2019年01月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2019-01-31 (Thu)

2019/01/31   「月から持ち帰った石は地球の石だった」?

2019/01/31    「月から持ち帰った石は地球の石だった」?

月の研究者であるデービッド・クリングという研究者の論文では ・この石は40億年前後前に地球で生成した ・その後小惑星の衝突で地表に現れた ・その後の小惑星の衝突で宇宙空間に飛び出し ・そのうちの一つが月に到着した という内容だ。 数千年か数万年の人類の歴史からはかけ離れた話で、壮大な話だ。 科学者というのは及びもしないようなことを考える。 ...

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月の研究者であるデービッド・クリングという研究者の論文では
・この石は40億年前後前に地球で生成した
・その後小惑星の衝突で地表に現れた
・その後の小惑星の衝突で宇宙空間に飛び出し
・そのうちの一つが月に到着した
という内容だ。

数千年か数万年の人類の歴史からはかけ離れた話で、壮大な話だ。

科学者というのは及びもしないようなことを考える。

しかしこれが、間違っている、嘘だというためには反証が必要だ。
しかし、反証はほとんど不可能の様に思われる。

人間の未来に関して言えば、この仮説が本当でも嘘でもあまり影響はない。
むしろ、惑星の衝突があれば人類が消滅する時が来る話のほうが深刻だ。



『アポロ14号が持ち帰った月面の岩石、「実は地球由来」と研究者
1/26(
) 13:53配信CNN.co.jp

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アポロ飛行士が月から持ち帰った岩石、最初期の地球で形成か

(CNN) 48年前にアポロ14号で月面に着陸した飛行士が持ち帰った岩石のサンプルが、実際には地球由来のものであったとする研究論文が、このほど科学誌に掲載された。彗星(すいせい)か小惑星が地球に衝突した衝撃で岩石が宇宙空間へと飛ばされ、偶然その先にあった月に激突したという。

当該の岩石には石英、長石、ジルコンといった鉱物が含まれている。これらは地球なら非常にありふれた鉱物だが、月の地質における含有量はあまり多くない。

また岩石が形成された温度や環境を分析したところ、月ではなく地球の特徴との関連を示す結果が得られた。岩石の結晶化は地球がまだ若かった40億~41億年前に、地表から約20キロの深さで起こったという。

当時の地球には小惑星が複数回衝突していたことから、岩石は1度もしくは数度の衝突で地表に露出し、別の衝突によって大気圏外に弾き飛ばされたと考えられる。その後、現在の3分の1の距離にあった月にぶつかったと研究者らはみている。

月に激突した岩石は一部を溶解させながら月面下にめり込んだが、2600万年前の小惑星の衝突で再び月面に姿を現した。

今回の研究を主導した月の専門家、デービッド・クリング氏は、地球の岩石が宇宙空間へ飛び出して月に激突したとする分析結果について、地質学者の中には異論を唱える向きもあるだろうと認めつつ、度重なる小惑星の衝突にさらされていた誕生直後の地球の状況を考慮すればそこまで驚くような話ではないとの見解を示した。

CNN
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190126-35131808-cnn-int
より転載)






2019-01-31 (Thu)

2019/01/31  日記  冬菫

2019/01/31  日記  冬菫

2019/01/31 (木) 旧暦: 12月26日 祝日・節気:  日出: 6時42分 日没: 17時06分 月出: 2時54分 月没: 13時14分 月齢: 25.06 干支: 戊辰 六曜: 先勝 九星: 二黒土星 今日のあれこれ: 冬菫 (eeyannkaの日記 http://d.hatena.ne.jp/eeyannka/20141228/1419718867 より転載) 『冬菫: 寒菫、冬の菫 晩...

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2019/01/31 (木) 旧暦: 1226 祝日・節気:  日出: 642 日没: 1706 月出: 254 月没: 1314 月齢: 25.06 干支: 戊辰 六曜: 先勝 九星: 二黒土星


今日のあれこれ: 冬菫


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eeyannkaの日記
http://d.hatena.ne.jp/eeyannka/20141228/1419718867
より転載)



『冬菫: 寒菫、冬の菫

晩冬

春を待たずに咲く菫を言う。暖かい地方の日当たりのよいところで見ることができる。』
(季語と歳時記)



冬菫の俳句:


・鎌倉に尼寺一つ冬すみれ  佐野つたえ


・仮の世のほかに世のなし冬菫 倉橋羊村


・過客なれば止むるすべなし冬菫  河崎國代


・さきほどの冬菫まで戻らむか 対中いずみ


・寄り添ふは温めあふこと冬すみれ  糸井芳子



今日で1月も終わり。
北国では厳しい寒さと雪と風が続いている。
太平洋側はお日様が出る日が多く、冬空は少ないが雨も少ない、農作業に支障はないだろうか。


冬菫という品種があるのではなく、春に咲くすみれが先駆けて冬に咲くのを冬菫というそうだ。
謂わば、春の使者だ。

俳人たちは、寒中のこの世に居て、時を持て余しているようだ。
しかし、通り過ぎた冬菫にやっぱり慰められて、温かくなりたいのだ。

寒中の厳しい季節だが、2月になれば暦では春がやってくる。
もう春も遠くはない。



2019-01-30 (Wed)

2019/01/30  日記  寒肥

2019/01/30  日記  寒肥

2019/01/30 (水) 旧暦: 12月25日 祝日・節気:  日出: 6時42分 日没: 17時05分 月出: 1時56分 月没: 12時33分 月齢: 24.06 干支: 丁卯 六曜: 赤口 九星: 一白水星 今日のあれこれ: 寒肥 「冬の施肥(寒肥) (敷島公園ばら園)」 https://youtu.be/nqx3rh6e8C8 『寒肥: 寒ごやし 晩冬 寒中に農作物や庭木などに...

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2019/01/30 (水) 旧暦: 1225 祝日・節気:  日出: 642 日没: 1705 月出: 156 月没: 1233 月齢: 24.06 干支: 丁卯 六曜: 赤口 九星: 一白水星


今日のあれこれ: 寒肥


「冬の施肥(寒肥) (敷島公園ばら園)」


https://youtu.be/nqx3rh6e8C8



『寒肥: 寒ごやし
晩冬

寒中に農作物や庭木などに施す肥料のこと。
やがてはじまる草木の活発な活動に備えて、土壌に十分に栄養を与えておく。』
(季語と歳時記)



寒肥の俳句:


・寒肥に一鍬の土かけて踏む 本田一杉


・覚ますごと幹をたたきて寒肥す 三浦千賀


・寒肥に麦の命の見えて来し 旗田英子



街中に生まれ育ったので、農業や植木のことは全く知らなかった。
長じて、花や植物に関心をもつようになり、少しは解るようになった。

寒肥も知らなかったが、考えてみれば、興味深い。
寒肥は先を見ている作業。
今、植物が必要としているものを与えるのではなく、先々必要なものを今与える作業だ。
必要なものを必要な時にではなく、前もって作業をする。時間を先にすることには、意味があるらしく有機肥料を与えると土の中の微生物が活発になり、ミミズなどの虫が元気になり、その分が土を肥やす。
時間の長さがそれなりの意味を持っている。

農耕が民族性に影響していることは確かで、日本人が季節に敏感なのも元々は農耕に起因するのだろう。
季節に合わせて、前もって段取りし、時を追って植物の世話を滞りなく進めていく。この計画性はどうしても必要だ。

狩猟民族は、目の前のものを穫れば良い考え方だ。取り尽くしたら、場所を変えれば良い。
其処には育てるという考え方は育まれない。
海の魚を獲り尽くしたら、外国の海にまで獲りに行くのは、狩猟民族の考え方だ。

日本は栽培漁業に熱心だが、これも農耕の考え方が根底にある。

寒肥を八朔と柚子と薔薇に寒肥を与えないといけないと思いながら、句を読むと作者の気持ちがよく解る。
土を踏むことも、幹を叩くことも、麦の命も、皆来るべき春の光景を、見えない冬に浮かべている。




2019-01-29 (Tue)

2019/01/29 日野草城 俳句集成 (その1)

2019/01/29 日野草城 俳句集成 (その1)

日野草城の忌日なので、ネット上の俳句を集めてみた。 色々物議を呼び起こした草城がどんな俳句の世界に居たのかは、彼の句をできる限り多く読まねば結論は出せない。 「ミヤコホテル」連作は、今の世の中では、さしてエロチックではないが、女性にまつわることを多く詠んでることは確かだ。 (1)         貧厨や葉先枯れたる葱一把 (2)       ...

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日野草城の忌日なので、ネット上の俳句を集めてみた。

色々物議を呼び起こした草城がどんな俳句の世界に居たのかは、彼の句をできる限り多く読まねば結論は出せない。

「ミヤコホテル」連作は、今の世の中では、さしてエロチックではないが、女性にまつわることを多く詠んでることは確かだ。




(1)         貧厨や葉先枯れたる葱一把
(2)         夏蒲団ふわりとかかる骨の上
(3)         やはらかきものはくちびる五月闇
(4)         玉子酒おのが眉目に慊らぬ
(5)         古妻の寒紅をさす一事かな
(6)         肋骨を愛すつれづれなる手以て
(7)         二三尾のあちこちすなる諸子かな
(8)         はつたいの日向臭きをくらひけり
(9)         星移り物変りどてら古びけり
(10)       落ち来るは久米の仙人春の雲
(11)       夫人嬋娟として七人の敵を持つ
(12)       青ふくべ一つは月にさらされて
(13)       みづみづしセロリを噛めば夏匂ふ
(14)       ネクタイを三本買ひて心富む
(15)       春眠や鍵穴つぶす鍵さして
(16)       火の色の透りそめたる潤目鰯かな
(17)       冬薔薇の咲くほかはなく咲きにけり
(18)       泳ぎゐるかんばせかたきをとめかな
(19)       露涼し洗はぬ顔の妻や子や
(20)       をみなとはかゝるものかも春の闇
(21)       夏の雨きらりきらりと降りはじむ
(22)       かさなりて眠る山より高野川
(23)       鼻の穴すずしく睡る女かな
(24)       銃斜に負うて猟夫の優男
(25)       あはれあはれゆまりくそまる仰に臥し
(26)       ぼうたんの暮るる始終を見て去りぬ
(27)       暮れそめてはったと暮れぬ秋の暮
(28)       妻の留守ひとりの咳をしつくしぬ
(29)       学問の胡坐の膝の子猫かな
(30)       初花の水にうつろふほどもなき
(31)       かいつぶりさびしくなればくぐりけり
(32)       西塔残花に在り東塔は新緑に
(33)       こひゞとを待ちあぐむらし闘魚の辺
(34)       月明や沖にかゝれるコレラ船
(35)       苑日々に草深うなる鹿の子かな
(36)       薫風や素足かがやく女かな
(37)       なにがなしたのしきこころ九月来ぬ
(38)       はたゝ神七浦かけて響みけり
(39)       夏の灯の動くことなき田舎かな
(40)       冷房の鋼鉄の扉のしまる音
(41)       春の夜や檸檬に触るる鼻のさき
(42)       炭の香や嬌やぎそむる吾子の指
(43)       アイリスを見ゆる一眼にて愛す
(44)       コルト睡ぬロリガンにほふ乳房の蔭
(45)       冬椿乏しき花を落しけり
(46)       日のあたる紙屑籠や冬ごもり
(47)       うららかに妻のあくびや壬生念仏
(48)       葉牡丹のいとけなき葉は抱き合ふ
(49)       揚泥の乾く匂ひの薄暑かな
(50)       雪晴れの朝餉の酢茎噛みにけり
(51)       ペリカンの餌の寒鮒の泳ぐなり
(52)       宵月や霜ほど降りて春の雪
(53)       初蚊帳のしみ~青き逢瀬かな
(54)       冬の蠅しづかなりわが膚を踏み
(55)       一茎の白あやめなりいさぎよき
(56)       去来忌や旦暮に存す嵐山
(57)       夕空に寂しく咲ける桜かな
(58)       ひとくきの白あやめなりいさぎよき
(59)       更けて焼く餅の匂や松の内
(60)       心臓を意識してをり霜凝る夜
(61)       秋の雲太虚の風に乗りにけり
(62)       わがホ句にせめて野薔薇の香もあれな
(63)       舌に載せてさくらんぼうを愛しけり
(64)       大前に松のみどりは長けつくしぬ
(65)       妻の蚊張しづかに垂れて次の間に
(66)       月さしてむらさき煙る葡萄かな
(67)       春の雲ながめてをればうごきけり
(68)       あげしほの青蘆のそよぎありそめぬ
(69)       早寝して夢いろいろや冬籠
(70)       美しき人を見かけぬ春浅き
(71)       うら若き妻ほほづきをならしけり
(72)       臥生活の四肢たひらかに年暮るる
(73)       暖かや魔の来てふとる乳房双つ
(74)       白玉の雫を切って盛りにけり
(75)       日の当る紙屑籠や冬ごもり
(76)       いっぽんの燐寸の燃やす火のいみじき
(77)       鈴虫の一ぴき十銭高しと妻いふ
(78)       かりそめに衣たるモデルの夜食かな
(79)       不平有らば壁に擲て寒林檎
(80)       郵便の来てをりし門の寒日和
(81)       潮風に吹かれたかぶり夏羽織
(82)       うらゝかな朝の焼麺麭はづかしく
(83)       焼藷や月の叡山如意ケ嶽
(84)       寄鍋や打ち込みし妓のうす情
(85)       手袋をぬぐ手ながむる逢瀬かな
(86)       これやこの珍(うづ)のバナヽをそろそろ剥く
(87)       東京の雪柔かし忌 中田みなみ
(88)       肋間の神経の疼き紫に
(89)       グラヂオラス妻は愛憎鮮烈に
(90)       春蘭や耳にかよふは竹の雨
(91)       夜半の春なほ処女なる妻と居りぬ
(92)       かゞまりて水皺したしき泉かな
(93)       枯草にラグビーの血の乾かざる
(94)       じやんけんの白き拳や花衣
(95)       洗はれて紅奕奕(えいえい)とさつまいも
(96)       咳き入りて身のぬくもりし夜寒かな
(97)       遠野火や寂しき友と手をつなぐ
(98)       妻も覚めてすこし話や夜半の春
(99)       春服や三十年のひとりもの
(100)     大寒やしづかにけむる茶碗蒸
(101)     物の種にぎればいのちひしめける
(102)     山茶花やいくさに敗れたる国の
(103)     望の夜もともしび明く病みにけり
(104)     忽ちに食ひし寒餅五六片
(105)     白シヨールすこしよごれて温かき
(106)     熱燗に応へて鳴くや腹の虫
(107)     親猫はずつしり重し冬ごもり
(108)     うららかなけふのいのちを愛しけり
(109)     門灯の低く灯りぬ秋出水
(110)     先生はふるさとの山風薫る
(111)     衰へしいのちを張れば冴返る
(112)     顔見世の前景気とはなりにけり
(113)     秋団扇四五本ありて用ふなし
(114)     両断の西瓜たふるる東西に
(115)     牡蠣船や静かに居れば波の音
(116)     懐にボーナスありて談笑す
(117)     蕭々と天の川より風来る
(118)     霜を踏む草鞋の藁の新しき
(119)     砂山をのぼりくだりや星月夜
(120)     秋の道日かげに入りて日に出でて
(121)     青嵐の到ると見ゆる遠樹かな
(122)     更けわたる草木の風に端居かな
(123)     庭古りて日にけに落つる木の実かな
(124)     暖房に居て戦話聴く勿体なし
(125)     末枯や身に百千の注射痕
(126)     青みかん青きころもをはがしけり
(127)     大服茶やひとのなさけにながらへて
(128)     ふりあふぐ黒きひとみやしやぼん玉
(129)     新涼やさらりと乾く足の裏
(130)     ぼうたんのいのちのきはとみゆるなり
(131)     かはせみや水つきかゝるふくらはぎ
(132)     珈琲や夏のゆふぐれながかりき
(133)     初日影焦都大阪市を照らす
(134)     人妻となりて暮春の襷かな
(135)     もろともにあからさまなり青芝に
(136)     濃かにしてしづかなる今年竹
(137)     夕影の青芝踏みて鶴涼し
(138)     秋深き大和に雨を聴く夜かな
(139)     仰向に神の眠りをねむりたり
(140)     妻の額に春の曙はやかりき
(141)     うつぜみをとればこぼれぬ松の膚
(142)     行水の女に灯す簾越し
(143)     かりがねや閨の灯を消す静心
(144)     空に浮き子は国見せずわが眼を視る
(145)     ふけわたる草木の風に端居かな
(146)     笹鳴や手沢出でたる桐火鉢
(147)     枯るるもの青むもの日のしづけさに
(148)     櫨の実のしづかに枯れてをりにけり
(149)     妻が持つ薊の棘を手に感ず
(150)     見えぬ目の方の眼鏡の玉も拭く
(151)     雪消道ゆふまぎれつゝはてもなし
(152)     夏羽織皺見ぐるしく旅終る
(153)     病むわれに妻の観月短かけれ
(154)     アネモネやひとりのお茶のしづごころ
(155)     水洟のとめどもなうて味気なや
(156)     湯ぼてりのなほあまねくてスキー見る
(157)     恋ごころわが子にありや初雲雀
(158)     棕梠咲けりじわりじわりと蝉なける
(159)     平凡に咲ける朝顔の花を愛す
(160)     みづうみの水のつめたき花野かな
(161)     春雨や思ひ沈めばとめどなき
(162)     仰向けの口中へ屠蘇たらさるる
(163)     短日や天のー角あをあをと
(164)     もてあそぶ火のうつくしき時雨かな
(165)     焚火屑珍の珊瑚に紛ふあり
(166)     ナプキンの糊のこわさよ避暑の荘
(167)     雪はれの朝餉の酸茎噛みにけり
(168)     ませ垣に遠き灯のさす無月かな
(169)     何か愉し年終る夜の熱き湯に
(170)     読初の主人編初の主婦と言はず
(171)     舌端に触れて余寒の林檎かな
(172)     病めばものゝはかなき草も末枯るゝ
(173)     冬の蝿しづかなりわが膚を踏み
(174)     肌寒や小鍛冶の店に刃物買ふ
(175)     昼も臥て若き日遠し草茂る
(176)     おぼろ夜や浮名立ちたる刺青師
(177)     半世紀生き堪へにけり汗を拭く
(178)     三伏や見ゆる一眼大切に
(179)     夜長寝てその後の雁は知らざりき
(180)     一雨に濡れたる草の紅葉かな
(181)     古妻の懐炉臭きをうとみけり
(182)     じやがいもの花のさかりのゆふまぐれ
(183)     白露や竹を流れてとどまらず
(184)     仰臥して仰臥漫録の著者を弔ふ
(185)     あまえたきこころしみみに桃の雨
(186)     馴鮓の飯の白妙啖ひけり
(187)     既にして夜桜となる篝かな
(188)     裹まざる骨にさはりぬ戦友を抱き
(189)     まなじりに翻りて白し夏の蝶
(190)     葉を重ね重ねて暮るる若楓
(191)     印影の朱のあざやかに事務始
(192)     忘れねばわすれな草も培はず
(193)     板塀の応ふ音佳し水を打つ
(194)     初空や一片の雲燿きて
(195)     寒菊やころがり侘びて石一つ
(196)     薔薇色のあくびを一つ烏猫
(197)     梨をむく音のさびしく霧降れり
(198)     しろがねの刃のためらはぬメロンかな
(199)     初蝉や昼餉にほはす邑の家
(200)     鈴虫のひげをふりつつ買はれける
(201)     夕冷えや切石に置くをみなへし
(202)     息白き吾子に別れの手を挙ぐる
(203)     不知火に酔余の盞を擲たん
(204)     蚊火の妻二日居ぬ子を既に待つ
(205)     夕空のたのしさ水にうつる雲
(206)     瀬がしらのひょいひょい白し春の水
(207)     春の蚊のひとたび過ぎし眉の上
(208)     たましひのさびしくいぶる蚊遣かな
(209)     新しき秩序秋日を照り返す
(210)     定家忌や巾幗秀歌なかんづく
(211)     をさなごのひとさしゆびにかかる虹
(212)     霽れ際の明るき雨や苗代田
(213)     よろよろと枯れたる蓮に霙れけり
(214)     高吹いて麦笛青し美少年
(215)     ぽんかんのあまあまと春立ちにけり
(216)     わが受くる紙幣は瞬く間に数ふ
(217)     あぶらとり一枚もらふ薄暑かな
(218)     刺青(ほりもの)に通ふ女や花ぐもり
(219)     八月やはつはつ鳴ける朝の蝉
(220)     足もとに大阪眠る露台かな
(221)     赤蜻蛉まなかひに来て浮び澄む
(222)     妻子を担ふ片眼片肺枯手足
(223)     つれづれの手の美しき火桶かな
(224)     ゆきずりにみつけてうれし帰り花
(225)     淡雪やかりそめにさす女傘
(226)     春の宵妻のゆあみの音きこゆ
(227)     いろいろに扇子弄れど言ひ憎し
(228)     思ふこと多ければ咳しげく出づ
(229)     望の月わがしはぶきも照らさるる
(230)     袖ぐちのあやなる鼓初かな
(231)     青柳に雨の降り倦むけしきかな
(232)     船の名の月に讀まるる港かな
(233)     脈々と寒き血潮のたかぶりつ
(234)     心太煙のごとく沈みをり
(235)     春日野や夕づけるみな花馬酔木
(236)     蹇の妻の晴着や針供養
(237)     水かへて水仙影を正しけり
(238)     酔ざめの水のうまさよちゝろ虫
(239)     蝿ひとつ夜深き薔薇に逡巡す
(240)     秋の夜や紅茶をくゞる銀の匙
(241)     おしろいのはげし女給の四月馬鹿
(242)     四つの花四方へ開きてアマリリス
(243)     くれなゐをみどりを籠めて花氷
(244)     天瓜粉ところきらはず打たれけり
(245)     家ダニのことより言はず寝覚の妻
(246)     鶴咳きに咳く白雲にとりすがり
(247)     寒の闇煩悩とろりとろりと燃ゆ
(248)     薄暑なり葱坊主見てせうべんす
(249)     露けさやをさなきものの縷々の言
(250)     青メロン運ばるゝより香に立ちぬ
(251)     乾鮭の鱗も枯れて月日かな
(252)     砂山に泳がぬ妹の日傘見ゆ
(253)     島庁や訴人もなくて花芭蕉
(254)     明易き夜の夢にみしものを羞づ
(255)     火の色やけふにはじまる十二月
(256)     白粥のうす塩味や暑気中り
(257)     子のグリコーつもらうて炎天下
(258)     星屑や鬱然として夜の新樹
(259)     水栓をひねる即ち春の水
(260)     人酔うて浴衣いよいよ白妙に
(261)     薔薇色の肺に外套を黒く着る
(262)     爽やかに山近寄せよ遠眼鏡
(263)     茶を飲むのみ北の涯より来し友と
(264)     末法の甘茶を灌ぎたてまつる
(265)     重ね着や栄枯盛衰みな遠く
(266)     花御堂もろびと散りて暮れ給ふ
(267)     こほろぎや右の肺葉穴だらけ
(268)     愁ひつゝ坐る花茣蓙はなやかに
(269)     国原や到るところの菊日和
(270)     平凡な日々のある日のきのこ飯
(271)     健康な妻を心の妻として
(272)     滴りのはげしく幽きところかな
(273)     伊勢ゑびにしろがねの刃のすゞしさよ
(274)     満月の照りまさりつつ花の上
(275)     かくれもあらず湯の澄に
(276)     炉開いてとみに冬めく畳かな
(277)     瓜揉や相透く縁のうすみどり
(278)     うちつけに芭蕉の雨の聞えけり
(279)     大川のいつもの濁り水の秋
(280)     ちちろ虫女体の記憶よみがへる
(281)     青々と夕空澄みて残暑かな
(282)     佐保姫の梢を渉る落花かな
(283)     小ひさ妻ちさき手合はせ観世音
(284)     棕梠の葉を打つ雨粗し簟
(285)     醜男ども手鉤な打ちそ桜鯛
(286)     竿竹を買ふや初蝶日和にて
(287)     栗飯のまつたき栗にめぐりあふ
(288)     湯豆腐や隣は更くる太融寺
(289)     のぼせたる女の顔や年の市
(290)     けふよりの妻と来て泊つる春の宵
(291)     子よ革靴は父の俸給より高き
(292)     あをうみの暁はやき避寒かな
(293)     腕白う伸べて春眠覚めやらぬ
(294)     虫売や軽く担うて小刻みに
(295)     朝月の萩むらを立つ雀かな
(296)     をとめ今たべし蜜柑の香をまとひ
(297)     青蛙ちまちまとゐる三五匹
(298)     子猫ねむしつまみ上げられても眠る
(299)     猫の恋老松町も更けにけり
(300)     わが原始風に触れつゝかくれなし

