2020年10月16日 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2020-10-16 (Fri)

2020/10/16 日本酒の会sake nagoya「気になるお酒」(その1)

2020/10/16 日本酒の会sake nagoya「気になるお酒」(その1)

10月定例会に参加した。今月も無事に開催になり、参加できたことは良かった。今日のテーマは「気になるお酒」。【今日の出品酒】利き酒が終わり、ブラインドが外された銘酒たちの勢揃い。以下、個人の利き酒結果を記載する。個人的な嗜好によるものなので客観性はない。会の公式サイトに全体評価が掲載されるので、そちらのほうの評価はより客観性がある。「日本酒の会sake nagoya」http://www.sakenagoya.com/(1) 〆張鶴 純米吟...

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10
月定例会に参加した。
今月も無事に開催になり、参加できたことは良かった。
今日のテーマは「気になるお酒」。


【今日の出品酒】

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利き酒が終わり、ブラインドが外された銘酒たちの勢揃い。

以下、個人の利き酒結果を記載する。
個人的な嗜好によるものなので客観性はない。
会の公式サイトに全体評価が掲載されるので、そちらのほうの評価はより客観性がある。

「日本酒の会sake nagoya
http://www.sakenagoya.com/


(1)
〆張鶴 純米吟醸 生原酒 製造:2020/01/28 宮尾酒造 (新潟)

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立香は甘く、鼻にスーッと抜ける吟醸香、仄かで上品な立香だ。甘い入り口、とろりとした舌触り。滑らかな酸でふくらみもある。含み香も程良い吟醸香。中盤も癖は無く、苦・渋の重さもない。後半にかけての切れも良い。後口は辛味系。残り香に吟醸香の余韻を感じる。評価9.0
利き酒終了後、温度が上がったときの印象は少し変わった。中盤に重さが出る、苦・渋が表面に出るのかもしれない、後半の切れも鈍くなる感じ、この酒は冷温が必要だ。



(2)
旭興 純米大吟醸 愛山 製造:2019/09 渡邉酒造 (栃木)

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立香は甘い香り、次第に吟醸香と判る。甘い入り口、滑らかな舌触り、酸はふくらみより透明感・広がりを感じさせる。含み香も吟醸香。中盤、変な癖はないが、やや切れが足りない印象。後半辛味系。評価8.0



(3)
蓬莱泉 純米大吟醸 製造:2020/04 関谷酒造 (愛知)

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仄かな甘い香り、吟醸香らしいがはっきりとはしない。甘い入り口、とろりと滑らかな舌触り。含み香は吟醸香、穏やかな香り。中盤、苦・渋は感じないが、何か舌が絞まる感じがする。中盤の酸の広がりが欲しい。後半、味わいの展開が感じられず淋しい。評価7.0



(4)
みむろ杉 純米吟醸 山田錦 無濾過生酒 製造:2020/01 今西酒造 (奈良)

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立香はあまり感じないが、何か鼻に抜けるものを感じる。甘い入り口、とろりとした舌触り。酸はスッキリとして広がりがある。含み香は吟醸香らしきものだが少し違う気がする。後半、やや苦味を感じる。後半の切れは程々。残り香は含み香と同じ。評価7.0



(5) EMISIKI
 SENSATION WHITE 2019-20生酒 製造:2019/11 笑四季酒造 (滋賀)

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立香は、甘い濃厚さを感じさせる香り。とろりとした入り口。甘さの後、酸は滑らか、辛味の芯を感じる。含み香は甘いもの。中盤以降、辛味の切れが良い。残り香を感じる。評価8.0

No.9
の黒ラベルとスペックの何が違うのかラベルを見ただけでは、判らなかった。
蔵元のサイトに行き確認した処、酵母が違っていた。

黒ラベルが「7号系酵母」
白ラベルが「14号酵母」

と記載されている。


(6)
鳳凰美田 純米吟醸 無濾過本生 製造:2019/12 小林酒造 (栃木)

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立香は甘い、吟醸香らしい。とろりとした舌触り、酸は軽やかで広がる。含み香は吟醸香らしいが、少し違う感じ。中盤、辛味あり。香りが、含み香、残り香と続き香りがやや気になる。後半の切れが欲しい。味香の主張が続き、減衰感がない、ややあざとい感じがする。評価7.0



(7)
日高見 純米大吟醸 しぼりたて 生酒 製造:2020/03 平孝酒造 (宮城)

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立香はあるのだが、こちらの判別能力の範囲内にないので判別できない。甘い入り口、滑らかな舌触り。酸は透明で、早く終る。とろりとしているが味が単調で、中盤が物足りない。含み香もあるが、立香と同じで、判別できない。個性を感じさせる味香だが、自分の嗜好で理解できない不安を感じる。評価6.0



(8)
勝山 縁 特別純米 限定本生酒  勝山酒造 (宮城)

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立香は、何か乾燥したものを感じさせる。とろりとした入り口。酸は滑らか、中心に辛味がある。含み香もあるが表現できない。中盤までは味わいがあるが、後半、味の展開が消えてしまう印象。評価7.0



