2019/01/21  日記  久女忌 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

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2019-01-21 (Mon)  19:23

2019/01/21  日記  久女忌

2019/01/21 (月) 旧暦: 1216 祝日・節気: 日出: 648 日没: 1656 月出: 1700 月没: 634 月齢: 15.06 干支: 戊午 六曜: 先負 九星: 一白水星


今日のあれこれ: 久女忌

「名言巡礼 杉田久女「白妙の菊の枕をぬひ上げし」 北九州市」


https://youtu.be/fVAOwHzLQlw




『久女忌
晩冬

俳人杉田久女の忌日(一九四六年一月二十一日)。
本名は杉田久子。情熱的で芯の強い作風。代表作に「白妙の菊の枕をぬひ上げし」
』(季語と歳時記)



久女忌の俳句:


・久女忌の髪むらさきにしてみたき 姉崎蕗子


・久女忌や掌中目覚むれもんの黄 櫛原希伊子



女性の俳人の数の多さからすれば、久女忌の句はもっと多くて良いと思うほどだ。

女は家に居て、子供を産み立派に育てるのが当然とされていた時代があった。
久女は、俳句という芸術の道に生きる目的を見出した。彼女の激しい生き方は、家庭内の葛藤や師虚子との齟齬を生み出し、「久女伝説」を創り出した。

今は、共働きの時代になり、女性が家に閉じ込められることは無くなったかも知れない、だが家事や育児から開放された訳ではない。寧ろ、時間が24時間しか無いことが変わらない以上、今の女性が久女より生きやすいとは言えない。

女流俳人は、久女の後を追って、勇猛果敢に句を創るべきだろう。

久女忌の季語ではないが、親しかった橋本多佳子は次のような追悼の句を詠んでいる。

・菜殻火の燃ゆる見て立つ久女いたむ


・つぎつぎに菜穀火燃ゆる久女のため

菜殻火をテーマに詠んでいるが、世界は全く違う。
上は俯瞰的な追悼の句、下は久女の世界の句。
「誰か心に火をつけて」というフレーズは歌の文句によく出てくる。
久女は火を着けることが得意だ、燃える久女は周りに火をつけ燃え上がらせる。
燃えない女は死んでいると言わんばかりに。

例句に挙げた姉崎と櫛原は火の着いた二人と考えてよいだろう。
俳句は花鳥風月、安全なものばかりではない。


神蔵 器も久女忌ではないが、追悼の句を詠んでいる。

・欲しきもの久女の作る菊枕

久女は、多くの菊枕を作ったそうだが、最も有名な菊枕は、師の虚子に送った白妙の菊枕だ。
虚子は返して、句を送っている。

・初夢にまにあひにける菊枕 -菊枕をつくり送り来し小倉の久女に

男への要求が高い久女の眼鏡に適って、神蔵が菊枕を作って貰えたかは保証はない。
万一、菊枕が届いたりすれば、それはそれで怖ろしいことかもしれない。


【データ】

杉田久女 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E7%94%B0%E4%B9%85%E5%A5%B3


杉田久女 青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person606.html


花衣ぬぐやまつわる
杉田久女を語るページ
http://www.hisajo.jp/index.php?id=107




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最終更新日 : 2019-03-15

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