2019-01-29 (Tue)

2019/01/29 日野草城 俳句集成 (その2)

2019/01/29 日野草城 俳句集成 (その2)

(301)     清貧の閑居矢車草ひらく (302)     秋風や子無き乳房に緊く着る (303)     食べさせてもらふ口あけ日脚伸ぶ (304)     うしみつや音に出でたる寒の雨 (305)     篁を染めて春の日しづみけり (306)     移り香の衿になほあり胡瓜漬 (307)     セロリの香春もゆふべ...

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(301)     清貧の閑居矢車草ひらく
(302)     秋風や子無き乳房に緊く着る
(303)     食べさせてもらふ口あけ日脚伸ぶ
(304)     うしみつや音に出でたる寒の雨
(305)     篁を染めて春の日しづみけり
(306)     移り香の衿になほあり胡瓜漬
(307)     セロリの香春もゆふべは肌寒き
(308)     青萱の雨のはげしくなりにけり
(309)     名聞をうとみて大炉開きけり
(310)     痛快に芭蕉裂けたる野分かな
(311)     松風に誘はれて鳴く蝉一つ
(312)     全身を妻に洗うてもらひけり
(313)     朝寒や歯磨匂ふ妻の口
(314)     紀元二千六百年われ四十になりぬ
(315)     博覧のひろき額や灯取虫
(316)     ふるさとの山も見飽きぬ炉を塞ぐ
(317)     炉開いて美しき火を移しけり
(318)     春の夜のわれをよろこび歩きけり
(319)     淪落の底の安堵や秋袷
(320)     吹き落ちて松風さはる牡丹の芽
(321)     古傘に受くる卯の花腐しかな
(322)     疲れたる紙幣を共同募金とす
(323)     ぼうたんのひとつの花を見尽さず
(324)     稲刈つて飛鳥の道のさびしさよ
(325)     鳥居出てにはかに暗し火縄振る
(326)     岡惚で終りし恋や玉子酒
(327)     手をとめて春を惜しめりタイピスト
(328)     荒草の今は枯れつつ安らかに
(329)     たましひの寂しくいぶる蚊遣かな
(330)     女のわらはしくしく泣けり夕ざくら
(331)     ただ生きてゐるといふだけ秋日和
(332)     うらぶれて釣るや雨夜の九月蚊帳
(333)     うしなひしものをおもへり花ぐもり
(334)     蚊遣火の煙の末をながめけり
(335)     サイダーのうすきかをりや夜の秋
(336)     枕頭に柚子置けば秋の風到る
(337)     青楡の森の奥処へ自動車疾く
(338)     香を尋めて来て本犀の花ざかり
(339)     渋柿の色艶栄えてあはれなり
(340)     皮となる牛乳のおもてや朝ぐもり
(341)     枯菊やこまかき雨の夕まぐれ
(342)     煮る前の青唐辛子手に久し
(343)     女手に注連飾打つ音きこゆ
(344)     浅く浮いて沈みし魚や葉月潮
(345)     釈奠や誰が註古りし手沢本
(346)     春の夜や都踊はよういやさ
(347)     アダムめきイヴめき林檎噛めるあり
(348)     たましひの郷愁鳥は雲に入る
(349)     野鶉の籠に飼はれて鳴きにけり
(350)     裏山に人語きこゆる小春かな
(351)     モーニングなほ着たるあり事務始
(352)     夕潮の満ちわたりけり葭すゞめ
(353)     たましひのほとほとわびし昼寝覚
(354)     片山桃史死せりといふまことに死せりといふ
(355)     燃え出づるあちらこちらの花篝
(356)     月明くなりて水天わかれけり
(357)     特務兵バケツを提げて戦死せり
(358)     蟻地獄ほつりとありてまたありぬ
(359)     南風や化粧に洩れし耳の下
(360)     秋立つや一片耿々の志
(361)     晩年の子を鍾愛す天瓜粉
(362)     にほどりや野山の枯るゝ閑けさに
(363)     秋風やつまらぬ男をとこまへ
(364)     朝風や藪の中なる今年竹
(365)     ともに居て梨剥けば足る恋ごゝろ
(366)     颱風や痰のこそつく胸の奥
(367)     二三点雨の乾かぬセルの肩
(368)     友情のただ中にじつと眼をつむる
(369)     虫売の来て賑かな門辺かな
(370)     たわやめのあえかに酔ひぬお白酒
(371)     小机の閑日月や蘭の秋
(372)     新らしき褞袍を着るやクリスマス
(373)     たづさふる手のあたゝかき無月かな
(374)     失ひしものを憶へり花ぐもり
(375)     猫の子のつくづく視られなきにける
(376)     秋の灯のほつりほつりと京の端
(377)     どびろくや而も藩儒のなれのはて
(378)     ひなげしや妻ともつかで美しき
(379)     吉野川こゝにして鮎の瀬とたぎつ
(380)     万愚節妻の詐術のつたなしや
(381)     散りそめし京の桜にわかれかな
(382)     人血のあふれては乾く千里の麦
(383)     大晦日ねむたくなればねむりけり
(384)     うららかやうすよごれして足の裏
(385)     うらゝかや躑躅に落つる鶴の糞
(386)     きのこ飯ほこ~として盛られたる
(387)     みづうみのしづめるしぐれぐもりかな
(388)     冷房やをとこのわらふさへすゞし
(389)     水草生ふひとにわかれて江に来れば
(390)     タ焼や吾子の笑顔のよごれたる
(391)     女房の我慢の眉や二日灸
(392)     青き葉の添ふ橘の実の割かれ
(393)     人寝ぬと芭蕉の灯影消えにけり
(394)     撫肩のさびしかりけり二日灸
(395)     湯あがりの素顔したしく春の昼
(396)     夏ひばり微熱の午後の照り曇り
(397)     丸善を出て暮れにけり春の泥
(398)     舷をどたりと打つや冬の浪
(399)     うす茜ワインゼリーは溶くるがに
(400)     くろぐろと汗に溺るゝほくろかな
(401)     初紅葉はだへきよらに人病めり
(402)     干草に馭者寝て鞭を鳴らしけり
(403)     純毛の服をつくりてひそかに愧づ
(404)     ゆふぐれのしづかな雨や水草生ふ
(405)     しばらくは春草を見て夕かな
(406)     初蝉の樹のゆふばえのこまやかに
(407)     たかだかと雨意の木蓮崩れけり
(408)     牡丹や眠たき妻の横坐り
(409)     瀬がしらに触れむとしたる螢かな
(410)     冷蔵庫司厨の帽は横かぶり
(411)     日あたりてあはれなりけり寒牡丹
(412)     颱風のゐる天気図を怖れけり
(413)     印字機の既に喧し事務始
(414)     元朝や去年の火残る置炬燵
(415)     水道の水のはげしさ桜鯛
(416)     青雲と白雲と耀り麦の秋
(417)     日脚伸びいのちも伸ぶるごとくなり
(418)     紅菊の色なき露をこぼしけり
(419)     石鼎忌ありて師走は悲しけれ
(420)     肌ぬぎやをとめは乳をそびえしむ
(421)     あたたかき葱鮪の湯気やぶしやうひげ
(422)     枯蓮に雪のつもりし無慙かな
(423)     初雪や妓に借りし絵入傘
(424)     秋の昼妻の小留守をまもりけり
(425)     音羽山暮るゝ焚火のはなやかに
(426)     篁(たかむら)を染めて春の日しづみけり
(427)     雁聴くや更けし灯を守りゐて
(428)     春暁や人こそ知らね木々の雨
(429)     妻の手のいつもわが邊に胼きれて
(430)     ひとりさす眼ぐすり外れぬ法師蝉
(431)     カレエの香ふんぷんとして過労なり
(432)     潮干狩夫人はだしになり給ふ
(433)     如窓ケ岳を去らぬ雲影稲を刈る
(434)     ぼうたんの芽とあたゝかし日おもてに
(435)     高熱の鶴青空に漂へり
(436)     大芭蕉従容として枯れにけり
(437)     わがゆまる音のしづかに年暮るる
(438)     玻璃盞の相触れて鳴る星月夜
(439)     春の夜の自動拳銃夫人の手に狎るゝ
(440)     ばりばりと附録双六ひろげけり
(441)     初雪の忽ち松に積りけり
(442)     すずらんのりりりりりりと風に在り
(443)     曾根崎の昼闌けにけり春の泥
(444)     梅雨寒の昼風呂ながき夫人かな
(445)     青む芝少年少女影と馳す
(446)     ものの種にぎればいのちひしめける
(447)     枕辺に賀状東西南北より
(448)     身のまはり更けてきこゆる秋の水
(449)     冷酒に澄む二三字や猪口の底
(450)     サイネリヤ花たけなはに事務倦みぬ
(451)     きりぎりす鳴かねば青さまさりける
(452)     試歩たのし厨の妻に逢ひにゆく
(453)     夏氷掻くや白雪にはかなる
(454)     友去りて灰も寂しき火桶かな
(455)     さるほどに空はつきしろ青き踏む
(456)     智恵詣嵯峨へまはりて疲れけり
(457)     宝恵駕の妓のまなざしの来てゐたる
(458)     黒髪を梳くや芙蓉の花の蔭
(459)     永き日や何の奇もなき妻の顔
(460)     わが臍を襲ひし蚤を誅しけり
(461)     冬日射わが朝刊にあまねしや
(462)     寝ねがてにしてをれば蝿にとまらるる
(463)     雪の窓メロンの緑レモンの黄
(464)     大阪の船場の庭の牡丹かな
(465)     ひそやかに茗荷花咲く旱かな
(466)     一人子と閑かに住めり松飾
(467)     朝寒や白粥うまき病上り
(468)     病褥に四肢を横たへ離職せり
(469)     国敗れ入倦みて年新たなる
(470)     春の昼遠松風のきこえけり
(471)     永劫の如し秋夜を点滴す
(472)     萩の葉のこまごまと雨冷えにけり
(473)     踏青や心まどへる恋二つ
(474)     枕辺へ賀状東西南北より
(475)     沖の島夏霞して晴れにけり
(476)     晩涼や朶雲明るく比叡憂鬱
(477)     日あたりてまことに寂し返り花
(478)     凍雲のしづかに移る吉野かな
(479)     踏みわたる余寒の苔の深みどり
(480)     望月の照らしに照らす道の上
(481)     夏の蝶仰いで空に摶たれけり
(482)     十六夜やしゆびんかがやく縁の端
(483)     昼の夢をはりてもなほ秋日和
(484)     蕎麦がきやラジオ畢れば頓に更く
(485)     椎の実のはすかいに飛ぶ嵐かな
(486)     山房も秋なめり主ゐぬまゝに
(487)     かくれんぼさびしくなりし木の芽かな
(488)     桃トマト小冷蔵庫なれど冷ゆ
(489)     山吹にかはたれの雨しぶきけり
(490)     一点が懐炉で熱し季節風
(491)     数の子に父祖の白歯もひゞきけむ
(492)     脱ぎ捨ての羽衣ばかり砂日傘
(493)     春愁に堪ふる面輪に灯りけり
(494)     灯ともりて蚕屋のまたある木の間かな
(495)     筐底の暗きに沈む紙魚の銀
(496)     七月や既にたのしき草の丈
(497)     ボーナスを貰ひて青き芝を買ひぬ
(498)     寒稽古青き畳に擲(なげう)たる
(499)     重ね着の中に女のはだかあり
(500)     聖(きよ)くゐる真夜のふたりやさくらんぼ
(501)     春寒や竹の中なるかぐや姫
(502)     夕明り水輪のみゆる泉かな
(503)     榾の火にとろりと酔ひし眼かな
(504)     紅つつじ花満ちて葉はかくれけり
(505)     わぎもこのはだのつめたき土用かな
(506)     をなごらもどてら着ぶくれさみだるゝ
(507)     宵闇に臥て金星に見まもらる
(508)     汐干狩夫人はだしになりたまふ
(509)     酌下手の妻を呵(しか)るや年忘
(510)     冬ざれて枯野へつづく妻の乎か
(511)     秋冷の瀬音いよ~響きけり
(512)     茗荷汁ほろりと苦し風の暮
(513)     むらがりていよいよ寂しひがんばな
(514)     霜白し妻の怒りはしづかなれど
(515)     わびしさに湛へず野を焼く男かな
(516)     わが葉月世を疎めども故はなし
(517)     豊臣の大きな桜枯れにけり
(518)     古びたる船板に置く海鼠かな
(519)     冬日和誓子が近くなりにけり
(520)     玉霰竹に当つて竹青し
(521)     残菊のなほはなやかにしぐれけり
(522)     建ちてまだ住まぬ一棟稲の秋
(523)     ひと拗ねてものいはず白き薔薇となる
(524)     雪の夜の紅茶の色を愛しけり
(525)     御扉にふとも日のさす暮雪かな
(526)     寒梅や痛きばかりに月冴えて
(527)     春いまだほろりほろりと友逝きぬ
(528)     纒ふ蚊の一つを遂に屠り得し
(529)     脱ぎ棄つるこゝろたぬしく畏みぬ
(530)     労咳の宝くじ買ふことをやめず
(531)     浴後裸婦らんまんとしてけむらへり
(532)     樫の葉や花より移す目に青き
(533)     佳きひとの髪を結はざる避寒かな
(534)     冬ざれのくちびるを吸ふ別れかな
(535)     山羊の乳くれたる人の前にて飲む
(536)     屠蘇重し軽き朱金の酒杯に
(537)     降られゐて牛おとなしや秋桜
(538)     強き灯の照らすところの紅葉かな
(539)     いなづまにまばたきしたる枯木達
(540)     青梅をちぎりて持ちて湯の道を
(541)     ラグビーや敵の汗に触れて組む
(542)     春光や白髪ふえたる父と会ふ
(543)     銀漢やごとりごとりと牛車
(544)     つれ~の手のうつくしき火桶かな
(545)     年逝くとかくしどころを洗ひけり
(546)     稗蒔の嵐及べり洗ひ髪
(547)     樹も草もしづかにて梅雨はじまりぬ
(548)     まぼろしの群裸は白き焔と燃ゆる
(549)     雷に怯えて長き睫かな
(550)     闇市に牛馬の屍肉凍てにけり
(551)     日おもてにあればはなやか冬紅葉
(552)     雨意やがて新樹にひそと降りいでし
(553)     秋の夜の洋妾往けり肩低く
(554)     伎芸天在しまさねども春さりぬ
(555)     妻の留守妻の常着を眺めけり
(556)     初春や眼鏡のままにうとうとと
(557)     天瓜粉打てばほのかに匂ひけり
(558)     わくら葉を指にひろへり長やまひ
(559)     京の端の北白川や寝正月
(560)     籐椅子の清閑に得し句一つ
(561)     わが船の水尾をながむる遅日かな
(562)     うとましく冷えてしまひぬ根深汁
(563)     寝白粉香に立ちにけり虎が雨
(564)     道暮れて右も左も刈田かな
(565)     心ここにあらねば焦げし酒の粕
(566)     われは仰向きちちろ虫は俯向きに
(567)     げぢげぢや風雨の夜の白襖
(568)     紅梅の咲いて初音とまをす宿
(569)     わが不眠石もねむれぬ夜と思ふ
(570)     初化粧すみし鏡に鬚を剃る
(571)     野分していよ~遠き入日かな
(572)     水晶の念珠つめたき大暑かな
(573)     秋の蚊のほのかに見えてなきにけり
(574)     聖くゐる真夜のふたりやさくらんぼ
(575)     初咳といへばめでたくきこえけり
(576)     痰壷をきよめることも年用意
(577)     桜鯛砂へ刎ねたるいさぎよさ
(578)     夕づゝのひかり親しむ露台かな
(579)     仏蘭西を話のたねの端居かな
(580)     初夢に見たり返らぬ日のことを
(581)     将相の面魂や菖蒲太刀
(582)     朝な朝な南瓜を撫しに出るばかり
(583)     咳の夜のわれを照らして秋螢
(584)     見舞客淋凛と酔へり夜の梅
(585)     白梅や日光高きところより
(586)     歳暮大売出京の田舎まで
(587)     雨だれや葭戸の中の灯しづか
(588)     風立ちぬ深き睡りの息づかひ
(589)     豌豆の煮えつゝ真玉なしにけり
(590)     とかげ迅し水泡音胸にはじけつつ
(591)     海光の一村鰯干しにけり
(592)     暮れそめてにはかに暮れぬ梅林
(593)     見ゆるかと坐れば見ゆる遠桜
(594)     津の海のしりぞきにけり汐干狩
(595)     瓜揉みや名もなき民の五十年
(596)     水無月の故国に入れば翠かな
(597)     宵浅し露台へのぼる靴の音
(598)     牡蛎船や静かに居れば波の音
(599)     秋の雨しづかに午前をはりけり

2019-01-29 (Tue)

2019/01/29 日野草城 俳句集成 (その3)

2019/01/29 日野草城 俳句集成 (その3)

(600)     大阪市ぬくもりがほの冬日かな (601)     愛しコルト秘む必殺の弾丸を八つ (602)     もろ鳥の朝ごゑ懸巣殊に啼く (603)     すらすらと昇りて望の月ぞ照る (604)     桃が枝やひらき加はるけふの花 (605)     炭の香のたつばかりなりひとり居る (606)     にはか...

