2022/06/16 (木) 旧暦: 5月18日 祝日・節気・雑節・ 朔望: 日出: 4時24分 日没: 18時58分 月出: 21時13分 月没: 5時41分 月齢: 16.65 潮汐: 大潮 干支: 庚子 六曜: 仏滅 九星: 四緑木星 今日のあれこれ: 栗の花 『【風に揺れる 栗の花】 岐阜市 2022年6月 Gifu-Japan』 https://youtu.be/KwG75WXZ-pw 『栗の花(くりのはな) 仲夏 【子季語】 花栗...
2022/06/16 (木) 旧暦: 5月18日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
日出: 4時24分 日没: 18時58分 月出: 21時13分 月没: 5時41分 月齢:
16.65 潮汐: 大潮 干支: 庚子 六曜: 仏滅 九星: 四緑木星
今日のあれこれ: 栗の花
『【風に揺れる 栗の花】 岐阜市 2022年6月 Gifu-Japan』
https://youtu.be/KwG75WXZ-pw
『栗の花(くりのはな) 仲夏
【子季語】
花栗、栗咲く
【解説】
ブナ科の落葉高木。雌、雄同株で長い雄花の花穂の下に短い雌花 がつく。雌花は受粉すると栗のイガになる。梅雨どきに木を覆う ように淡黄白色の花穂が垂れ下がり独特の青臭い匂いを放つ
【科学的見解】
栗(クリ)は、北海道西部から九州の丘陵地や山地に生育している。クリの花は、虫媒花であるため、独特の匂いを放つことでハエやアブなどの昆虫を惹きつけ、効率的な受粉を行っている。クリは、日本原産の果樹であり、縄文・弥生時代の頃から食用もしくは建材として利用されてきた。クリの仲間としては、外国原産のシナグリやヨーロッパグリなどが挙げられる。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
栗の花の俳句:
・雨暗き木立に栗の花白し 正岡子規
・花栗のちからかぎりに夜もにほふ 飯田龍太
・花栗の園アダムゐてイヴがゐて 鷹羽狩行
・何故か気のはれぬひと日や栗の花 加藤千春
・花栗に寄りしばかりに香にまみる 橋本多佳子
・花栗の香や修羅道へ迷ひ込む 岩月優美子
・花栗の香や明方は死が親し 岡本眸
梅雨の季節、栗は花を咲かせる。
子規は栗の花は白いと詠んでいるが、真っ白ではない。
飯田の詠む様に、栗の花は色より匂い又は臭いに個性がある。
解説に書かれている通り、栗の花の匂いは虫を引き寄せるために強い香を放つ。
しかも、夜力の限りにおいを放つという。
3人目の男性俳人の鷹羽は男らしく客観的だ。
栗の花咲く園には、アダムとイヴが居ると言う。
栗の花のにおいを知らない人には理解が難しいが、解説には青臭いと書かれているがイカが腐ったにおいと表現されることもある。
もっとわかり易く言われるのは、人間の男の出す精液のにおいに例えられる。確かに似ている。
下4句は女性の句だ。
加藤は栗の花咲く日、気が晴れないという。
情緒不安定になるのだろう、書いてはいないが、原因は花のにおいかも知れない。
橋本は香にまみれたという。髪の毛に入り込めば、一寸鬱陶しいかもしれない。
この二人は、一寸ねと言った態度だ。
しかし、下の二人は、激しい亢ぶりだ。
岩月は香りに導かれて修羅の道に行くことを覚悟した。
岡本はもっと激しい、長い亢ぶりの夜が明けるともう死が近くに居るという。
恐るべし栗の花