2023/01/20 (金) 旧暦: 12月29日 祝日・節気・雑節・朔望: 大寒 日出: 6時48分 日没: 16時55分 月出: 5時17分 月没: 14時43分 月齢: 27.7 潮汐: 中潮 干支: 戊寅 六曜: 仏滅
今日のあれこれ: 日向ぼこ
《【子猫がかわいい】野良猫の親子、日向ぼこる。》
https://youtu.be/yczvBZCf40w
『日向ぼこ(ひなたぼこ) 三冬
【子季語】
日向ぼこり、日向ぼっこ、日向ぼこう、負喧
【解説】
冬の日射しを浴びてじっと暖まること。
風のない陽だまりで浴びる日射しは、ことのほか暖かい。
お茶を飲んだり世間話をしたり、楽しいひと時である。』
(季語と歳時記)
日向ぼこの俳句:
・縁側のある家訪ね日向ぼこ 達山丁字
・おしやべりをみな聞く犬や日向ぼこ 池田久恵
・これと言ふ思案もなくて日向ぼこ 永野由美子
・うつつ世も来世もあらぬ日向ぼこ 山科帰雁
・うとうとと生死の外や日向ぼこ 村上鬼城
・お日さまに心預けて日向ぼこ 播磨武子
嵐の前の静けさと言うか。
大地震が近づいているのかどうかは、判らないが、今年最大の寒波がやって来ると天気予報が言っている。
その前の、束の間の、陽射しいっぱいの朝がやってきた。
夕方からは、風が強まるらしいのだが、その様な気配は全く感じられない、穏やかな日溜りだ。
こんな日には、西の冷たい風を防いでくれる堤防のある河川敷にあるベンチや用水路沿いの小道に作られたベンチには木像のように動かない人が座っているに違いない。
日溜りに身を置いて時を過ごすのは、猫やおばあちゃんのすることだと思っていた。
「日向ぼこ」と言う言葉は知っているが、何なのか解らなかった。
「日向ぼこ」の例句は、数多い。
千句を遥かに超える句があった。
それを読んでいるうちに、「日向ぼこ」の世界がおぼろげながら浮かんできた。
「日向ぼこ」の世界では、
あれやこれや考える自分は、要らない。
要るのは、温かい陽射し。
仲間、犬、猫、小鳥が傍らに居ても良い。
だが、居なくても構わない。
今も過去も未来もすべて何か遠いうわの空。
生きているのか死んでいるのか、どうでも良い。
ただ、お日様の温もりの中に居るのみだ。
菜花亭日乗
菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc
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