2019/01/30  日記  寒肥 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

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2019-01-30 (Wed)  19:52

2019/01/30  日記  寒肥

2019/01/30 (水) 旧暦: 1225 祝日・節気:  日出: 642 日没: 1705 月出: 156 月没: 1233 月齢: 24.06 干支: 丁卯 六曜: 赤口 九星: 一白水星


今日のあれこれ: 寒肥


「冬の施肥(寒肥) (敷島公園ばら園)」


https://youtu.be/nqx3rh6e8C8



『寒肥: 寒ごやし
晩冬

寒中に農作物や庭木などに施す肥料のこと。
やがてはじまる草木の活発な活動に備えて、土壌に十分に栄養を与えておく。』
(季語と歳時記)



寒肥の俳句:


・寒肥に一鍬の土かけて踏む 本田一杉


・覚ますごと幹をたたきて寒肥す 三浦千賀


・寒肥に麦の命の見えて来し 旗田英子



街中に生まれ育ったので、農業や植木のことは全く知らなかった。
長じて、花や植物に関心をもつようになり、少しは解るようになった。

寒肥も知らなかったが、考えてみれば、興味深い。
寒肥は先を見ている作業。
今、植物が必要としているものを与えるのではなく、先々必要なものを今与える作業だ。
必要なものを必要な時にではなく、前もって作業をする。時間を先にすることには、意味があるらしく有機肥料を与えると土の中の微生物が活発になり、ミミズなどの虫が元気になり、その分が土を肥やす。
時間の長さがそれなりの意味を持っている。

農耕が民族性に影響していることは確かで、日本人が季節に敏感なのも元々は農耕に起因するのだろう。
季節に合わせて、前もって段取りし、時を追って植物の世話を滞りなく進めていく。この計画性はどうしても必要だ。

狩猟民族は、目の前のものを穫れば良い考え方だ。取り尽くしたら、場所を変えれば良い。
其処には育てるという考え方は育まれない。
海の魚を獲り尽くしたら、外国の海にまで獲りに行くのは、狩猟民族の考え方だ。

日本は栽培漁業に熱心だが、これも農耕の考え方が根底にある。

寒肥を八朔と柚子と薔薇に寒肥を与えないといけないと思いながら、句を読むと作者の気持ちがよく解る。
土を踏むことも、幹を叩くことも、麦の命も、皆来るべき春の光景を、見えない冬に浮かべている。




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最終更新日 : 2019-03-15

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