2018年09月 - 菜花亭日乗
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菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

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2018-09-30 (Sun)

2018/09/30  日記  秋出水

2018/09/30  日記  秋出水

2018/09/30 (日) 旧暦: 8月21日 祝日・節気:  日出: 5時34分 日没: 17時27分 月出: 20時58分月没: 10時17分 月齢: 20.37 干支: 乙丑 六曜: 仏滅 九星: 五黄土星 今日のあれこれ: 秋出水 (たまおG! https://twitter.com/xuxgz7xI3qQERSN より転載) 『秋出水: 洪水 初秋 盆過ぎの集...

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2018/09/30 () 旧暦: 821日 祝日・節気:  日出: 534分 日没: 1727分 月出: 2058分月没: 1017分 月齢: 20.37 干支: 乙丑 六曜: 仏滅 九星: 五黄土星


今日のあれこれ: 秋出水

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(たまおG
https://twitter.com/xuxgz7xI3qQERSN
より転載)



『秋出水: 洪水
初秋
盆過ぎの集中豪雨や台風がもたらす雨で河川の水があふれること。
収穫を前にした田が台無しになることもある。』
(季語と歳時記)



秋出水の俳句:


熊野川猛り狂うて秋出水  中田寿子


・秋出水、牛、馬、死んでながれけり 久保田万太郎


・秋出水ボランティア来て土砂除く  竹内悦子



折角の週末だが、台風24号の襲来により、沖縄から北海道まで行楽は不能になってしまった。

台風の進路が最悪で、東海地方は今日の夜から明日の朝まで暴風雨に曝される予報になっている。
大阪も名古屋も通過時刻と満潮の時刻が重なり、暴風の吹き寄せもあり、伊勢湾台風に匹敵する高潮が警報されている。

雨と風と高潮と揃った台風は恐ろしい。
伊勢湾台風がその大災害を語っている。
自然の力の前には、どうすることもできない。

東海地方の接近時刻は、20時から明日の未明。
地域の防災放送が、早目の避難、防災対策を呼びかけている。
飛ばされるものは片付け、動いてはいけないものは固定し、シャッターをすべて閉め、個人でできる対策を行った。
今、1610分。
あと6時間、何事もなく台風24号が通り過ぎるのを、願うばかりだ。




2018-09-29 (Sat)

2018/09/29  日記  鮭

2018/09/29  日記  鮭

2018/09/29 (土) 旧暦: 8月20日 祝日・節気:  日出: 5時33分 日没: 17時28分 月出: 20時15分月没: 9時14分 月齢: 19.37 干支: 甲子 六曜: 先負 九星: 六白金星 今日のあれこれ: 鮭 「増毛町暑寒別川 鮭の遡上 2018」 https://youtu.be/4MkR_RQhZzM 『... 生活史 日本で...

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2018/09/29 () 旧暦: 820日 祝日・節気:  日出: 533分 日没: 1728分 月出: 2015分月没: 914分 月齢: 19.37 干支: 甲子 六曜: 先負 九星: 六白金星


今日のあれこれ: 鮭

「増毛町暑寒別川 鮭の遡上 2018


https://youtu.be/4MkR_RQhZzM



『...
生活史
日本での遡上は高緯度地域ほど早く10月から12月で、北海道・東北地方の川が主であるが、本州中部から西部の日本海側や関東地方の川にも遡上し産卵する。水温8℃では、60日程度かかって孵化し50日程度で腹部の卵嚢の栄養分を吸収し終わると浮上する。浮上時は体長5cm程度でプランクトンを主とした捕食を開始する。浮上後から海水耐性が発達していて、3月から4月頃に日中に群れで移動し降海する[12]

日本系シロザケでは降海した当年魚は北海道沿岸を離れ夏から秋には千島列島のごく沿岸かオホーツク海[13]の水温8℃前後の水域を生活域とし、水温が5℃程度になると北西太平洋の限られた水域[14]に移動し越冬をする。越冬後はアリューシャン列島からベーリング海中部を餌場として表層から100m程度の水深まで分布し、秋には体長37cm程度まで成長する。水温が低下する冬期はアラスカ湾を主な生活の場[14]としながら夏はオホーツク海から北部太平洋[15]を回遊する生活を成熟まで繰り返す。河川生活期の餌はえり好みをせず、口に入る大きさのカゲロウ、トビケラなどの水棲生物を[16]、海洋生活期の餌は、稚魚期には主にウミノミ類、カイアシ類、オキアミ類[17][16]、成長するとホッケ類、イワシ類(コヒレハダカ)、他のサケ科魚類の稚魚などと考えられている。なお、成長しても夏はプランクトン、秋はイワシ類と季節で変化しているとの調査報告がある[16]

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年の海洋生活で成熟した個体は、母川に向け回帰し産卵活動を行う[18]。南下回帰時のルートは千島列島沿いとされ、1974年の調査では水深 5m から20m 程度の浅いところを泳いでいた[19]。産卵期の成魚の全長は平均で70 - 80cmだが、大きい個体では90cmを超えることもある。なお、成熟速度が著しく高く(早熟)、海洋回遊2年で母川へ回帰するオス成魚は、50cmに満たない。親魚は川を上っている間、餌を食べない。オスはその間に体高が高くなり(背っぱり)、上下の両顎が伸びて曲がる(鼻曲がり)。産卵・放精後の親魚は、1か月以上生きて産卵床を守るメスの個体もあるが、大半は数日以内に寿命が尽きて死ぬ。また、産卵期になると寿命が近く免疫力が低下するため、遡上中のみならず、まだ海中にいるものでも水カビ病に感染し上皮が白く変色することがある。個体によっては一見すると、まるで真っ白な別の魚のように見えることもある。
...』
Wikipedia 鮭より転載)



鮭の俳句:



・一塊のくろがねとなり鮭のぼる 菅原鬨也



・眼光のするどく鮭の上りけり  藤井初江



・音深く鮭の跳ねたる野闇かな 依田明倫



・群鮭の身を震はせて浅瀬打つ 紺野美代子



・月明の水盛りあげて鮭のぼる 渡部柳春





北海道では、鮭の遡上が始まっている。
5
6年前に生まれ、川を下り、遠くの海を回遊し、成熟期を迎えた鮭は、生まれた川に帰ってくる。

母川回帰、故郷の川に帰ってくる。
地図も磁石もドライブレコーダーも無しに鮭は生まれた川に帰ってくる。
世の中には不思議な事がいっぱいある。 どうしてそれが可能なのか不思議だ。

帰ってきた理由は、生命の営みの総決算。
卵を産み、受精させて、次の世代に生命を引き継ぎ、数日後には白装束を着て息絶える。

儚く、徒労の生命の営みだが、次世代を残す営みは凄絶でもある。
大都会の駅の地下通路を無言で流れていく人間も鮭と似ていないとは言えない。


産卵を終えた鮭は、一大事業のために体力を消耗し、脂は抜け、身はパサパサとなり、美味しくなくなる。
北海道に住んでいた頃、そのような鮭は、獲ったりしないので「ホッチャレ」と呼ぶと聞いたことがある。

北の大地では、今日も鮭の群れが卵を生み、そして死んでいるに違いない。




2018-09-28 (Fri)

2018/09/28 はやぶさ2の見せるリュウグウ

2018/09/28  はやぶさ2の見せるリュウグウ

はやぶさ2がリュウグウにロボットを着陸させることに成功し、画像も送信した。 その画像が公開された。 写っている画像は、岩と石ばかりである。 月の表面より荒々しい世界だ。 科学的な観点では、日本のロケット及び制御技術の水準を示したことに意義がある。 『<はやぶさ2>リュウグウの新画像公開 表面に無数の岩や石 https://hea...

