2022/05/16 (月) 旧暦: 4月16日 祝日・節気・雑節・ 朔望: 望 日出: 4時35分 日没: 18時39分 月出: 18時54分 月没: 4時22分 月齢: 15.27 潮汐: 大潮 干支: 己巳 六曜: 先勝 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: 蕗 「【田舎暮らし】どこでも見かける山菜フキだけど、フキ採り名人に美味しいフキの見分け方を伝授してもらった!」 https://youtu.be/EmzDZqzu8F8 『...
2022/05/16 (月) 旧暦: 4月16日 祝日・節気・雑節・ 朔望:
望 日出: 4時35分 日没: 18時39分 月出: 18時54分 月没: 4時22分 月齢:
15.27 潮汐: 大潮 干支: 己巳 六曜: 先勝 九星: 九紫火星
今日のあれこれ: 蕗
「【田舎暮らし】どこでも見かける山菜フキだけど、フキ採り名人に美味しいフキの見分け方を伝授してもらった!」
https://youtu.be/EmzDZqzu8F8
『蕗(ふき) 初夏
【子季語】
蕗の葉、蕗の広葉、秋田蕗
【関連季語】
蕗の薹、伽羅蕗、蕗味噌、蕗伐
【解説】
蕗は初夏、柔らかな緑の団扇のような葉を広げる。食用ともなる。さっと茹でて水にひたして灰汁を抜く。香りがあり、ほのかな苦味もあって、煮物や伽羅蕗にする。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【科学的見解】
蕗(フキ)は、日本在来のキク科の多年草で日本各地の山野に広く自生する。
早春、葉よりも先に花茎が伸びる。これが蕗の薹である。
初夏、長い葉柄の先端に円形の大きな葉を一枚傘のようにつけて成長する。
山地に自生する蕗の葉柄は五十センチくらい。栽培される秋田蕗(アキタブキ)はフキの亜種であり、その葉柄は百五十センチにもなる。(藤吉正明記)』
(季語と歳時記)
蕗の俳句:
・みづみづしみづ蕗といふ蕗若葉 高野素十
・やまみづの珠なす蕗の葉裏かげ 飯田蛇笏
・雨後の日のみづみづし蕗の沢 清崎敏郎
・或る日暮蕗の芽摘んで若くなる 橋閒石
・雨降って所在なき日の蕗見遣る 高澤良一
・伽羅蕗に箸はづませて茶わん酒 加藤武夫
・ひさびさに糸ひく蕗を食べにけり 山口誓子
以前は、身近に暇があれば、海へ、山へ、川へ、野へと出かける人が居て、海や川の獲物、山野の幸のお裾分けを戴くことが出来た。
山蕗も季節にはいただいたものだった。
自然のものは香りが強く、アクもあったが、それがまた自然の恵みを感じさせた。
今日、蕗の例句を読んでいて、蕗の持つ魔力というか魅力と表現したほうが良いか、ともあれ、力を感じた。
俳人たちは、句を詠みながら蕗の持つ力を賛美している。
こんなに自然に人を感動させる蕗は読んでいても伝わってくる。
記事を書き終えて、気づいたことがある。
選んだ句の作者は、全て男性だった。
これは、珍しい。
ひょっとして、蕗の性は女性なのだろうか。