(9) EMISIKI
 SENSATION BLACK 2019-20生酒 製造:2019/11 笑四季酒造 (滋賀)

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立香は甘い。甘い入り口、滑らかな酸。次に広がりがある。中盤まで癖がなく、良い感じ。中盤、苦・渋は無いが、何か舌が絞まる感じがする。評価8.0



(10)
栄光富士 GMF:24 純米大吟醸 無濾過生原酒 超限定 製造:2019/12 冨士酒造 (山形)

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飲み忘れによる未評価。
10
年以上この会の利き酒を行ってきたが、出品酒を利き漏らしたのは今日が初めてだ。
 長い間には思いがけないことが起きる。





2020-10-16 (Fri)

2020/10/16 日本酒の会sake nagoya「気になるお酒」(その2)

2020/10/16 日本酒の会sake nagoya「気になるお酒」(その2)

毎度書くが、sake nagoyaの宴は酒も良いが、料理も楽しみだ。 定番のものもあれば、意外なものもあり、家庭ではできない料理もあり、大勢だから出来る料理もある。 酒にも合わせ、参加者に心を込めて作った料理を出していただいている。 今日も、参加者のどよめきが在った。【今日の料理】・揚げ茄子の煮浸しとろりとした食感。滑らかな舌触り、次第に旨味と香りが口の中に広がる。出汁は旨味もあり、濃すぎることもなく上品な...

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毎度書くが、sake nagoyaの宴は酒も良いが、料理も楽しみだ。
 定番のものもあれば、意外なものもあり、家庭ではできない料理もあり、大勢だから出来る料理もある。
 酒にも合わせ、参加者に心を込めて作った料理を出していただいている。
 今日も、参加者のどよめきが在った。


【今日の料理】

・揚げ茄子の煮浸し
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とろりとした食感。滑らかな舌触り、次第に旨味と香りが口の中に広がる。出汁は旨味もあり、濃すぎることもなく上品な味わいだ。


・胡瓜の醤油漬け
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カリカリとした食感。塩と醤油の旨味の後、スッキリと口の中をリセットしてくれる。お酒の切り替えに丁度合う。


・揚げ出し豆腐
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揚げ出し豆腐、しめじとえのき茸に薬味葱。
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とろみのある甘酢の垂れが揚げ物のしつこさをスッキリとさせている。


・秋刀魚の姿焼き
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秋刀魚の姿焼きが一人に一皿運ばれてきた。
テーブルでどよめきが起こった。
極端な不漁により、庶民の味から高嶺の花になってしまった秋刀魚が突然登場したのだから無理もない。

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「旬菜処かのう」さんは、作りおきの居酒屋メニューではない。
この秋刀魚は、一尾一尾焼かれて、一人ひとりの眼の前に運ばれる。
これだけでも、美味しく、有り難くいただける。

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表面はカリッと焼かれている。
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が、黒焦げではない。きちんと管理されて焼かれている。
焼き上がりも美しい。
生臭さは当然無い。

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火は中まで通っているが、バサバサではなく肉汁がジューシーである。焼きなれていない家庭では、このようには焼けない。
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いつもは食べないハラワタもすべて美味しく頂いた。ほろ苦さと旨味の混じり合いが判るのは大人になったご褒美だ。

同じテーブルの人達も秋刀魚に出会うことができて喜んでいた。
 秋刀魚のいない秋なんて日本の秋ではない。
日本人は、秋刀魚を食べて秋を実感することが出来る。


・赤味噌おでん
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名古屋人には、この黒光りする味噌おでんがおでんなのだ。
関東煮や関西の透明な出汁のおでんは、おでんには違いないが、心許せるおでんではない。
東京や大阪の人は、この黒光りする赤味噌の艶を見て圧倒され、口の中に運ぶことができない人もいる。
気の毒なことだ。

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カメラをマクロにして撮ると自動露光の関係で、土手味噌が少し赤く写る。実際は、上の写真ぐらいが本当の色だ。
種は蒟蒻と玉子、味噌おでんの王道だ。
味わいのある銘酒の肴にする味噌おでんは、酒の旨さをその儘出してくれる。
名古屋人の本望だ。


・炊き込みご飯と赤だし
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具は、しめじ、人参、鶏肉、竹輪、青菜、蒟蒻。
味付けは薄味でスッキリとして上品。
素材の味を生かしている。
かのうさんは竹輪の使い方が上手だ、焼きそばにも竹輪が入るが、これが違和感なく、美味しい、旨味を加える働きをしている。

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赤だしの具はなめこと葱。
赤味噌の香りとスッキリと切れの良いだし。

・漬物
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大根の粕漬け。
カリカリの食感。甘味と粕の旨味と香り。
残り香がスッキリ感を与える。