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(600)     大阪市ぬくもりがほの冬日かな
(601)     愛しコルト秘む必殺の弾丸を八つ
(602)     もろ鳥の朝ごゑ懸巣殊に啼く
(603)     すらすらと昇りて望の月ぞ照る
(604)     桃が枝やひらき加はるけふの花
(605)     炭の香のたつばかりなりひとり居る
(606)     にはかなる梅の嵐や春の雷
(607)     眼をとむるヒヤシンスあり事務の閑
(608)     星祭おのが色香を惜みけり
(609)     夕澄みて東山あり蚊柱に
(610)     畑打に風のかゞやく風日和
(611)     紅椿こゝだく散りてなほ咲けり
(612)     筍の掘り出だされてむつゝりと
(613)     歳晩や大原へ帰る梯子売
(614)     冬晴れや朝かと思ふ昼寝ざめ
(615)     枯柳条々として昼探し
(616)     まんなかにごろりとおはす寝釈迦かな
(617)     ころぶして地球の膚に触れたりき
(618)     青葡萄つきかげ来れば透きにけり
(619)     初鏡娘のあとに妻坐る
(620)     美しき五月の晴の日も病みて
(621)     しやぼん玉こゝらもとなくふくれけり
(622)     古き世のにほひのなかに子の稚なさ
(623)     行水の人髣髴と起ちにけり
(624)     中年の今や短き日を重ね
(625)     裸婦の図を見てをりいのちおとろへし
(626)     夏籠や畳にこぼすひとりごと
(627)     てのひらに載りし林檎の値を言はる
(628)     あさましく涸れたる川を眺めけり
(629)     元日やはげしき風もいさぎよき
(630)     寂しくばたらふく食しねむかご飯
(631)     朝顔やおもひを遂げしごとしぼむ
(632)     桂きひとの髪を結はざる避寒かな 火野
(633)     春蘭や香のかたちに香の灰
(634)     白き掌にコルト凛々として黒し
(635)     踏むまじき沙羅の落花のひとつふたつ
(636)     曼珠沙華南河内の明るさよ
(637)     えりあしのましろき妻と初詣
(638)     夏みかん骸となりて匂ひけり
(639)     佐保姫に召さるゝ妹のわかれかな
(640)     あけぼのゝ白き雨ふる木の芽かな
(641)     かたはらに鹿の来てゐるわらび餅
(642)     客あればすなはちもぐや庵の柿
(643)     一歩出てわが影を得し秋日和
(644)     揚泥の乾く匂も薄暑かな
(645)     明き灯に新酒の酔の発しけり
(646)     研ぎ上げし剃刀にほふ花曇
(647)     春愁や鏡に沈むおのが顔
(648)     朝の茶のかんばしく春立ちにけり
(649)     人知れぬ花いとなめる茗荷かな
(650)     藪入や寝ものがたりの夜半の雨
(651)     かじかめる俸給生活者の流
(652)     たわたわとして咲き倦める牡丹かな
(653)     藍浴衣着るとき肌にうつりけり
(654)     新緑やかぐろき幹につらぬかれ
(655)     春の灯や女は持たぬのどぼとけ
(656)     月繊く青楡の森暮れにけり
(657)     何もなき袂吹かるゝ扇風機
(658)     木の股に居てかんがへてゐるとかげ
(659)     死と隔つこと遠からず春の雪
(660)     晩霜や生ける屍が妻叱る
(661)     氷劫の如し秋夜を点滴す
(662)     紅蓮靄を払うてひらきけり
(663)     高きよりひらひら月の落葉かな
(664)     青麦の穂が暮るるなりしづかなり
(665)     魁然と金剛峯寺の切子灯籠かな
(666)     鶏頭を裂いても怒とゞまらず
(667)     漱石忌全集既に古びそむ
(668)     永き日や相触れし手は触れしまゝ
(669)     次の間に妻の客あり寝正月
(670)     十六夜や石にたぐひて亀の甲
(671)     ながながと骨が臥てゐる油照
(672)     天の月地に病めるわれ相対ふ
(673)     植込を移る日影や秋の庭
(674)     砧打二人となりし話声
(675)     弾初のをはりし指の閑かなる
(676)     ねもごろに義歯をみがくや初手水
(677)     夏痩も知らぬ女をにくみけり
(678)     切干やいのちの限り妻の恩
(679)     五六本無月の傘の用意あり
(680)     短夜の河のにほへりくらがりに
(681)     熱退きぬ空漠として黄の疲弊
(682)     手鏡に夕月がふと涼しけれ
(683)     便来ぬ片山桃史生きてゐたり
(684)     筍のまはりの土のやさしさよ
(685)     風邪の子の枕辺にゐてものがたり
(686)     木を割くや木にはらわたといふはなき
(687)     宵過ぎの雪となりけり年の市
(688)     熱風に麦なびく麦の青はげしき
(689)     纏ふ蚊の一つを遂に屠り得し
(690)     そもそもは都踊で見染めけり
(691)     大陸の黄塵を歯に噛みて征く
(692)     処女紙幣青し颯爽として軽く
(693)     穴惑水のほとりに居りにけり
(694)     弱りつゝ当りゐる日や冬の菊
(695)     旦よりしづかに眠り春深し
(696)     枕辺の春の灯は妻が消しぬ
(697)     店の灯の明るさに買ふ風邪薬
(698)     大愚蛤而して口を開きけり
(699)     冬の夜の湯槽の底を踏まへゐる
(700)     伝へ聞く友の栄華や日向ぼこ
(701)     白服や循吏折目を正しうす
(702)     生き得たる四十九年や胡瓜咲く
(703)     梅雨茫々生死いづれもままならず
(704)     新涼や女に習ふマンドリン
(705)     項根には雲を纒きたり粧ふ峰々
(706)     瑠璃天は固より照らふ紅梅も
(707)     穴惑水をわたりて失せにけり
(708)     古町の春色の濃きところかな
(709)     春の雪たわわに妻の誕生日
(710)     山海居冬を枯れざる樹々黝き
(711)     東の星の光やクリスマス
(712)     慴えゐる撫子に水太く打つ
(713)     人知れず暮るゝ軒端の釣荵
(714)     寒の水あをあをとして吉野川
(715)     新緑やうつくしかりしひとの老
(716)     菖蒲湯を出てかんばしき女かな
(717)     灯取虫浅夜の雨のひびきあり
(718)     夏立ちぬいつもそよげる樹の若葉
(719)     炎天に黒き喪章の蝶とべり
(720)     爽やかになればたのしきいのちかな
(721)     雷や縁に相寄る瓜二つ
(722)     おもかげのなほうるはしき赤痢かな
(723)     春愁を消せと賜ひしキス一つ
(724)     かはほりやさらしじゆばんのはだざはり
(725)     水蜜桃剥く手つき見る見るとなく
(726)     あとがけの痛き女や菌狩
(727)     男の子われ河豚に賭けたる命かな
(728)     遊歩杖あづかられ二科の階上ヘ
(729)     いそがしき妻も眠りぬ去年今年
(730)     初雪のたちまち松につもりけり
(731)     肌寒や妻の機嫌子の機嫌
(732)     寒灯や陶は磁よりもあたゝかく
(733)     東山はればれとあり地虫出づ
(734)     初飛行近畿立体地図の上
(735)     ほとゝぎす夕影深くなりにけり
(736)     後れ毛をふるはせて打つ砧かな
(737)     秋の夜の薄闇に逢うて異邦人
(738)     古妻の遠まなざしや暑気中り
(739)     亀の居て破れ蓮の水うごきけり
(740)     日の永くなりし摂津の国を瞰る
(741)     ところてん煙のごとく沈みをり
(742)     夏布団ふわりとかかる骨の上
(743)     花氷ねむき給仕に融け痩する
(744)     白銅貨はまんなかに穴あきて哀し
(745)     老紙幣疲れうらぶれくづほるゝ
(746)     少き子が獲て来し紙幣は眼に痛き
(747)     日あたりて覚めし女や秋の蚊帳
(748)     曇り日の花を木の間に棲めるかな
(749)     真夜さめて地震ぞふりゐきゆさりゆさり
(750)     鯖ずしのつめたかりける祭かな
(751)     夕月やひそかに咲ける寒椿
(752)     葬る時むくろの猫の鈴鳴りぬ
(753)     妻も覚めて二こと三こと夜半の春
(754)     灯の下にゐて月かげをおぼえをり
(755)     薔薇匂ふはじめての夜のしらみつゝ
(756)     冬紅葉照りながらへてさながらに
(757)     夜長の灯煌々として人在らず
(758)     眼を伏せてほくろが媚びるヒヤシンス
(759)     横目して明るき藪や竹の春
(760)     雨はれてふたゝび寒し根深汁
(761)     見てをれば心たのしき炭火かな
(762)     袖口のからくれなゐや新酒つぐ
(763)     可惜しき米ぞ子よ食みこぼすなよ
(764)     初潮に物を棄てたる娼家かな
(765)     井戸替のをはりし井戸を覗きけり
(766)     瑠璃盤となりて五月の海遠し
(767)     白粉ののらぬ汗疹となりにけり
(768)     塵取をこぼるゝ塵や秋の暮
(769)     秋の水浅く明らかに迅く流る
(770)     見てゐたる牡丹の花にさはりけり
(771)     蚊柱に夕空水のごときかな
(772)     うぐひすのこゑのさはりし寝顔かな
(773)     胼ぎ捨ての羽衣ばかり砂日傘
(774)     きさらぎや小夜のくだちのマンドリン
(775)     日盛りの土に寂しきおのが影
(776)     雪の声珈琲は重厚紅茶は軽快
(777)     摺えゐる撫子に水太く打つ
(778)     哀しさはわれ知る月に笑み給ヘ
(779)     サイダーやしじに泡だつ薄みどり
(780)     夕栄に起ちさゞめけり稲雀
(781)     冬の月寂寞として高きかな
(782)     詩書更けぬ身近に雪のつもる音
(783)     そのかみの恋女房や新豆腐
(784)     梶の葉やあはれに若き後の妻
(785)     十六夜や溲瓶かがやく縁の端
(786)     福寿草平均寿命延びにけり
(787)     牡蠣船の少し傾げる座敷かな
(788)     下闇や目睫に在る煙草の火
(789)     尋めて来し河鹿ぞなける水の綾
(790)     熱下りて桔梗まこと鮮しき
(791)     暖房や肩をかくさぬをとめらと
(792)     冬薔薇の咲いてしをれて人遠き
(793)     誰が妻とならむとすらむ春著の子
(794)     汽車の尾をなほ見送れり春シヨール
(795)     うちひらく傘の匂や夏の雨
(796)     七月のつめたきスープ澄み透り
(797)     二上山(ふたかみ)をみてをりいくさ果てしなり
(798)     粕汁に酔ひし瞼や庵の妻
(799)     筆硯に及べる喜雨のしぶきかな
(800)     菊見事死ぬときは出来るだけ楽に
(801)     甚平やすこしおでこで愛らしき
(802)     どろ~に酔うてしまひぬ年忘
(803)     きさらぎの薮にひびける早瀬かな
(804)     暮春の書に栞す宝くじの殻
(805)     羅の折目たしかに着たりけり
(806)     双六や屑目平凡にわが娘
(807)     柿を食ひをはるまでわれ幸福に
(808)     生きるとは死なぬことにてつゆけしや
(809)     筆擱けば真夜の白菊匂ひけり
(810)     のうぜんや真白き函の地震計
(811)     白酒や姉を酔はさんはかりごと
(812)     右眼には見えざる妻を左眼にて
(813)     深草の秋や艸山瑞光寺
(814)     闇にして地の刻移るちちろ虫
(815)     白々と女沈める柚子湯かな
(816)     嵩もなう解かれて涼し一重帯
(817)     霜月のかたつむりこときれてゐし
(818)     山水のひゞく紫白のあやめかな
(819)     桃史死ぬ勿れ俳句は出来ずともよし
(820)     うららかや猫にものいふ妻のこゑ
(821)     夜長し妻の疑惑を釈かずに措く
(822)     夏の闇高熱のわれ発光す
(823)     木瓜の花紅し物慾断ちがたし
(824)     皓々と泰山木のけさの花
(825)     散るのみの紅葉となりぬ嵐山
(826)     初霜やひとりの咳はおのれ聴く
(827)     湯ざめして君のくさめや十三夜
(828)     おさがりのきこゆるほどとなりにけり
(829)     連翹に月のほのめく籬かな
(830)     雨を見る白き面輪や青簾
(831)     火の色の透りそめたる鰯かな


(注)
・番号は単なる順番で意味はない
・ネット上の句を集めたもので、全集等で個々の句を確認しているものではないので、学術的な使用には耐えない。
あくまで、草城のイメージを知るためのもの。


2019-01-29 (Tue)

2019/01/29  日記  草城忌

2019/01/29  日記  草城忌

2019/01/29 (火) 旧暦: 12月24日 祝日・節気:  日出: 6時43分 日没: 17時04分 月出: 0時56分 月没: 11時55分 月齢: 23.06 干支: 丙寅 六曜: 大安 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: 草城忌 (定年再出発 https://mizumakura.exblog.jp/6374954/ より転載) 『草城忌: 凍鶴忌、銀(しろがね)忌、鶴唳忌、東鶴忌 ...

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2019/01/29 (火) 旧暦: 1224 祝日・節気:  日出: 643 日没: 1704 月出: 056 月没: 1155 月齢: 23.06 干支: 丙寅 六曜: 大安 九星: 九紫火星


今日のあれこれ: 草城忌


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(定年再出発
https://mizumakura.exblog.jp/6374954/
より転載)



『草城忌: 凍鶴忌、銀(しろがね)忌、鶴唳忌、東鶴忌
晩冬

俳人日野草城(一九〇一~一九五六)の忌日。一月二十九日。
東京生まれ、本名は克修(かつのぶ)。「京大三高俳句会」を結成、のち「ホトトギス」同人。「旗艦」を創刊し新興俳句運動を展開した。戦後は「青玄」を創刊主宰した。』
(季語と歳時記)



草城忌の俳句:


・ばら色のままに富士凍て草城忌 西東三鬼


・雨の音に覚めてしづかな草城忌 横山白虹


・遠山の尾根をましろに草城忌 田中麗子



日野草城は俳人として気になる存在であるのか、草城忌は季語としてそれなりに詠まれている。

草城忌のイメージは、温度なら氷点下、音なら無音、色なら白もしくはブルー。

果たしてそうだろうか。

「ミヤコホテル」の連作で物議を醸したり、虚子に除名されたり、新興俳句を唱えたり、結構賑やかで騒がしい道を歩いている。

草城が詠んだ句を、多く読み返して、自分の草城忌を考え、詠む他は結論は出せない。



【データ】

日野草城 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%87%8E%E8%8D%89%E5%9F%8E


連作10句「ミヤコホテル」について
論争―ミヤコ・ホテル

https://blog.goo.ne.jp/kojirou0814/e/97a6b0c8a5b6821faf66ee3a2f585c3d



2019-01-29 (Tue)

2019/01/29 ボールの無いところの試合で日本はイランに勝った

2019/01/29 ボールの無いところの試合で日本はイランに勝った

国の代表が争う国際大会は、必死の戦いが続く。 結果も予想外のことが起きる。 優勝候補と言われたオーストラリア、韓国が敗退した。 残った優勝候補のイランと日本の戦いも、圧倒的な強さを示して勝ち進んだイラン、1点差でなんとか勝ち上がった日本、予想は大方、イランの勝ち。 しかし、結果は3-0で勝ったのは日本、これも予想外だった。 試合の分岐点は、イランの選手がセルフジャッジで試合を止めてしまったが、レフリーの...

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国の代表が争う国際大会は、必死の戦いが続く。
結果も予想外のことが起きる。

優勝候補と言われたオーストラリア、韓国が敗退した。
残った優勝候補のイランと日本の戦いも、圧倒的な強さを示して勝ち進んだイラン、1点差でなんとか勝ち上がった日本、予想は大方、イランの勝ち。

しかし、結果は3-0で勝ったのは日本、これも予想外だった。

試合の分岐点は、イランの選手がセルフジャッジで試合を止めてしまったが、レフリーの笛がないことを確認して続行して大迫の得点をアシストした南野の冷静な判断だった。

GKの権田もイランの決定的なシーンで2度もファインプレーで得点をさせなかったことも大きい。

日本勝利の最も大きな要因は、ボールの無いところでの頭脳的な戦いだった。
 相手の得点力をもぎ取った頭脳的な戦いだった。

それは、日本が3点目を取り、試合を決めた後、サルダン・アズムンがイライラを爆発させ、日本の大迫の足を攻撃し、柴崎の頬を平手打ちした行為に現れている。

相手の得点力をなくさせるには、アズムンに思い通りの動きをさせないこと邪魔をして仕事をさせないことが重要で、日本の富安、長友、吉田、柴崎はそれを実行していた。

日本はアズムンに仕事をさせない様に、ボールの無いところでの試合に勝った。
 これが一番の勝利要因だった。




『【アジア杯】乱闘防いだ吉田麻也「初めてキャプテンらしいことをした」
2019/01/29 11:30東スポWeb

【UAE・アルアイン28日(日本時間29日)発】アジアカップ準決勝で日本はイランに3―0と快勝し、2大会ぶりの決勝(2月1日、アブダビ)進出を決めた。

 キャプテンのDF吉田麻也(30=サウサンプトン)がチームの危機を救った。

 守備の要としてイランの強力攻撃陣を完封。さらに後半アディショナルタイムに3点目が決まった直後、両チームの選手が入り乱れての小競り合いが発生すると冷静な対処を見せる。イランのFWサルダン・アズムン(24)がMF柴崎岳(26=ヘタフェ)の顔面を殴打。この行為に激高した南野が詰め寄ろうとすると吉田が割って入って乱闘を未然に防いだ。

「彼がやったことは退場に値する。ただ逆にレッドカードをもらったらこっちが損をする」と振り返った吉田。「初めてキャプテンらしいことをした」と冗談めかしながら笑った。

 森保ジャパンで任命された主将がすっかり板についてきた。
』(東スポ)



『【アジア杯】長友 巧妙な仕掛けでイランのエースFWアズムン完封
2019/01/29 11:30東スポWeb

【UAE・アルアイン28日(日本時間29日)発】アジアカップ準決勝で日本はイランに3―0と快勝し、2大会ぶりの決勝(2月1日、アブダビ)進出を決めた。

 DF長友佑都(32=ガラタサライ)が貫禄のエース封じだ。イランのエースFWサルダン・アズムン(24)と対峙したが「彼は全然いいプレーしていなかった。何もしていないからね」とマッチアップで完勝を宣言した。

 その裏には長友流の巧妙な仕掛けがあった。「20番(アズムン)の選手とは前半からずっと言い合いをしていたけど、僕はずっと冷静で彼をイライラさせるためにうまくパフォーマンスをしていた。彼はそれに乗ってきてイライラしてああいう試合になった」と意図的に精神的に追い詰め、本来のプレーをさせなかったという。

「そこの駆け引きはセリエA(イタリア1部)でやっているし、精神的なダメージをずっと与えた」と胸を張る。百戦錬磨の経験が大一番で存分に発揮された。
』(東スポ)


2019-01-28 (Mon)

2019/01/28  日記  避寒

2019/01/28  日記  避寒

2019/01/28 (月) 旧暦: 12月23日 祝日・節気: 下弦 日出: 6時44分 日没: 17時03分 月出: #NAME? 月没: 11時20分 月齢: 22.06 干支: 乙丑 六曜: 仏滅 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 避寒 (若胡子屋跡 arch-hiroshima http://arch-hiroshima.info/arch/hiroshima/wakaebisu.html より転載) 『避寒: 避寒宿、避...

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2019/01/28 (月) 旧暦: 1223 祝日・節気: 下弦 日出: 644 日没: 1703 月出: #NAME? 月没: 1120 月齢: 22.06 干支: 乙丑 六曜: 仏滅 九星: 八白土星


今日のあれこれ: 避寒

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(若胡子屋跡
arch-hiroshima
http://arch-hiroshima.info/arch/hiroshima/wakaebisu.html
より転載)



『避寒: 避寒宿、避寒旅行、避寒地

晩冬

冬の寒さを避けるために温暖な地や温泉などへ出向いて一時期を過ごすこと。夏場の避暑のようには混雑しない。
老人や病人向けといえるであろう。』
(季語と歳時記)



避寒の俳句:


・あをうみの暁はやき避寒かな 日野草城


・オリーブの島を恋ひ来し避寒かな 鎌田沙華


・風待ちの港の見ゆる避寒宿 吉田槻水



今日は、太陽の光のない寒々しい日だった。
暑い、寒いというのは気温が一定であれば、慣れもあり耐えられるが、気温が日替わりで上がったり下がったりすると身体がついて行かない。

インフルエンザが急激に流行しているのは、気温の上がり下がりが大きくて身体が慣れないからだろうと思う。
聞いた話では、雪が降り続いている日本海側では、雪が積もっては居ないそうだ。
降っても、次に気温が上がり溶けてしまって根雪にならないそうだ。

こんな気候の冬には、環境が許せば暖かい地方や温泉地に避寒をしたいものだ。
仕事に追われる身では、そんな贅沢は許されないのだが。


日野草城は元々会社員で長く温泉宿で避寒できるような身分ではなかったが、土曜日一泊の避寒だったかもしれないし、病気のため退職し、その6年後亡くなっているので、その間療養の間の避寒だったかもしれない。

吉田の句は、どうしても「風待ちの港」が気になる。

明治の御代になり蒸気船が普及するまでは、帆船だった。
江戸時代、東海道などに陸路と並行して海路も開発された。
江戸に物資を運ぶには大阪から紀伊半島を経て海を行く定期航路が出来、港の開発が盛んに行われた。

帆船の場合、良い風が吹くまで海には出ず、港で待つ必要があった。
三重の鳥羽湾、的矢湾、英虞湾は風を待つのに適していたため、港が整備され、発達した。
そうした港には、藩公認の遊び場所が用意された。
風待ちのため逗留する船乗りを相手とした、遊女を抱える遊郭街が栄えた。
全国にある風待の港には、どこにでも同じ様な状況が在った。

瀬戸内の御手洗港もそうした風待の港で、広島藩公認のお遊郭が立ち並んでいたそうで、その中で最も繁盛した店が若胡子屋(わかえびすや)で遊女が百人も居たらしい。

御手洗には、当時の面影を残す建物や史跡が残されているそうだ。
遊女の集まる場所には、様々な悲しい話が残るのは当然で、若胡子屋にも「日本残酷物語」で広く知られるようになった「おはぐろ伝説」が伝えられている。
江戸時代にはどこにでも在った風待ちの港にはこうした悲話や伝説が必ず在ったと言えるだろう。

吉田が避寒した港はどこかわからないが、「風待ちの港」の背景を知れば、句の理解も深くなる。




2019-01-27 (Sun)

2019/01/27  日記  寒椿

2019/01/27  日記  寒椿

2019/01/27 (日) 旧暦: 12月22日 祝日・節気:  日出: 6時44分 日没: 17時02分 月出: 23時54分 月没: 10時46分 月齢: 21.06 干支: 甲子 六曜: 先負 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 寒椿 (無名子のよしなしごと https://mumeisi.at.webry.info/200801/article_15.html より転載) 『冬椿: 寒椿、早咲の椿 ...

