2020/08/10  日記  西鶴忌 - 菜花亭日乗
FC2ブログ

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

Top Page › (2)日記 › 2020/08/10  日記  西鶴忌
2020-08-10 (Mon)  17:29

2020/08/10  日記  西鶴忌

2020/08/10 () 旧暦:  621日 祝日・節気・雑節・朔望:  山の日、道の日 日出:  455分 日没:  1836分 月出:  2216分 月没:  1043分 月齢:  20.39 潮汐:  小潮 干支:  乙酉 六曜: 友引


今日のあれこれ: 西鶴忌


『島津亜矢 ★好色五人女より「お七」 』

https://youtu.be/YAV2pdVh1O0



『西鶴忌

  仲秋

浮世草子・人形浄瑠璃作家、井原西鶴(一六四ニ~一六九三)の忌日。陰暦八月十日没。住吉神社において、一昼夜で二万三千句を詠じたことは有名である。代表作に「好色一代男」「好色五人女」など。』
(季語と歳時記)



西鶴忌の俳句:


・かく暑き日を西鶴は死にたるか  綾部仁喜


・今の世も男と女西鶴忌  三宅清三郎


・好きものの心われにも西鶴忌  矢野蓬矢


・この尼の過去ははなやか西鶴忌  田上多歌史




東海地方は、太平洋高気圧と台風が送り込む熱気で猛暑が続いている。
 今日は、多治見で38.6℃を記録した。明日からもしばらくは37度を超える日が続くらしい。

今日は井原西鶴の忌日。

西鶴は、
元禄6810日に亡くなっている。
綾部が詠むように西鶴忌は暑い。
今日も暑い日だった。

しかし、西鶴忌の810日は旧暦の話だから、新暦に置き換えれば、99日になる。
 綾部がいつ詠んだのかは判らないが、99日でも暑いことには変わりない。

田上の句の「この尼」は断定はできないが、瀬戸内寂聴尼と考えるのが相当だろう。
 求道の道に入るには、愛憎の欲、迷いに彷徨うことが機縁になる。

「多情仏心」という言葉がある。

『多情仏心の解説 - 学研 四字熟語辞典
たじょうぶっしん【多情仏心】
人や物事に対して情が豊かなことが、仏の慈悲であるということ。また、感じやすく移り気な性格をしているが、人に情をかけずにはいられない性質。
表記「仏心」を「物心」「仏神」などと書きちがえない。


成仏するにはエネルギーが必要だ。
眺めているだけでは進まない。


「西鶴忌」の例句が意外に多いのに驚かされた。
会ったこともない西鶴の忌日に句を詠むには、西鶴への共感があるのだろう。
 浮世草子の西鶴が中心だが、俳人は俳諧師の西鶴を想っているはずだ。

