2023/01/22 (日) 旧暦: 1月1日 祝日・節気・雑節・朔望: 旧正月、朔 日出: 6時47分 日没: 16時57分 月出: 7時19分 月没: 17時12分 月齢: 0.25 潮汐: 大潮 干支: 庚辰 六曜: 先勝
今日のあれこれ: 凍鶴
《「茅沼無人駅」丹頂鶴 2023年1月21日 北海道川上郡標茶町茅沼駅》
https://youtu.be/QjulpXIF0nw
『凍鶴(いてづる) 三冬
【子季語】
霜の鶴、霜夜の鶴、鶴凍つ
【解説】
厳寒の中の鶴の印象をいう。風雪に耐えながら自らの翼に首をうずめて片脚で立っている鶴は、まさに凍てついてしまったかのようである。』
(季語と歳時記)
凍鶴の俳句:
・一輪と言ふべき鶴の凍て立てり 近藤喜子
・凍鶴が羽根ひろげたるめでたさよ 阿波野青畝
・凍鶴に今日の日薄くなりにけり 米沢吾亦紅
・鶴凍てて夕べ山影伸び切りし 稲畑汀子
・垣なして月明の鶴凍つるなり 原裕
動画の北海道の標茶町茅沼駅は、丹頂鶴の保護地だそうだが、昨日見ることのできた鶴は、一羽だったそうだ。
鶴は群れで百羽、千羽と見ることができるそうだが、飛来数が少ないのか、鳥インフルエンザの影響でもあるのだろうか。
日本より遥かに寒い地域から渡ってくるのだろうが、北海道は相対的に温かいと言っても、雪に覆われた原野では餌には不自由することだろう。
雪の原野に渡ってきて、日本で冬を過ごす鶴たちの姿は、健気であり、また美しくもある。
俳人たちは自分でその地に足を運び、自分の目で見た鶴を詠んでいる。
凍鶴という季語には、厳しい自然の中で生きている鶴の美しさを讃える想いが込められている。
日本に渡ってきた鶴たちが、厳しい冬を乗り越え、また無事に故郷に帰っていくことを祈りたい。
菜花亭日乗
菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc
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