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2019/01/27 (日) 旧暦: 1222 祝日・節気:  日出: 644 日没: 1702 月出: 2354 月没: 1046 月齢: 21.06 干支: 甲子 六曜: 先負 九星: 七赤金星


今日のあれこれ: 寒椿


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(無名子のよしなしごと
https://mumeisi.at.webry.info/200801/article_15.html
より転載)



『冬椿: 寒椿、早咲の椿

晩冬

寒椿、早咲き椿ともいわれる。冬のうちに咲く椿の総称。凛とした姿は茶人好みでもある。』
(季語と歳時記)



寒椿の俳句:


・白と云ふ艶なる色や寒椿 池上浩山人


・白湯という日本の言葉寒椿 尾田秀三郎


・父も夫も師もあらぬ世の寒椿 信子



椿のイメージは、花びらは一重で、赤色。
だが、寒椿には花びらは八重で、白色、花弁は一枚づつ散るものがあるそうだ。

寒椿は、椿では無く、山茶花の種類だと言う人もいて、よく判らない。

掲載させていただいた寒椿は、玉芙蓉と言う名前の品種だそうで、外側の花びら裏が淡紅色の八重の寒椿だ。
花だけ見ると薔薇のようにも見える華麗さがある。


寒い厳寒の季節に、清楚な白い花びらを満開にしている寒椿は見る人の眼と心を止める。

白に艶を見る池上は粋人だ。
白湯は色で言えば無色、味わいのないものだが、主張しすぎない優しさがある。ぬるま湯には浸っていられるぬくもりがある。

桂の場合は、現実は厳しい。
父も夫も師も居ないこの世など楽しいことなどありゃしない。
辛いこの世だがそれでも、寒椿の清楚な白の優しさに一刻悲しみを癒やされる。




2019-01-26 (Sat)

2019/01/26  日記  寒昴

2019/01/26  日記  寒昴

2019/01/26 (土) 旧暦: 12月21日 祝日・節気:  日出: 6時45分 日没: 17時01分 月出: 22時50分 月没: 10時12分 月齢: 20.06 干支: 癸亥 六曜: 友引 九星: 六白金星 今日のあれこれ: 寒昴 (東近江 星空ロマン倶楽部 https://blog.goo.ne.jp/hoshizora_roman_club2018/e/ce340b0d3e801cf590c6441633fbb206 より転載 撮影データ 撮 影 日...

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2019/01/26 (土) 旧暦: 1221 祝日・節気:  日出: 645 日没: 1701 月出: 2250 月没: 1012 月齢: 20.06 干支: 癸亥 六曜: 友引 九星: 六白金星


今日のあれこれ: 寒昴


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(東近江 星空ロマン倶楽部
https://blog.goo.ne.jp/hoshizora_roman_club2018/e/ce340b0d3e801cf590c6441633fbb206
より転載
撮影データ
日:20121
者:星のム~さん(星空ロマン倶楽部代表)
撮影場所:静岡県富士宮市 朝霧高原
撮影機材:Canon EOS 5D Mark EF135mm F2L USM
赤道儀 Vixen 星空雲台 ポラリエ

露出時間 60秒×8枚、Av(絞り数値)f4.0ISO感度3200
撮影モード マニュアル露出

LPS-P2フィルター(光害カットフィルター)




『寒昴: すばる、昴宿、六連星、羽子板星、冬昴

三冬

冬の夜空に冴え渡る星は美しいが、特に牡牛座に属するスバル星の輝きは印象深い。
「すばる」はもともと日本語で星が集まってひとつになるという意味。』
(季語と歳時記)



寒昴の俳句:


・遥かなるものの呼びこゑ寒昴 角川春樹


・老拒み逝きしか夫や寒昴  藤原照子


・弟と想ふ瞬き寒昴  西川みほ



冬の星座で一際輝くのは、おうし座の「すばる」と呼ばれるプレアデス星団。
「すばる」の名前の由来はたくさんの星が糸で結ばれている様に見えることから、星々が糸を通し統()べたように集まったものとして「統ばる」星と呼んだそうだ。

個人的には、太陽もない、青空もない暗黒の空間に剥き出しになった無限と永遠である星座は好きではない。
空気の澄んだ冬空は、無数の星が視界に散らばり、尚更、一層その思いに囚われてしまう。

寒昴の下で、俳人たちも遙かなる声に拉致されて、この世から舞い上がり、亡き夫や亡き弟に心を通わせている。

俳人たちは自然科学者ではないのだから、それはそれで自然のことなのだ。




2019-01-25 (Fri)

2019/01/25 「世界の子どもたちの幸福」を祈願し 大分まで歩く尾畠春夫氏

2019/01/25  「世界の子どもたちの幸福」を祈願し 大分まで歩く尾畠春夫氏

79歳のスーパーボランティア尾畠春夫氏の生き切る人生が止まらない。 普通は講演会は引き受けない尾畠氏が東京で中学生にお話をした。 貫井中学校の校長先生が100回も尾畠氏に懇願し続けた熱意に心を動かされて東京まで出掛けたのだという。 その帰り、東京から大分まで歩いて帰るのだという。 ただ歩くのではなく、道中「世界のこどもたちの幸福をねがう」祈願をしながらの旅という。 ...

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79
歳のスーパーボランティア尾畠春夫氏の生き切る人生が止まらない。

普通は講演会は引き受けない尾畠氏が東京で中学生にお話をした。
貫井中学校の校長先生が100回も尾畠氏に懇願し続けた熱意に心を動かされて東京まで出掛けたのだという。

その帰り、東京から大分まで歩いて帰るのだという。
ただ歩くのではなく、道中「世界のこどもたちの幸福をねがう」祈願をしながらの旅という。
加えて、過酷な旅に身をおいて身体を鍛えて、来るべきボランティア活動に備えるのだという。


『尾畠さん、東京から大分1320キロ徒歩帰宅へ 昨年山口で男児助出
1/19(
) 6:00配信 スポニチアネックス

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大分の自宅までこの旗を掲げて徒歩で帰ると話したスーパーボランティアの尾畠春夫さん(撮影・岸 良祐)

昨年8月に山口県で行方不明の男児を救出した大分県日出町の“スーパーボランティア”尾畠春夫さん(79)が18日、東京都練馬区の貫井中学校で講演した。340人の全校生徒に向け「今は勉強することが義務」と激励した。

【写真】ニッコリ!“牡蠣ング”に選ばれた尾畠春夫さん

東京五輪・パラリンピックに向け、ボランティア教育に力を入れる校長の熱意に、尾畠さんが応えて実現。「ぜひ講演を」と電話や手紙での依頼を100回ほど重ねた熱意が通じた。

約50分間の講演はすべて質疑応答。生徒からの「一番大切にしていることはなんですか?」との質問に尾畠さんは「人に優しく己を小さく。これを私は常に心がけています」と答えた。

大役を終え「子供たちの目がみんな光っていた。自信を持っている証拠だ」と語り、続けて「まっすぐ自分に正直に生きてほしい。自分に自信を持って、正しいと思ったことを貫いて。五感を働かせていろんなことを体験してほしい」と熱いメッセージを送った。

新たな目標は旅だ。手作りの旗に書き込んだ「世界のこどもたちの幸福をねがう旅 79歳と3ケ月の挑戦」の文字。この日は都内に宿泊し、その後は大分の自宅までのおよそ1320キロを30日かけて徒歩で帰宅する。これからの行程は全て野宿という。19日の東京都品川区の予想最低気温は0度。そんな寒空もお構いなしで「自然に感謝する気持ちを持っていたら天気も味方してくれる」と笑い飛ばした。

大分に到着後も休むことなく、太平洋戦争末期の沖縄戦で多くの人が亡くなったガマ(洞窟)で遺骨収集を行う。「同じ日本人で70年以上眠り続けている。その人たちの遺骨を出してあげたい。長年の夢だった」と、真剣なまなざしで語った。』
(スポニチアネックス)


この旅の内容、状況については下記のサイトで詳しく紹介されている。

「ほっと一息休憩室」
https://tubuyaki3.com/%E5%B0%BE%E7%95%A0%E6%98%A5%E5%A4%AB%E3%81%95%E3%82%93%E3%81%8C%E6%AD%A9%E3%81%8F%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%88%E5%A0%B4%E6%89%80%E3%81%AF%EF%BC%9F20191%E6%9C%88%E3%82%B9%E3%83%BC%E3%83%91%E3%83%BC/



TV
でも旅の様子を追いかけている。

「スーパーボランティア 尾畠春夫さん インタビュー 大分県へ徒歩での帰宅。無事に達成してください。20190122



https://youtu.be/DA-ViLPpHi8



旅先では、尾畠氏を激励するために多くの人が待ち構えているそうだ、しかし逆に尾畠氏から元気をもらって泣き出したりする人も多いそうだ。

この旅が終われば、次は沖縄のガマに眠り続けている沖縄戦の被害者の遺骨の収集を始めるとのことだ。
尾畠氏の生き切る人生は止むことがない。


TV
は、別れられなくて女性を刺殺したとか、拳銃が欲しくて交番を襲ったとか、あおり運転の殺人罪とか、つまらない・屑のような男の報道ばかりだ、そんなくだらない非人間のニュースなど聞きたくも見たくもない。
人間が信じられるニュースを見たい読みたいと皆思っている。

人のため、世のため見返りを求めず奉仕している人は、まだ他にも隠れている筈だ、その様な人の姿を報道して欲しい。



2019-01-25 (Fri)

2019/01/25  日記  寒鯉

2019/01/25  日記  寒鯉

2019/01/25 (金) 旧暦: 12月20日 祝日・節気:  日出: 6時46分 日没: 17時00分 月出: 21時44分 月没: 9時37分 月齢: 19.06 干支: 壬戌 六曜: 先勝 九星: 五黄土星 今日のあれこれ: 寒鯉 『〈季寄〉寒鯉2 (卯辰山菖蒲園) Haiku Season Words』 https://youtu.be/okvPJI0SqrY 『寒鯉: 凍鯉、寒鯉釣 晩冬 ...

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2019/01/25 (金) 旧暦: 1220 祝日・節気:  日出: 646 日没: 1700 月出: 2144 月没: 937 月齢: 19.06 干支: 壬戌 六曜: 先勝 九星: 五黄土星


今日のあれこれ: 寒鯉


『〈季寄〉寒鯉2 (卯辰山菖蒲園) Haiku Season Words


https://youtu.be/okvPJI0SqrY



『寒鯉: 凍鯉、寒鯉釣

晩冬

寒中にとれた鯉。主としてその釣味、食味上の名目。鯉は寒くなると動作も鈍くなり、餌もとらずにじっとしているので釣りにくい。また、その味は寒中が美味の為に特に珍重される。』
(季語と歳時記)



寒鯉の俳句:


・城跡の濠の寒鯉うごかざる  吉田啓悟


・雪降つてをり寒鯉の眼に力 井上康明


・現れし寒鯉の緋の斑かな  犬塚芳子


・寒鯉を見て雲水の去りゆけり 澄雄


・寒鯉を割けばあけぼの色の肉 岸原清行


流石に寒中、寒い日が続く。
今日から明日が寒さの底だ。

池の鯉は深く掘られた越冬の穴の中にいる、動かずに置物のように。
その様子が俳句ではよく詠まれている。

冷たい水の中で動かずにいる姿が、寒中の修行者のように見えることから、そのように詠む人もいる。


しかし、世の中の寒鯉は俳句の世界だけではなく、釣りの世界の方が広いようだ。
youtubeには1mもあろうかという大きな寒鯉を釣り上げる動画が多く登録されている。

寒鯉にしてみればそっとしておいて欲しいのだろうに...



2019-01-24 (Thu)

2019/01/24  日記  臘梅

2019/01/24  日記  臘梅

2019/01/24 (木) 旧暦: 12月19日 祝日・節気:  日出: 6時46分 日没: 16時59分 月出: 20時36分 月没: 8時59分 月齢: 18.06 干支: 辛酉 六曜: 赤口 九星: 四緑木星 今日のあれこれ: 臘梅 「寒さ厳しくも春遠からじ‥「ロウバイ」の黄色の花が見頃に 名古屋城」 https://youtu.be/mtuWfQXTc2Q 『ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅...

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2019/01/24 (木) 旧暦: 1219 祝日・節気:  日出: 646 日没: 1659 月出: 2036 月没: 859 月齢: 18.06 干支: 辛酉 六曜: 赤口 九星: 四緑木星


今日のあれこれ: 臘梅


「寒さ厳しくも春遠からじ‥「ロウバイ」の黄色の花が見頃に 名古屋城」


https://youtu.be/mtuWfQXTc2Q




『ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅〔カラウメ〕、Chimonanthus praecox)は、クスノキ目ロウバイ科ロウバイ属に属する中国原産の落葉樹である。早生種では12月頃に、晩生種でも2月にかけて半透明でにぶいツヤのある黄色く香り高い花がやや下を向いて咲く[1]。果実は痩果で一見すると種子に見え、花床が発達した壺状の偽果に数個~10個程度見られる。ロウバイ属には他に5種があり、いずれも中国に産する。なお、ウメは寒い時期に開花し、香りが強く、花柄が短く花が枝にまとまってつくといった類似点があるが、バラ目バラ科に属しており系統的には遠縁である。

蝋梅の名は、本草綱目によれば、半透明でにぶいツヤのある花びらがまるで蝋細工のようであり、かつ臘月(ろうげつ:旧暦12月)に咲くことにちなむという[1]。日本においては晩冬(小寒〔16日頃〕から立春の前日〔23日頃〕までの間)の季語とされる[2]

花やつぼみから抽出した蝋梅油(ろうばいゆ)を薬として使用する。

品種
ソシンロウバイ(素心蝋梅)、マンゲツロウバイ(満月蝋梅)、トウロウバイ(唐蝋梅)などの栽培品種がある。よく栽培されているのはソシンロウバイで花全体が黄色である。ロウバイの基本種は、花の中心部は暗紫色で、その周囲が黄色である。

栽培
土壌をあまり選ばず、かなり日陰のところでもよく育ち開花する丈夫な花木である。

繁殖は、品種ものの一部を除き挿し木が一般的だが実生からの育成も容易。種まきから最も簡単に育てられる樹種である。晩秋になると、焦げ茶色の実がなっており、中のタネ(真の果実)はアズキくらいの大きさである。寒さに遭わせたほうがよく発芽するといい、庭に播き、5mmほど覆土しておくと、春分を過ぎてから生えてくる。

毒性
種子などにアルカロイドであるカリカンチンを含み有毒。中毒すればストリキニーネ様の中毒症状を示す。カリカンチンの致死量はマウス44mg/kg(静脈注射)、ラット17mg/kg(静脈注射)である。

Wikipedia



臘梅の俳句:


・もう一羽来て臘梅を啄める  細野恵久


・一歩づつ臘梅の香のたしかなり  瀬戸悠


・小鳥翔ち臘梅の香を広げたり  綱川恵子


・子等帰り床の臘梅匂ひけり  牧野睦子


・臘梅や満開の香に包まれて  筒井八重子



野外に花の少ない寒中の季節に黄色い花を咲かせる臘梅はありがたい樹だ。
散歩する人にも花は見るものではなく食べる鳥も、それぞれの思いでありがたい。

花を食べる鳥は、花を愛する人に憎らしい奴だ。
細野の見た鳥はヒヨドリだろう、ヒヨドリは欲深く、食い荒らすから嫌いな人が多い。

臘梅の人気は、この時期に咲いてくれる上に、香りが生きているからだ。
香りは絵や写真では伝わらない、咲いている花に近づいて楽しむことができる。

瀬戸も綱川も牧野も筒井も臘梅の匂いに立って、寒中に春を感じている。
鳥が去り、子どもたちが去っても、臘梅の香りは其の儘残り、心を満たしてくれる。

名古屋城では蝋梅の花が盛りを迎えている。
この週末は、再び寒波で厳しい寒さになるそうだ。
風が止む日和があれば、臘梅の香りの中に佇んでみよう。




2019-01-23 (Wed)

2019/01/23  日記  寒紅

2019/01/23  日記  寒紅

2019/01/23 (水) 旧暦: 12月18日 祝日・節気:  日出: 6時47分 日没: 16時58分 月出: 19時25分 月没: 8時17分 月齢: 17.06 干支: 庚申 六曜: 大安 九星: 三碧木星 今日のあれこれ: 寒紅 ( 足早に寒紅さして舞妓ゆく まどか 健康長寿研究所 http://kenken.vc/archives/5489 より転載) 『寒紅: 丑紅、寒紅売 晩...

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2019/01/23 (水) 旧暦: 1218 祝日・節気:  日出: 647 日没: 1658 月出: 1925 月没: 817 月齢: 17.06 干支: 庚申 六曜: 大安 九星: 三碧木星


今日のあれこれ: 寒紅

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( 足早に寒紅さして舞妓ゆく まどか
健康長寿研究所
http://kenken.vc/archives/5489
より転載)



『寒紅: 丑紅、寒紅売
晩冬

寒中に造られた紅は品質が良く、美しいとされる。特に寒の丑の日のものは丑紅と言って最も上質とされた。
俳句では、寒中に女性が用いる紅一般をも指す。』
(季語と歳時記)



寒紅の俳句:


・寒紅や凛と生きむと凛とひき  磯野しをり


・寒紅やきりりと構へ一の弓  大沢美智子


・懐剣のやうに寒紅抜きにけり  浅田光代


・寒紅も嘘も真赤でありにけり  古賀しぐれ


・寒紅や誰のものでもない私 藤井香子



女性がお化粧をするときの心は言い表せないものがあるようだ。
特に眉や口紅を引くときは真剣勝負で疎かにはできない。

寒紅は、新年のきりりと引き締まった寒中の紅なので、女性の気持ちにも特別なものがある。
磯野、大沢、浅田の句には寒紅を引く気構えがよく表れている、勝負に臨む一引きである。

しかし、一句しか掲載していないが、胸中複雑で妖しさや、後ろめたさや後悔や罪悪感やら色々とあるようだ。
嘘でも本当でも口紅は真っ赤でなければならない。

藤井の句は、相手の居ない寂しさの句ではなく、寒紅の性格からして、寒紅の美しい唇は人のためではなく自分のためという自負心だ。



2019-01-22 (Tue)

2019/01/22 日記 山上憶良の歌

2019/01/22 日記 山上憶良の歌

2019/01/22 (火) 旧暦: 12月17日 祝日・節気:  日出: 6時47分 日没: 16時57分 月出: 18時12分 月没: 7時28分 月齢: 16.06 干支: 己未 六曜: 仏滅 九星: 二黒土星今日のあれこれ: 山上憶良の歌「大君(おほきみ)の 遣(つか)はさなくに 情進(さかしら)に 行(ゆ)きし荒雄(あらを)ら 沖に袖(そで)振る                      (万葉集巻十六・3860)」歌意は、「天皇陛下が...