西鶴がどんな発句を詠んでいるか、ネット上から集めてみた。
自分で読まなければ判らない。

<西鶴の発句>

・海士の子の足袋はく姿見る世哉 
・絶て魚荷とふや渚の桜鯛 
・みよし野や花はさかりに俳言なし 
・きげん方是も底鳥あはせ哉 
・まことや蝕日破の森の梅暦 
・古里や蚊に匂ひける栢のから 
・角樽をまくらの鬼や紅葉狩 
・傘見るからいつも雪ふれ秋の月 
・仲人口人にかたるな女郎花 
・ほめて桜見し山鈍なけふの月 
・眉をなをす蠶や見せぬ部屋住居 
・是はみゆるよるの錦や薪能 
・なぐれなん紅葉としらば黒木売 
・心爰になきか鳴ぬか郭公 
・元政の軒かこふたる藜哉 
・神の梅北条九代のつぎ木哉 
・海蔵門二枚びらきや春の海 
・お時の鳥生死の海や二つ菜 
・足もともやみには見ゆる月夜哉 
・風鳥や身はそれながら烏賊幟 
・曲水の水のみなかみや鴻の池 
・舟路行年木や付る土左日記 
・ある皇子の忍び歩行や初鳥狩 
・しほざかいもるやちくらが沖膾 
・かたびらの雪をれ竹や枕蚊屋 
・昼皃にあはぬ恋草や夜るの殿 
・後世は大事聞はづすなよ郭公 
・暮て行時雨霜月師走哉 
・初山やちらぬ花ふむかた車 
・たをるなら花やはおしむ萩の露 
・世に住まば聞と師走の碪哉 
・夕顔の宿や火がふる夕煙 
・花に来てや科はいちやが折まする 
・花は恋をまいた種也初芝居 
・はだの面白面白と見ゆるや神楽綿 
・葺捨や菖蒲関屋の花びさし 
・耳にとまれ心の杉にほとゝぎす 
・是沙汰ぞ風の吹やうに今朝の秋 
・千羽鶴柳に花の夕かな 
・御詠哥や紅葉のにしき神祭 
・菊ざけに薄綿入のほめきかな 
・花風やすがたの入物窓のひま 
・塩浜や焼かでそのまゝ今朝の霜 
・吉書也天下の世継物がたり 
・こゝろかな咲ずにちらぬ花の春 
・秋風に出見世をたゝむ扇哉 
・柳見に結句あらしを盛り哉 
・我が庵は喜撰にかりの若葉哉 
・咄しの種花ぞ昔の曽魯離が居ば 
・二条番や吾妻に下りさぶらひ衆 
・山桜焼木に安房からげたり 
・冬籠長寝しからぬ人となり 
・ことしもまた梅見て桜藤紅葉 
・射て見たが何の根もない大矢数 
・剃さげあたま世の風俗也けふの月 
・おくり膳もかへるはしをとや燕椀 
・化粧田や付てよびぬる裸麦 
・僧はたゝく春敲門や日の始め 
・関こすや六蔵が引朝霞 
・春は曙羞明し末の世の官女 
・からすめは此里過よほとゝぎす 
・しれぬ世や釈迦の死跡にかねがある 
・よき連歌二月のなげ松湊舟 
・軽ロにまかせてなけよほとゝぎす 
・冨士のけぶりしかけで廻り灯籠哉 
・ところてん外に名を得し花の街 
・送り火やまことに後世が大文字 
・しゝしゝし若子の寝覚の時雨かな 
・衣裳だんす桐の立木の模様哉 
・百八の珠数を懸たか郭公 
・花ぞ雲動ぎ出たる龍野衆 
・人の気に船さす池の蓮哉 
・大鵬ははね也奇瑞は神の梅 
・桜影かなし世の風美女が幽霊か 
・深山辺のこゝろの風を年取木 
・牢人や紙子むかしは十文字 
・落にけり風なまぐさき坊主烏賊 
・水垢やかえてきこゆる聾井戸 
・南は桑名北の藤波やすく渡し 
・朝の間のたけや目覚しの若たばこ 
・ぞちるらん上を下へと花に鐘 
・神力誠を以息の根留る大矢数 
・簑和田の鯉の運上一年物 
・吉野川や水の出ばなはおもしろ簗 
・日高には能登の国迄やさし鯖売 
・阿蘭陀の馬つなぐ也君が春 
・水の江のよし野成けり桜苔 
・梅に鴬代々の朝也夕食也 
・よるの雨尻へぬけたる蛍哉 
・花なき山焼木にせぬも郭公 
