2011/05/19 宮里酒造(本島南部)その1 春雨カリー 30° - 菜花亭日乗
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2011-05-19 (Thu)  23:52

2011/05/19 宮里酒造(本島南部)その1 春雨カリー 30°

夏を思わせる気温になった。
今までストレートで飲んでいた、春雨カリー 30°を飲み方比較で利いてみた。


 



泡盛は暑い沖縄で飲むと美味しいが、本土ではそれほど美味しくないと言う声を時々耳にする。
 これはひとつの要因ではなく幾つかの要因が複合的に絡み合っていると思われるが、そのうちの一つが気温だ。
 特に、水割り、ロックで飲む場合は氷を使うので、寒さに震えながら飲むのでは気分が出ないのは自然の理だろう。


今日は暑いので、ロック、水割りもハンディはないはず。


 
左 ストレート様に大型のワイングラス。
中 ロック用に冷茶用のグラス。
右 水割り用に琉球ガラスの厚手のグラス。


 
口径の大きなワイングラスは、鼻にかぶる口径が立香を感じさせやすい。飲み終わってしばらく時間がたった後のグラス内には香りが充満している。
 古酒など香りを楽しみゆったりと飲むものは、このグラスが良さそうだ。


 
冷茶用のグラスはある程度のグラス内の容積があり、香りも取りやすい。
 ストレートに氷を加えるのである程度の容積が必要だ。


 
水割り用には、お好みのグラスが一番だ。


<飲み方比較結果>
 薄い方からのほうが全体の特徴を取りやすいと考えて水割りから利いた。


・水割り
 ほのかに甘い立香。入り口は丸いふくらみ、口中に泡盛らしい香りと甘い香りが含み香として感じられる。中盤から辛味が出てくる。終盤は薄い辛味と軽い苦味を感じる。後口はほのかな苦味が終を締める。


・ロック
 甘いお菓子のような立香が鼻を抜ける。丸いふくらみが口中にふくらむ。その後辛味が来る。苦味も底から浮かび出る。先甘、後辛苦の味の推移で後に重い印象。


・ストレート
 立香は、浮いてくる甘い香り、その奥に熟れた厚みのある複雑な香りを感じる。何かに似ているが例え難い。色々と考えたが一番似ているのはドライフルーツ。ドライフルーツの詰め合わせを買って比べてみた。
 パイナップルは立香、プルーン・マンゴーは奥の方の熟香だろう。口に含んだ春雨はプルーンの香りを包んでしまうので、もっと大きく厚い香りだ。
 口に含むとマルイ舌触りが口中にふくらむ。酸味が感じられ、その後辛味・苦味が後半にかけて出てくる。後口はピリ辛。


飲み比べてみた印象は、それぞれの楽しみ方があることだ。
香り・味など酒本来の姿を楽しむにはストレート。
ロックは同じストレートでも氷が入ると辛味・苦味が締まって硬くなる。生のストレートの方が飲み易い。だが次第に氷が溶けて濃度が緩んでくると水割りに近づいていく。香り・味の変化を楽しむことができる。どこがお好みの地点かを探ることもできる。
水割りは、個性的な春雨カリーを穏やかにジェントルな甘さ・香りを楽しませ、辛味・苦味を抑え爽やかにする飲み方でお薦めだ。


春雨カリーの特徴は、香りにあると思う。
ネットではプレミアが付く嫌な酒だが、幻の日本酒に「十四代」がある。たしかに美味しい酒であり、銘柄も色々ある。最も十四代らしい酒は何かと聞かれれば、ランクは下だが人を引き込む香りを持つ「本丸」だと答えたい。


宮里酒造の酒もプレミアが付いたりするが、高木酒造と似ている気がする。4万円を越える高級酒からレギュラーまで品揃えの幅が広い。
 宮里酒造の高級酒を飲んではいないうちに断言するのは危険だが、位置づけは下だが蔵の本質を持って香りを主張する代表作としては春雨カリーのような気がする。


【春雨カリーの話】
春雨カリーの話になると、先ずは名前の話から始まることが多い。
確かに、泡盛を知らない人が「春雨カリー」を聞いて持つイメージは、「麺の代わりにはるさめを使ったカレー味の料理」だろう。
 だから、説明を要する名前であることは確かだ。


宮里酒造の泡盛は『春雨』という名前で統一されている。
銘柄の春雨は、春の雨。
春雨という名前の由来は
春は希望、雨は恵みと言う考えから、付けられた名前だそうだ。


沖縄には季節をあわわす「うりずん」という言葉がある。
『潤い初め(うるおいぞめ)」が語源とされる。冬が終わり大地に潤いが増してくる時期(2?4月)のことをいうが、本土の春とは趣が少し異なる。若葉がいっせいに咲き、草花はその彩りを増して、大地を潤していくていく、そんな様子が目に浮かぶ言葉である。よくネット上で「初夏」と紹介されているが、それは間違い。』(沖縄大百科)
 春雨は、うりずんの頃に降る恵みの雨をイメージすれば良いのだろう。


次は、カリー。
カタカナ表記されているので「カレー」をイメージされやすいが、「カリー」である。
 漢字表記すれば、「嘉例」。
嘉例は、沖縄では、「佳き」こと「おめでたい」ことや「縁起がいい」ことなどを 表すそうだ。
 本土の表現で言えば、「寿」と考えれば良い


これで、漸く「春雨カリー」と聞いて、おめでたい希望に満ちた幸せな季節の到来というイメージを持つことが出来る。


 

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最終更新日 : 2019-03-15

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