2011/05/28 3人自衛官の死亡と広報・報道の在り方 - 菜花亭日乗
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2011-05-28 (Sat)  22:28

2011/05/28 3人自衛官の死亡と広報・報道の在り方


災害派遣中の自衛官の死亡報道があった。
記事によると3人目死亡だそうである。


4月1日の記事で書いたように、災害派遣中の自衛官の死亡に対する自衛隊の広報・報道機関のニュース報道の姿勢に対して疑問を感じる。


「2011/04/01 災害派遣の陸自隊員の死亡 病死ではない、戦死である」
http://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/64b59f8dbc7dd359f087ad760262324f


今回の報道は以下の通りだ。
『災害派遣中の陸自隊員が死亡、休養中に倒れる
2011年5月27日(金)22:21


 防衛省は27日、東日本大震災の救援活動に派遣されていた陸上自衛隊第18普通科連隊(北海道・真駒内駐屯地)の3等陸曹の男性隊員(27)が、岩手県内の施設で休養中に倒れ、同日未明に死亡したと発表した。


 今回の震災で派遣された自衛官の死亡は3人目。


 陸自によると、この隊員は18日から岩手県宮古市に派遣され、避難所での給食支援に従事していた。26日から、同県滝沢村のコミュニティーセンターに自衛隊が開設した休養所で派遣後初めての休養を取っていたが、同日午後11時40分頃に廊下で倒れ、搬送先の病院で死亡した。心臓にかかわる病死とみられ、任務との因果関係を調べている。
』(YOMIURI ONLINE)


自衛隊員の死亡に対する、受け止め方に温度差があることは事実だ。
 ネットのサイトには、次のような書き込みがある。


「こきつかわれての過労なのか、ならば気の毒だし、
体制を見直す必要もでてくるのでしょうけど。


単に持病が悪化したなら、そんなに騒ぐことでもなし。」


このような感想が書かれる背景には、自衛隊の広報の仕方、それを伝えるニュース報道の姿勢があると思う。


被災地で、炊き出しをしながら、その料理には手をつけず、被災者に風呂を提供しながら自らは風呂には入れない。
 其の様に禁欲的な態度で自衛官は、瓦礫の中で果てることもない救助・支援活動を行っている。
 その姿に、被災者は手を合わせ拝まんばかりである。被災者の感謝とネットの書き込みの温度差はどうして出るのか。


「単に持病が悪化したなら、そんなに騒ぐことでもなし。」と言う発言はどこから出てくるのか?
被災者はそう考えているのか?


陸自は、「心臓にかかわる病死とみられ、任務との因果関係を調べている。」と広報しているが、直接の死因が心臓発作としているだけで病死と考えて良いのか?


本人の病気だというのであれば、其の様な任務に耐えられない隊員をどうして戦場での戦闘行動に等しい過酷な災害派遣業務に参加させたのか?
 健康だから派遣したのではないのか?


健康な人だったから派遣したのだが、過酷な勤務の中で体調を崩したと何故言わないのか?


このような広報の報道姿勢には問題がある。
陸自は、自衛隊員の健康管理に十分注意を怠らなかったと主張しているのだろうが、それは管理の問題を指摘されることを恐れてのことだろう。本人の病死にしておけば、陸自の責任にはならないのだから。
 病気をまず、最初に発言する態度からは、其の様な責任回避姿勢が伺われる。


また、この問題を掘り下げようとしない報道機関の姿勢にも問題がある。
 災害派遣の自衛官の業務の過酷さ・生活状況、被災者の受け止め方、亡くなられた3人の活動状況と死亡直前の状況、自衛隊の調査結果とその後の処置etcについて詳しく掘り下げて報道すべきであるにもかかわらず。
 通りいっぺんの広報資料を流しているだけの姿勢は報道とは言えない。
 自前の調査と見解を踏まえて報道と言えるのであって、今の状態は職務放棄・職務怠慢だ。
 読売新聞は、報道しているからまだましだが、朝日、毎日は報道すらしていないのではないか?



陸自・報道機関に心あるならば、亡くなられた3人の自衛官の殉職に付いて哀悼の気持ちを持って広報・報道が行われるように強く求めたい。



 

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最終更新日 : 2019-03-15

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