・三月に雪にはまたずほとゝぎす 
・夏の夜はそこの寝姿や小人嶋 
・冨士は礒扇流の夕かな 
・千金と宵だにいふを今朝の春 
・さくわけや難波について豊後梅 
・大晦日定めなき世の定め哉  
・あたら日を松は暮れゆく桜かな 
・美女にちれば愚かにうらむ桜狩 
・雲の峯や山見ぬ国の拾ひ物 
・爰ぞ万句俳諧名所の桜塚 
・呼次や千鳥の香炉浦煙 
・仏法僧浮世の闇をさとり哉 
・人近く召させ給ひぬ子の日衣 
・此雪ぞ時をしらざる山卯木 
・何と世に桜もさかず下戸ならば 
・花はつぼみ嫁は子のない詠哉 
・五月雨や淀の小橋は水行灯 
・氷上詣跡の祭の肴舞 
・玉笹や不断時雨るゝ元箱根 
・御田植や神と君との道の者 
・咲花や懐紙合て四百本 
・見つくして暦に花もなかりけり 
・吉野山たばこの煙花曇 
・しちくさの著莪の前置ながし哉 
・門まつや冥途のみちの一里塚 
・鞍かけや三日かけて水屋能 
・春の花秋の月見に嵯峨もよし 
・能や薪焼ぬ先よりこがるらん 
・油引や紙のまにまに紅葉傘 
・野鼠にゆかり持たり鶉の巣 
・天下矢数二度の大願四千句也 
・惜みなれて梢の月や二度びくり 
・世の中や唯居る能に花の昼 
・のり浮む妙の一葉の舟路かな 
・松しまや大淀の浪に連枝の月 
・衣裳法度桜になげく生れ時 
・霞つゝ生駒見ねども夕部哉 
・まいりては実や山上の物がたり 
・花十八門松琴を含哉 
・寒垢離やけふは人の身着がえ時 
・花ぞ時元日草やひらくらん 
・はたち計冨士の烟やわかたばこ 
・河の紅葉ふみ分て鳴かじか哉 
・皺箱や春しり皃に明まい物 
・内裏様のとて外になしけふの月 
・藤葛籠そこさへ匂ふ小袖かな 
・ほとゝぎす扨は池でぞ有明の 
・此たびや師を笠にきて梅の雨 
・あびにけり水は逆に老女房 
・木食の坊主おとしか姫くるみ 
・大ぶりや修行者埋む炭がしら 
・引導や廿五を夢まぼろ子規 
・一日に千躰仏よ郭公 
・一葉の舟に竿さすや竹箒 
・御舟山おも梶の葉の茂りかな 
・参る人かふはとがめじ浅間の蒿 
・意味ふくむ今俳諧や雪の梅 
・枝おほふ楸や山をかくし題 
・蓮の実を袖に疑ふ霰哉 
・裾の消て達摩かふじの雪仏 
・彦星やげにも今夜は七ひかり 
・難波ぶり見更梅の都かな 
・捨小舟われに成けり相撲なだ 
・業平が恋も尋ん狩使 
・烏賊の甲や我が色こぼす雪の鷺 
・アラ玉ノメデタサハダウコカシテモ 
・夜の芳野葺は月の落花たり 
・郭公声や帆にあげて船後光 
・薄霧は傘屋もしらぬ袂哉 
・ふみならし人形づかひや駒むかヘ 
・華の頭や数有中の椿の房 
・昼寒の里とや雪にまがひ道 
・僧はたゝくなまぐさ坊主の水鶏哉 
・夕立やあがりをうくる油糟 
・江戸の様子皆までおしやるな山は雪 
・枯野哉つばなの時の女櫛 
・秋来ても色には出ず芋の蔓 
・竿持す梅に柳に年の暮 
・穴師吹海ほうづきの鳴門かな 
・顔見世は世界の図也夜寝ぬ人 
・山もさらに小家がち也穂屋祭 
・折居の大杉原や雪の舟 
・遠くから柳に見ゆる柳哉 
・名の梅や古今の哥の道しるべ 
・桜咲木太夫やいつの宮柱 
・むくげうへてゆふ柴垣の都哉 
・鑓梅の道具落しや花の風 
・二夜庵の詠や月と明る月 
・七十八や八十八夜なげきの霜 
・春遅し山田につゞく萸ばやし 
・君が春や万ざいらく万歳楽 
・棚葛華ぞの寺の組天井 
・夢の夜や裸で生れて衣がヘ 
・花ちりて藤咲までは茶屋淋し 
・どやきけり聞て里しる八重霞 
・松前舟所の人のわたり候か 
・酔た人をかへさや花の雪おこし 
