2008/05/24 驢鞍橋 上巻-地文 - 菜花亭日乗
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2008-05-24 (Sat)  22:24

2008/05/24 驢鞍橋 上巻-地文


驢鞍橋の筆録者慧中の書いた前文(前書き)である。



【原文】
正三老人、行脚の後、三州石平山に居して、生を利する事年久し。末後に、慶安元年戊子の夏、関東江城に到て、諸人を接引す。予、胡乱に其語を認て、阿爺の下頷と成す者也。




【要約】
 正三老人は諸国を行脚した後、三河の国石平山に住まい、衆生を導くこと長年に及んだ。その後、晩年にいたり、慶安元年の夏、関東の江戸にでて、多くの人に会い仏法を説いた。自分(筆者慧中)は、その言葉をいい加減に聞いてこの録を書いているが、愚かな間違をしていると思う。



【寸言・贅言】
「生を利する」は、衆生を教導すること。
「胡乱
(うろん)に」 乱雑に、
「阿爺の下頷
(あやのかがん)」 物事の見分けのつかない愚か者のこと。故事に拠っている。



弟子慧中が正三にあったのは24歳、正三は70歳であったと思われる。慧中は「阿爺の下頷」と謙遜しているが、慧中の筆録無くしては正三の姿は見えず、声は聞こえなかったであろう。
 出逢いの機縁は不思議なまた貴重なものである。

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最終更新日 : 2019-03-15

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