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はやぶさ2がリュウグウにロボットを着陸させることに成功し、画像も送信した。
その画像が公開された。

写っている画像は、岩と石ばかりである。
月の表面より荒々しい世界だ。

科学的な観点では、日本のロケット及び制御技術の水準を示したことに意義がある。


『<はやぶさ2>リュウグウの新画像公開 表面に無数の岩や石
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180927-00000065-mai-sctch

9/27(
) 18:31配信 毎日新聞


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小型探査ロボットが23日に撮影した小惑星リュウグウの表面の画像。上部の白いものは太陽光=宇宙航空研究開発機構提供
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、小惑星探査機「はやぶさ2」から小惑星リュウグウに投下された小型探査ロボット2台が撮影した新たな画像を公開した。表面は無数の岩や石に覆われ、ごつごつしている様子がはっきりと確認できる。

【写真特集】はやぶさ2の新画像 リュウグウの地表鮮明に

リュウグウ表面に21日着地した小型ロボット2台は、27日までに計100枚以上の写真を撮影し、はやぶさ2を経由してデータを地球に送信した。JAXAの吉川真・ミッションマネジャーは「もっと細かい砂があると思ったので驚いた」と感想を述べた。

また、2台は計13回、それぞれ10~20メートルずつジャンプして移動したことも判明した。小型ロボは初代はやぶさでも小惑星に向けて投下されたが、着地に失敗していた。初代に続いて開発を担当したJAXAの吉光徹雄准教授は「2台ともがリュウグウの表面で動いたのは喜ばしい。日本の総合的な技術力で成功できた」と感謝した。

はやぶさ2は小型ロボの観測したデータを分析し、来月下旬に予定している本体の着陸の運用計画に反映する。来月3日にはドイツとフランスの宇宙機関が開発した小型着陸機も投下する予定。【池田知広】
』(毎日新聞)




『はやぶさ2、上空1キロから「リュウグウ」撮影 多数の岩、くっきりと
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1808/08/news052.html#utm_source=yahoo_v3&utm_medium=feed&utm_campaign=20180928-025&utm_term=zdn_n-sci&utm_content=rel2-0

2018
0808 1034分 公開 [ITmedia]


宇宙航空研究開発機構(JAXA)は87日、探査機「はやぶさ2」が、小惑星「リュウグウ」(Ryugu)を、高度約1キロから撮影した画像を公開した。7月には高度約6キロから撮影した画像を公開したが、新たな画像はリュウグウをさらにアップでとらえており、10メートル前後のごつごつした岩が多数あるのが分かる。


clip_image004
8
7日午前737分ごろ、高度約1250メートルから望遠の光学航法カメラ「ONC-T」で撮影したリュウグウの表面 (CJAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研


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上の画像とほぼ同時刻に、広角の光学航法カメラ「ONC-W」で撮影したもの。赤い枠がONC-Tの撮影範囲に対応 (CJAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研

画像は、「重力計測運用」の中で撮影した。重力計測運用は、探査機の軌道・姿勢制御をなるべく行わず、リュウグウの引力に任せて探査機を運動させる運用。自由落下状態ではやぶさ2の運動を正確に把握することにより、リュウグウからどのくらいの強さの引力を受けているのかが分かる。

はやぶさ2は、6日の午前11時前にリュウグウから距離が20キロ地点から降下を開始。同日午後8時半ごろ、高度6000メートルに達し、そこから自由落下状態になった。7日の午前8時ごろに最低高度となる851メートルまで接近し、そこでスラスタを噴いて上昇に転じた。画像は、最低高度に達する直前に撮影した。
』(ITmedia



一方、自然科学を離れ人文系の観点では、地球を離れた宇宙空間の無機性・暗黒性に怖れるばかりだ。

浦島太郎が乙姫様と至福の時を過ごした竜宮は四季がある美しいところだったが、リュウグウは、あるのは岩と石ばかりだ。

リュウグウの写真を見ていると、自然があり、草木があり花が咲き、虫や動物が動き回っている地球に生きている安らぎを感じる。

宇宙空間には、地球以外にも生命体がいる星があるというが、極稀なものだろう。
殆どの星は岩や石ばかりだ。

生きるなら、美しい星で生きていきたいものだ。



2018-09-28 (Fri)

2018/09/28  日記  紫蘇の実

2018/09/28  日記  紫蘇の実

2018/09/28 (金) 旧暦: 8月19日 祝日・節気:  日出: 5時33分 日没: 17時29分 月出: 19時36分月没: 8時12分 月齢: 18.37 干支: 癸亥 六曜: 友引 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 紫蘇の実 (しその実 http://www.geocities.jp/yamapon65/tisantisyou_siso_no_mi.html より転載) 『紫蘇の実: 穂紫蘇 晩秋 紫蘇がつける実を...

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2018/09/28 () 旧暦: 819日 祝日・節気:  日出: 533分 日没: 1729分 月出: 1936分月没: 812分 月齢: 18.37 干支: 癸亥 六曜: 友引 九星: 七赤金星


今日のあれこれ: 紫蘇の実

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(しその実
http://www.geocities.jp/yamapon65/tisantisyou_siso_no_mi.html
より転載)



『紫蘇の実: 穂紫蘇
晩秋
紫蘇がつける実をいう。花や葉と同様に香りがよい。
刺身のつまとしたり、塩漬けやしょうゆ漬けなどにして食す。』
(季語と歳時記)



紫蘇の実の俳句:


・紫蘇は実にうす雲刷きし裏蔵王  竹川貢代


・歯に当る実紫蘇よろこびゐたりけり  竹山みや子


・手作りの紫蘇の実味噌を頂きぬ  出木裕子



紫蘇の香りと味は、日本人にとって慣れ親しんだものだ。
おにぎりやご飯のふりかけなど日常生活で無くてはならない物。

紫蘇の実もよく登場する。
市販されている紫蘇の実の塩漬けや醤油漬けも多く、手に入れるのは難しくない。

一番美味しいのは手作りの手油の味わいがあるものだ。
出木は良い知り合いに恵まれている。
出来上がった紫蘇の実をお裾分けで配る人はありがたい存在だ。
勿論、紫蘇の実もありがたい。
もっと有り難いのは、心にかけてくれるその人の気持ちだ。
こればっかりは店で買うことはできない。

お返しを考えると面倒だと思う人もいるかも知れないが、それはあまりに消極的だ。
面倒を掛け合うほど関係は濃いというのは行き過ぎだとしても、お返しをしなくても感謝の気持ちが通じればそれで済むことだ。



2018-09-27 (Thu)

2018/09/27  日記  衣被

2018/09/27  日記  衣被

2018/09/27 (木) 旧暦: 8月18日 祝日・節気:  日出: 5時32分 日没: 17時31分 月出: 19時01分月没: 7時11分 月齢: 17.37 干支: 壬戌 六曜: 先勝 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 衣被 (macaroni https://macaro-ni.jp/34225#heading-203457 より転載) 『衣かつぎ(きぬかつぎ)は、サトイモの小芋を皮のま...

