中に5トンのタンクを導入する予定で、徐々に増産体制を整え、年産440トンを目指している。

 「大学を出ても子供が帰ってこないのが地方の実情。就職の受け皿がない。この地域の産業として貢献したい」。宇高社長は地域起こしの観点からも、今後の商品展開に期待を膨らませている。

(産経新聞)





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最終更新日 : 2020-09-21

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