2012/07/29  第265回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1) - 菜花亭日乗
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2012-07-29 (Sun)  23:55

2012/07/29  第265回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)


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回目の「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」の副題は「楮さんで真夏の酒会」。

今日の会は、金賞受賞酒を並べて、品位の高い名酒に合わせた楮の創作料理を楽しむ贅沢な会だ。

例年、夏の会は蔵元も複数参加する事が多いが、今日は東京で「岐阜の地酒に酔う2012in東京」が開催されており、岐阜の蔵元は東京出張中であり、愛知の神の井の蔵元さんだけの参加である。

岐阜駅から外に出ると、今日も真夏の太陽が輝いてる。
降り注ぐ熱線にもたじろぐこともなく、駅前の黄金の信長公は、日本を睥睨している。
うだるような暑さの中で視る信長公は元気をもらえる存在だ。

元気をもらって、会場の楮に歩いて行く。
日曜日の昼下がりの商店街は人影がまばらだ。
処どころ閉められた店の前の椅子に人が座っている。外の風に当たっているのかと思ったら、手にカウンターを持っていた。通行量の調査をしているらしい。

開始時間の15:00少し前に楮に到着。
早速受け付けを済ませ、出品酒の記載のある「利き酒メモ」を受け取る。
着席し、このメモを開く時の緊張感と期待感は快い。

参加者は、十数名で落ち着いて酒と料理を楽しむことができるサイズだ。

お酒が順を追って出されるに連れて、料理も出されるので、金賞酒を聞きながら、楮さんの酒に合わせた創作料理を楽しむことになるので、結構忙しい。
この記事は、判りやすさのために酒と料理を分けて記載しているが、実際は酒と料理が渾然としてしており、其処に酒と料理の出会いがある。

【今日の出品酒】
この会の出品酒は、主催者の中島屋店主の演出により、多岐にわたる酒を楽しむ事ができるように構成がされている。
 
テーマはコーナーごとに設定されている。
今日のコーナーは3つ、勿論、金賞受賞酒の飲み比べが中心である。
金賞受賞酒を6本一時に飲み比べるのは贅沢の極みだ。


<本日ご参加の『神の井』さんのお酒を楽しみます>


(1)

神の井 大吟醸 ひとつ火 神の井酒造 (愛知)
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甘目の入り口。丸い舌触りでバランスの良い味。中盤の苦味の後、含み香に吟香を感じる。後口はピリ辛系。


(2)
神の井 純米吟醸 美山錦 神の井酒造 (愛知)
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甘い入り口。酸のふくらみあり。後半にかけて苦味は少なく、後口は切れる。

神の井は愛知の蔵である。
愛知には名酒が沢山あるが、神の井は大吟醸を筆頭にスッキリとした味わいと上品さがある酒質だ。

名古屋市内の大高地区には、蔵が3つもある。
近い所に蔵が3つもある地域は、灘とか伏見は別格として、そう多くはない。
3つの蔵はそれぞれの個性があり面白い。
神の井は、最も美しい酒を醸し、山盛酒造(鷹の夢)は伝統的な日本酒を保ちながら新しいものも取り入れる幅の広さがあり、萬乗醸造(醸し人九平次)は、ワインのようなフルーティーな酸が特徴だ。

蔵元さんに大高に3つも蔵が残っている理由を、失礼だが聞いてみた。
答えは、水とのことだ。

大高の水脈は、他の場所では得られない仕込み水がでるそうだ。
井戸を常に整備しておくことは大変だそうで、先代が10本近く、現蔵元は10本以上、合計20本を超える井戸を掘っておられるそうだ。
追求する酒質を得るための努力は並大抵ではないようだ。


<今日の贅沢・金賞受賞酒の大吟醸飲み比べ>


(3)
神の井 大吟醸 金賞受賞酒 神の井酒造 (愛知)
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立香は仄か。甘目のスッキリとした入り口。含み香に吟香を感じる。中盤からの苦味は軽めで、切れが良い。後口はピリ辛系。


(4)
玉川 大吟醸 金賞受賞酒 木下酒造 (京都)
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入り口は甘く。滑らかな舌触り。丸いバランスの取れた味わい。純米酒風の感じがする大吟醸。


(5)
酔鯨 大吟醸 金賞受賞酒 酔鯨酒造 (高知)

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立香は甘い香りと吟香。舌触りは丸く、酸のふくらみがある。含み香は吟香。肉付きの良い大吟醸だが、味のバランス良い。


(6)
喜楽長 大吟醸 金賞受賞酒 喜多酒造 (滋賀)
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甘い入り口。酸はあるがふくらみは大きくなく、スッキリとしている。中盤から切れる。後口も良い。品の良い世界で、人によっては物足りなさを感じるかもしれない。


(7)
三井の壽 大吟醸 金賞受賞酒 井上合名株
(
福岡)
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甘い入り口。酸はふくらまず、スピード早い。後半苦味があり押しを感じる。味の推移は、中盤までの展開が早いが、後半の押しがあるので、中抜け後ろ重の印象になる。


(8)
開運 大吟醸 金賞受賞酒 土井酒造場 (静岡)
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立香は吟香。甘い入り口。スッキリとした味。含み香は吟香が高い。中盤からピリとした辛味がある。何か骨の太さを感じさせる主張の強い大吟醸。


6
本の金賞受賞酒を飲み比べた印象:
スペックは大吟醸で、いずれも金賞を受賞した出来の良い酒で条件は揃っているが、実際に並べて利いて見ると微妙な違いがあり、それぞれの個性があることがわかる。
開運のしっかりとした骨格の男らしさを感じる世界だが、喜楽長は桃の様は可愛らしさを感じる世界だ。

世界が似ている神の井と喜楽長の比較:
一通り利いた後で、品の良さで似た印象である神の井と喜楽長を並べて飲み比べた。
立香- 神の井は甘く仄か 喜楽長は、相対的に酸味の香。
味-神の井甘い入り口、酸味の後辛味苦味。 喜楽長は甘い入り口、酸は広がらない、苦味はある。

全体の印象- 一言で言うと、神の井は大きいおおらかな世界、喜楽長はプリティーな可愛らしい世界。




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最終更新日 : 2019-03-15

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