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2019/01/22 (火) 旧暦: 12月17日 祝日・節気:  日出: 6時47分 日没: 16時57分 月出: 18時12分 月没: 7時28分 月齢: 16.06 干支: 己未 六曜: 仏滅 九星: 二黒土星


今日のあれこれ: 山上憶良の歌

大君(おほきみ)の 遣(つか)はさなくに 情進(さかしら)に 行(ゆ)きし荒雄(あらを)ら 沖に袖(そで)振る
                      (万葉集巻十六・3860)」

歌意は、「天皇陛下が派遣したのではないが、自分の意志で出掛けた荒雄たちが、沖で溺れて手を振っている」である。

この歌は憶良が、筑前に国司として赴任した際に見聞した海難事件に心を打たれて詠んだ歌だそうだ。

この事件について、憶良は十首を「筑前国の志賀の白水郎(あま)が歌十首」として詠んでいるが、この歌は一番目の歌だ。

十首には添え書きがあり、事件の説明がされている。
大宰府の百姓津麻呂が対馬に食料を送る船頭を命じられたが、高齢のため任に耐えられないので志賀村の漁師荒雄に会って代わりに行ってくれないか頼んだ。

荒雄は、自分は船を操ることには慣れている、気持ちの上では兄弟以上の貴方からの依頼を命懸けの仕事だからといって断ったりしないと答えた。

荒雄は自ら、食料輸送の代役を承知して、肥前国の美禰良久の港から対馬に向けて船出した。
 沖に出て間もなく嵐がやってきて暴風雨になり船は遭難し、荒雄らは帰らなぬ人となった。

十首の中には残された妻子の暮らしの歌も含まれている。

荒雄らは 妻子(めこ)が産業(なり)をば 思はずろ 年(とし)の八年(やとせ)を 待てど来(き)まさず
                      (万葉集巻十六・3865)」


山上憶良の歌は、教科書で「貧窮問答歌」を習った程度で全く知らないが、こうした歌を読むと1300年の前の人だが心が通う思いがする。

荒雄の義挙と志と悲劇、残された妻子の生活と夫の帰りを待つ思い。男の仕事と志と女の思いの二律背反は詠まずには語れないのだろう。

今日のニュースで、消火活動中に消防士2人との連絡が取れなくなった、火災現場から2遺体が発見された、2人の殉職の可能性が高いと報じていた。
 詳細はわからないが、一家の主であれば妻子はいつまでも帰りを待ち続けることになるだろう、お悔やみの言葉では心は言い表せない。

人のために殉職する人への尊敬の念は、常に保つ必要がある。


【データ】

山上憶良 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E4%B8%8A%E6%86%B6%E8%89%AF




2019-01-21 (Mon)

2019/01/21 杉田久女 俳句集成 (その1)

2019/01/21 杉田久女 俳句集成 (その1)

杉田久女の句は、このブログで何度も掲載させていただいている。 簡単な感想も以下の記事に書いている。 「2011/05/29 日記 栴檀と久女」 https://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/f9b746e0bb8ec4f75982d611d1bbd1a9 「2014/08/30  日記  猫じゃらし」 https://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/3d7861fa7ff706cd5f9ded7fa867f0ca 「2018/06/29  日記  杏子」 https://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/96207d0689f38edec395b5b7fd8...

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杉田久女の句は、このブログで何度も掲載させていただいている。

簡単な感想も以下の記事に書いている。


「2011/05/29 日記 栴檀と久女」
https://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/f9b746e0bb8ec4f75982d611d1bbd1a9


「2014/08/30  日記  猫じゃらし」
https://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/3d7861fa7ff706cd5f9ded7fa867f0ca


「2018/06/29  日記  杏子」
https://blog.goo.ne.jp/nabanatei/e/96207d0689f38edec395b5b7fd878daa


味読する必要のある俳人なので、ネット上にある句を集めてみることにした。

久女が生涯で何句を詠んだのか知らないが、ここに掲載したのは502。
 少ない気がする、北九州市文学館や「花衣ぬぐやまつわる 杉田久女を語るページ」で全句を紹介していただけるとよいのだが。

番号は特段の意味はなく、順番も年代とか句集の序列はなく無秩序である。


(001)     月光に舞ひすむ鶴を軒高く
(002)     青梅の臀うつくしくそろひけり
(003)     恋猫を一歩も入れぬ夜の襖
(004)     傘にすけて擦りゆく雨の若葉かな
(005)     鳥渡る雲の笹べり金色に
(006)     実梅もぐ最も高き枝にのり
(007)     大輪のかわきおそさよ菊筵
(008)     旅たのし葉つき橘籠にみてり
(009)     上げ潮におさるゝ雑魚廬の角
(010)     炊き上げてうすき緑や嫁菜飯
(011)     砂糖黍かじりし頃の童女髪
(012)     筆とればわれも王なり塗火鉢
(013)     霧淡し禰宜が掃きよる崖紅葉
(014)     海松かけし蟹の戸ぼそも星祭
(015)     道のべの茶すこし摘みて袂かな
(016)     菊の香のくらき仏に灯を献ず
(017)     蕗の薹ふみてゆききや善き隣
(018)     水葱の花折る間舟寄せ太藺中
(019)     夜光虫古鏡の如く漂へる
(020)     水底に映れる影もぬるむなり
(021)     われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華
(023)     平凡の長寿願はず蝮酒
(024)     鶴の影舞ひ下りる時大いなる
(025)     奉納のしやもじ新らし杉の花
(026)     春寒や刻み鋭き小菊の芽
(027)     白萩の雨をこぼして束ねけり
(028)     菊の句も詠まずこの頃健かに
(029)     棗盛る古き藍絵のよき小鉢
(030)     秋涼し朝刊をよむ蚊帳裾濃
(031)     忘れめや実葛の丘の榻二つ
(032)     虫干やつなぎ合はせし紐の数
(033)     手折らんとすれば萱吊ぬけて来し
(034)     指輪ぬいて蜂の毒吸ふ朱唇かな
(035)     秋雨に縫ふや遊ぶ子ひとりごと
(036)     走馬燈灯して売れりわれも買ふ
(037)     狐火や風雨の芒はしりゐる
(038)     病み痩せて帯の重さよ秋袷
(039)     薫風や釣舟絶えず並びかへ
(040)     芹摘むや淋しけれどもたゞ一人
(041)     一束の緋薔薇貧者の誠より
(042)     降り足らぬ砂地の雨や鳳仙花
(043)     こがね虫葉かげを歩む風雨かな
(044)     花朱欒こぼれ咲く戸にすむ楽し
(045)     秋風やあれし頬へぬる糸瓜水
(046)     忍び来て摘むは誰が子ぞ紅苺
(047)     初凪げる和布刈の磴に下りたてり
(048)     愛藏す東籬の詩あり菊枕
(049)     橡の実のつぶて颪や豊前坊
(050)     茸やく松葉くゆらせ山日和
(051)     鍬入れて豆蒔く土をほぐすなり
(052)     あたたかや水輪ひまなき庇うら
(053)     おのづから流るゝ水葱の月明り
(054)     わけ入りて孤りがたのし椎拾ふ
(055)     縁側に夏座布団をすすめけり
(056)     絶壁に擬宝珠咲きむれ岩襖
(057)     風邪の子や眉にのび来しひたひ髪
(058)     夕凪や釣舟去れば涼み舟
(059)     コスモスに風ある日かな咲き殖ゆる
(060)     旅楽し荷つき橘籠に満てり
(061)     風に落つ楊貴妃櫻房のまま
(062)     島の子と花芭蕉の蜜の甘き吸ふ
(063)     銀河濃し救ひ得たりし子の命
(064)     花見にも行かずもの憂き結び髪
(065)     姫著莪の花に墨する朝かな
(066)     花葛の谿より走る筧かな
(067)     秋空につぶてのごとき一羽かな
(068)     朝寒や小さくなりゆく蔓の花
(069)     荒れ初めし社前の灘や星祀る
(070)     父の忌や林檎二籠鯉十尾
(071)     甕たのし葡萄の美酒がわき澄める
(072)     潮あびの戻りて夕餉賑かに
(073)     舞ひ下りて田の面の田鶴は啼きかはし
(074)     雉子かなし生みし玉子を吾にとられ
(075)     浅間曇れば小諸は雨よ蕎麦の花
(076)     坊毎に懸けし高樋よ葛の花
(077)     歇むまじき藤の雨なり旅疲れ
(078)     夏炉辺に電灯ひきし法事かな
(079)     ぬかづいてねぎごと長し花の雨
(080)     蒼海の落日とゞく蚊帳かな
(081)     谺して山ほととぎすほしいまゝ
(082)     塀外へあふれ咲く枝や萩の宿
(083)     土濡れての庭に芽ぐむもの
(084)     膳について子等賑々し福寿草
(085)     温室ぬくし女王の如きアマリヽス
(086)     朝顔や濁り初めたる市の空
(087)     鎚とれば恩讐親し法の秋
(088)     寒独活に松葉掃き寄せ囲ふなり
(089)     冬籠る簷端を雨に訪はれけり
(090)     耶馬渓の岩に干しある晩稲かな
(091)     寮住のさみしき娘かな雛まつる
(092)     新涼や紫苑をしのぐ草の丈
(093)     寒風に葱ぬくわれに絃歌やめ
(094)     ゐもり釣る童の群にわれもゐて
(095)     六つなるは父の布団にねせてけり
(096)     菱実る遠賀の水路は縦横に
(097)     春愁の子の文長し憂へよむ
(098)     凌霄花朱に散り浮く草むらに
(099)     帰省子に糸瓜大きく垂れにけり
(100)     大いなる春の月あり山の肩
(101)     秋暑し熱砂にひたと葉つぱ草
(102)     露けさやうぶ毛生えたる繭瓢
(103)     灌沐の浄法身を拝しける
(104)     夏菊に病む子全く癒えにけり
(105)     摘み競ふ企玖の嫁菜は籠にみてり
(106)     蘆の火に天帝雨を降しけり
(107)     子のたちしあとの淋しさ土筆摘む
(108)     熟れきつて裂け落つ李紫に
(109)     銀屏の夕べ明りにひそとゐし
(110)     冬凪げる瀬戸よ比売宮ふしをがみ
(111)     月の輪をゆり去る船や夜半の夏
(112)     かくらんやまぶた凹みて寝入る母
(113)     実を持ちて鉢の万年青の威勢よく
(114)     晴天に広葉をあほつ芭蕉かな
(115)     邸内に祀る祖先や椋拾ふ
(116)     ホ句のわれ慈母たるわれや夏痩ぬ
(117)     縫ひ疲れ冬菜の色に慰む目
(118)     さゝげもつ菊みそなはせ観世音
(119)     萱の中に鼻摺る百合や青嵐
(120)     炭つぐや頬笑まれよむ子の手紙
(121)     岐阜提灯庭石ほのとぬれてあり
(122)     河鹿きく我衣手の露しめり
(123)     三山の高嶺づたひや紅葉狩
(124)     雛愛しわが黒髪をきりて植ゑ
(125)     早苗束投げしところに起直り
(126)     新茶汲むや終りの雫汲みわけて
(127)     葉洩日に碧玉透けし葡萄かな
(128)     なが雨や泰山木の花堕ちず
(129)     箒目に莟をこぼす柚の樹かな
(130)     バナナ下げて子等に帰りし日暮かな
(131)     童話よみ尽して金魚子に吊りぬ
(132)     向う山舞ひ翔つ鶴の声すめり
(133)     厳寒や夜の間に萎えし草の花
(134)     天碧し盧橘は軒をうづめ咲く
(135)     虚子留守の鎌倉に来て春惜む
(136)     青づたや露臺支へて丸柱
(137)     寄り添ひて野鶴はくろし草紅葉
(138)     嵐山の枯木もすでに花曇り
(139)     男の子うまぬわれなり粽結ふ
(140)     海ほゝづき口にふくめば潮の香
(141)     露けさやこぼれそめたるむかご垣
(142)     鶴舞ふや日は金色の雲を得て
(143)     今掃きし土に苞ぬぐ木の芽かな
(144)     くくりゆるくて瓢正しき形かな
(145)     ちなみぬふ陶淵明の菊枕
(146)     茎高くほうけし石蕗にたもとほり
(147)     縫初の糸の縺れをほどきけり
(148)     深耶馬の空は瑠璃なり紅葉狩
(149)     咲き初めし簾越しの花は瓢垣
(150)     戯曲よむ冬夜の食器浸けしまゝ
(151)     寄鍋やたそがれ頃の雪もよひ
(152)     常夏の碧き潮あびわが育つ
(153)     たらちねに送る頭巾を縫ひにけり
(154)     松とれし町の雨来て初句会
(155)     大嶺に歩み迫りぬ紅葉狩
(156)     節分の宵の小門をくゞりけり
(157)     磯菜つむ行手いそがんいざ子ども
(158)     風さそふ遠賀の萱むら焔鳴りつゝ
(159)     しろしろと花びら反りぬ月の菊
(160)     髷重きうなじ伏せ縫ふ春著かな
(161)     菓子ねだる子に戯画かくや春の雨
(162)     木木の芽の苞吹きとべる嵐かな
(163)     屋根石に四山濃くすむ蜻蛉かな
(164)     うち曇る空のいづこに星の恋
(165)     防人の妻戀ふ歌や磯菜摘む
(166)     捕虫器に伏せし薊の蝶白し
(167)     白豚や秋日に透いて耳血色
(168)     おいらん草こぼれ溜りし残暑かな
(169)     芥子蒔くや風に乾きし洗髪
(170)     颱風に傾くままや瓢垣
(171)     鳥雲にわれは明日たつ筑紫かな
(172)     四葩切るや前髪わるゝ洗髪
(173)     白菊に棟かげ光る月夜かな
(174)     逢ふもよし逢はぬもをかし若葉雨
(175)     頒布振れば隔たる船や秋曇
(176)     かざす手の珠美くしや塗火鉢
(177)     花散りて甕太りゆく石榴かな
(178)     首に捲く銀狐は愛し手を垂るる
(179)     ほのゆるゝ閨のとばりは隙間風
(180)     山茶花の紅つきまぜよ亥の子餅
(181)     煖房に汗ばむ夜汽車神詣
(182)     朱欒咲く五月となれば日の光り
(183)     行水や肌に粟立つ黍の風
(184)     群鶴の影舞ひ移る山田かな
(185)     藤挿頭(かざ)す宇佐の女禰宜は今在さず
(186)     古びなや華やかならずたけれ
(187)     風かほり朱欒咲く戸を訪ふは誰ぞ
(188)     書初やうるしの如き大硯
(189)     新涼や日当りながら竹の雨
(190)     蕗むくやまた襲ひきし歯のいたみ
(191)     ぬかづけばわれも善女や佛生會
(192)     仮名かきうみし子にそらまめをむかせけり
(193)     よそに鳴る夜長の時計数へけり
(194)     海ほほづき鳴らせば遠し乙女の日
(195)     旅に出て病むこともなし栗の花
(196)     羅に衣通る月の肌かな
(197)     雨つよし辨慶草も土に伏し
(198)     鬼灯やきゝ分けさときひよわの子
(199)     仇まもる筑紫の破魔矢受けに来し
(200)     ひろげ干す傘にも落花乾きゐし
(201)     丹の欄にさへづる鳥も惜春譜
(202)     はりつける岩萵苣採の命綱
(203)     まどろむやさゝやく如き萩紫苑
(204)     あたたかや皮ぬぎ捨てし猫柳
(205)     焚きやめて蒼朮薫る家の中
(206)     北風の藪鳴りたわむ月夜かな
(207)     嫁菜摘むうしろの汽笛かへり見ず
(208)     道をしへ法のみ山をあやまたず
(209)     葺きまつる芽杉かんばし花御堂
(210)     春雷や俄に変る夜の色
(211)     月高し遠の稲城はうす霧らひ
(212)     鶴料理るまな箸浄くもちひけり
(213)     病人に干草のいきれ迫りけり
(214)     英彦より採り来し小百合莟むなり
(215)     正月や胼の手洗ふねもごろに
(216)     大木の芽の苞吹きとべる嵐かな
(217)     やうやうに掘れし芽独活の薫るなり
(218)     下りたちて天の河原に櫛梳り
(219)     八月の雨に蕎麦咲く高地かな
(220)     水葵(なぎ)の花折る間舟寄せ太藺中
(221)     茄子買ふや框濡らして数へつゝ
(222)     杉くらし仏法僧を目のあたり
(223)     青麦に降れよと思ふ地のかわき
(224)     夏の帯翡翆にとめし鏡去る
(225)     蔓ひけばこぼるゝ珠や冬苺
(226)     無憂華の木蔭はいづこ佛生會
(227)     羊蹄に石摺り上る湖舟かな
(228)     若蘆にうたかた堰を逆ながれ
(229)     白妙の菊の枕をぬひ上げし
(230)     田楽の木の芽をもつと摺りまぜよ
(231)     龍胆も鯨も掴むわが双手
(232)     葉がくれの星に風湧く槐かな
(233)     冬の朝道々こぼす手桶の水
(234)     筆とりて門辺の草も摘む気なし
(235)     身にまとふ黒きシヨールも古りにけり
(236)     紫の雲の上なる手毬唄
(237)     月涼しいそしみ綴る蜘蛛の糸
(238)     椅子涼し衣通る月にみじろがず
(239)     千々にちる蓮華の風に佇めり
(240)     春著きるや裾踏み押へ腰細く
(241)     身の上の相似て親し桜貝
(242)     南国の五月はたのし花朱欒
(243)     春雨の畠に灯流す二階かな
(244)     わが傘の影の中こき野菊かな
(245)     菊干すや東籬の菊も摘みそへて
(246)     初秋の土ふむ靴のうす埃
(247)     菱摘むとかゞめば沼は沸く匂ひ
(248)     おくれゆく湖畔はたのし常山木折る
(249)     足袋つぐやノラともならず教師妻
(250)     草庵や子の絵ひとつに春の宵

2019-01-21 (Mon)

2019/01/21 杉田久女 俳句集成 (その2)

2019/01/21 杉田久女 俳句集成 (その2)

(251)     髪そぎて臈たく老いし雛かな (252)     父逝くや明星霜の松になほ (253)     大波のうねりもやみぬ沖膾 (254)     素麺や孫にあたりて舅不興 (255)     蒸し寿司のたのしきまどゐ始まれり (256)     葉桜や流れ釣なる瀬戸の舟 (257)     姉ゐねばおとなしき子やし...