・嫁突はれんりの枝の手鞠哉 
・鴬も鼻うたうとふ機嫌にて 
・春の野や鶉の床の表がヘ 
・馬市は常にも池鯉鮒泊り哉 
・長持に春ぞくれ行く更衣  
・大坂番手明やかはる大鳥毛 
・八重葺の花おし春のとゞめ 
・竹伐や丹波の占もきく近江 
・梢の夏それ迄もなし春霞 
・沙汰もなし花や木の根にかへるらん 
・浜荻や当風こもる女文字 
・山茶花を旅人に見する伏見哉 
・つくばねや擬宝珠をとぶ牛若子 
・身がはりに藻魚も成や知もどき 
・梅の花になひおこせよ植木売 
・花が化て醜い人もさかり哉 
・野の宮の別や旅と恋の外 
・星の林明日見るまでの桜哉 
・郭公かゝがさとりのかたちはいかに 
・俳言で申や慮外御代の春 
・只の時も吉野は夢の桜哉 
・皆目の下戸や花なき里の者 
・霜夜の鐘六つ無病に寝覚哉 
・三つがしら鶉鳴也くわくわくわいくわい 
・天地広し立春なにに礙べき 
・涼しさを此松でもつた軒端哉 
・初花の口びやうしきけ大句数 
・黄昏や藤女首筋黒くとも 
・本丸の古道うづむあせぼ哉 
・団なるはちすや水の器 
・折釘に本尊かけたか鳥の籠 
・しばしとて高足とまれ柳かげ 
・見開や古暦の大全代々のはる 
・浮世の月見過しにけり末二年  
・年中行事是はなをのる白馬哉 
・姥捨や月は浮世にすてられず 
・鷹うまつる鳥おどろかぬ宮雀 
・春のはつの坊主へんてつもなし留 
・吹貫の嵐も白しいかのぼり 
・今思へば雪に二度咲梢哉 
・御廟野に使は来たり馬に公家 
・車ぎりにかたわ有けり東寺瓜 
・牛の子や作る鳥羽田の作り道 
・朝皃や髪結がしる花盛 
・夏座敷会取立る大工町 
・はじまりは聖徳太子の蹴ぞめ哉 
・品をかえ毛をかえよむや鷹百首 
・見た迹をもろこし人の月夜哉 
・夜のにしきうき世は昼の蛍哉 
・鯛は花は見ぬ里も有けふの月 
・寝耄御前山路に初夜の桜狩 
・長持へ春ぞ暮行ころもがヘ 
・餅花や柳はみどりはなの春 
・編笠は牢人かくす小家かな 
・日ぐらしの声やこけぬる哥念仏 
・天の岩戸ひらき初てやいせ暦 
・からくれなゐ地をくゞるとや茜掘 
・人の嫁子常見られうか花盛 
・梢は常也人に花さく初衣裳 
・月代のあとや見あぐる高屋ぐら 
・恋人の乳守出来ぬ御田うヘ 
・迎ひ鐘はや突たりや後世の為 
・雲をはくや樗の枝に捨わらぢ 
・朝日山惜やほたるの消所 
・頼みけり我誓願寺郭公 
・ほうろくや黒塚に見し鬼の豆 
・風にちるや欠を尋ぬる桔梗皿 
・かり銭や去年の初午にまし駄賃 
・妻恋の夕はねこの枕かな 
・父は花酒の母なり今日の月 
・売当の一櫃出来ぬよし野がや 
・笙ふく人留主とは薫る蓮哉 
・祭る日もひまなき尼の水粉哉 
・初日の花俳諧中間より銘々木々 
・足もとの赤ひ時見よ下紅葉 
・不便や桜とつて押へて板木摺 
・日本道に山路つもれば千代の菊 
・ちるや桜爰らに茶屋があつた物 
・蝉聞て夫婦いさかひはづる哉 
・里人は突臼かやす花野哉 
・雪空と鐘にしらるゝ夕べ哉 
・我恋の松嶋も嘸はつ霞 



矢数俳諧の西鶴だから、推敲を重ね深遠を求めるのではなく、スピード感に乗って、気持ちよく詠むスタイルと考えるべきだろう。



【データ】

井原西鶴 
Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%95%E5%8E%9F%E8%A5%BF%E9%B6%B4




関連記事

最終更新日 : 2020-08-11

Comment







管理者にだけ表示を許可