2011/07/20 日記 帷子と男 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

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2011-07-20 (Wed)  21:01

2011/07/20 日記 帷子と男

2011/7/20 (水) 旧暦: 6月20日 祝日・節気: 土用 日出: 4時39分 日没: 18時54分 月出: 21時23分 月没: 9時16分 月齢: 18.75 干支: 丙子 (へいし,ひのえね) 六曜: 先勝 九星: 六白金星


今日の季語: 帷子(かたびら)


 



(乱志&流三&永久の落語徘徊 より転載)


『帷子(かたびら)
「帷子」は「かたびら」と読みます。
もともとは、袷(あわせ)の片枚(かたひら)の意だそうです。
辞書で調べると、以下のように出ていました。
1 裏をつけない衣服の総称。ひとえもの。
2 生絹や麻布で仕立てた、夏に着るひとえの着物。
3 経帷子(きょうかたびら)。仏式の葬儀で、名号・経文・題目などを書いて死者に着せる衣。
4 几帳(きちょう)や帳(とばり)などに用いて垂らす絹。
色々なパターンや呼び方があるものです。
もう少し詳しい説明を探してみました。
帷子(かたびら)は、「単(ひとえ)」の衣(裏地なし)のことで、「袷(あわせ)」に対して、その「片(ひら)」の意味でつけられた呼び名ですが、時代とともにその意味合いも変わりました。
平安時代には、「単」のものをすべて「帷子」と呼び、主に肌に直接つける下着を指していました。
湯に入るときもこれを着ることもあったことから、これを「湯帷子」と呼び、これから「浴衣」の名が生まれました。
江戸中期には、夏用の衣料として着るようになり表着となりました。
江戸末期には、裏なしの絹や木綿の衣を「単」と呼び、「帷子」は、麻や生絹の「単」ものを指すようになりました。
そして男性用には白地に経縞や絣、女性用には友禅染めや小紋染めのものが用いられました。
様々な種類の織や染、形や組み合わせなどは、やはり四季のある日本ならではだと思います。
もうこのあたりになると、ほとんど分からず、コメントのしようがありません。
そう言えば、横浜に「帷子川」という名前の川がありました。
』(乱志&流三&永久の落語徘徊)



帷子の俳句:


・紫陽花や帷子時の薄浅黄 松尾芭蕉


・取次の肩いかめしき黄帷子哉 寺田寅彦


・朱子学で鍛へし老の黄帷子かな 岩木躑躅


・深川に老いゆく人の黄帷子かな 深川正一郎


・黄帷子残りしいのち涼しくす 立花豊子


帷子の句を探してみると、黄帷子の句が詠まれている。
背筋のピンと伸びた男の姿と黄帷子が重なっている。


 


【生平・黄帷子】
さらさない麻糸で平織りにした布。男子の夏物、特に羽織に用いた。[季]夏。


晒さないで麻の風合いそのままにした生地のようだ。
ゴワゴワとした肌触りと風の抜ける爽やかさが大人の男の着物として愛されたのだろう。
昔の男は着るものがあり幸せだった。


今では黄帷子を着こなせる男は少なくなってしまった。
生平は暖簾とかテーブルセンターとか小物に使われているようだ。
嗚呼である。



 

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最終更新日 : 2019-03-15

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