2022年06月29日 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2022-06-29 (Wed)

2022/06/29 日記 鮎

2022/06/29 日記 鮎

2022/06/29 (水) 旧暦: 6月1日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  朔 日出: 4時27分 日没:  19時00分 月出:  4時06分 月没:  19時24分 月齢:  0.01 潮汐:  大潮 干支:  癸丑 六曜:  赤口 九星:  八白土星 今日のあれこれ: 鮎 『鮎釣り解禁まであと少しです!川の中を覗いてみたら縄張り鮎が…』 https://youtu.be/v36kNRjZjHc 『鮎(あゆ) 三夏 【子季語】  香魚、年魚、...

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2022/06/29 () 旧暦: 61日 祝日・節気・雑節・ 朔望:  朔 日出: 427分 日没:  1900分 月出:  406分 月没:  1924分 月齢:  0.01 潮汐:  大潮 干支:  癸丑 六曜:  赤口 九星:  八白土星


今日のあれこれ: 鮎

『鮎釣り解禁まであと少しです!川の中を覗いてみたら縄張り鮎が…』

https://youtu.be/v36kNRjZjHc



『鮎(あゆ) 三夏

【子季語】
 香魚、年魚、鮎生簀

【関連季語】
 若鮎、落鮎、鮎狩、鮎汲、通し鮎

【解説】
 夏の川魚の代表。川の水や苔の香りのするところから香魚と呼ばれる。味は淡白で上品。塩焼き、鮎鮓、鮎膾、うるかなど、食べ方はいろいろある。余すところなく食べられ、はらわたの苦味は珍味とされる。鮎漁の解禁は、川によって異なるので注意。

【来歴】
 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。

【文学での言及】
 松浦河河の瀬光り年魚釣ると立たせる妹が裳の裾濡れぬ『万葉集』
 隼人の瀬戸の巌も年魚走る芳野の瀧になほしかずけり 大伴旅人『万葉集』

【実証的見解】
 アユ科の魚。川の下流域で孵化した稚魚はいったん海に入りプランクトンなどを食べて成長する。五センチくらいに成長した鮎は川に戻り、三月から五月ころにかけて遡上を始める。川の上流から中流域にたどり着いた幼魚は櫛形に変形した歯で、岩などに付着したケイソウ類を主食とする。一段と大きくなった鮎は縄張りを作るようになり、縄張りに入ってくる別の鮎に攻撃を仕掛ける。この性質を利用した釣が「友釣り」である。秋になると鮎は、体が橙と黒の婚姻色に変化し、産卵のため下流へ落ち始める。このころの鮎は「錆鮎、落鮎」と呼ばれる。産卵した鮎は、体力を消耗して多くは死んでしまう。それゆえ鮎は、年魚ともいわれる。』
(季語と歳時記)



鮎の俳句:


・鮎の子の白魚送る別れ哉 松尾芭蕉

・又やたぐひ長良の川の鮎鱠 松尾芭蕉


・さらやまやげに此川の鮎鱠 支考

・稲ならばいな葉やみのゝ鮎鱠 支考


・哀れ且市たつ鮎の暮のさび 杉風


・ちり交る鮎に柳や桂川 也有


・鮎くむや桜うぐゐも散花も 加舎白雄


・鮎汲の終日岩に翼かな 蕪村

・若鮎や谷の小笹も一葉行く 蕪村

・鮎くれてよらで過行夜半の門 與謝蕪村

・鮎落てたき火ゆかしき宇治の里 与謝蕪村

・鮎落て宮木とゞまるふもと哉 蕪村


・花の散る拍子に急ぐ小鮎哉 一茶 文化七年庚午(四十八歳)

・鵜の觜をのがれのがれて鮎さびる 一茶


・汲鮎や青山高く水長し 黒柳召波

・我井戸に桂の鮎の雫かな 召波


・貫之の鮎のすしくふ別レ哉 其角

・川は神鮎は領主のたまもかな 其角

・夕だちや傘は破れて鮎の蓋 其角


・五日経ぬあすは戸無瀬の鮎汲ん 向井去来

・死事としらで下るや瀬々の鮎 向井去来


・水音も鮎さびけりな山里は 嵐雪


・大名に馴染の鮎や大井川 許六


・飛ぶ鮎の底に雲ゆく流れかな 鬼貫「鬼貫句選」

・夕暮は鮎の腹見る川瀬かな 鬼貫


・落鮎や日に日に水のおそろしき 千代女




鮎は、今も日本人に愛されている。
清流の河川では鮎漁が解禁になり、食品としても店頭に並ぶようになった。

季語の世界では、もっと愛されているかもしれない。
春の稚鮎から、夏の鮎、秋の落ち鮎まで各季節を追って詠まれている。
 ネット上に公開されている鮎の句は、2000句を遥かに超えている。
 江戸の昔から、有名な俳人たちも鮎の句を読んでいる。

2300
句の中から選び出す作業は、大変だったが、江戸期の著名な俳人の句を選び出してみた。
 その結果が、上の一覧になった。


芭蕉の2句に付いて、
1
句目は、奥の細道周龍の頃、
2
句目は、笈の小文に登場する句で、長良川の鵜飼を楽しんだ際のもの。

解釈は、下記で読むことができる。

『伊 藤 洋のページ
俳聖芭蕉のことなら:「芭蕉DB」』

http://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/haikusyu/ayunoko.htm

https://www2.yamanashi-ken.ac.jp/~itoyo/basho/haikusyu/ukai.htm


蕪村は、春から秋まで鮎の句を詠んでいる。
鮎が好きだったのだろう。

最後の千代女の句。
細やかな心、優しさに触れることができる千代女の句には珍しく「おそろしき」と言う強い言葉を使っている。
 彼女の晩年の句だろうか。

鮎の生涯は1年、落ち行く先は、次世代への生命の受け渡し、その先は死ぬことに決まっている。水の流れには従う他は無い。
 人の生涯は1年よりは長いが、大方は100年より短い。
1
年か100年の違いがあるだけで、流されていくことには変わりがない。
 千代女の目はよく見える。