2009/03/16 驢鞍橋 上巻-35 - 菜花亭日乗
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2009-03-16 (Mon)  20:21

2009/03/16 驢鞍橋 上巻-35


【原文】
一日示曰、皆行ずる処に眼を著て強く行ずべし。先、念仏を申さん人は、念仏に勢を入て、南無阿弥陀仏\/と唱ふべし。如是せば、妄想いつ去と無自ら休べし。譬ば事忙敷家には、客来れども、頓て帰るが如し。縦ひ妄想起るとも、強く勤て取合ずんば、頓て滅すべし。然間、起る処の念には不構、行ずる処に眼を付て修すべし。功重らば坐禅の機備り。二王の機杯と云事も知べしと也。



【要約】
 ある日教えて言われた。「どんなことも行うところに目を向けて気を入れて行うべきである。念仏を唱える人は、念仏に勢いを付けて、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏と唱えるべきである。この様にすれば、妄想はいつの間にか消え去ってしまうことだろう。例えば、忙しい家には、客が来てもやがて帰るのと同じである。例え妄想が起きても、強く修行をして妄想に取り合わなければ、やがて消え去るものだ。そうだから、起こるところの妄念には構わず、行うことに目を向けて修業すべきである。努力を重ねていけば、坐禅の機が整い、仁王の機ということも分かることになろう。」



【註】
 機(き): 1 物事の起こるきっかけ。また、物事をするのによいおり。機会。時機。「―を見る」「反撃の―を逸する」
2 物事の大事なところ。かなめ。「―を制する」3 飛行機。「プロペラ―」
4 仏語。仏の教えに触発されて活動を始める精神的能力。教えを受ける人、あるいは修行をする人の能力・素質。機根。



【寸言・贅言】
禅の導師と言われる人は、方法についても懇切である。
道元にしても白隠西手も後学のために具体的な用心・方法について述べている。正三も同じである。
単なるHOW TOではなく、実際に世に有益な法を仏法とした正三は莫妄想の言葉だけでなく、具体的な方法をまで述べている。心理学の教授のようである。
夜、目が覚めて眠れなくなり困ったことは誰にでもある。そんな時、我々は早く眠らなくては、眠らなくてはと思い、その事ばかり思い、其の思いに囚われて返って眠れなくなってしまうことがある。
 正三の教えに従えば、眠らなければとか眠ろうとか思っては駄目で、そんな思いには取り合わずに、ただ数を数え続ける、1000でも眠らなければ、万までもひたすら数え続けるのがよい。


 


 

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最終更新日 : 2019-03-15

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