2010/2/22 (月) 旧暦: 1月9日 上弦 日出: 6時20分 日没: 17時29分 月出: 10時22分 月没: 0時26分 月齢: 8.01 癸卯 (きぼう,みずのとう) 六曜: 先負 九星: 四緑木星 選日:
今日の季語: 野焼き、山焼き
(砥峰高原 山焼き 兵庫と神戸の写真ブログ-2009 より転載)
『野焼き(のやき)は、野山の植生を焼くことである。主に半人工の植生を維持するためになされるが、半永久的に農地として供するためになされることもある。
日本の野焼き
北海道の野焼き日本では、春先のまだ草本の新芽が出ない時期に、野山の枯れ草を焼く。山焼きとも言う。
日本の自然の状態では酷寒地を除き、草原は森林へと遷移する。野焼きを行うことで、この遷移が止まり、草地のままに維持される。また、有機物の蓄積を減らし、無機塩類とすることで新たに出る若草のための肥料とする効果があるとされ、また、害虫を焼き殺す効果もあるものと考えられてきた。古くから、日本人は、野山を草地として継続的に利用するために、野焼きを行っている。
有名な場所
奈良・若草山の山焼き
阿蘇の野焼き
渡良瀬遊水地の葦焼き
大室山の山焼き
秋吉台の山焼き
房総の野焼き
仙石原の山焼き
法律上の規制
森林法により、森林等の野焼き(法律用語では「火入れ」)を行う場合はその所在地の市町村長の許可を得なければならない。
また、平成13年施行の廃棄物の処理及び清掃に関する法律およびそれに基づく「廃棄物の処理及び清掃に関する法律施行令」により、風俗慣習上又は宗教上の行事を行うために必要な廃棄物の焼却や、農業、林業又は漁業を営むためにやむを得ないものとして行われる廃棄物の焼却など以外は禁止されている。同法により違反した者は五年以下の懲役若しくは一千万円以下の罰金又はその両方を科せられる。』(Wikipedia)
野焼きの俳句:
・半鐘を打つて野焼の始まれり 太田土男
・かの松のもとに野焼の人数かな 高浜年尾
・喝采の音たててくる野焼かな 永田英子
・野焼始まる阿蘇上空のほうき星 野田田美子
・芦焼の合図指笛鋭けれ 柏木志浪
過ぎし日の枯れ草を焼き払い、春の新芽を出す。
これが野焼き。
新しい芽が出るためには、古い枯れ草は焼き払われねばならない。
焼き払われる枯れ草の立場にたてば、寂しいことだ。
しかし、それが自然の摂理。
今の世は、焼き払われてしかるべきものが残り過ぎている。
・野焼かれて野は新芽待つ陽をあびつ
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最終更新日 : 2019-03-15