2021年02月09日 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2021-02-09 (Tue)

2021/02/09 日記  冴返る

2021/02/09 日記  冴返る

2021/02/09 (火)  旧暦: 12月28日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 6時34分  日没: 17時16分  月出: 4時42分  月没: 14時26分  月齢: 26.92  潮汐: 中潮  干支: 戊子  六曜: 先負  九星: 七赤金星  今日のあれこれ: 冴返る 『積雪の兼六園「雪椿と雀」と「モミジ」』 https://youtu.be/yLQaGzgXIT4 『冴返る(さえかえる、さえかへる) 初春 子季語: しみ返る、寒...

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2021/02/09 ()  旧暦: 1228日  祝日・節気・雑節・朔望:   日出: 634分  日没: 1716分  月出: 442分  月没: 1426分  月齢: 26.92  潮汐: 中潮  干支: 戊子  六曜: 先負  九星: 七赤金星 


今日のあれこれ: 冴返る

『積雪の兼六園「雪椿と雀」と「モミジ」』


https://youtu.be/yLQaGzgXIT4



『冴返る(さえかえる、さえかへる) 初春

子季語: しみ返る、寒返る、寒戻り
関連季語: 余寒
解説: 春さき、暖かくなりかけたかと思うとまた寒さが戻ってくること。一度暖かさを経験しただけに、より冴え冴えとしたものを感じさせる。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: さえかへり山風あるる常盤木に降りもたまらぬ春の沫雪 藤原為家『玉葉集』

(季語と歳時記)



冴返るの俳句:


・雲に鳶富士たかき日の冴返る  飯田蛇笏


・鋭角の星の煌めき冴返る   涌羅由美


・化野の千の石仏冴返る   稲次登美子


・会はざりし人の訃報や冴返る   安立公彦


・花々の輪郭深く冴返る   鈴木阿




晩冬と早春は、文字も暦の上でも明らかに区別されている。
ただ、現実は暦とは違っている。
立春を過ぎれば、陽射し溢れる暖かい春にはならない。
春だが冬のように寒い日もある。

季節を扱う季語には、現実を扱うための工夫がある。
春なのだが冬の現実を季語として用意している。
寒の戻り、余寒、冴返るは、その様な役割を与えられている。

昨日は温かかったが、今日は陽射しはあったが冷たい風が吹き、寒い日になった。

そんな日は、過去には沢山あり、冴返るの俳句も沢山詠まれている。

例句を読んでいて、自然を背景とした「冴返る」句は良いのだが、元々心の心象を捉える季語だから明るく、楽しいばかりでもない。

安立の句。
有名人でも関係のない人の死は、そうか、病気だったんだねで済む。
 共に一つの時代を生きた人の死はそうは行かない。
突然の訃報は、言葉を失わせ、思考を停止させ、息を呑ませる。心は過ぎ去った時間を追いかけるばかりだ。
 なにもこんな寒い日に訃報などと思っても冴返るばかりだ。

末期の眼で見る花々の輪郭はやけに一際輪郭がはっきりと見える。

こんな冴え返る日は、風邪をひかないようにしよう。