2020年11月06日 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2020-11-06 (Fri)

2020/11/06  日記  木枯らし 凩

2020/11/06  日記  木枯らし 凩

2020/11/06 (金) 旧暦:  9月21日 祝日・節気・雑節・朔望:   日出:  6時07分 日没:  16時41分 月出:  20時48分 月没:  10時57分 月齢:  20.31 潮汐:  中潮 干支:  癸丑 六曜: 大安 今日のあれこれ: 木枯らし 凩 「東京で木枯らし1号 青森で積雪18cm」 https://youtu.be/VB3DSoQICro 『凩: 木枯 初冬 冬の到来を告げる強い北風。乾...

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2020/11/06 () 旧暦:  921日 祝日・節気・雑節・朔望:   日出:  607分 日没:  1641分 月出:  2048分 月没:  1057分 月齢:  20.31 潮汐:  中潮 干支:  癸丑 六曜: 大安


今日のあれこれ: 木枯らし 凩

「東京で木枯らし1号 青森で積雪18cm


https://youtu.be/VB3DSoQICro



『凩: 木枯

初冬

冬の到来を告げる強い北風。乾いた木の葉を吹き落とし、木を枯らす風という意味もある。吹き飛ばされた枯葉は風の道筋を追いかけてゆく。』
(季語と歳時記)



木枯・凩の俳句:


・海に出て木枯帰るところなし  山口誓子


・凩の果はありけり海の音  池西言水


・海の上進む木枯見えにけり  沢木欣一


・亡き人のこゑとも海の凩は  橋本榮治


・木枯の海には枯るるもののなし  松尾隆信


・木枯らしや海に夕日を吹き落す  夏目漱石




昨日は良い天気だったが、今日は下り坂、雲が空を覆う時間帯も在った。明日は、雨も降るそうだ。

東京は一昨日3年振りに木枯し1号が吹いた。
名古屋はまだだが、冬型の気圧配置になれば、風吹き荒れ、枯れ葉を吹き散らす日が来ることは間違いない。

今日は、季語「木枯」、「凩」を取り上げた。

「木枯し」の句といえば、山口誓子の句が有名だ。
例句を読んでいて、山口誓子の句は、池西言水(江戸初期、芭蕉と同時代人)の句を本歌取りにしているのではないかと感じた。
 個人的に根拠もなく感じただけだが、調べてみるとそうした感じはもうすでに論じられている事だった。
「歳時記などで「凩」を引くとよく三つの句と出会う…」
https://mainichi.jp/articles/20171213/ddm/001/070/146000c

誓子の句は、木枯しが吹きすさぶ日の海を詠んでいて、荒れた海を見る心の寂寥感・孤独感が感じられる。
その意味で名句で良いのだが、歴史的背景もあるそうだ。

1944
年、作者が病気療養のため、海に近い三重県で暮らした時期に詠んだ句だが。
 陸で樹々の葉を吹き散らし、海に出て、行きっぱなしでもう帰ることはない凩に例えて、特攻隊員の気持ちを詠んだ句と作者自身が、戦後になり自解しているそうだ。

そうした成立の経緯を考えると、誓子の句は言水の句の世界とは結びつかないと考えるべきだろう。

凩と海は俳人の作句心を掻き立てるようで、よく詠まれている。
 漱石も一句詠んでいた。