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2018/09/27 () 旧暦: 818日 祝日・節気:  日出: 532分 日没: 1731分 月出: 1901分月没: 711分 月齢: 17.37 干支: 壬戌 六曜: 先勝 九星: 八白土星


今日のあれこれ: 衣被

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macaroni
https://macaro-ni.jp/34225#heading-203457
より転載)



『衣かつぎ(きぬかつぎ)は、サトイモの小芋を皮のまま蒸し、その皮を剥いて食べる秋の料理、酒肴。

名称
サトイモの1/3程度の位置に包丁でぐるりと切れ目を入れて蒸し、中央で皮をつまむと1/3だけを残して皮がするりと剥け、若いマツタケのような外観になる。この一部に皮のついた様子を、平安時代の女性の衣装「衣被ぎ」(きぬかづき)になぞらえて名付けたものである。後にきぬかづきが転じて「衣かつぎ」と呼ばれるようになり[1]、「絹かつぎ」と表記される場合もある。

また、石川早生(石川芋)という品種のサトイモの、特に秋口にのみ出回る子芋もきぬかつぎと呼ばれている。これは衣かつぎとして食べるのに最も適しているためである。

調理法
子芋を皮ごと蒸す、または茹でたものを、塩や味噌などの調味料で味をつけて食する。加熱した後だと皮は容易に除いて食べられるが、剥き方のひとつに皮に包丁でぐるりと切れ込みを入れた後、中身を押し出して食べる方法が良く知られ、本来これだけを衣かつぎと呼ぶが、蒸しただけのものも指す場合がある。
...』(Wikipedia




衣被の俳句:



・屋酒屋に笑顔の満ちて衣被  丸山勝利



・衣被口へ放りて晩酌す  森山暁湖



・一合の酒にこそ合ひ衣被  松本文一郎




日本酒の美味しい季節になった。
酒の肴は旬のものが良い。
海なら秋刀魚、陸なら里芋。

烏賊と里芋の煮付けも良いが、肴なら衣被だろう。
濃い味ではなく塩や胡麻や味噌が少しあれば良い。
里芋の癖のない単純な味わいが酒の邪魔をせず酒の味わいを素直に感じさせてくれる。

衣被は宴会でも居酒屋でも何処にでも登場し、違和感がない。
勿論、晩酌の場でも悦ばれる。

例句は、酒の肴の衣被を取り上げた。

構えることもなく心安く酒に寄り添う衣被を楽しんでいる。




2018-09-26 (Wed)

2018/09/26  日記  秋ざくら

2018/09/26  日記  秋ざくら

2018/09/26 (水) 旧暦: 8月17日 祝日・節気:  日出: 5時31分 日没: 17時32分 月出: 18時29分月没: 6時11分 月齢: 16.37 干支: 辛酉 六曜: 赤口 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: 秋ざくら 「Cosmos Flower Garden 内山牧場大コスモス園 長野県佐久市 花の名所 花見頃佐久観光」 https://youtu.be/4_pCprUMkMg ...

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2018/09/26 () 旧暦: 817日 祝日・節気:  日出: 531分 日没: 1732分 月出: 1829分月没: 611分 月齢: 16.37 干支: 辛酉 六曜: 赤口 九星: 九紫火星


今日のあれこれ: 秋ざくら

Cosmos Flower Garden 内山牧場大コスモス園 長野県佐久市 花の名所 花見頃佐久観光」



https://youtu.be/4_pCprUMkMg



秋ざくらの俳句:



・稀といふ支笏湖日和秋ざくら 大野雑草子



・逆光の少女のうぶ毛秋ざくら 鈴木岑夫



・一木の仏は女身秋ざくら  今井妙子




「コスモス」 「秋桜」 「秋ざくら」 「あきざくら」
名前は違えど、同じもの。
「コスモス」、「秋桜」は日常でも使う。「秋ざくら」、「あきざくら」はあまり日常では使わない言葉だと思う。

俳句の世界では、一つのものを違った名前で呼ぶことが多い。
「秋ざくら」、「あきざくら」は俳人御用達の言葉だと思う。

言葉も人それぞれではあるが、一般的な言葉の感覚では「秋ざくら」と書かれると、秋に咲く桜、四季桜のように理解されがちだ。
「秋桜」と書かれれば、コスモスと理解できる人でも、そうではないか。
ましてや、「あきざくら」は、桜のイメージが強い。

俳句の世界の人が同じものを、違う言葉で呼ぶ理由を想像してみた。
コスモス 秋桜 秋ざくら あきざくら と表記すると音はコスモス以外は同じ、秋桜以降は文字が違う、漢字だけ、漢字仮名混合、仮名のみ。

俳人の感覚も人それぞれなので、字面にこだわる人は多い。

感覚主導の人は、秋桜では硬すぎる、あきざくらでなければと思う。

例句3句は「秋ざくら」。
これを、「秋桜」と表記すると、描きたいイメージが遠くなってしまう。
「うぶ毛」も「女身」も柔らかいもの。表現も柔らかい「秋ざくら」を使ったのでは。




2018-09-25 (Tue)

2018/09/25  日記  曼珠沙華

2018/09/25  日記  曼珠沙華

2018/09/25 (火) 旧暦: 8月16日 祝日・節気:望 日出: 5時30分 日没: 17時34分 月出: 17時58分 月没: 5時13分月齢: 15.37 干支: 庚申 六曜: 大安 九星: 一白水星 今日のあれこれ: 曼珠沙華 「巾着田の曼珠沙華 〜2018年9月13日〜」 https://youtu.be/8yOTa6-WSEc 『曼珠沙華: 彼...

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2018/09/25 () 旧暦: 816日 祝日・節気:望 日出: 530分 日没: 1734分 月出: 1758分 月没: 513分月齢: 15.37 干支: 庚申 六曜: 大安 九星: 一白水星


今日のあれこれ: 曼珠沙華

「巾着田の曼珠沙華 〜2018913日〜」


https://youtu.be/8yOTa6-WSEc




『曼珠沙華: 彼岸花、死人花、天蓋花、幽霊花、三昧花、捨て子花、したまがり、狐花、まんじゆさげ

仲秋
曼珠沙華は天界に咲く赤い花を表す梵語。秋、田畑の畦や土手に咲くヒガンバナ科の多年草で群生する。墓地の近辺にみられることも多いため彼岸の名がつく。
毒があるといわれるが鱗茎には澱粉が多く食用にもなる。昔は飢饉に備えて植えられていたという説もある。』
(季語と歳時記)



曼珠沙華の俳句:



・奥多摩は魔女棲むところ曼珠沙華  小澤克己



・黄泉の国きつと夕映え曼珠沙華  萩野谷三和



・寺焼けて里に炎え立つ曼珠沙華  中川濱子




今、郊外の道を走ると稲穂が頭を垂れ、刈入れを待っている。
雨降りが続き、農家も晴れるのを待って収穫するのだろう。

その畦には、真っ赤な絨毯が広がっている。
曼珠沙華の群生だ。
燃え上がる炎のように見える。

名前を1000持つと言われる曼珠沙華。
彼岸花の名前のイメージからか、死人花とか幽霊花とか嫌な名前も持っている。

しかし、そう言われるようになったのは江戸時代からだそうで、曼珠沙華の方はもっと古くから使われた名前で、仏典に由来を持つ名前だそうだ。

『曼珠沙華の由来・語源
サンスクリット語mañjū

aka
の音写。もともとは天上界に咲く小さな赤い花(一説には白い花)をさし、四華(しけ)の一つという。四華とは天から降るという四種の蓮華花で、曼陀羅華・摩訶曼陀羅華・曼珠沙華・摩訶曼陀羅華のこと。
法華経が説かれる際、めでたい前兆として天から雨が降り、その雨を見るものは悪業を離れ、固い心を柔軟にするといわれる。』
由来・語源辞典

花の姿も独特で個性的だ。
蘭は色、姿が様々で見飽きないが、曼珠沙華も見つめれば見つめるほど不思議な感じだ。
この世のものとも思えない。

名前と姿が相俟って、曼珠沙華の空想は広がるのだろう、花言葉も、多様だ。

「情熱」
「独立」
「再会」
「あきらめ」
「転生」
「悲しい思い出」
「深い思いやりの心」
「想うはあなた一人」
「また会う日を楽しみに」。

もっとあるかもしれないが、ここに書かれただけでもイメージが収束するどころか、拡散し広がり続ける。

「転生」というのは、仏教的で興味深い。

曼珠沙華は、興味深い花だ。



2018-09-24 (Mon)

2018/09/24  日記  十五夜

2018/09/24  日記  十五夜

2018/09/24 (月) 旧暦: 8月15日 祝日・節気:振替休日、中秋の名月 日出: 5時29分 日没: 17時35分 月出: 17時26分 月没: 4時15分月齢: 14.37 干支: 己未 六曜: 仏滅 九星: 二黒土星 今日のあれこれ: 十五夜 『【♪うた】十五夜お月さん - 15 Ya Otsuki San|♬十五夜お月さん ごきげんさん♫【日本の童謡・唱歌 / Japanese Children's Song】』 ...