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(251)     髪そぎて臈たく老いし雛かな
(252)     父逝くや明星霜の松になほ
(253)     大波のうねりもやみぬ沖膾
(254)     素麺や孫にあたりて舅不興
(255)     蒸し寿司のたのしきまどゐ始まれり
(256)     葉桜や流れ釣なる瀬戸の舟
(257)     姉ゐねばおとなしき子やしやぼん玉
(258)     夏草に愛慕濃く踏む道ありぬ
(259)     虫をきく月の衣手ほのしめり
(260)     屋根石にしめりて旭あり花棗
(261)     口すゝぐ天の真名井は葛がくれ
(262)     あはれ妻人の夏衣を縫ふあはれ
(263)     新調の久留米は着よし春の襟
(264)     山冷にはや炬燵して鶴の宿
(265)     寒林の日すぢ争ふ羽虫かな
(266)     藻を刈ると舳に立ちて映りをり
(267)     雉子鳴くや宇佐の盤境禰宜ひとり
(268)     睡蓮や鬢に手あてゝ水鏡
(269)     戲曲よむ冬夜の食器浸けしまゝ
(270)     蝶去るや葉とぢて眠るうまごやし
(271)     のぞき見ては塀穴ふさぐ日永かな
(272)     遊船のみよしの月にたちいでし
(273)     けふの糧に幸足る汝や寒雀
(274)     萍の遠賀の水路は縦横に
(275)     たてとほす男嫌ひの單帶
(276)     朝日濃し苺は籠に摘みみちて
(277)     大空に舞ひ別れたる鶴もあり
(278)     朝顏や濁りそめたる市の空
(279)     青すすき傘にかきわけゆけどゆけど
(280)     春潮に流るる藻あり矢の如く
(281)     書肆の灯にそゞろ読む書も秋めけり
(282)     松の内社前に統べし舳かな
(283)     大枝を引きずり去りて茂かな
(284)     ゆく春やとげ柔らかに薊の座
(285)     屋根石に炊煙洩るゝ豆の花
(286)     簷に吊る瓢の種も蒔かばやな
(287)     吹き習ふ麦笛の音はおもしろや
(288)     秋來ぬとサフアイア色の小鰺買ふ
(289)     不知火の見えぬ芒にうづくまり
(290)     こもり居の門辺の菊も時雨さび
(291)     蝉時雨日斑(まだら)あびて掃き移る
(292)     雨晴れて忘れな草に仲直り
(293)     玻璃の海全く暮れし煖炉かな
(294)     葉鶏頭のいただき躍る驟雨かな
(295)     田鶴舞ふや日輪峰を登りくる
(296)     拝殿の下に生れゐし小鹿かな
(297)     朝顔やにごりそめたる市の空
(298)     遊船のさんざめきつつすれ違ひ
(299)     我作る菜に死にてあり冬の蜂
(300)     万葉の池居間狭し桜影
(301)     ゆるゆると児の手を引いて春の泥
(302)     冬浜の煤枯れ松を惜みけり
(303)     掻きあはす夜寒の膝や机下
(304)     その中に羽根つく吾子の声澄めり
(305)     大なつめの落す竿なく見上げゐし
(306)     思ひつゝ草にかがめば寒苺
(307)     薬つぎし猪口なめて居ぬ秋の蝿
(308)     美しき神蛇見えたり草の花
(309)     咲き移る外山の花を愛で住めり
(310)     蝉涼しわがよる机大いなる
(311)     夕顔に水仕(みづし)もすみてたたずめり
(312)     元旦や束の間起き出で結び髪
(313)     朝寒や菜屑ただよふ船の腹
(314)     鬢掻くや春眠さめし眉重く
(315)     芋の如肥えて血うすき汝かな
(316)     朝な梳く母の切髪花芙蓉
(317)     秋来ぬとサファイア色の小鯵買ふ
(318)     敷かれある臥床に入れば秋灯つく
(319)     菊白しピアノにうつる我起居
(320)     病める手の爪美くしや秋海棠
(321)     日盛の塗下駄ぬげば曇りかな
(322)     胼の手も交りて歌留多賑はへり
(323)     春浅く火酒したたらす紅茶かな
(324)     卓の百合あまり香つよし疲れたり
(325)     ゆるやかにさそふ水あり茄子の馬
(326)     花房の吹かれまろべる露台かな
(327)     師に侍して吉書の墨をすりにけり
(328)     菱摘みし水江やいづこ嫁菜摘む
(329)     吾子に似て泣くは誰が子ぞ夜半の秋
(330)     菱採ると遠賀の娘子裳濡ずも
(331)     花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ
(332)     夜寒さやひきしぼりぬく絹糸の音
(333)     焔迫れば草薙ぐ鎌よ野焼守
(334)     大樹下の夜店明りや地蔵盆
(335)     春暁の夢のあと追ふ長まつげ
(336)     紫陽花に秋冷いたる信濃かな
(337)     髪寄せて柿むき競ふ灯下かな
(338)     筑紫野ははこべ花咲く睦月かな
(339)     傘を打つ牡丹桜の雫かな
(340)     玄海の濤のくらさや雁叫ぶ
(341)     西日して薄紫の干鰯
(342)     雪道や降誕祭の窓明り
(343)     獺にもとられず小鮎釣り来し夫をかし
(344)     秋晴や由布にゐ向ふ高嶺茶屋
(345)     たもとほる桜月夜や人おそき
(346)     旭注ぐや蝶に目醒めしうまごやし
(347)     コスモスくらし雲の中ゆく月の暈
(348)     潮の香のぐんぐんかわく貝拾ひ
(349)     笹づとを解くや生き鮎真一文字
(350)     緋鹿子にあご埋めよむ炬燵かな
(351)     夕顔やひらきかゝりて襞深く
(352)     牡丹を活けておくれし夕餉かな
(353)     あだ守る筑紫の破魔矢うけに来し
(354)     くぐり摘む葡萄の雨をふりかぶり
(355)     水疾し岩にはりつき啼く河鹿
(356)     洗ひ髪かはく間月の籐椅子に
(357)     雨降れば暮るる速さよ九月尽
(358)     鹿の子の生れて間なき背の斑かな
(359)     子等残し来て日暮れたる年賀かな
(360)     穂に出でて靡くも哀れ草の花
(361)     牡蠣舟に上げ潮暗く流れけり
(362)     投げ入れし松葉けぶりて暖炉燃ゆ
(363)     夕顔を蛾の飛びめぐる薄暮かな
(364)     燈台のまたたき滋し壷焼屋
(365)     うぐひすや螺鈿古りたる小衝立
(366)     くぐり見る松が根高し春の雪
(367)     青芒こゝに歩みを返しつゝ
(368)     椿流るゝ行衛を遠くおもひけり
(369)     冬川やのぼり初めたる夕芥
(370)     蝶追ふて春山深く迷ひけり
(371)     足もとに走せよる潮も夜光虫
(372)     露草や飯吹くまでの門歩き
(373)     草刈るや萩に沈める紺法被
(374)     蒼朮の煙賑はし梅雨の宿
(375)     新蕎麦を打つてもてなす髪鄙び
(376)     かがみ折る野菊つゆけし都府楼址
(377)     落ち杏踏みつぶすべくいらだてり
(378)     花大根に蝶漆黒の翅をあげて
(379)     一人強し夜の茅の輪をくぐるわれ
(380)     春の夜のねむさ押へて髪梳けり
(381)     茄子もぐや日を照りかへす櫛のみね
(382)     板の如き帯にさゝれぬ秋扇
(383)     無憂華の木蔭はいづこ仏生会
(384)     むかごもぐ稀の閑居を訪はれまじ
(385)     笑み解けて寒紅つきし前歯かな
(386)     月光にこだます鐘をつきにけり
(387)     冬晴の雲井はるかに田鶴まへり
(388)     疑ふな神の真榊風薫る
(389)     煙あげて塩屋は低し鯉幟
(390)     風に汲む筧も濁り花の雨
(391)     すぐろなる遠賀の萱路をただひとり
(392)     海ほほづき流れよる木にひしと生え
(393)     妬心ほのと知れどなつかし白芙蓉
(394)     遂にこぬ晩餐菊にはじめけり
(395)     わが歩む落葉の音のあるばかり
(396)     枯枝に残月冴ゆる炊ぎかな
(397)     栗の花紙縒の如し雨雫
(398)     生き鮎の鰭をこがせし強火かな
(399)     橇やがて吹雪の渦に吸はれけり
(400)     藪風に蝶ただよへる虚空かな
(401)     冬服や辞令を祀る良教師
(402)     一人静二人静も摘む気なし
(403)     優曇華の木陰はいづこ佛生會
(404)     相寄りて葛の雨きく傘ふれし
(405)     この夏やひさご作りに余念なく
(406)     道をしへ一筋道の迷ひなく
(407)     泳ぎ子に遠賀は潮を上げ来り
(408)     春惜しむ納蘇利の面ンは青丹さび
(409)     草いきれ鉄材錆びて積まれけり
(410)     燕来る軒の深さに住みなれし
(411)     な泣きそと拭へば胼や吾子の頬
(412)     田楽に夕餉すませば寝るばかり
(413)     好晴や壺に開いて濃龍胆
(414)     城山の桑の道照る墓参かな
(415)     草の戸に住むうれしさよわかなつみ
(416)     翠巒を降り消す夕立襲ひ来し
(417)     近づけば野鶴も移る刈田かな
(418)     学童の会釈優しく草紅葉
(419)     刈りかけて去る村童や蓼の雨
(420)     御手洗の杓の柄青し初詣
(421)     芹すすぐ一枚岩のありにけり
(422)     桜咲く宇佐の呉橋うち渡り
(423)     春蘭や雨をふくみてうすみどり
(424)     椀に浮くつまみ菜うれし病むわれに
(425)     うそ寒や黒髪へりて枕ぐせ
(426)     虚子ぎらひかな女嫌ひのひとへ帯
(427)     若芦にうたかた堰を逆ながれ
(428)     晴天に苞押しひらく木の芽かな
(429)     むれ落ちて楊貴妃櫻尚あせず
(430)     眉引を四十路となりし初鏡
(431)     爪ぐれに指そめ交はし恋稚く
(432)     日覆かげまぶしき潮の流れをり
(433)     壇浦見渡す日覆まかせけり
(434)     唐黍を焼く子の喧嘩きくもいや
(435)     羅の乙女は笑まし腋を剃る
(436)     つゆくさや飯ふくまでの門あるき
(437)     栴檀の花散る那霸に入學す
(438)     針もてばねむたきまぶた藤の雨
(439)     仰ぎ見る大注連飾出雲さび
(440)     乗りすゝむ舳にこそ騒げ月の潮
(441)     水汲女に門坂急な避暑館
(442)     すげのふに見えて位のある白牡丹
(443)     蝉涼し汝の殻をぬぎしより
(444)     佇ち尽す御幸のあとは草紅葉
(445)     粥すする匙の重さやちちろ虫
(446)     月おそき畦おくられぬ花大根
(447)     満開のさつき水面に照るごとし
(448)     かくらんに町医ひた待つ草家かな
(449)     なつめ盛る古き藍絵のよき小鉢
(450)     青ふくべ地をするばかり大いさよ
(451)     晩涼やうぶ毛生えたる長瓢
(452)     うらゝかや斎き祀れる瓊(たま)の帯
(453)     忌に寄りし身より皆知らず洗ひ鯉
(454)     若布干す美保関へと船つけり
(455)     閉ぢしまぶたを落つる涙や秋の暮
(456)     青麦ややたらに歩み気が沈む
(457)     歌舞伎座は雨に灯流し春ゆく夜
(458)     牡蛎舟に上げ潮暗く流れけり
(459)     活くるひま無き小繍毬や水瓶に
(460)     汐あびの戻りて夕餉賑かに
(461)     入学児に鼻紙折りて持たせけり
(462)     アイロンをあてて着なせり古コート
(463)     雛菓子に足投げ出せる人形たち
(464)     仰ぎ見る樹齢いくばくぞ桐の花
(465)     ゐのこ餅博多の仮寝馴れし頃
(466)     空似とは知れどなつかし頭巾人
(467)     健かな吾子と相見る登山駅
(468)     小鏡にうつし拭く墨宵の春
(469)     鶴舞ふや稲城があぐる霜けむり
(470)     函を出てより添ふ雛の御契り
(471)     千万の宝にたぐひ初トマト
(472)     嫁菜つみ夕づく馬車を待たせつゝ
(473)     芦の火の消えてはかなしざんざ降り
(474)     障子締めて炉辺なつかしむ黍の雨
(475)     幣たてゝ彦山踊月の出に
(476)     菱の花引けば水垂る長根かな
(477)     夕顏に水仕もすみてたたずめり
(478)     東風吹くや耳現はるゝうなゐ髪
(479)     秋朝や痛がりとかす縺れ髪
(480)     コレラ怖ぢ蚊帳吊りて喰ふ昼餉かな
(481)     春怨の麗妃が焚ける香煙はも
(482)     羅を裁つや乱るゝ窓の黍
(483)     春昼や坐ればねむき文机
(484)     船長の案内くまなし大南風
(485)     張りとほす女の意地や藍ゆかた
(486)     物言ふも逢ふもいやなり坂若葉
(487)     春の夜や粧ひ終へし蝋短か
(488)     木の実降る石に座れば雲去来
(489)     春蘭にくちづけ去りぬ人居ぬま
(490)     古雛や花のみ衣の青丹美し
(491)     靴買うて卒業の子の靴磨く
(492)     山茶花や病みつゝ思ふ金のこと
(493)     ぬるむ水に棹張りしなふ濁りかな
(494)     寝ねがての蕎麦湯かくなる庵主かな
(495)     摘み~て隠元いまは竹の先
(496)     野々宮を詣でじまひや花の雨
(497)     冷水をしたたか浴びせ躑躅活け
(498)     言葉少く別れし夫婦秋の宵
(499)     舞ひ下りてこのもかのもの鶴啼けり
(500)     病間や破船に凭れ日向ぼこ
(501)     いつとなく解けし纜春の潮
(502)     かきわくる砂のぬくみや防風摘む

2019-01-21 (Mon)

2019/01/21  日記  久女忌

2019/01/21  日記  久女忌

2019/01/21 (月) 旧暦: 12月16日 祝日・節気: 望 日出: 6時48分 日没: 16時56分 月出: 17時00分 月没: 6時34分 月齢: 15.06 干支: 戊午 六曜: 先負 九星: 一白水星 今日のあれこれ: 久女忌 「名言巡礼 杉田久女「白妙の菊の枕をぬひ上げし」 北九州市」 https://youtu.be/fVAOwHzLQlw 『久女忌 晩冬 俳人杉田...

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2019/01/21 (月) 旧暦: 1216 祝日・節気: 日出: 648 日没: 1656 月出: 1700 月没: 634 月齢: 15.06 干支: 戊午 六曜: 先負 九星: 一白水星


今日のあれこれ: 久女忌

「名言巡礼 杉田久女「白妙の菊の枕をぬひ上げし」 北九州市」


https://youtu.be/fVAOwHzLQlw




『久女忌
晩冬

俳人杉田久女の忌日(一九四六年一月二十一日)。
本名は杉田久子。情熱的で芯の強い作風。代表作に「白妙の菊の枕をぬひ上げし」
』(季語と歳時記)



久女忌の俳句:


・久女忌の髪むらさきにしてみたき 姉崎蕗子


・久女忌や掌中目覚むれもんの黄 櫛原希伊子



女性の俳人の数の多さからすれば、久女忌の句はもっと多くて良いと思うほどだ。

女は家に居て、子供を産み立派に育てるのが当然とされていた時代があった。
久女は、俳句という芸術の道に生きる目的を見出した。彼女の激しい生き方は、家庭内の葛藤や師虚子との齟齬を生み出し、「久女伝説」を創り出した。

今は、共働きの時代になり、女性が家に閉じ込められることは無くなったかも知れない、だが家事や育児から開放された訳ではない。寧ろ、時間が24時間しか無いことが変わらない以上、今の女性が久女より生きやすいとは言えない。

女流俳人は、久女の後を追って、勇猛果敢に句を創るべきだろう。

久女忌の季語ではないが、親しかった橋本多佳子は次のような追悼の句を詠んでいる。

・菜殻火の燃ゆる見て立つ久女いたむ


・つぎつぎに菜穀火燃ゆる久女のため

菜殻火をテーマに詠んでいるが、世界は全く違う。
上は俯瞰的な追悼の句、下は久女の世界の句。
「誰か心に火をつけて」というフレーズは歌の文句によく出てくる。
久女は火を着けることが得意だ、燃える久女は周りに火をつけ燃え上がらせる。
燃えない女は死んでいると言わんばかりに。

例句に挙げた姉崎と櫛原は火の着いた二人と考えてよいだろう。
俳句は花鳥風月、安全なものばかりではない。


神蔵 器も久女忌ではないが、追悼の句を詠んでいる。

・欲しきもの久女の作る菊枕

久女は、多くの菊枕を作ったそうだが、最も有名な菊枕は、師の虚子に送った白妙の菊枕だ。
虚子は返して、句を送っている。

・初夢にまにあひにける菊枕 -菊枕をつくり送り来し小倉の久女に

男への要求が高い久女の眼鏡に適って、神蔵が菊枕を作って貰えたかは保証はない。
万一、菊枕が届いたりすれば、それはそれで怖ろしいことかもしれない。


【データ】

杉田久女 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E7%94%B0%E4%B9%85%E5%A5%B3


杉田久女 青空文庫
https://www.aozora.gr.jp/index_pages/person606.html


花衣ぬぐやまつわる
杉田久女を語るページ
http://www.hisajo.jp/index.php?id=107




2019-01-20 (Sun)

2019/01/20  日記  大寒

2019/01/20  日記  大寒

2019/01/20 (日) 旧暦: 12月15日 祝日・節気: 大寒 日出: 6時48分 日没: 16時55分 月出: 15時52分 月没: 5時33分 月齢: 14.06 干支: 丁巳 六曜: 友引 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: 大寒 「青い大火球」 https://youtu.be/5Bk8wmdZujU 『大寒(だいかん)は、二十四節気の第24。十二月中(通常旧暦12月内)。 ...

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2019/01/20 (日) 旧暦: 1215 祝日・節気: 大寒 日出: 648 日没: 1655 月出: 1552 月没: 533 月齢: 14.06 干支: 丁巳 六曜: 友引 九星: 九紫火星


今日のあれこれ: 大寒


「青い大火球」


https://youtu.be/5Bk8wmdZujU




『大寒(だいかん)は、二十四節気の第24。十二月中(通常旧暦12月内)。

現在広まっている定気法では太陽黄経が300度のときで120日ごろ。暦ではそれが起こる日だが、天文学ではその瞬間とする。恒気法では冬至から1/12年(約30.44日)後で120日ごろである。

期間としての意味もあり、120日~23日まで、すなわちこの日から、次の節気の立春前日までである。

西洋占星術では、大寒を宝瓶宮(みずがめ座)の始まりとする。

季節
寒さが最も厳しくなるころ。『暦便覧』では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明している。実際は126日あたりから24日あたりまでが最も寒い

寒(小寒 - 立春前日)の中日で、一年で最も寒い時期である。武道ではこのころ寒稽古が行われる。

大寒の朝の水は1年間腐らないとされており容器などにいれ納戸に保管する家庭が多い[要出典]
...』(Wikipedia



大寒の俳句:


・大和ごころに大寒の富士見てや佇つ   落合絹代


・暮れがての大寒の空はがね色   大谷昌子


・名園の鯉大寒の底の底   橋本くに彦


・大寒や六波羅蜜寺の砂利を踏む   天野みゆき


・満天の星大寒の位置に就く   根岸善行



今日は大寒。
朝から冷たい雨が降り、所によっては雪になった。
寒々しい天気は大寒らしかった。
季節は曲折を繰り返し、大きく振れながらも気がつくと定まった歩みをしている。

大寒の日は気が引き締まるのか、俳人たちは多くの大寒の句を詠んている、例句を挙げるには困らない季語だ。
句の景色も引き締まったものが多い。

今日の夕刻の空も鈍い光を湛えた灰色だった。
それを「はがね色」と言うのだろう。
大寒には緩まない緊張感が似合っている。

大寒の頃の冬の星座はきらびやかで美しい。
無数という言葉では表せないほどの数が見ている者を圧倒する。

20
億年先に宇宙空間で大マゼラン雲と銀河系の大衝突が起きると言う研究が話題になっている。
だが、それはどうでも良い。20億年先に今の人類は存在していないことは確かだし、それは誰も知らない創造者の領域だ。
銀河系も宇宙の小さな世界に過ぎない、衝突したところで宇宙がどうなるものでもない。

今日の星空は、平地では見ることは難しい。
雲の上の高い山なら満天の星が見られる。

今日も美しい星座にカメラのレンズを向けている人は多いはずだ。




2019-01-19 (Sat)

2019/01/19  日記  凍滝

2019/01/19  日記  凍滝

2019/01/19 (土) 旧暦: 12月14日 祝日・節気:  日出: 6時48分 日没: 16時54分 月出: 14時51分 月没: 4時28分 月齢: 13.06 干支: 丙辰 六曜: 先勝 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 凍滝 「樹氷と白ヒゲの滝2019」 https://youtu.be/sn31zmIOMPg 『凍滝(いてたき) 晩冬 子季語: 滝凍る、冬滝、寒の...

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2019/01/19 (土) 旧暦: 1214 祝日・節気:  日出: 648 日没: 1654 月出: 1451 月没: 428 月齢: 13.06 干支: 丙辰 六曜: 先勝 九星: 八白土星


今日のあれこれ: 凍滝


「樹氷と白ヒゲの滝2019


https://youtu.be/sn31zmIOMPg



『凍滝(いてたき) 晩冬
子季語: 滝凍る、冬滝、寒の滝、氷り滝、氷瀑
関連季語: 滝
解説: 凍りついた滝のこと。流れ落ちるまま氷つた姿は壮絶で美しい。』
(季語と歳時記)



凍滝の俳句:


凍滝に群青の空あるばかり  久保東海司


月光を深々と入れ滝凍る  水野恒彦


滝凍てて鼓膜の奥も凍てにけり  藤沢秀永



滝は水が落ちるところ。
轟々たる音を放ちながら水は空から降ってくる。
水しぶきを上げ水は滝壺に落下する。
音と水の流れとが一つのドラマとなって永遠に終わる時がない。

凍滝は青白い光を湛えたまま静止している。
流れている儘止まっている。
水の動きはなく、轟々たる音もない。
静かすぎる沈黙は耳の中でキリキリと聞こえない音を立てる。

ダリの絵の中の様に動きを止めた世界がある。
凍滝は不思議な止まった刻だ。




2019-01-18 (Fri)

2019/01/18  日本酒の会sake nagoya定例会  「新酒」  (その1)

2019/01/18  日本酒の会sake nagoya定例会  「新酒」  (その1)

年が改まり、最初のテーマは「新酒」。 季節柄、インフルエンザのため欠席を余儀なくされた人もいるだろうが、遠路駆けつけた人も、初めての参加者も居て今回も盛況だった。 同好の士が集まり、全国の銘酒と旬菜処かのうの美味しい肴をいただきながら、酒談義に刻を忘れる事ができるこの場は、至福の宴と言うことができる。 参加者は幸せであることは笑顔が証明している。 ...

