2008/10/26 「名門酒を楽しむ会」 in 名古屋 - 菜花亭日乗
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2008-10-26 (Sun)  22:34

2008/10/26 「名門酒を楽しむ会」 in 名古屋


忙しい日である。
夕方から、第28回「名門酒を楽しむ会」 in 名古屋に参加した。
昨年に続き2回目である。
(昨年の印象は日本酒の会sake nagoyaのサイトに報告してある。
http://www.sakenagoya.com/taiken/2007/20071104/tai20071104.htm




第28回 名門酒を楽しむ会(名古屋支部)
日時: 2008年 10月 26日 (日曜日) 18時00分
場所: 名鉄ニューグランドホテル7階 椿の間
     (JR名古屋駅前新幹線側)


 





【参加蔵】
昨年は20蔵だったが、今年は19蔵。


 




男山(おとこやま)【北海道】
新政(あらまさ)【秋田】
一ノ蔵(いちのくら)【宮城】
浦霞(うらかすみ)【宮城】
大山(おおやま)【山形】
大七(だいしち)【福島】
越の誉(こしのほまれ)【新潟】
白瀧(しらたき)【新潟】
一人娘(ひとりむすめ)【茨城】
若竹(わかたけ)【静岡】
蓬莱泉(ほうらいせん)【愛知】
久寿玉(くすだま)【岐阜】
若戎(わかえびす)【三重】
春鹿(はるしか)【奈良】
八重垣(やえがき)【兵庫】
賀茂泉(かもいずみ)【広島】
嘉美心(かみこころ)【岡山】
司牡丹(つかさぼたん)【高知】
西の関(にしのせき)【大分】



【利いた酒】
各蔵3,4銘柄出品しているので、昨年の経験を踏まえて、今年は吟醸酒中心に回ることにして、興味のある酒を途中利くことにした。
 ゆっくり回ったので、その蔵に着いた頃には無くなっていた蔵もあり、利いた銘柄は昨年に比べ少なくなった。
 (評点は、筆者の個人的嗜好の反映であり、勿論、客観的なものではないことを予め申し上げる。)



① 一人娘 吟醸 山中酒造 (茨城)
 メロンの香り。スッキリとした酸。辛口の吟醸酒。評価8.8。



② 女泣かせ 純米大吟醸 大村屋酒造 (静岡)
 フルーティな入り口。バランスの取れた味。酸の膨らみあり。後口も癖が無くスッキリしている。評価9.5。



③ 白瀧 純米大吟醸 白瀧酒造 (新潟)
 香り高い吟醸香あり。バランスの取れた味。広がりがあり吟醸酒らしい世界。評価9.2。



④ 大山 大吟醸 金賞受賞酒 加藤嘉八郎酒造 (山形)
 吟醸香高い。味のバランスは酸味系中盤から辛味が来る。後口も辛味系。評価9.0。



⑤ 浦霞 純米大吟醸 (株)佐浦 (宮城)
 香りは高くない。バランスの取れた味で偏りはない。穏やかな世界で控え目な印象。評価9.0。


 


⑥ 一ノ蔵 ひめぜん (株)一ノ蔵 (宮城)
 カルメラの香り。サワーの舌触り。酸がフルーティ。 評価8.8。



⑦ 新政 大吟醸 新政酒造(株) (秋田)
 吟醸香あり。入り口は甘いが、たっぷりとした酸の膨らみと厚みがある。濃い印象。後口は辛味系。評価9.5。



⑧ 西の関 大吟醸 萱島酒造 (大分)
吟醸香は高くない。スッキリとした落ち着いた酸。後口も癖がない。穏やかな印象。評価8.8。



⑨ 司牡丹 純米大吟醸 司牡丹酒造 (高知)
 吟醸香は高くない。甘い入り口の後フルーティな酸が広がる。活発な印象。後口はピリ辛。評価9.3。


 


⑩ 嘉美心 純米大吟醸 嘉美心酒造 (岡山)
 吟醸香高い。甘い入り口の後、広がりがあり、まったりとした濃い味。フルーティな酸である。柔らかな穏やかな世界。後口は癖はないが、敢えて言えばピリ辛。評価9.5。


 


⑪ 賀茂泉 純米大吟醸 賀茂泉酒造 (広島)
 香りはない。入り口は甘い。スピードのある酸。後口は癖はないが、味は早く終わる。評価8.8。


 


⑫ 八重垣 青乃無 純米大吟醸 ヤヱガキ酒造
 (兵庫) 甘い入り口。まったりと膨らみ、酸の厚みがある。甘味が最後まで続く。後口は癖無いが、敢えて言えば微かなピリ辛。評価9.2。