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2018/09/24 () 旧暦: 815日 祝日・節気:振替休日、中秋の名月 日出: 529分 日没: 1735分 月出: 1726分 月没: 415分月齢: 14.37 干支: 己未 六曜: 仏滅 九星: 二黒土星


今日のあれこれ: 十五夜

『【♪うた】十五夜お月さん - 15 Ya Otsuki San十五夜お月さん ごきげんさん【日本の童謡・唱歌 / Japanese Children's Song】』


https://youtu.be/zKajTGuV9Io



『八月十五夜
呼称
この夜の月を「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」と呼ぶ。

「仲秋の名月」という表現もあるが、これだと「旧暦8月の月」を指し、十五夜の月に限定されなくなる。「仲秋」とは、秋を初秋(旧暦7月)、仲秋(同8月)、晩秋(同9月)の3つに区分した場合、旧暦8月全体を指す。対して「中秋」とは「秋の中日」=旧暦815日のみを指す。

加えて、中秋の夜に雲などで月が隠れて見えないことを「無月(むげつ)」、中秋の晩に雨が降ることを「雨月(うげつ)」と呼び、月が見えないながらもなんとなくほの明るい風情を賞するものとされる。「望(ぼう)」は満月を指す。また、俳諧では814 - 15日、16 - 17日の夜をそれぞれ「待宵(まつよい)」[ 1]、「十六夜(いざよい)」と称して名月の前後の月を愛でる。

旧暦815日は、日本の六曜で必ず仏滅になることから、俗に「仏滅名月」とも呼ばれる。
...』
Wikipedia



十五夜の俳句:



・十五夜の雲のあそびてかぎりなし 後藤夜半



・十五夜や杜の上野もここは池 上村占魚



・十五夜の月はシネマの上にあり 横光利一





今日は旧暦八月十五夜、中秋の名月。
雨ではないが、空を見上げれば雲ばかり。
名月は、雲の上に行かなければ見えそうもない。
それを無月と呼ぶそうだ。
中秋の名月には無月もあり、雨月もあり。
日本の心はあるがまま。


「十五夜お月さん」
作詞:野口雨情
作曲:本居長世

 
十五夜お月さん ごきげんさん
 
婆やは お暇(いとま) とりました

 
十五夜お月さん 妹(いもうと)
 
田舎(いなか)へ貰(も)られて ゆきました

 
十五夜お月さん かかさんに
 
も一度わたしは 逢いたいな


悲しい歌詞だ。

今の人は、こんな悲しい歌詞を子供に歌わせるべきではない。
と言いそうだ。

そうではない。
心の琴線を震わせ、心の襞を深くし、人の心を情趣豊かにするには悲しみが必要だ。

楽しく、笑えるもの以外を認めない主義なら、浄瑠璃など認められなくなってしまう。

古来、日本人は、どうにもならない悲しみの中でその悲しみさえ耐え抜く心情を培ってきた。

いや、寧ろ楽しんできた事実を否定はできない。




2018-09-23 (Sun)

2018/09/23  日記  秋分

2018/09/23  日記  秋分

2018/09/23 (日) 旧暦: 8月14日 祝日・節気:秋分の日、社日 日出: 5時29分 日没: 17時37分 月出: 16時55分 月没: 3時19分月齢: 13.37 干支: 戊午 六曜: 先負 九星: 三碧木星 今日のあれこれ: 秋分 「大田子海岸の夕日」 https://youtu.be/k3SHJeM0ml0 『秋分(しゅうぶん、英: autumnal equ...

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2018/09/23 () 旧暦: 814日 祝日・節気:秋分の日、社日 日出: 529分 日没: 1737分 月出: 1655分 月没: 319分月齢: 13.37 干支: 戊午 六曜: 先負 九星: 三碧木星


今日のあれこれ: 秋分

「大田子海岸の夕日」


https://youtu.be/k3SHJeM0ml0



『秋分(しゅうぶん、英: autumnal equinox)は、二十四節気の第16番目の節気。昼と夜の長さがほぼ等しいが厳密には昼が若干長い。現行暦9月内、旧暦8月内。

現在広く採用される定気法では、太陽が秋分点を通過した瞬間の太陽黄経が180度になったときで、923日ごろである。暦で該当する日が秋分日(しゅうぶんび)で、天文学ではその瞬間を指す。恒気法では冬至から3/4年経過した約273.93日後で、921日ごろである。期間としては、秋分日から次の節気の寒露前日までである。

西洋占星術では、秋分を天秤宮(てんびん座)の始まりとする。
...
記念日
日本ではこの日は国民の祝日の「秋分の日」となる。秋分の日は、国立天文台の算出する定気法による秋分日を基にして閣議決定され、前年21日に暦要項として官報に告示される。天文学に基づいて年ごとに決定される国家の祝日は世界的にみても珍しい。また、彼岸の中日でもある。

昼夜の長さ
春分と同様に、秋分では昼夜の長さが等しくなる。『暦便覧』では「陰陽の中分なれば也」と説明している。しかし、実際には、昼の方が夜よりも長い。日本付近では、年による差もあるが、平均すれば昼が夜よりも約14分長い。これは、次の理由による。

大気差
   
大気による屈折で太陽の位置が実際より上に見えるため、太陽が上に見える角度の分、日出が早く、日没が遅くなる。屈折は太陽が地平線に近いほど大きくなる。国立天文台では、太陽が地平線付近にある時の、その屈折角度を358秒と見積もっている。ここから計算される日出・日没の時間の差は約220秒である。
太陽の視直径
   
太陽の上端が地平線と一致した時刻を日出あるいは日没と定義しているため。これにより、太陽の半径の分、日出が早く、日没が遅くなる。ここから計算される日出・日没の時間の差は約15秒である。
日周視差
   
太陽の距離÷地球の半径は有限なので、視差により、0.7秒日の出が遅く、0.7秒日の入りが早くなる。
秋分のずれ
    1
日の間にも太陽の黄経は変わるため、秋分が1日のいつかにより昼夜の長さに差が出る。この効果は昼夜の長さを最大で±1.1分変える。ただし平均には影響を与えない。

これらを合わせると日本において、日出は太陽の中心が地平線から昇るより325秒早く、日没は太陽の中心が地平線より沈むより325秒遅くなる。したがって、秋分の日の昼の長さは約12時間7分、夜の長さは約11時間53分である。そして、実際に昼夜の長さの差が最も小さくなる日は秋分の4日程度後になる[6]

秋分を含む日には、太陽は真東から昇って真西に沈む。赤道上の観測者から見ると、太陽は正午に天頂を通過する。北極点又は南極点の観測者から見ると、秋分の太陽はちょうど地平線と重なるようにして動き、昇ることも沈むこともない。
...』(Wikipedia




秋分の俳句:



・秋分の正午の日ざし真向にす 管 裸馬



・秋分の正しき没り日拝みけり 小原菁々子



・秋分の日輪赤く西山に 森脇はじめ





秋雨前線の停滞で、雨が降り続く日が続いた。
秋分の日の今日は、漸く太陽が出てくれた。
三連休の中日の好天は観光地の曇った顔を明るく照らしたはずだ。

秋の好日という表現には、似合わない30度を超える気温で、まだまだ残暑の気候だった。それでも雨より嬉しいお天気だたった。

秋分は、厳密な話はおいて昼夜の長さが等しい日だ。
俳句の世界でも、俳人たちは太陽の位置に気持ちを向けている。
秋の日、太陽が一日輝き、夕暮れが迫り、やがて夜の帳が下りる。
昼と夜の拮抗したバランス、地球と太陽のドラマの中で、生きることができる我々は日輪赤く輝く太陽に手を合わせ祈る。

それは、自然な感情なのだ。




2018-09-22 (Sat)

2018/09/22  日記  かな女忌

2018/09/22  日記  かな女忌

2018/09/22 (土) 旧暦: 8月13日 祝日・節気:  日出: 5時28分 日没: 17時38分 月出: 16時21分月没: 2時23分 月齢: 12.37 干支: 丁巳 六曜: 友引 九星: 四緑木星 今日のあれこれ: かな女忌、竜胆忌 (剣持文庫公認ブログ 芭蕉夢幻 https://blogs.yahoo.co.jp/kenmochibunko/1499785.html より転載 ) ...

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2018/09/22 () 旧暦: 813日 祝日・節気:  日出: 528分 日没: 1738分 月出: 1621分月没: 223分 月齢: 12.37 干支: 丁巳 六曜: 友引 九星: 四緑木星


今日のあれこれ: かな女忌、竜胆忌

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(剣持文庫公認ブログ 芭蕉夢幻
https://blogs.yahoo.co.jp/kenmochibunko/1499785.html
より転載




『かな女忌: 竜胆忌
仲秋
俳人、長谷川かな女の忌日。九月二十二日。東京に生まれる。
零餘子と結婚後、本格的に俳句を始め、女流俳句の創世期を担った一人である。大正初期の「ホトトギス」で活躍した。「水明」を主宰創刊。
句集に『雨月』、『胡笛』などがある。身辺の日常詠を得意として、繊細な句風。昭和四十四年(一九六九)に八十一歳で没した。』
(季語と歳時記)



かな女忌の俳句:


・かな女忌のむらさきの野に月あがる 落合水尾



・竜胆忌老兆しつつ華やげる 殿村菟絲子





季語「かな女忌」、「竜胆忌」の句を探してみたが、十指にも満たなかった。
女流俳人の草分けとしての存在からするともっと多く詠まれても良いと思うのだが。

竜胆忌は、かな女の第一句集が「龍胆」であったことに因んでいる。
落合の句に詠むように、かな女の色のイメージは紫なのだ。


忌日が3日連続となった。
毎日人が生まれ、毎日人が死ぬ。
明日も誰かの忌日だろうが、明日は忌日から離れよう。



【データ】

長谷川かな女 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E8%B0%B7%E5%B7%9D%E3%81%8B%E3%81%AA%E5%A5%B3



埼玉の文学-現代篇

-
http://green.ap.teacup.com/sailitera/22.html



2018-09-21 (Fri)

2018/09/21 宮沢賢治の俳句

2018/09/21  宮沢賢治の俳句

  宮沢賢治は、詩人として知られているが、関心は広く俳句も詠んでいた。   全集に収録されている賢治作の句は30句だそうだ。 以下ネットで見る事ができた賢治の俳句を掲載する。   数字付きは、賢治作がはっきりしているもの。 番号なしもそうだと言われているが、確定しているのかどうかわからない。       1          岩と松峠の上はみぞれのそら 2          五輪塔のかなたは大野みぞれせり 3          つゝじこ...

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宮沢賢治は、詩人として知られているが、関心は広く俳句も詠んでいた。

 

全集に収録されている賢治作の句は30句だそうだ。

以下ネットで見る事ができた賢治の俳句を掲載する。

 

数字付きは、賢治作がはっきりしているもの。

番号なしもそうだと言われているが、確定しているのかどうかわからない。

 

 

 

1          岩と松峠の上はみぞれのそら

2          五輪塔のかなたは大野みぞれせり

3          つゝじこなら温石石のみぞれかな

4          おもむろに屠者は呪したり雪の風

5          鮫の黒肉わびしく凍るひなかすぎ

6          雲ひかり枕木灼きし柵は黝し

7          霜先のかげらふ走る月の沢

8          西東ゆげ這ふ菊の根元かな

9          風の湖乗り切れば落角の浜

10        鳥の眼にあやしきものや落し角

11        目刺焼く宿りや雨の花冷えに

12        鷣呼ぶやはるかに秋の濤猛り

13        鳥屋根を歩く音して明けにけり

14        ごみごみと降る雪ぞらの暖かさ

16        灯に立ちて夏葉の菊のすさまじき

17        斑猫は二席の菊に眠りけり

18        緑礬をさらにまゐらす旅の菊

19        たそがれてなまめく菊のけはひかな

20        魚燈してあしたの菊を陳べけり

21        夜となりて他国の菊もかほりけり

22        狼星をうかゞふ菊の夜更かな

23        その菊を探りに旅へ罷るなり

24        たうたうとかげらふ涵す菊の丈

25        秋田より菊の隠密はいり候

26        花はみな四方に贈りて菊日和

27        菊株の湯気を漂ふ羽虫かな

28        水霜をたもちて菊の重さかな

29        狼星をうかゞふ菊のあるじかな

30        大管の一日ゆたかに旋りけり

 

 

           菊を案じ星に見とるる霜夜かな

           客去りて湯気立つ菊の根もとかな

           魚燈して霜夜の菊をめぐりけり

           水霜のかげろふとなる今日の菊

           霜降らで屋形の菊も明けにけり

           麦飯の熱さめがたき大暑かな

           蟇ひたすら月に迫りけり

 

2018-09-21 (Fri)

2018/09/21  日記  賢治忌

2018/09/21  日記  賢治忌

2018/09/21 (金) 旧暦: 8月12日 祝日・節気:  日出: 5時27分 日没: 17時40分 月出: 15時45分月没: 1時28分 月齢: 11.37 干支: 丙辰 六曜: 先勝 九星: 五黄土星 今日のあれこれ: 賢治忌 (後藤和弘のブログ https://blog.goo.ne.jp/yamansi-satoyama/e/5905c07f1f88254be7ba2641b0c04407 より転載) ...

