日本酒の会のT氏より、酒のごとう屋さん主催の「日本酒の勉強会」のご連絡を頂き参加した。
日時: 2007/10/21(日) 10:00~12:00
場所: ごとう屋
名古屋市北区八代町1-10
電話052-912-2222
http://www.gotoya.co.jp/index.html
参加者: ごとう屋 店主、店の担当者3名
飲み処の店主 2名
日本酒の会 3名
日本酒: 20銘柄+α
朝10時からの勉強会である。
早めに家を出て、JR大曽根駅から地下鉄で黒川駅まで行き、地図で見ると駅から近いようなのでそこから徒歩である。
駅の出口からの方向が解りにくかったが、高速道路の高架の方向から北へ向かった。
秋晴れの良い天気である。歩くことが嬉しい日和である。住宅街の裏道を歩くが、稀に人とすれ違うのみである。
信号機のある交差点の2つ目辺りが目的地であるが、すぐにごとう屋は判った。まだ9時20分、店のシャッターも閉じている。
地図に志賀公園があったので、行ってみることとした。
志賀公園は地域の公園としては、かなり大きな公園であった。
真ん中に池があり畔に東屋がある。立派な野球場があり、ユニホームを着たチームが試合をしている。
ソフトボールである。ピッチャーの球はそれなりに速いが、ボールばかりである。バッターはストライクが来れば振るが、空振りである。レフト方向にゴロが行くとトンネルである。
そんな草野球であるが、秋日和の中、子犬を連れた夫婦、所在のない老人、選手の家族がネット裏で静かに観戦している。のどかで穏やかな休日の朝である。
野球場の奥から音楽が聞こえて来るので行ってみると、地区の運動会の開会式で、ゲートボールであろうか老人達がゼッケンを付けて日の丸の掲揚と君が代の斉唱を行っていた。
運動場の横に石柱の柵に囲まれた一角があり、太い幹の大木が大きな枝を張り巡らしている、歴史を感じさせる空間があった。
神社かと思い近づくと、平手政秀邸址の石柱が建っている。
天文22年(1553)、信長を諫めて切腹した家老・平手政秀の屋敷跡であった。江戸中期尾張藩の家臣有志が政秀の志を祭って、邸宅址に石碑を建立したものである。
信長自身も政秀寺を創建しているが、後年、徳川の家臣も政秀の遺徳を顕彰して碑を建てている。意外な物に出会って、古人の志が偲ばれ、一層秋の気が澄んだような気持ちになることが出来た。
( 平手政秀- http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%89%8B%E6%94%BF%E7%A7%80 )
定刻5分前に店の前に戻ると、若い人が入り口の前で携帯電話をしており、シャッターは開いていた。
お早うございますといい1枚だけ開いたシャッターから中にはいると、既にテーブルが並べられ、利き酒用の銘酒が一列に並べられ、その前には蛇の目の利き猪口が置かれている。
店主、日本酒の会の先輩T氏に挨拶をして、持参した「王禄 無濾過生」を利き酒列の中に加えた。
今日の参加者は、利き酒用の酒を1本持参することになっている。
すでに20本並べられているので、1本をはずし横に置く。参加者が持参しなくとも30種類近い銘柄が用意されているのだが、参加者の拘りの酒を優先
して、勉強しようとの趣向である。
勉強会というだけのアナウンスで、内容・参加者については全く知らされていなかったが、次第に全容が判ってきた。
参加者は、ごとう屋さんの4名の他は、日本酒通の中で有名な拘りの飲み処の店主2名が到着した。酒のプロのレベルの勉強会である。日本酒の会の参加者も、日本酒に限らず、シングルモルト・ウイスキー、ワイン、チーズ、グルメ、文化一般etcにつき一家言のある渋い2名である。
勉強会と言っても、ハイレベルの緊張感がある。
全員揃ったところで、テーブルを囲み、椅子坐ってから、後藤店主から進め方の説明を受ける。
まず、「利き酒」についての講義が店主からある。
次に、20本の銘柄を利き、渡された評価シートに結果を記入する。ブラインド評価ではなく、銘柄はオープンである。
利き酒が終わったら、銘柄毎に、一人一人が順番に評価結果を発表する。各銘柄について必ず自分の評価を発表しなければならないのである。唯、飲んでいる訳にはいかないのである。句会の雰囲気に似て、和やかな中にも一種緊張感が漂うのである。
いよいよ開始の時間になり、店主より「利き酒について」の講義である。
酒の実習の機会は多いが、利き酒についての理論的な講義は初めてであり、楽しみである。
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最終更新日 : 2019-03-15