⑬ 八重垣 露風 ヤヱガキ酒造 (兵庫)
 紫黒米「むらさきの舞」で醸した紅い酒。特定名称は使えないとのことで表示がないが、純米酒のスペックで、無添加とのこと。甘い入り口の後フルーティな酸、ポートワインの世界である。日本酒でもワインが造る事が可能であることを証明する1本。オリジナリティがある。評価8.8。


 


⑭ 春鹿 純米大吟醸 槽掛け雫 (株)今西精兵衛商店 (奈良)
香り高い。甘い入り口の後、厚みのあるバランスの取れた味。ふくらみながら透明感のある酸である。軽味が有る、穏やかな上品さが有る。評価9.6。


 





⑮ 久寿玉  純米吟醸 (有)平瀬商店 (岐阜)
 柔らかな穏やかな世界。評価8.5。



⑯ 越の誉 大吟醸 原田酒造 (新潟)
 吟醸香あり。酸の広がりあるが、味が早く終わる。奥行きのある広がり厚みがない。後口は辛い。評価8.5。



⑰ 大七 冷やおろし 大七酒造(株) (福島)
 仄かなカラメル香。酸の活発さがあり、活気はあるが、まだ若い印象。評価8.0。純米に対する拘りがあるのだろうが、来年は吟醸酒も出して欲しいものだ。




【感想】


1.吟醸酒
秋の酒のイベントは多いが、時節柄「冷やおろし」を中心としたものが多く。最近のイベントは「冷やおろし」ばかりである。
吟醸酒の好きな筆者にとっては、名門酒会の秋のイベントは吟醸酒もあるのでありがたい。
 昨年の経験で、時間が足りないことは解っていたので、蔵ラリーも参加せず、吟醸酒のみゆっくり利くことにした。
 飲み逃がした物もあったが、計画通りに運んだといえる。



2.会の運営
参加者は300人位だろうか、会場はあまり広くないので、場内は騒然とした感じになる。
 参加者の評価もまちまちである。
蔵人と会話がしたい人、ゆっくり酒を味わいたい人には、運営について不満がある様だ。
 会場が狭く、机一つに蔵が二つであり、ラリーが行われて居り、参加者がスタンプを求めて動き回るので落ち着かないのである。
 蔵の人に酒の話を聞きながら、ゆっくりとは利けない雰囲気である。



筆者の運営に関する感想は、概ね肯定的である。
便利な場所で20蔵の全国の酒が利けて、吟醸酒もあり、ホテルの料理もあり、会費5000円を考えると、納得できるのでは無いかと思う。



今後改善して欲しい点を、以下の通り挙げておく。
①ホテルの料理
 




 昨年も日本酒の会の報告に書いたが、ホテルの立食形式の料理だが、開始と同時に料理卓に人が殺到して、料理の争奪戦になる。
 食べもしない料理を皿に取ってテーブルに置いている人が散見される。
 酒を利いていて、昨年は何も食べることが出来なかったので、今回は利き酒の前だが、食べることにしたので、去年の様に食いっぱぐれる事はなかったが、この方式は問題が多い。改善すべきである。



 量は少しでよいから、各人別にテーブルに用意するとか、チケット制にして無くならない様にするとかの工夫が必要だ。
 極論すれば、去年も書いたが、ホテルの会場では難しいだろうが、立食の料理は要らないのだ。
 各蔵が地方の肴を用意してくれているので、会費をそちらに回した方が酒にあった肴を楽しむことが出来る。



②時間と企画内容
90分では時間が足りない。
この会は、企画が多い。
参加者は、利き酒・料理に集中できない。
ラリーがある。燗酒コーナーがある。占いコーナーがある(?)。お気に入り投票コーナーがある。
各蔵の挨拶、抽選会も行われ、マイクが鳴りっぱなしである。



筆者は、昨年は利き酒のみ、今年は料理と利き酒。殆どの企画は、無用である。次回参加しても変わらないだろう。
 もう少し、企画を整理して、本来の利き酒に力を注いだ方がよい。
 テーブル一つに一つの蔵にすれば余裕が出来るだろうし、ゆっくり出来る。蔵持参の肴も楽しむことが出来る。



③参加蔵
昨年より1蔵減り19蔵になった。今回参加の無かった白嶺酒造,(京都)は、昨年の印象が良く楽しみにしていたので不参加は残念だった。
 19蔵は昨年と同じである。良い酒を持参していただけるのでありがたいが、毎年全く同じ蔵では新鮮みがないこともあり、5蔵くらいは入れ替えがあった方が良いと思う。



色々注文はあるが、安い会費で全国の銘酒を利くことが出来るこの会は貴重であるし、来年も参加したいと思っている。



 

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最終更新日 : 2019-03-15

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