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2018/09/21 () 旧暦: 812日 祝日・節気:  日出: 527分 日没: 1740分 月出: 1545分月没: 128分 月齢: 11.37 干支: 丙辰 六曜: 先勝 九星: 五黄土星


今日のあれこれ: 賢治忌


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(後藤和弘のブログ
https://blog.goo.ne.jp/yamansi-satoyama/e/5905c07f1f88254be7ba2641b0c04407
より転載)



『宮沢賢治忌(みやざわけんじき)

1933
年(昭和8年)の921日、宮沢賢治が亡くなった。
』(Hatena Keyword



賢治忌の俳句:


・賢治忌やいまに鳴りだすチエロひとつ 道山昭爾


・地のことば風のことばや賢治の忌 山口耕太郎



9
21日は、宮沢賢治の忌日。
昭和8年(1933)、賢治は37歳で亡くなった。
家族に看取られての臨終であったが、父親より先立つ逆縁の人であった。

夢の中で作品を書きながら、一方では北の大地と格闘する厳しい日常を送った賢治は37年間しか生きなかったが、中味はぎっしりと詰まった燃焼する生だった。

賢治忌は季語として、思いの外詠まれている。
賢治の世界は現実から宇宙まで広く深いので、句にも取り上げやすいのだろう。



【データ】

宮沢賢治 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E6%B2%A2%E8%B3%A2%E6%B2%BB


宮沢賢治関係へのリンク集

http://www.bekkoame.ne.jp/~kakurai/kenji/link/kenji_l1.htm




2018-09-20 (Thu)

2018/09/20  日記  汀女忌

2018/09/20  日記  汀女忌

2018/09/20 (木) 旧暦: 8月11日 祝日・節気: 彼岸、空の日、バスの日 日出: 5時26分 日没: 17時41分 月出: 15時05分月没: 0時35分 月齢: 10.37 干支: 乙卯 六曜: 赤口 九星: 六白金星 今日のあれこれ: 汀女忌 (四国文藝秘誌 https://blogs.yahoo.co.jp/kenmochibunko3/9516884.html より転載 ) 『汀女忌...

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2018/09/20 () 旧暦: 811日 祝日・節気: 彼岸、空の日、バスの日 日出: 526分 日没: 1741分 月出: 1505分月没: 035分 月齢: 10.37 干支: 乙卯 六曜: 赤口 九星: 六白金星


今日のあれこれ: 汀女忌

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(四国文藝秘誌
https://blogs.yahoo.co.jp/kenmochibunko3/9516884.html
より転載



『汀女忌
仲秋
           .
俳人中村汀女の忌日。九月二十日。
(一九〇〇~一九八八年)現代女流俳人の草分け。
十八才で初めて「我に返り見直す隅に寒菊赤し」と作り新聞に投句。
虚子に師事。日常を計らいなく詠んだ。』
(季語と歳時記)



汀女忌の俳句:


・汀女忌のせめて机上の書を正す 村田 脩



今日920日は、中村汀女の忌日である。
汀女は、1988年(昭和63年)920日に88歳で亡くなっている。

『中村 汀女(なかむら ていじょ、1900年(明治33年)411 - 1988年(昭和63年)920日)は、俳人。本名、破魔子(はまこ)。星野立子・橋本多佳子・三橋鷹女とともに4Tと呼ばれた、昭和を代表する女流俳人。

経歴
熊本県出身。熊本県飽託郡画図村(現熊本市東区江津1丁目)に斉藤平四郎・テイの一人娘として生まれる。平四郎は地主で、村長も務めた。1912年(大正元年)、熊本県立高等女学校(現熊本県立第一高等学校)に入学。1918年(大正7年)、同校補習科を卒業。このころより「ホトトギス」に投句を始めた。また、汀女は杉田久女に憧れてファンレターも出した。1921年(大正10年)9月、久女が江津に訪ねてきている。ここから、汀女と久女の交流は永くつづいた。

1920
年(大正9年)に熊本市出身の大蔵官僚(税務)の中村重喜と結婚。以後、夫の転勤とともに東京、横浜、仙台、名古屋など国内各地を転々とし、後に東京に定住した。なお、息子は尾崎士郎の娘一枝と結婚している。長女・小川濤美子は俳人。1934年(昭和9年)ホトトギス同人となり、最初の句集『春雪』を発表。戦後の1947年(昭和22年)には俳誌『風花』(かざはな)を創刊・主宰した。1980年文化功労者、1984年(昭和59年)日本芸術院賞受賞[1]。名誉都民、熊本市名誉市民。

1988
年(昭和63年)920日、東京女子医大病院で死去(心不全)。享年88。墓は浄土真宗本願寺派本願寺築地別院和田堀廟所(東京都杉並区)にある。

作品

   
たんぽぽや日はいつまでも大空に
   
外(と)にも出よ触るるばかりに春の月
   
秋雨の瓦斯(ガス)が飛びつく燐寸かな
   
とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな
   
咳の子のなぞなぞあそびきりもなや

などの句が知られている。交流のあった久女の力強い句風とは異なり、生活に密着した素直で叙情的な作品が多かった。高浜虚子は実子の星野立子と並んで汀女を特別に指導しており、汀女の第一句集『春雪』(1930年)と立子の同年の句集『鎌倉』に同じ序文を寄せて姉妹句集としている。汀女の作風は、ときに「台所俳句」とも揶揄されたが、自身は「私たち普通の女性の職場ともいえるのは家庭であるし、仕事の中心は台所である。そこからの取材がなぜいけないのか」(『汀女自画像』)と主張し、女性の生活を肯定した[2]

著書

   
『春雪』三省堂(俳苑叢刊)1940
   
『汀女句集』甲鳥書林
1944
   
『互選句集』星野立子共著 文藝春秋新社
1947
   
『花影』三有社
1948
   
『都鳥』新甲鳥
1951
   
『俳句の作り方』主婦之友社
1953
   
『ふるさとの菓子』中央公論社
1955
   
『をんなの四季』朝日新聞社
1956
   
『婦人歳時記 現代俳句の手びき』実業之日本社
1956
   
『母のこころ』ダヴィッド社
1957
   
『今日の俳句』柴田書店
1957
   
『中村汀女句集』角川文庫
1960
   
『明日の花』富山房
1963
   
『紅白梅』白凰社
1968
   
『俳句をたのしく』主婦の友社
1968
   
『中村汀女句集』白凰社
1969
   
『風と花の記』芸術生活社
1973
   
『手紙の書き方 もらってうれしい手紙とは』光文社カッパ・ブックス
1973
   
『中村汀女俳句集成』東京新聞出版局
1974
   
『汀女自画像』主婦の友社
1974
   
『伝統の銘菓句集』女子栄養大学出版部
1977
   
『その日の風』求龍堂
1979
   
『花句集』求竜堂
1983
   
『今日の風今日の花』海竜社
1983
   
『四季の銘菓ごよみ 句集』女子栄養大学出版部
1985
   
『蜜蜂の箱』冬青社
1986
   
『この日ある愉しさ』海竜社
1986
   
『はじめて俳句を作る』主婦の友社
1986
   
『中村汀女俳句入門』たちばな出版
2000
   
『中村汀女全句集』毎日新聞社
2002
』(Wikipedia



汀女
忌の俳句は、数えるほどしか見つから無い。
一句だけ紹介させていただいた。

亡き人を偲んで、身辺を整理整頓し、居住いを正して、お茶を一服。
なかなか、良い趣味だと思う。
「せめて」は謙譲だが、それが生きている。




2018-09-19 (Wed)

2018/09/19  日記  女郎花

2018/09/19  日記  女郎花

2018/09/19 (水) 旧暦: 8月10日 祝日・節気:  日出: 5時26分 日没: 17時43分 月出: 14時22分月没: ---- 月齢: 9.37 干支: 甲寅 六曜: 大安九星: 七赤金星 今日のあれこれ: 女郎花 「オミナエシ(女郎花)」 https://youtu.be/6TDPoO_d3l4 『オミナエシ(女郎花 Patrinia scabiosifolia...