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年が改まり、最初のテーマは「新酒」。
季節柄、インフルエンザのため欠席を余儀なくされた人もいるだろうが、遠路駆けつけた人も、初めての参加者も居て今回も盛況だった。

同好の士が集まり、全国の銘酒と旬菜処かのうの美味しい肴をいただきながら、酒談義に刻を忘れる事ができるこの場は、至福の宴と言うことができる。

参加者は幸せであることは笑顔が証明している。


【今日の出品酒】
新酒のテーマの旗のもと、集まった全国の銘酒は13銘柄。

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ブラインド評価が終わり、ラベルの目隠しが取られた、勢揃いだ。

参加者全体のブラインド評価結果は、日本酒の会sake nagoyaの公式サイトで公表される。

ここでは、個人のブラインド評価結果を記載する。
評価は個人的な嗜好と評価基準に拠るものであり、客観性はない、あくまで主観的なものである。
個々の酒に対しては、ブラインド評価が終わるまで肴を口にせず、極力条件がおなじになるように、誠実に利いていることは間違いがない。


(1)
新春 初しぼり 己亥(つちのとい) 純米吟醸 20192019/1/1製造) 関谷醸造 (愛知)
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立香はエチル系の香り、爽やかさがある、敢えて言えば石鹸の香り。甘い入り口、滑らかな舌触り、とろりとしたふくらみがある。含み香も感じる。中盤、辛味と隠れた渋みを感じる。全体として味のバランスとふくらみが良い。後口に切れがもっとあれば最高だ。評価8.0



(2)
雨後の月 純米 無濾過生原酒 (H30/12 製造) 相原酒造 (広島)
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立香はエチル系のもの。とろりとふくらみのある舌触り。甘さと辛さの味わいがあるがそれを包み込むふくらみと舌触りの世界。中盤ふくらみの底に渋みを感じる、含み香も感じる。味のバランス良い。(1)に似ている世界だ。評価8.0



(3)
阿武の鶴 Orizuru -おりがらみ- 純米吟醸 無濾過生原酒 2018/11製造) 阿武の鶴酒造 (山口)
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霞酒。立香はあまり感じない。軽いシュワ感のある入口、強くはないが発泡感を感じる。中盤、ふくらみと透明感がある味わい。味の偏りは無くバランスが良い。新酒らしい発泡感がありながらバランスの取れた穏やかな味わいがある。評価9.0



(4)
旭興 しぼりたて本醸造 生原酒 (H30/12/16製造) 渡邉酒造 (栃木)
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立香はあまり感じない。甘い入り口、酸は透明感があり、滑らか。味のバランスは良いが、味の展開がなくやや単調な感じもある、ふくらみが足りないのだろうか。癖はない世界だが、主張する個性も欲しい感じがする。評価7.0



(5)
豊盃 純米しぼりたて 生酒 限定品 (2018/11製造) 三浦酒造店 (青森)
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立香は甘いもの。甘い入り口。含み香さわやか。中盤辛味があるが丸い辛味。滑らかな酸で透明感がある。含み香は吟醸香と言って良いものだろうか。中盤以降の切れが良い。評価8.0



(6)
花浴陽 純米吟醸 無濾過生原酒 (H30/11製造) 南陽醸造 (埼玉)
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立香は仄かな吟醸香。甘い入り口。滑らかな酸、中の方に辛味がある、発泡感による辛味だが刺激的ではない辛味だ。含み香は吟醸香。後半の切れは良い。評価8.0



(7)
白岳仙 純米吟醸 あらばしり (H30/12 製造) 安本酒造 (福井)
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立香は吟醸香。入り口はスッキリとしている。透明感のある酸で、スピード感がある。含み香は軽い吟醸香。発泡感も感じる新酒らしい世界。シャープで切れが良い、ゆったりと膨らむ世界とは逆だが、主張のある個性を感じる。評価8.0



(8)
山間 1号中採り直詰 純米吟醸生原酒 (H30/12 製造) 新潟第一酒造 (新潟)
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立香はエチル香の様なそうではない様な香。スッキリとした入り口。酸は滑らかだがふくらまず、世界が小さく速く味わいが終わってしまう。飲み終わりがやや寂しい印象がある。評価6.0



(9)
名倉山 月弓(げっきゅう)かほり うすにごり 純米吟醸生酒 (2018/12製造) 名倉山酒造 (福島)
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立香は、仄かに甘い香りで吟醸香らしいもの。甘い入り口。口に含むとハッキリとした吟醸香。酸は適度。含み香も吟醸香。中盤以降の切れが良い。含み香が途切れること無く続く、ややシツコイ印象で、評価が分かれるところだ。評価7.0



(10)
純米吟醸 流輝(るか) 五百万石おりがらみ生 (H30/11 ) 松屋酒造 (群馬)
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にごり酒。立香は仄かな麹香と吟醸香らしきもの。甘い入り口。スッキリとした酸で、透明感がある。癖のない世界で品位がある。後半の切れが良い。評価8.0




2019-01-18 (Fri)

2019/01/18  日本酒の会sake nagoya定例会  「新酒」 (その2)

2019/01/18  日本酒の会sake nagoya定例会  「新酒」 (その2)

(11) よこやまSILVER 純米吟醸生酒 (2018/11製造) 重家酒造 (長崎) 立香は仄かな吟醸香らしきもの。甘い入り口。とろりとした舌触り。発泡感の名残を感じる。含み香は麹香らしきもの。中盤の透明感はあるが、後半の切れは今ひとつ、何かが残る感じがある、含み香が切れの邪魔をしているのだろうか。敢えて言えば、終盤は甘くダレた感じ。評価7.0。 (12) 日高見 純米初しぼり 本生 ...

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(11)
よこやまSILVER 純米吟醸生酒 (2018/11製造) 重家酒造 (長崎)
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立香は仄かな吟醸香らしきもの。甘い入り口。とろりとした舌触り。発泡感の名残を感じる。含み香は麹香らしきもの。中盤の透明感はあるが、後半の切れは今ひとつ、何かが残る感じがある、含み香が切れの邪魔をしているのだろうか。敢えて言えば、終盤は甘くダレた感じ。評価7.0



(12)
日高見 純米初しぼり 本生 (H30/12製造) 平孝酒造 (宮城)
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立香は感じない。丸く透明で滑らかな舌触り。味の偏りは無く、バランス良い。とろりとしたふくらみがある。品の良い世界だが、味の振幅が小さい、何かもう一つ足りない印象もある、個性だろうか?
評価が難しい酒だ。評価8.0



(13)
水尾 しぼりたて生一本 純米生原酒 (H30/11製造) 田中屋酒造 (長野)
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立香はエチル香。甘い入り口。酸はふくらみより滑らかさと透明感。発泡感を感じる。含み香は麹香。中盤ふくらまず早く味が終わる。新酒なのだが、何かもう峠を越したような落ち着きがある世界だ。評価7.0





<利き酒の印象>

(1)
今日の出品酒は、自分の嗜好に合ったものが多く、評価も高いものばかりで、優劣を決めるのが難しかった。
体調が良かったためかもしれないが、最近では最も美味しく飲めた印象だ。
(2)
評価基準は、香り、味のバランス、品位など個人の嗜好に加えて、香りや味わいの新酒らしさも基準とした。
(3)1
位はどれか決めなければならないので、No.3阿武の鶴 Orizuruとしたが、No.7白岳仙 純米吟醸 あらばしりもよかった。
評価8.0とした以下の酒も嗜好合った美味しい酒だ。
No.1
新春 初しぼり 己亥(つちのとい) 純米吟醸
No.2
雨後の月 純米 無濾過生原酒
No.5
豊盃 純米しぼりたて 生酒
No.6
花浴陽 純米吟醸
No.10  
純米吟醸 流輝(るか)
No.12  
日高見 純米初しぼり 本生

(4) 1
位にした阿武の鶴 Orizuruは、今まで飲んだ記憶がない酒で、まだまだ美味しい酒が日本酒にはあることを知ることができて面白かった。
ネットに紹介記事があった、歴史はあるが造りは新しい蔵とのことだ。
『休眠していた酒蔵を復活させ、新たな酒造りへ挑む。若き造り手、三好隆太郎氏』
GLOCAL MISSON TIMES
https://www.glocaltimes.jp/people/4591




【今日の料理】
この会の柱は、勿論テーマに沿って、幹事が全国から集めた銘酒であるが、もう一つの柱は「旬菜処かのう」の料理だ。
テーマに沿って季節感と地域の珍味等工夫のある料理や家庭では口にできない酒の肴が登場するので楽しい。

・おせち料理
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新年の例会なので、おせち料理は嬉しい。
えんどう、栗の甘露煮、こんにゃく、凍み豆腐、椎茸、これは4人分。

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えんどう: シャキシャキの食感、素材の味と食感が楽しめる。
栗の甘露煮: シロップ漬けのものと違って、スッキリとした甘さで、栗の風味が残っている。
こんにゃく: サクサクとした食感、味が芯まで染み込んでいる、旨味が濃い、烏賊の旨味のような気がする。
凍み豆腐: 噛むと甘さと旨味が口に中に広がってくる。
椎茸: 確りとした食感で、これも噛むと甘さと旨味が


・だし巻き卵
皿の右上、全体の写真は取り忘れた。


・はまぐりの鍋
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大きな蛤と豆腐、椎茸、青菜の鍋。
これを楽しんだ後、出汁は雑炊になる。

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蛤は大きなもので、浅蜊や蜆と違い、身を口の中に入れるとたっぷりとしている。
噛むと確りとした貝の食感が新鮮さを感じさせる、噛み続けると蛤の旨味を十分感じることができる。


・はまぐり出汁の雑炊 いくらと蟹寄せ
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蛤の旨味が溶け込んでいる出汁で雑炊を作り、豪華にいくらと蟹を寄せている。
雑炊は蟹の風味も加わって旨味いっぱい、其処にいくらのプチプチ食感が加わる。


・漬物
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定番の最後の漬物で、口がさっぱりとリセットされる。



2019-01-18 (Fri)

2019/01/18  日記  初観音

2019/01/18  日記  初観音

2019/01/18 (金) 旧暦: 12月13日 祝日・節気:  日出: 6時49分 日没: 16時53分 月出: 13時57分 月没: 3時21分 月齢: 12.06 干支: 乙卯 六曜: 赤口 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 初観音 『浅草寺 初観音・温座秘法陀羅尼会「亡者送り」』 https://youtu.be/Gt3Nbtby5sM 『初観音 新年 ...

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2019/01/18 (金) 旧暦: 1213 祝日・節気:  日出: 649 日没: 1653 月出: 1357 月没: 321 月齢: 12.06 干支: 乙卯 六曜: 赤口 九星: 七赤金星


今日のあれこれ: 初観音


『浅草寺 初観音・温座秘法陀羅尼会「亡者送り」』


https://youtu.be/Gt3Nbtby5sM



『初観音

新年

正月十八日の縁日に観音菩薩に参詣すること。
特に東京の浅草寺や京都の清水寺が有名。』
(季語と歳時記)



初観音の俳句:


・初観音紅梅焼のにほひかな 川端茅舎


・火伏てふ初観音の賑はへり 麻生英二


・初観音護摩火鎮めて渉りけり 中川草楽



川端の初観音は紅梅焼に結びついている。
紅梅焼は、浅草寺のものだろう。

「江戸・浅草の紅梅焼
江戸では、享保年間、浅草観音堂の境内で、紅梅の名木にあやかり、梅花の形をした小型の煎餅を焼いて売ったところ、名物となり、江戸の至る所に紅梅焼を売る店が出現した。江戸時代末期には江戸駄菓子の一つとして人気を博し、夏目漱石の『坊っちゃん』にも登場するが、2015年現在、浅草では作っていない。」(Wikipedia

今でも玉屋菓子店で売っているそうだが、他のところで作られたものを売っているのだろうか。
江戸情緒として残しておきたいものだ。


初観音では、護摩火を焚いた後、一般の人が、火の上を渡る行が、各地で行われてきたようだ。

「火渡りする信者2(護摩供養)2012永興寺」


https://youtu.be/od8N1bo0gl8

心頭滅却すれば...の世界だが、人によって行いが違うのが面白い。

火の熱さに心が占められている人は、足早に熱そうに渡る。
普通に歩いている人もいる。
人それぞれ、心それぞれ。

煩悩に障えられて、日々過ごすのも人それぞれ。




2019-01-17 (Thu)

2019/01/17  日記  吹雪

2019/01/17  日記  吹雪

2019/01/17 (木) 旧暦: 12月12日 祝日・節気: 土用 日出: 6時49分 日没: 16時52分 月出: 13時12分 月没: 2時16分 月齢: 11.06 干支: 甲寅 六曜: 大安 九星: 六白金星 今日のあれこれ: 吹雪 「北海道冬の嵐 日本海側で大荒れ 留萌で最大瞬間風速27.8m あすまで"運転困難"な猛吹雪に警戒 (19/01/17 12:07)」 https://youtu.be/U4AsIlziSIM ...

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2019/01/17 (木) 旧暦: 1212 祝日・節気: 土用 日出: 649 日没: 1652 月出: 1312 月没: 216 月齢: 11.06 干支: 甲寅 六曜: 大安 九星: 六白金星


今日のあれこれ: 吹雪


「北海道冬の嵐 日本海側で大荒れ 留萌で最大瞬間風速27.8m あすまで"運転困難"な猛吹雪に警戒 (19/01/17 12:07)

https://youtu.be/U4AsIlziSIM



『吹雪(ふぶき)は、降雪中の雪や積雪した雪が、強い風によって空中に舞い上げられて、視界が損なわれている気象状態のこと。降雪がない場合には地吹雪(じふぶき)と呼ばれる。降雪がある場合でも、空中に舞っている雪の大部分は積もった雪に由来するものである。

概要
激しい吹雪が起こると、雪が視界を遮ったり、太陽光が遮られたりして、見通しがきかなくなったり、視野が真っ白となったりする。極端な場合には視界すべてが真っ白なホワイトアウトと呼ばれる状態になる。見通しがきかないので、自動車や鉄道、飛行機など交通機関の通行・運行に多大な影響が出る。吹雪が起こる地域ではこれを防ぐために、道路などの脇に防風林を設置して雪が道路上に舞い上がらないようにしているところもある。北海道など寒冷地の鉄道では、レール上に雪が積もらないよう線路上の雪を吹き飛ばすための防雪棚(雪垣)が線路脇に設置される[1]


建築物や地形、積雪等の風下側では風が淀み舞い上がった雪が堆積する。これを吹き溜まりと呼ぶ。気候条件によっては短時間に多量の雪が堆積することがあり、前述のホワイトアウト現象と共に起こる事が多く注意が必要である。

また、冬は晴れていても日照時間が短いことに加え、吹雪によって太陽光が遮られると、朝は遅くまで、夕方は早くから暗くなってしまう。

気象庁では風速が10m/s以上の風を伴うものを吹雪と呼び、特に風速が15m/s以上であると猛吹雪と呼ぶ。風速10m/s未満では風雪である。

青森県五所川原市金木地区では町おこしの一環として地吹雪体験ツアーが行われている。

ブリザード
ブリザードは北アメリカ大陸北部や南極大陸の地吹雪を伴う局地風のことである。

南極の昭和基地においては視程1km未満、風速10m/s以上の状態が6時間以上続いたときをブリザードとしている。また以下の基準でブリザードの規模を分類して外出制限などの基準としている。

A
級ブリザード:視程100m未満、風速25m/s以上、継続時間6時間以上
B
級ブリザード:視程1km未満、風速15m/s以上、継続時間12時間以上
C
級ブリザード:視程1km未満、風速10m/s以上、継続時間6時間以上
...』
Wikipedia



吹雪の俳句:


・橋立も船も塗り込め吹雪ける  柴野静


・瞑れば立てり吹雪の国上山  根岸善雄


・春はいつ日本海側猛吹雪  鈴木石花


・駅を出て地吹雪のこゑまのあたり  大崎紀夫


・徐行車のライト点々吹雪く街  桂敦子



寒波が日本列島まで降りてきて、すっぽりと中に入ってしまった。
西高東低の気圧配置で、日本海側は雪、太平洋側は晴れの天気になっている。

ニュースを見ていると、北海道や新潟の雪を報道している。
北海道の雪も新潟の雪も記憶の中にある。
ホワイトアウトらしい体験は1度だけだ。
札樽バイパスを走っている時、全く前方が見えなくなった、止まるのは追突されるので危険だ、走れば前の車に追突しそうだ、恐怖の時間が暫く続いた。2度と体験したくない記憶だ。

ホワイトアウトの話になると、201332日北海道湧別町で起きた事件を思い出す。娘を児童館に迎えに行った父親が地吹雪に襲われ、車が動かなくなり、自宅に帰るのを諦め、近くの家に避難をしたが、ホワイトアウトのため家が見つからず、ドアの開かない倉庫の前で、娘を抱きかかえて雪から守り、自分は凍死してしまった事件だ。
ホワイトアウトは、本当に恐ろしい。

新潟の雪は北海道に比べれば、少し穏やかだ。
と言っても海沿いの話で、山の中は知らない。
関越自動車道で吹雪の経験はあるが、ホワイトアウトではなかった。なんとかテールランプの光が見えた。

国上山の雪は、吹雪では見たことはないが、晴れ上がった空の下の国上寺の雪は美しかった。


この寒波の雪による事故が起きないように祈りたい。




2019-01-16 (Wed)

2019/01/16  歌会始の儀

2019/01/16  歌会始の儀

年末から新年にかけて続いた宮中の祭祀や皇居の行事が、今日の「歌会始めの儀」で一つの区切りがついた。 四方拝を始め、国民の安寧を祈願される皇室の行事や参賀を始め祝賀行事が連綿と続いてきた。 皇室には、国民が楽しむお正月の一家団欒が無いと言われる。それ程、公的な行事が多い。 今上天皇皇后両陛下にとっては、最後の行事とは言え、ご高齢にもかかわらずお務めを果たされたことに、心から感謝...

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年末から新年にかけて続いた宮中の祭祀や皇居の行事が、今日の「歌会始めの儀」で一つの区切りがついた。

四方拝を始め、国民の安寧を祈願される皇室の行事や参賀を始め祝賀行事が連綿と続いてきた。
皇室には、国民が楽しむお正月の一家団欒が無いと言われる。それ程、公的な行事が多い。

今上天皇皇后両陛下にとっては、最後の行事とは言え、ご高齢にもかかわらずお務めを果たされたことに、心から感謝申し上げるほかはない。

天皇陛下を筆頭に、国民もお題の「光」についての歌を詠み心を述べる機会が与えられていることは素晴らしい。
来年以降も引き継いでいく事になっているが、お題は新天皇の即位後に公表されることになっている。

公式行事の中に、歌会始の儀があるのは、日本が文化国家であることの確たる証明になっている。



「皇居で平成最後「歌会始の儀」 両陛下、作品を披露(19/01/16)


https://youtu.be/DHMxHzOmFQ4



『平成最後の歌会始 お題は「光」
2019.1.16 11:56
ライフ皇室


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天皇、皇后両陛下、皇族方などが出席されて行われた歌会始の儀=16日午前、皇居・宮殿「松の間」(代表撮影)

新年恒例の「歌会始の儀」が16日、皇居・宮殿「松の間」で「光」をお題に行われた。天皇、皇后両陛下と皇太子ご夫妻、秋篠宮さまのお歌、一般応募の2万1971首(選考対象)の中から入選した10人の歌などが古式ゆかしい節回しで披露された。両陛下にとって最後の歌会始の機会で、来年以降、上皇、上皇后のお歌の披露もない見通し。天皇陛下のお招きで歌を詠む召人(めしうど)は俳人で日本芸術院会員の鷹羽狩行(たかはしゅぎょう)さん(88)が務めた。皇太子妃雅子さまは、風邪のため陪席を見送られた。


宮内庁によると、陛下は平成17年、阪神大震災10周年追悼式で、遺族の少女から贈られたヒマワリの種が葉を広げ成長する様子を詠まれた。種は震災で犠牲になった加藤はるかさん=当時(11)=の自宅跡地で採集されたもので、両陛下は毎年、御所の庭にまいて大切に育てられている。皇后さまは年を重ね、心が弱ることもある中、御所のバラが美しく咲く様子を見て、残された日々を大切に生きていこうという静かな喜びを表現された。

皇太子さまは高校1年生だった昭和50年、山梨・長野県境の金峰山(きんぷさん)に登り、雲間からのぞく光に導かれるように歩みを進めた際のことを歌にされた。雅子さまは両陛下が育てられた東宮御所の庭のシラカバの木を見て過ごしたご結婚後の生活に、感謝の気持ちを込められた。



天皇、皇后両陛下と皇族方のお歌、入選者らの歌は以下の通り(仮名遣い、ルビは原文のまま)

贈られしひまはりの種は生え揃ひ葉を広げゆく初夏の光に 天皇陛下


今しばし生きなむと思ふ寂光に園(その)の薔薇(さうび)のみな美しく 皇后陛下

皇太子さま

雲間よりさしたる光に導かれわれ登りゆく金峰(きんぷ)の峰に

皇太子妃雅子さま

大君と母宮の愛でし御園生(みそのふ)の白樺冴ゆる朝の光に

秋篠宮さま

山腹の洞穴(どうけつ)深く父宮が指したる先に光苔見つ

秋篠宮妃紀子さま

日の入(い)らむ水平線の輝きを緑閃光(グリーンフラツシユ)と知る父島の浜に

秋篠宮家長女眞子さま

日系の百十年の歴史へて笑顔光らせ若人(わかうど)語る

秋篠宮家次女佳子さま

訪れし冬のリーズの雲光り思ひ出さるるふるさとの空

常陸宮妃華子さま

つかの間に光る稲妻さ庭辺の樹木の緑を照らしいだし来(く)

寛仁親王妃信子さま

被災者の苦労話を聴きにける七歳(ななさい)が光れる一語を放つ

三笠宮家彬子さま

らふそくの光が頼りと友の言ふ北の大地を思ひ夜更けぬ

高円宮妃久子さま

窓べより光のバトンの射し込みて受くるわれらのひと日始まる

高円宮家長女承子さま

朝光(あさかげ)にかがやく御苑(みその)の雪景色一人と一匹足跡つづく

【召人】

鷹羽狩行(たかはしゅぎょう)さん

ひと雨の降りたるのちに風出でて一色(いつしよく)に光る並木通りは

【選者】

篠弘さん

手づからに刈られし陸稲(をかぼ)の強(こは)き根を語らせたまふ眼差し光る

三枝昂之(さいぐさたかゆき)さん

歳歳(さいさい)を歩みつづけて拓く地になほ新しき光あるべし

永田和宏さん

白梅にさし添ふ光を詠みし人われのひと世を領してぞひとは

今野寿美さん

ひとたびといふともかげりおびてのち光さすとはいひけるものを

内藤明さん

日の光人の灯(ともし)に移りゆく川沿ひの道海まで歩む

【入選者】(年齢順)

高知県 奥宮武男さん(89)

土佐の海ぐいぐい撓ふ竿跳ねてそらに一本釣りの鰹が光る

山梨県 石原義澄さん(82)

剪定の済みし葡萄の棚ごとに樹液光りて春めぐり来ぬ

福島県 逸見征勝さん(79)

湿原に雲の切れ間は移りきて光りふくらむわたすげの絮

奈良県 荒木紀子(ふみこ)さん(79)

大の字の交点にまづ点火され光の奔る五山送り火

栃木県 大貫春江さん(77)

分離機より光りて落ちる蜂蜜を指にからめて濃度確かむ

岡山県 秋山美恵子さん(66)

光てふ名を持つ男の人生を千年のちの生徒に語る

福岡県 瀬戸口真澄さん(65)

ぎりぎりに光落とせる会場にボストン帰りの春信を観る

岡山県 重藤(しげとう)洋子さん(58)

無言になり原爆資料館を出できたる生徒を夏の光に放つ

秋田県 鈴木仁さん(58)

風光る相馬の海に高々と息を合はせて風車を組めり

山梨県 加賀爪(かがづめ)あみさん(16)

ペンライトの光の海に飛び込んで私は波の一つのしぶき

(産経ニュース)




2019-01-16 (Wed)

2019/01/16  日記  初閻魔

2019/01/16  日記  初閻魔

2019/01/16 (水) 旧暦: 12月11日 祝日・節気:  日出: 6時49分 日没: 16時51分 月出: 12時32分 月没: 1時13分 月齢: 10.06 干支: 癸丑 六曜: 仏滅 九星: 五黄土星 今日のあれこれ: 初閻魔 「法乗院 深川ゑんま堂---東京都江東区」 https://youtu.be/xIYkZ8Zhwgw 『毎月16日は閻魔大王の縁日。正月16日と7月16日は、閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて...

