2010/04/22 桜鯛 - 菜花亭日乗
fc2ブログ

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

Top Page › (2)日記 › 2010/04/22 桜鯛
2010-04-22 (Thu)  22:28

2010/04/22 桜鯛

2010/4/22 (木) 旧暦: 3月9日  上弦  日出: 5時00分  日没: 18時19分  月出: 11時25分  月没: 0時44分  月齢: 7.6  壬寅 (じんいん,みずのえとら)  六曜: 大安  九星: 九紫火星  選日: 不成就日


今日の季語: 桜鯛
 桜の花が咲く頃、内湾の浅瀬で漁獲される鯛。瀬戸内海、特に堺沖のものが有名。[季]春。(大辞林第二版)


 



(和食処かわたにの「今日のネタ」 より転載)



『弥生 桜鯛  小倉 肇 (2003年03月号)


鱗の花散って哀やさくら鯛 (鈴木 牧之)


  海産魚類の王とされるのは鯛であるが、なかでも早春、産卵のために沿岸に寄ってくる雄の真鯛は、性ホルモンの関係か全体に桜色を帯び、桜の開花期と重なり、桜鯛、花見鯛と呼ばれ珍重される。
  冒頭の句は寛政8(1796)年の初春、伊勢から熊野を巡った『秋山紀行』などの著書で知られる越後の文人、鈴木牧之が、尾鷲市三木里にて買い求めた桜鯛を、その夜の宿にて調理してもらったときの様子を詠んだ句である。
  牧之は「新宮までは旅の労れもいとわんと朝なぎに取れたる尾鰭も動く生きたる大鯛を替る替る同行がかたげるもおかし---」と、その旅の記録である『西遊記神都詣西国巡礼』の中に記している。江戸時代より、鯛が特別の魚とされていたことがうかがわれる。
  ただ、鯛の最も美味しい時期は、桜の季節ではなく、八十八夜を過ぎてからだといわれる。4月下旬から5月にかけてである。この時節になると鳴門、紀淡、明石などの各海峡を通過して瀬戸内海に鯛の群れがのりこんでくる。鳴門鯛、明石鯛がそれである。
  鯛は刺身にしてよし、塩焼きにしてよし、姿、味ともに日本を代表する海産魚に相応しい魚である。
』(三重県教育文化会館 より転載)



桜鯛の俳句:


・桜鯛さげて少女の瞳の涼し 阪本謙二


・よこたへて金ほのめくや桜鯛 阿波野青畝


・刃いま匂ひたつなり桜鯛 上田五千石


・庖丁を取りて打撫で桜鯛 松本たかし


・灯の下に大桜鯛運ばるゝ 星野立子


・トトトトと鳴る徳利や桜鯛 京極杞陽



桜鯛の句には、刃を当てられる時の桜鯛を詠んだものが多い。
 その美しさ、完全な魚、完成された姿が庖丁を当てられて解体されてしまうが故の哀しい美しさ。


星野の句は、美しいものを滅ぼしてまでも食べてしまう人間の前に運ばれてくる死した桜鯛の完全な存在感を詠っている。
大桜鯛は、それだけで他を圧倒して主役である。



季語で言う桜鯛は特別な真鯛のことだが、和名が桜鯛という魚もいるそうだ。
 南日本の沿岸に分布するスズキ目の魚で、体長18cm、体は卵形平たい。
初めは雌で、産卵の後性転換が起き、雄になるそうである。


魚には性転換をするものがその他にもあるとのことだが、人間も最近の状況を見ていると、男性の女性化、女性の男性化が進んでおり、遠い将来には性転換をする人間が登場しているかも知れない。



 

関連記事

最終更新日 : 2019-03-15

Comment







管理者にだけ表示を許可