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2018/09/19 () 旧暦: 810日 祝日・節気:  日出: 526分 日没: 1743分 月出: 1422分月没: ---- 月齢: 9.37 干支: 甲寅 六曜: 大安九星: 七赤金星


今日のあれこれ: 女郎花

「オミナエシ(女郎花)」


https://youtu.be/6TDPoO_d3l4



『オミナエシ(女郎花 Patrinia scabiosifolia)は、合弁花類オミナエシ科オミナエシ属の多年生植物。秋の七草の一つ。チメグサ、敗醤(はいしょう)ともいう。

特徴
沖縄をのぞく日本全土および中国から東シベリアにかけて分布している。

夏までは根出葉だけを伸ばし、その後花茎を立てる。葉はやや固くてしわがある。草の丈は60-100 cm程度で、8-10月に黄色い花を咲かせる[1]

日当たりの良い草地に生える。手入れの行き届いたため池の土手などは好適な生育地であったが、現在では放棄された場所が多く、そのために自生地は非常に減少している。日本では万葉の昔から愛好され、前栽、切花などに用いられてきた。漢方にも用いられる。
...
生薬
全草を乾燥させて煎じたもの(敗醤)には、解熱・解毒作用があるとされる。また、花のみを集めたものを黄屈花(おうくつか)という。これらは生薬として単味で利用されることが多く、あまり漢方薬(漢方方剤)としては使われない(漢方薬としてはヨク苡仁、附子と共に調合したヨク苡附子敗醤散が知られる)。

文化
文学

   
万葉集

       
秋の七草「萩の花尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴朝貌の花」山上憶良(万葉集・巻八 1538
       
「手に取れば袖さへにほふ女郎花この白露に散らまく惜しも」不詳(万葉集・巻十 2115

   
源氏物語では歌の言葉、前栽の花や襲色目の名として何箇所にも出てくる

       
「女郎花しほるゝ野辺をいづことて一夜ばかりの宿を借りけむ」(夕霧の巻)
       
「霧ふかきあしたの原のをみなへし心をよせて見る人ぞ見る」(総角の巻)

   
「ほど近き法の御山をたのみたる女郎花かと見ゆるなりけれ 晶子」(与謝野晶子の『源氏物語』訳「手習」より)

   
能の演目女郎花:読みは「おみなめし」。小野頼風とその妻の話。頼風に捨てられたと誤解した妻が放生川に飛び込んで自殺。妻を墓に埋めると、そこから一輪の女郎花が生える。頼風がその女郎花に近づくと、まるで頼風を拒絶するかのように女郎花が風で逃げ、頼風が離れるとまた元に戻った。それを見た頼風は死んだ妻が自分を拒絶しているのだと思い、妻と同じ川に飛び込んで自殺する。

その他
花言葉:約束を守る。

名前の由来:異説有り。へしは(圧し)であり美女を圧倒するという説がある。また女郎花を古くは「おみなめし」と読むことより、へしは飯であり花が粟粒に見えるのが女の飯であるという説もある。
』(Wikipedia




女郎花の俳句:


・見るに我も折れるばかりぞ女郎花 松尾芭蕉


・あきの別れ石ともならで女郎花 横井也有


・引袖は尾花にありて女郎花 横井也有



女郎花の句を読んでいて、教養の無さをまた感じた。
芭蕉の句は、そのままの理解で良いだろう。
女郎花の姿と自分の姿を通わせて詠んだもので、深い話は隠れてはいないだろう。

也有の句はよく解らない。
ネット上では、よく出てくる句なのだが、「あきの別れ石」とは何なのかわからない。
解説が書かれたサイトも見つからなかった、ただ紹介しているだけだ。

京都の小野頼風の昔語りにも「別れ石」は登場しないようだ。

江戸期の俳人たちは教養が溢れていた、今の知識人など遠く及ばないと思う。
古典や歴史や故事を踏まえた句など当たり前のことだ。
ご存知の方がおられたら、ご教示お願いしたい。

引袖の句もよくわからないが、一先ずこう考えることにした。
「引袖」は日本の妖怪の引袖小僧を下にしている。妖怪が袖を引く。
尾花は、幽霊の正体見たり枯れ尾花とよく言われるように。
夜、人里離れた道を一人歩いていると、風に揺れる薄でさえ幽霊に見えるのだ。

次に女郎花との関わりだが、「目引き袖引き」という言葉がある。
「声を出さずに、目で合図したり袖を引いたりして、相手に自分の意志を知らせるさま。」(デジタル大辞泉)だそうだ。

女郎は手練手管で袖も引く。
女郎花は、昼間の明るいところでは、なよなよと可憐で美しいが、夜になれば、正体が見えるのではないか、尾花のようにね。
女郎花さん。




2018-09-18 (Tue)

2018/09/18  日記  梨

2018/09/18  日記  梨

2018/09/18 (火) 旧暦:8月9日 祝日・節気:  日出:5時25分 日没:17時44分 月出:13時35分 月没:23時44分 月齢:8.37 干支: 癸丑 六曜: 仏滅 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 梨 (macaroni https://macaro-ni.jp/56232 より転載) 『梨:     梨子、長十郎、二十世紀、洋梨、有りの実、梨売、梨園 三秋 秋の代表的な果物の一つ。赤梨の...

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2018/09/18 () 旧暦:89日 祝日・節気:  日出:525分 日没:1744分 月出:1335分 月没:2344分 月齢:8.37 干支: 癸丑 六曜: 仏滅 九星: 八白土星


今日のあれこれ: 梨

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macaroni
https://macaro-ni.jp/56232

より転載)



『梨:     梨子、長十郎、二十世紀、洋梨、有りの実、梨売、梨園
三秋
秋の代表的な果物の一つ。赤梨の長十郎、青梨の二十世紀など品種も多い。水分に富み甘みが強く、食味がさっぱりとしている。』
(季語と歳時記)



梨の俳句:


・げに大き新高梨の豪勢な   大橋敦子


・噛み合はぬ孫との会話梨を剥く  菅野日出子


・今は亡き人と二人の梨をむく  藤岡紫水


・幸せな人と言はれて梨を剥く  齊藤哲子


・妻の手で剥かれし梨の透きにけり  福井久生



梨が店頭に数多く積まれている。
もう梨の盛りだ。
台風が毎日のようにやってきたが、ありがたい事に大きな被害は出なかったようだ。

梨の句を詠んでいると、他の果物とは違う梨の性格がわかる。
蜜柑は炬燵の上に山積みになっていても、食べるときは個人個人だ。
西瓜は丸ごと1個なら一家団欒で10人家族でも足りるだろう。

梨は、包丁で皮を剝かなければならない。
蜜柑のように、一人一個取り、それぞれが剥くのではない。
剥いてくれる人が居て、他の人は剝かれた梨を頂くのが一般的だ。

お母さんが剥いてくれた梨。
奥さんが剥いてくれた梨。
彼女が剥いてくれた梨。

人の為に梨を剥くのは面倒なことだが。
言葉は要らない。
ただ剥いて、“どうぞ”とか“はい”で良い。

亡くなってしまった人に備えるより、目の前にいる人に食べさせる方が幸せだ。

福井は、奥さんに剥いてもらった梨を勿論食べるのだが、先ずは、幸せ色に透き通った梨を見ている。

梨は剥いてあげるもの。
梨は剥いてもらうもの。
言葉は要らない。





2018-09-17 (Mon)

2018/09/17 村上鬼城 俳句集成 (その1)

2018/09/17 村上鬼城 俳句集成 (その1)

村上鬼城の俳句を集めてみた。 001  粟灯を消して夜を深うしぬ秋の声 002  苗代にひた~飲むや烏猫 003  寒紅を二つはきたる小皿かな 004  新らしき蒲団に聴くや春の雨 005  残雪やがうがうと吹く松の風 006  小さう咲いて勿忘草や妹が許 007  玉蟲や妹が箪笥の二重 008  さみしさに早飯食ふや秋の暮 009  せきれいのとまりて枯るゝ柳かな 010  はらはらと椎の雫や五月闇 011  せり上る一双の蝶や...