【感想】

・コロナ禍の中でのsake nagoyaの宴。
例会も中止になり、お花見も中止になった。
愛知県は東京、大阪に比べれば感染は抑えられているので、今の処、宴会もできるが、GOTOキャンペーンもあり、今後どうなるかわからない。
先月、今月と例会が開催できたのは良かった
日常・通常の大切さは失ってみて、大切さに気づく。
毎月第3金曜日の夜の宴今後も続いて行って欲しい。

今日のお酒・料理は記事に書いた通り、嬉しいものだった。

今宵は、予期せぬ邂逅があった。
二人の人が久し振りに参加して、旧交を温めることが出来、感慨深いものが在った。
「朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや」を実感した。
一人は、十数年ぶり、大手製パンメーカーの社員さんでよく語り楽しい場持ちの良い人だった。突然参加されなくなり、その後上海だか何処かに転勤になった聞いた。
 今回、久し振りにお会いしたが、覚えていてくださり、昔話をしたが、転勤先は香港だったそうだ。

もう一人は、以前同じテーブルでよく利き酒をした人で、今日は隣のテーブルに座っておられ、久し振りだなと思っていたら、宴終了後、声をかけていただいた。
 もう3年振りだそうで、その間の経緯もお伺いした。3年前に大阪に転居され、その後体調を崩され、手術もされたそうだが、今では元気にお酒も楽しまれ、これからはバイクに乗って走り回る予定だそうだ。最後に、拙ブログは今も読んでいますよと言っていただいた。ありがたい話だった。

この会で同じ酒を利いたり、お花見をしたり、蔵見学をしたりした仲間が名古屋を離れる事は多くはないがある。
 昔の仲間は東京、大阪、遠くはアメリカにもいる。
お酒が取り持つ縁も貴いものだ。
  






2020-10-16 (Fri)

2020/10/16 日記 鰯雲

2020/10/16   日記  鰯雲

2020/10/16 (金) 旧暦:  8月30日祝日・節気・雑節・朔望:  日出:  5時48分日没:  17時04分 月出:  4時40分 月没:  16時59分 月齢:  28.67 潮汐:  大潮 干支:  壬辰 六曜: 先勝今日のあれこれ: 鰯雲(秋の風景図鑑http://www.discovernippon.jp/autumn/book/iwasi.htmlより転載)『鰯雲(いわしぐも) 三秋子季語: 鱗雲関連季語: 鯖雲解説: 鰯の群れのように空に...

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2020/10/16 () 旧暦:  830日祝日・節気・雑節・朔望:  日出:  548分日没:  1704分 月出:  440分 月没:  1659分 月齢:  28.67 潮汐:  大潮 干支:  壬辰 六曜: 先勝


今日のあれこれ: 鰯雲

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(秋の風景図鑑
http://www.discovernippon.jp/autumn/book/iwasi.html
より転載)




『鰯雲(いわしぐも) 三秋
子季語: 鱗雲
関連季語: 鯖雲
解説: 鰯の群れのように空に広がる雲。魚の鱗にも似ていることから、鱗雲ともいう。この雲が見られると鰯の群れがやってくるともいう。
来歴: 『改正月令博物筌』(文化5年、1808年)に所出。
文学での言及:   
実証的見解: 鰯雲は巻積雲のこと。雲自体は氷の細かな結晶で上層雲に分類され、高度五キロメートルから十五キロメートル程度に発生する。温暖前線や熱帯低気圧の接近時に現れるため、天候の悪化の前兆といわれる。台風や移動性低気圧が近づく秋によく見られる。秋の象徴的な雲である。』
(季語と歳時記)



鰯雲の俳句:


・かつてここスガモプリズン鰯雲   平岡かづを


・かろがろと柩はこばれ鰯雲   恒川絢子


・愛を断つ縁切寺や鰯雲   大日向幸江


・鰯雲きつぱりたたむ父母の家   中里とも子


・「愛してる」いまならいへる鰯雲   大木清美子



今日から、急に気温が下がる。
秋らしい気候が一気に加速しそうだ。
空の雲も鰯雲がはっきりと見られるかもしれない。

鰯雲は美しい見栄えだが、薄くて儚げだ。
少し眼を離したら、もうどこかに消えてしまいそうな様子だ。
漲る活力の夏の入道雲の存在感に比べると心細い。

鰯雲の例句を読んでいると、鰯雲を見上げる人の心の心細さも感じた。

鰯雲の空の下で、人は、「忘れる」・「区切る」・「ケリをつける」方向に心に向かわせているようだ。

・歴史の舞台であった巣鴨も鰯雲の下で、その姿を消してしまった。
・人の死ですら鰯雲の下ではふわふわと軽い。
・自分の愛も人からの愛も良いことばかりではない、迷惑な場合もある、それなら鰯雲の下なら捨てられる。
・お荷物になったらきっぱり処分することも鰯雲の下なら出来る。

大木の句。
「愛している」とは言えないだろう。
鰯雲の下なら言えると思うことは出来るが、儚い雲なのだから一時の心の迷いのようなものだ。

次の鰯雲の空までに、準備して置かなければ...