2023/01/12 (木) 旧暦: 12月21日 祝日・節気・雑節・朔望: 日出: 6時50分 日没: 16時47分 月出: 21時36分 月没: 9時58分 月齢: 19.7 潮汐: 中潮 干支: 庚午 六曜: 友引
今日のあれこれ: 寒の内
《新年の味 うまみ極め~新潟「塩引きサケ」》
https://youtu.be/dEkee8tA89g
『寒の内(かんのうち) 晩冬
【子季語】
寒中、寒、寒四郎、寒九
【解説】
寒の入(小寒の日)から、立春の前日までをいう。単に寒とも寒中ともいう。
太平洋側はからりと晴れる日が続き、日本海側は鉛色の雪雲に覆われる。大寒、小寒など、類季語は微妙に配されているので、体感を踏まえつつ用いたいもの。』
(季語と歳時記)
寒の内の俳句:
・干鮭も空也の痩も寒の内 芭蕉
・厳かに万象寒の内にあり 富安風生
・熊笹の美しき時寒の内 高田風人子
・のら猫の声もつきなや寒の内 浪化
・寒の内子等健やかであれば足る 高木晴子
季語の解説にある様に、「太平洋側はからりと晴れる日が続き、日本海側は鉛色の雪雲に覆われる」日が続いている。
今日も風は冷たいが、陽射しは明るく良い天気だった。
1年で一番寒い時期なので、「寒」に関する季語は多い。
解説にもある様に、「寒の内」も「寒」も「寒中」も同じ内容の季語である。
寒いのは辛いことだが、寒いから良いこともある。
お酒の寒造りは、寒い時期だから良いお酒ができることを証明している。 他にも食料品で寒い時期が良いものはある。
「寒晒し」は、食品にも布にも寒さが良いものを作ることを言っている。
寒いからと言って逃げるのではなく、それを上手に使いこなすのは、人の知恵だ。
意外だったのは季語「寒の内」を使った句が少なかったこと。
「寒」が入る季語は多いが、「寒の内」は少ない。
「寒の内」と言う言葉は、日常的過ぎて、句に入れたいと思わせないのだろうか。