愛知県のコロナ感染の形が、7月に入ってから悪い形になっている危惧の記事を、7/25に書いた。
「2020/07/25 愛知県 コロナ感染爆発 注視ではなく行動すべき」
https://nabanatei.com/blog-entry-8129.html
7/25時点では感染者78人だったのが、昨日は167人、今日も未確定だが160人程度と報道されている。
予想より増加が速く、まさに爆発状態と言える。
4連休から2週間後、200~500人という危惧は、現実味を帯びてきていると思う。
事態を注視しているだけでは駄目で、積極的に前に足を踏み出して行動する事が必要だと書いたが、愛知県も名古屋市もその様なレベルの動きにはなっていない。
愛知県はコロナ対策の条例を作り9月の議会に上程すると言っているが、これで間に合うとは到底思えない。
国もそうだが立法府のスケジュールに合わせてコロナ対策を考えることは、スローモーションのように見える。
コロナは2週間で爆発的に増えることは、事実が証明している。
コロナ対策条例を作るなら、臨時議会を開催して即決・断行しなければ対策にならない。
勝敗が決した後に武器弾薬を送って勝てる訳がない。
県知事が夜の錦三を回って自粛要請のビラを配布するシーンの報道がされた。
これは、一つの行動であることは確かで、やらないよりやったほうが良い。
だが、責任ある職務の担当者の役割は、前線ではなく全体的な戦略を構築することだ。
25日の記事でニューヨーク市のPCR検査による感染者の洗い出しとトレースの繰り返しで、コロナを抑え込んだ具体的成功例を学ぶべきだと書いた。
日本でも、東京都世田谷区が同様の取り組みを行う宣言をした。
詳細は下記記事を読んでいただきたい。
世田谷モデル
https://setagaya.goguynet.jp/2020/07/29/setagaya-model_bs-tbs-houdou1930/
要するに、
『【世田谷区】保坂区長はPCR検査体制について「誰でも、どこでも、何度でも・世田谷モデル」を独自検討すると〈BS-TBS報道1930〉にて述べられました。区の感染者数は878人(7月28日現在)』
『昨夜2020年7月28日、世田谷区長の保坂展人氏は、 BS-TBS 報道1930に中継出演し、PCR検査数をもっと増やすべく、独自に『世田谷モデル』を検討すると話されました。7月27日、以前よりアドバイスを頂いている児玉龍彦氏(東大先端科学技術研究センター名誉教授)から提案を受け、方法、財源など、チームを組んで明日から検討を始めたいということです。』
世田谷区ができて、愛知県・名古屋市が出来ないとは思えないし、思いたくない。
コロナの感染で問題なのは、無症状者の存在で、発症の2日前が最も人に感染させる事が確認されている。
症状が出た人だけをトレースしていては、抑え込みは出来ない。無症状者も含めて感染者を洗い出し、隔離することが抑え込みの唯一の方法だ。
国が無症状者のPCR検査を健保で認めていないのが、問題だが、それを言っていたら、コロナに負けてしまう。
PCR検査費用の財源は、愛知県・名古屋市にはあるはずだし、なければ議会を開いて予算案を通せば良い。
それも間に合わなければ、ふるさと納税でPCR検査という方法もある。
愛知県では碧南市他5市がふるさと納税でコロナ対策を行っている。現時点で碧南市は約1000万募金している。
戦略は、他にも色々あるはずだから、愛知県の組織、名古屋市の組織とは別の組織を作って実行することが現実的だと思う。
今のままでは、愛知県と名古屋市が共に力を合わせコロナコロナと戦うことは出来ないように思う。
『【速報】名古屋で初の100人超 愛知県160人程度の感染確認、3日連続100人超
7/30(木) 15:30配信
中京テレビNEWS
愛知県できょう30日、新たに160人程度の感染が確認されたことがわかりました。
このうち、名古屋市では108人の感染が確認されていて、名古屋市で感染者数が100人を超えるのは初めてです。
愛知県で過去最多の感染確認となったきのう29日の167人は下回りましたが、1日あたりの感染者が100人を超えるのは、3日連続です。
午後3時から会見した愛知・大村秀章知事は「名古屋市内の繁華街が発生の源になっている」との認識を示しました。
さらに大村知事は、7月は感染経路不明者が56.8%と大幅に増え、また30代以下の若者世代が感染確認全体の71.3%を占めていることに懸念を示し、「20代30代には懸命に考えていただきたい。県民全体に改めて不要不急の行動自粛をお願いする」と感染拡大防止への協力を呼びかけました。』
(中京テレビ)
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最終更新日 : 2020-10-20