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2019/01/16 (水) 旧暦: 1211 祝日・節気:  日出: 649 日没: 1651 月出: 1232 月没: 113 月齢: 10.06 干支: 癸丑 六曜: 仏滅 九星: 五黄土星

今日のあれこれ: 初閻魔

「法乗院 深川ゑんま堂---東京都江東区」


https://youtu.be/xIYkZ8Zhwgw



『毎月16日は閻魔大王の縁日。正月16日と716日は、閻魔賽日(地獄の釜の蓋が開いて鬼も亡者も休むとされる日)です。116日、716日前後に、奉公人は休暇をもらって故郷に帰るという「藪入り」(やぶいり)というしきたりがありました。115日(小正月)と715日(盆)の翌日という背景があったと推定できます。

(ニッポン旅マガジン
https://tabi-mag.jp/enma/
より転載)



初閻魔の俳句:


・燭一つ残し睥睨初閻魔 向山隆峰


・その街に遊女の墓も初閻魔 黒田杏子


・こんにゃくの落ちて弾めり初閻魔 江口千樹


遊女の墓というと、吉原の遊女の投げ込み寺浄閑寺が有名だが、黒田の詠む遊女の墓は浄閑寺ではなさそうだ。
遊女の墓は、吉原だけではなく遊郭のあったところには遊女の墓があるようだ。

動画が取り上げている初閻魔は深川の法乗院のゑんま堂だが、深川には浄心寺がある。
浄心寺にも遊女の墓があるそうだ。

clip_image002
『明治二十二年(1889)から昭和三十二年(1957)までに亡くなった洲崎遊郭の遊女の墓には「元洲崎遊郭無縁精霊之供養塔」とあります。』
(地球のしずく
https://blogs.yahoo.co.jp/pokochino6324/68945570.html
より転載)

とすれば、初閻魔は法乗院、遊女の墓は浄心寺、その街は深川で辻褄が合うがどうだろう。


閻魔様の縁日にはこんにゃくが供される。
それは、閻魔様がこんにゃくが好きだからだそうだ。
なぜ好きなのか、その理由は、こんにゃくは裏表がないだから正直で裁く必要がないからだ。

こんにゃくは、身体の掃除もしてくれるし、カロリーがないのでダイエットでも人気者だし、加えて閻魔様のお気に入りだ。
見かけによらず、こんにゃくは中々の者だ。




2019-01-15 (Tue)

2019/01/15 日記 三寺まいり

2019/01/15 日記 三寺まいり

2019/01/15 (火) 旧暦: 12月10日 祝日・節気:  日出: 6時50分 日没: 16時50分 月出: 11時58分 月没: 0時13分 月齢: 9.06 干支: 壬子 六曜: 先負 九星: 四緑木星今日のあれこれ: 三寺まいり「飛騨古川 三寺まいり」https://youtu.be/IFFXYa_JhoU『“三寺まいり”で想いを叶える この地に200年以上伝わる伝統行事で「縁結びが叶うお参り」として知られている三寺まいり。その昔、男女の出会いの場とな...

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2019/01/15 (火) 旧暦: 1210日 祝日・節気:  日出: 650分 日没: 1650分 月出: 1158分 月没: 013分 月齢: 9.06 干支: 壬子 六曜: 先負 九星: 四緑木星


今日のあれこれ: 三寺まいり


「飛騨古川 三寺まいり」


https://youtu.be/IFFXYa_JhoU



『“三寺まいり”で想いを叶える
 この地に200年以上伝わる伝統行事で「縁結びが叶うお参り」として知られている三寺まいり。その昔、男女の出会いの場となった所以から着物姿のカップルも見かけ、現地での着物のレンタルサービスも充実。風情のある町並みを着物姿で歩いて、時にはお互いの想いを伝えてみるのもいいかもしれません。





【三寺まいり】

飛騨古川の町並や思いを馳せた人達を、和ろうそくの火が優しく灯します。
開催日時:201911513:0021:00
会場:飛騨市古川町市街地

三寺まいりに欠かせない、和ろうそく
 恋愛成就を願う時は白いろうそく、恋愛が成就した時は赤いろうそくに火を灯します。この時使われるのが、匠の技で作られる和ろうそく。完成までに何ヶ月も要し、今や全国でも10軒程度しか作れるお店がないとか。中でも、すべての工程を手作りで行っているのは、「三嶋ろうそく」のみといわれています。独特の炎の揺らぎが楽しめ、おめでたい時に使われる「朱ろうそく」は海外のお客様にも、お土産として人気。




(ニコニコニュース
https://news.nicovideo.jp/watch/nw4629520
より転載


今日115日は、飛騨古川の三寺まいり。
今宵も、瀬戸川の周りには若い女性が着物姿で集まり、行灯流しを行うはずだ。

古川の三寺まいりは、今では恋愛成就の願いが叶う行事として人気がある。
 元々は、三寺参りは、宗祖親鸞聖人の御命日である115日に三つのお寺(真宗寺、本光寺、円光寺)をお参りする行事であった。

これが、縁結びにつながったのは、明治の頃、信州へ出稼ぎに行っていた若い娘たちが里帰りし、お参りをする習わしだった。
 これを機縁に、嫁を見立てる事があったそうで、縁結びが三寺まいりに結びついたそうだ。

古川で祝い唄として歌われる「古川めでた 若松様」にも、嫁探しの三寺まいりが出てくるそうだ。

「めでた めでたの 若松様よ
  枝も栄える 葉も茂る
     ツイタトテ ナントセズ
       ゼンゼノコ コリャ マンマノコ
...
嫁を見立の三寺参り髪を結わせて礼参り
     ツイタトテ ナントセズ
       ゼンゼノコ コリャ マンマノコ
...


合いの手の
「ツイタトテ ナントセズ
    ゼンゼノコ コリャ マンマノコ」
の意味は、以下の通りだそうだ。

「ツイタトテ」は尽きてしまっても、
「ナントセズ」は何ともない
「ゼンゼノコ」はお金のこと
「マンマノコ」はご飯のこと
全体で、尽きてしまっても、なんでもない、お金も、お米も
なんとかやっていけるものという意味だそうだ。


1
15日ではない2月の雪の頃、古川町に行き三寺まいりをしたことがある。
 雪あかりの街は凛とした空気が漂い、町並みも情緒があって素敵な夜だった。
 縁結びも勿論良いが、もう心の通じている二人が雪あかりの散策を楽しみ、揺れるロウソクの光に顔を映して、温泉を楽しむのもありと想われた。

最後になったが、「三寺まいり」は季語に良いのだが、探してみても例句は見つからなかった。
 俳句の紹介はできない。実行委員会で、「三寺まいり」の俳句コンクールを開催したらどうかと思う。
 恋の句など沢山集まるはずだが...



【データ】

三寺まいり 飛騨の旅
https://www.hida-kankou.jp/santera/2/


「古川めでた」の歌詞
『1.目出度目出度の若松様よ枝も栄える葉も茂る
※コリャツイタトテナントセズゼンゼノココリャマンマノコ
2.音に名高い古川祭り起し太鼓の勇み打ち
3.道も一筋杉本様え祈る心も一筋に
4.嫁を見立の三寺参り髪を結わせて礼参り
5.月に恥ずかし五へいの土堤をそぞろ歩きの影法師
6.婆さどこ行きやる三升樽下げて嫁の在所へ孫抱きに
7.おまん股ぐらに吊鐘堂が出来て村の若い衆が突きたがる
8.天気良ければ金森様の城の太鼓の音のよさ
9.ここの館は目出度い鶴が御門に巣をかけた
10.鶴が御門に何んと云て架けたお家繁昌と云て架けた
11.差いた盃き中見て上れ中は鶴亀五葉の松
12.貴方百までわしゃ九十九まで共に白髪のはえるまで
13.咲いた桜に何故駒つなぐ駒が勇めば花が散る
14.馬に乗るのが大名ならば夏の草刈りや皆大名
15.鮎は瀬につく鳥や木に上る人は情の下に住む
16.唄いなさいよお唄いなさいよ唄でご器量が下がりやせぬ
17.飲めや唄えや一寸先きや暗だ下戸の建てたる倉もない
18.色で身を売る西瓜でさえも中にや黒の種がある
19.酒はよい物気を勇ませて顔に五色の色を出す
20.丸い玉子も切よで四角ものも云いよで角が立つ
21.今日よ明日よと指折り数えへ指の手前の恥しさ
22.鳥の中でもあのうぐいすは後生大事にホケキョ読む
23.主のおそばと霞橋は離れともないいつまでも
24.可愛可愛と夜は抱きしめて昼は互に知らぬ顔
25.貴方正宗わしゃ錆刀貴方切れてもわしゃ切れぬ
26.婆さ出て見よ向いの山で猿が餅突く木の股で
27.横に寝かせて枕をさせて指で楽しむ琴の糸
28.昔馴染とつまづく石は憎いながらも振返る
29.虎は千里の薮さへ越すに障子一重がままならぬ
30.見たよな顔だと振り向く二人何時かホテルで寝た相手
31.三味と私は切っても切れぬ指のさばきで音上げる
32.入れておくれよ痒くてならぬ私一人が蚊帳の外
33.わしと貴女は羽織の紐よ硬く結んで胸に抱く
34.○○のしたい程仕事が出来りゃ倉を建てます○○倉を
35.善光寺詣りと○ックスは行きも帰りもありがたい
36.わしと貴女は卵の中よわしは白味できみを抱く
37.○ネの頭におしろいつけて子供こりゃ見よ富士の山
38.入れて持ち上げて拭いてまでやるに何が不足で○ネつまむ
39.いやなお客の親切よりも好きなお方の無理がよい
40.何んとよい声貴方の声は二本林の蝉の声
41.あんまりしたさに泥棒としたら○○の半ぺた盗まれた
42.枝も栄えて葉も茂りやこそ人は若松様と云う
43.ついて行きますお前とならばどんな山家の住まいでも
44.一夜寝てさえ千夜は思う長の馴染はいつ忘りょ
45.あまり長いと唄手がこまる一寸ここらで一休み
*******************************************************************
46.あまり長いとお客がこまるちょいとここらで一休み
47.平湯峠が海ならよかろ可愛いあの子と船で越す
48.
などなど』
(飛騨の歴史再発見!
https://hidasaihakken.hida-ch.com/e13572.html
より転載)

こんな歌だそうだ。
「これが飛騨古川の「若松様」と「ぜんぜのこ」だ!!!」


https://youtu.be/VVp0EPGjH3c


2019-01-14 (Mon)

2019/01/14  日記  成人の日

2019/01/14  日記  成人の日

2019/01/14 (月) 旧暦: 12月9日 祝日・節気: 成人の日、上弦 日出: 6時50分 日没: 16時49分 月出: 11時27分 月没: ---- 月齢: 8.06 干支: 辛亥 六曜: 友引 九星: 三碧木星 今日のあれこれ: 成人の日 『「成人の日」‥東海3県では12万人が大人の仲間入り』 https://youtu.be/AUq6p6uDqo8 『成人の日(せいじん...

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2019/01/14 (月) 旧暦: 129 祝日・節気: 成人の日、上弦 日出: 650 日没: 1649 月出: 1127 月没: ---- 月齢: 8.06 干支: 辛亥 六曜: 友引 九星: 三碧木星


今日のあれこれ: 成人の日


『「成人の日」‥東海3県では12万人が大人の仲間入り』


https://youtu.be/AUq6p6uDqo8



『成人の日(せいじんのひ)は、日本の国民の祝日の一つである。ハッピーマンデー制度により、1月の第2月曜日があてられている。平成11年(1999年)までは『115日』だった。

意義
成人の日は、国民の祝日に関する法律(祝日法、昭和23720日法律第178号)第2条によれば「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨としている。この日には、各市町村で新成人を招いて成人式が行われる。(ただし、豪雪の影響や帰省しやすい時期等を考慮して大型連休中やお盆に行われる地方も多い)

本来、成人の日は、前年の成人の日の翌日からその年の成人の日までに誕生日を迎える人(例:1998年の新成人の場合は1997116日から1998115日までに20歳になった人)を祝う日だったが、2000年(平成12年)のハッピーマンデー制度実施以降では、前年の42日からその年の41日に成人する人を式典参加の対象にする、いわゆる学齢方式が定着するようになっている。

歴史
1999
年まで
1948
年公布・施行の祝日法によって制定された。制定から1999年までは毎年115日だった。成人の日を115日としたのは、この日が小正月であり、かつて元服の儀が小正月に行われていたことによるといわれている。

1
15日が成人の日として固定されていた時代、198384年には共通一次試験が、199495年にはセンター試験がそれぞれ行われた。

かつてラグビー日本選手権は115日に開催されたため、成人を迎える選手が出場していた事例もある。

2000
年から
ハッピーマンデー制度導入に伴い、2000年から1月第2月曜日、つまり、その年の18日から14日までのうち月曜日に該当する日に変更された。1月第3月曜日にはならなかった。そのため元々の115日には法律を改正しない限りやって来なくなってしまった。従って、115日は平日となった。理由は、117日が阪神淡路大震災の日のためである。

1
1日(元日)が第1月曜日の場合、18日が第2月曜日の成人の日となる。それと同時に、冬休みが長くなる学校も多くなってきた。さらに18日が第2月曜日となる年には、企業によっては年末年始休暇を18日まで延長するケースもある。

地方などでは帰郷する新成人が参加しやすいように、成人の日の前日の日曜日(17日~113日の間のいずれかの日曜日)に成人式を開催する自治体も多い。

ハッピーマンデー制度導入前は、1日のみの休みでは交通事情等の理由から故郷での成人式への出席が困難な成人も多かったが、週休二日制の定着や祝日法の改正に伴い、正月中やゴールデンウィーク、お盆等に成人式を開催していた自治体(主に西日本の自治体)も、1月の成人の日(またはその前日)の開催に戻したところもある。一方、東北地方など豪雪・寒冷地帯ではお盆に開催する自治体が依然として多い。
...』(Wikipedia



成人の日:


・成人の日が行き交へるロビーかな  山田弘子


・成人の日の華やぎとすれちがふ  服部早苗


・振袖の風の匂へる成人祭  井上あい


・金髪のカールくるくる新成人  松井季湖


・成人の日の帯高く結ひあげし  石原照子


・小走りに成人の日の晴着往く  佐藤博重



今日は、お昼に栄のホテルのレストランにランチに行った。
広小路を歩くと、髪を結って振り袖を風になびかせて新成人がやってくる。

今日は成人の日。
お天気も良くて、祝日には結構な日和になった。
晴れ着に雨は困り物。
今年の新成人は、お天気にも祝福されている。

前方から歩いてくる若い女性を見続けることは、普通はマナーに反する。
しかし、今日は違う、頭も綺麗に結い上げて、帯もきりりと締めて、歩き方は少々ぎこちないが、颯爽と歩いてくる。
それぞれが、若さと美しさと幸せに満ちている姿だ。
目を留めて、声は出さずとも、ワォ!と見てあげるのが礼儀だ。

朝から、髪や着物の準備が大変だったことだろう。
時間も費用もかかる。
だが、それは幸せになるために必要なこと。
去年は、不届きな業者が晴れ着を渡さず、晴れ着を着れなかった不幸な新成人がいた。
今年は、そんな事件もなく、一生に一度の晴れ舞台、広小路を花道に喝采を受けながら歩いていくのは当然のこと。

中区役所の玄関前には、晴れ着の女性を中心に、男女多くの新成人が集まり、賑やかなお話を楽しんでいた。
広小路を行く人は、それぞれ祝福の視線を投げかけ歩いている。
ニュースでは、北九州や沖縄の騒ぐ成人式を相変わらず報道しているが、大部分の新成人は親への感謝と成人の自覚をもっている健全な社会人だ。

見上げると、久屋大通りの空は、雲一つ無い青空が光り輝いていた、冬だというのに。





2019-01-13 (Sun)

2019/01/13  日記  初場所

2019/01/13  日記  初場所

2019/01/13 (日) 旧暦: 12月8日 祝日・節気:  日出: 6時50分 日没: 16時48分 月出: 10時57分 月没: 23時15分 月齢: 7.06 干支: 庚戌 六曜: 先勝 九星: 二黒土星 今日のあれこれ: 初場所 「触れ太鼓が来てくれた!」 https://youtu.be/8moNbexooO0 『初場所: 一月場所、正月場所、初相撲 新年 大...

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2019/01/13 (日) 旧暦: 128 祝日・節気:  日出: 650 日没: 1648 月出: 1057 月没: 2315 月齢: 7.06 干支: 庚戌 六曜: 先勝 九星: 二黒土星


今日のあれこれ: 初場所

「触れ太鼓が来てくれた!」


https://youtu.be/8moNbexooO0



『初場所: 一月場所、正月場所、初相撲
新年

大相撲一月場所のこと。東京の両国国技館で行われる。見物人に和服姿の女性も多く、館内は正月らしい雰囲気に包まれる。』
(季語と歳時記)



初場所の俳句:


・初場所の太鼓の触れを壁越しに 斎藤驥多男


・初場所のすまねば松の取れぬ町 石川星水女


・初場所の皇后さまの和服かな 平田冨貴


・初場所の衣裳新たに立行司  水原春郎


・初場所の稽古の虚実稀勢の里  鴨 下昭



昭和33年から、本場所は年6回の興行が行われるようになり、1月に開催される、一月場所は通称、初場所と呼ばれる。会場は、両国国技館で開催は第1もしくは第2日曜日からと決められている。

『初場所
古くは1月場所は「春場所」と呼ばれた。1953年に大阪場所が出来て年4場所制となった時には1月場所は「初場所」か「春場所」かで協会発表に混乱があり、騒動になった。後で当時責任者だった年寄楯山(元幡瀬川)の明かしたところでは、マスコミを利用した話題づくりだった。
この場所で大関や横綱への昇進を果たした力士は多く、「祝儀場所」の異名もある。
中日8日目は天覧相撲になることが多い。
1989
年の初場所(=平成最初の場所)は18日(日曜日)に初日の予定であったが、昭和天皇の崩御の関係で翌日の19日(月曜日)に変更。初日が日曜日以外の曜日に行われたのは戦後の15日制復活後、初めてのことであった。
マーガレットコミックス『ベルサイユのばら第13巻』(集英社)が2017年初場所の懸賞として掲出し、話題となった。

名勝負
1960
12日目、小結柏戸 - 前頭13枚目大鵬
新入幕で連勝する大鵬に、小結柏戸が「止め男」として当てられた柏鵬初顔合わせ。後の柏鵬戦とは逆に攻めまくる大鵬を、柏戸が逆転の出し投げで下した。

1981
年千秋楽 横綱北の湖 - 関脇千代の富士(優勝決定戦)
ウルフフィーバーの巻き起こった場所。14連勝の千代の富士を1敗で追う北の湖が吊り出しに破って決定戦に持ち込んだが、この時北の湖の左足首が悪いのを見破った千代の富士が上手出し投げで決定戦を制し初優勝。大関昇進も果たす。

2015
13日目 横綱白鵬 - 大関稀勢の里
この前の取り組みで、日馬富士が敗れ、白鵬がこの取り組みに勝てば、大相撲の日本新記録となる33回の優勝が決まる一番だったが、本割では両者同体となり、物言い・協議の上取り直し。その取り直しで白鵬が勝ち、日本新記録の33回優勝が決定した。白鵬はこの場所を15連勝の全勝で、新記録達成に花を添えた。
...』(Wikipedia

今年の初場所の注目は、横綱審議会から異例の「激励」を受けた稀勢の里が横綱らしい成績を残せるかだ。
場所前の稽古では、調子がよく復調が期待された。
今日の初日が注目されたが、結果は黒星だった。

稀勢の里は新横綱になった2017年の春場所以降、7場所のうち初日が黒星だったのは5回。その場所はすべて成績が悪く、全て途中休場に追い込まれた。
今回も同様であれば、途中休場では済まず、引退に追い込まれることは必至だ。
体力面より気持ち・気迫の面で踏みこたえられないと思わざるを得ない。

4
年前の初場所では、当時大関だった稀勢の里は横綱白鵬と優勝争いをした程元気だったが、4年後の今、白鵬は未だに元気だが、稀勢の里は気息奄々だ。
日本人横綱として期待しているファンの気持ちに応えてもらいたいものだ。