2014/07/16  第289回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1) - 菜花亭日乗
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2014-07-16 (Wed)  23:50

2014/07/16  第289回季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い(その1)

久しぶりに、岐阜の酒の中島屋さん主催の「季節の美味しさと日本酒を楽しむ集い」に参加した。

暑い日だったが、岐阜に夜の帳が下りる頃には涼しくなっていた。

週末の金曜日、夜見る岐阜の飲み屋街は、人通りも多く、飲み歩きたくなる空気が流れている。

定刻20:00に会は始まった。
参加者は、半分近くメンバーが変わっているような気がした。
若い女性が多いことも日本酒にとっては明るい。


【真夏の酒会の出品酒】
今日の出品酒の、個人的感想を書いておく。
あくまで個人の嗜好に基づくものであり、客観性はない。

《乾杯》
(1) 白岳仙 スライトリー・スパークリング 純米吟醸 微発泡酒 安本酒造 (福井)


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澱がらみの微発泡酒。立香は甘い香り。口に含むと澱のためか僅かにザラつく舌触り。名前の通り微発泡感があるが、殆ど感じられない程度、その後すぐに辛味がやってくる、中盤以降苦味も伴う。かなりパンチのある辛味の後、苦味が加わりハードな印象だ。


《生酒》
(2) 日本泉 純米吟醸 直汲み 日本泉酒造 (岐阜)

 甘い入り口。酸はあまり膨らまず、旨みが広がる感じ。後半苦味を感じる。

(3) 日本泉 純米吟醸 ふなくちとり 日本泉酒造 (岐阜)
甘い入り口の後大きく膨らむ味わいがある。大きさを感じさせる味わいで味のバランスもよく後半の苦味も締める程度。同じ酒の直汲みとふなくちとりだが印象はかなり異なる。どちらが良いかは嗜好の問題だが膨らみ・大きさでふなくちとりの方が良い印象を持った。


(4) ゆきの美人 純米大吟醸 夏 しぼりたて 秋田醸造 (秋田)
 スッキリとした入り口で微発泡を感じる。酸は透明感のあるもので味のバランスは良い。後半の切れが良く大吟醸らしい素性の良さを感じる。


(5) 信濃鶴 特別純米 無濾過生原酒 株式会社長生社 (長野)
 立香はかなり立つ。吟醸香とかバニラ風とかの表現には当てはまらない個性を持った香りを持っている。嫌味を感じさせるものではない。甘い入り口の後、含み香も同じ香りがある。酸は大きくは膨らまず透明感のあるもの。後半の苦・渋も適度で後口も良い。


(6) 房島屋 兎心(ところ) 純米吟醸おりがらみ 所酒造 (岐阜)

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 立香はあまり感じない。甘い入口、トロリとした舌触り。酸はスッキリとして切れる。中盤から苦味が来る。おりがらみだが切れの良い酒。


《純米酒 色々》
(7) 清泉 亀の王 純米吟醸 久須美酒造 (新潟)

吟醸酒だが立香はあまり立たない。甘い入り口の後、酸の膨らみを感じる。透明感のある膨らみで味の偏りがないので穏やかな世界を感じさせる。最近流行りの無濾過生原とは違った落ち着いた世界だ。


(8) 明鏡止水 純米大吟醸 備前雄町 大澤酒造 (長野)
甘い入り口。丸い滑らかな舌触り。酸は大きくは膨らまないが中程度で透明感を感じさせるもの。後半の減衰感がよく切れの良さを感じさせる。後口は苦味系。


(9) 天狗舞 山廃仕込み純米 車多酒造 (石川)

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色は薄い琥珀色。口に含むと仄かな香ばしさを感じる。酸の主張はなく、後半の苦・渋も感じさせず切れが良い。味の尖りがなく熟成酒のような世界。山廃純米と聞く印象とは違った味わいの酒。


《大吟醸酒》
(10) 繁桝 大吟醸50 高橋商店 (福岡)

立香は大吟醸らしい吟醸香だが立ち過ぎもせず適度なもの。入り口は甘く軽い。酸は軽くスピード感を感じさせる。含み香も適度な吟醸香が続く。後半の苦・渋は抑えられており後口も切れが良い。必要以上に磨かず50%精米に抑えながら大吟醸らしい切れの良さを保っている。1800ml3300円と言う価格を考えるとお薦めの酒だ。


(11) 酔鯨 大吟醸 金賞受賞酒 酔鯨酒造 (高知)
 立香は仄かなもので吟醸香が立つという程度ではないが爽やかさを感じさせる。甘い入り口。酸は透明感とスピード感のあるもの。次の辛味が長く続きハードな印象を感じさせる。含み香は立香より吟醸香を感じる。中盤甘さを感じる。後口も辛味系。金賞の冠を頂いた酒で透明感と切れの良さは充分だが全体としてハードな印象。すぐ前に爽やかに切れる繁桝を飲んだのでその分ハードな印象を受けたのかもしれない。


《熟成酒》
(12) 出羽桜 枯山水 本醸造 (2011円9月瓶詰) 出羽桜酒造 (山形)

出荷段階で3年、その後酒の中島屋で3年計6年の熟成酒。立香は殆ど感じない。甘い入り口の後、口の中で強くはないが老香を感じる。後半やや苦味を感じる。
ぬる燗の印象は、老香は感じなくなり、中盤の味にふくらみが出て旨みが表に出る。矢張り燗が適している。

(13) 達磨正宗 十年古酒 白木恒助商店 (岐阜)

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立香は仄かな老香と香ばしさとの混合。中盤の味は甘さと酸味、中盤から後半にかけ辛味と苦味の押しがある。
達磨正宗については評価が難しい。2006年から2008年にかけて出逢った昭和59年のビンテージが思い出されてしまうからだ。この酒の素晴らしさは中盤の厚い旨みの後なだらかに減衰していく味の快さ、いつ終わったかと思う余韻の長さを持っていた。この30年もののビンテージは常温熟成酒の基準を作ってしまっているので10年といえども評価が難しくなってしまう。



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最終更新日 : 2019-03-15

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