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村上鬼城の俳句を集めてみた。

001  粟灯を消して夜を深うしぬ秋の声
002  苗代にひた~飲むや烏猫
003  寒紅を二つはきたる小皿かな
004  新らしき蒲団に聴くや春の雨
005  残雪やがうがうと吹く松の風
006  小さう咲いて勿忘草や妹が許
007  玉蟲や妹が箪笥の二重
008  さみしさに早飯食ふや秋の暮
009  せきれいのとまりて枯るゝ柳かな
010  はらはらと椎の雫や五月闇
011  せり上る一双の蝶や橋の上
012  冬川を追ひあげて来ぬ家鴨飼
013  冴え返る川上に水なかりけり
014  鹿の子のふんぐり持ちて頼母しき
015  冷たさの蒲団に死にもせざりけり
016  雉子おりて長き尾を引く岩の上
017  十五夜の月浮いてゐる古江かな
018  冬の日や前に塞がる己が影
019  落葉して心元なき接木かな
020  稲雀ぐわらん~と銅鑼が鳴る
021  猫の子や親を距離て眠り居る
022  寺ともりて死ぬる人あり大三十日
023  小鳥この頃音もさせずに来て居りぬ
024  蘆の芽にかかりて消ゆる水泡かな
025  ほそぼそと起き上りけり蕎麦の花
026  雹晴れて豁然とある山河かな
027  走馬燈消えてしばらく廻りけり
028  秋声や石ころ二つよるところ
029  棺桶に合羽掛けたる吹雪かな
030  稲妻に水落しゐる男かな
031  立待月かはほり飛ばずなりにけり
032  種蒔や萬古ゆるがず榛名山
033  大雨に獅子を振りこむ祭かな
034  馬に乗つて河童遊ぶや夏の川
035  麦踏んですごすごと行く男かな
036  壷焼やふつふつと鳴る紅炉上
037  花散るや耳あつて馬のおとなしき
038  大寒や水あげて澄む茎の桶
039  山里や男も遊ぶ針供養
040  かりがねの帰りつくして闇夜かな
041  二三人くらがりに飲む新酒かな
042  蓮の葉の完きも枯れてしまひけり
043  雷や猫かへり来る草の宿
044  棺桶を雪におろせば雀飛ぶ
045  鮟鱇の愚にして咎はなかりけり
046  昼顔に猫捨てられて泣きにけり
047  菱の中に日向ありけり目高浮く
048  注連飾日蔭かづらを掛けそへたり
049  蟻出るやごうごうと鳴る穴の中
050  小春日や石を噛み居る赤蜻蛉
051  行春や親になりたる盲犬
052  小春日に七面鳥の闊歩かな
053  餅搗に祝儀とらする夜明けかな
054  松笠の真赤にもゆる囲炉裏かな
055  藁塚や四五疋虻の大唸り
056  世を恋うて人を恐るる余寒かな
057  君来ねば円座さみしくしまひけり
058  書初や老妻酒をあたゝめたり
059  凩や妙義が岳にうすづく日
060  後の月に明るうなりぬ八重むぐら
061  枸杞垣の赤き実に住む小家かな
062  土くれに逆毛吹かるる毛虫かな
063  柴漬や川上に水なかりけり
064  大皿に蟹のけむりぬ十三夜
065  弟子つれて初卯詣の大工かな
066  野遊やよそにも見ゆる頬冠
067  凩や手して塗りたる窓の泥
068  煤掃いて卑しからざる調度かな
069  糸瓜忌や俳諧帰するところあり
070  土用の日浅間ケ嶽に落ちこんだり
071  初凪や霜雫する板廂
072  草の戸の低き垣根やつげの花
073  麦蒔や西日に白き頬被り
074  船中の寝覚に聞くや秋の雷
075  煤掃や一帙見ゆる草の宿
076  鵜飼の火川底見えて淋しけれ
077  霜とけて初日にけむる葎かな
078  深う着て耳をいとしむ頭巾かな
079  若水のけむりて見ゆる静かな
080  牛蒡引くやほきりと折れて山にひゞく
081  浅間山夕焼ながら初嵐
082  生きかはり死にかはりして打つ田かな
083  山川の水裂けて飛ぶ野分かな
084  道のべによろめきて咲く野蒜かな
085  てふ~の相逢ひにけりよそ~し
086  どこからか日のさす閨や嫁が君
087  秋耕や四山雲なく大平ら
088  大いなる栗の木鉢や麦こがし
089  こと~と老の打出す薺かな
090  冬山や松風海へ吹落す
091  冬山の日当るところ人家かな
092  永き日や寝てばかりゐる盲犬
093  繭掻の茶話にまじりて目しひかな
094  秋晴や鳶のまひ出て海の上
095  海上の大夕焼や施餓鬼船
096  芦の芽や浪明りする船障子
097  砂川の蜷に静かな日ざしかな
098  縁側の日にゑひにけりお元日
099  春浅し壁にかけたる鍬二挺
100  初午や神主もする小百姓
101  蚊柱や吹きおろされてまたあがる
102  柴漬やをねをね晴れて山遠し
103  風垣やくぐりにさがるおもり石
104  草庵に二人法師やむかご飯
105  蟇のゐて蚊を吸寄する虚空かな
106  青葉して浅間ケ嶽のくもりかな
107  麦飯に痩せもせぬなり古男
108  小百姓のあはれ灯して厄日かな
109  元旦や赤城榛名の峰明り
110  月の出てあかるくなりぬ橇の道
111  しをらしや細茎赤きはうれん草
112  樫の実の落ちて馳け寄る鶏三羽
113  ほの青く風乾しぬ今年藁
114  大雷やそれきり見えず盲犬
115  大石や二つに割れて冬ざるる
116  蕪村忌やさみしう挿して正木の実
117  鍬始浅間ケ岳に雲かゝる
118  寒き夜や折れ曲りたる北斗里
119  水馬水に跳ねて水鉄の如し
120  杣の子の二つ持ちたる手毬かな
121  寝積や大風の鳴る枕上ミ
122  春の夜や灯を囲み居る盲者達
123  牡蛎舟のともりて満ちぬ淀の川
124  放生会べに紐かけて雀篭
125  雑煮箸水引かけてひとり~
126  蓮掘の美事な蓮をひき出しぬ
127  薬玉をうつぼ柱にかけにけり
128  網打のしぼりよせたる鱸かな
129  静かさに堪へで田螺の移りけり
130  雲雀落ちて天日もとの所にあり
131  祇園会や万燈たてて草の中
132  水底に蝌蚪の動乱して止まず
133  宝引やさらりと振つて振り落し
134  くら~と煮えかへりけり鰌汁
135  烏の子一羽になりて育ちけり
136  けふの月馬も夜道を好みけり
137  朝寒やからくれなゐの唐辛子
138  茅花さく岡にのぼれば風の吹く
139  菱の実と小海老と乾して海士が家
140  治聾酒の酔ふほどもなくさめにけり
141  ひた~とさゝ波よする*ひつじかな
142  納豆にあたたかき飯を運びけり
143  福寿草さいて筆硯多祥かな
144  稲雀降りんとするや大うねり
145  鬼灯の垣根くぐりて咲きにけり
146  夏草を這上りたる捨蚕かな
148  秋雨やよごれて歩く盲犬
149  傀儡師鬼も出さずに去ににけり
150  早乙女や泥手にはさむ額髪

2018-09-17 (Mon)

2018/09/17 村上鬼城 俳句集成 (その2)

2018/09/17 村上鬼城 俳句集成 (その2)

151  乾瓢や水引かけてお中元 152  闘鶏や花の下影こきところ 153  行秋や大きうなりて沙弥幾つ 154  高張をもみ消す霧や三の酉 155  虫干や白粉の花さきこぼれ 156  放生会水かきわけて亀かくる 157  ほの赤く掘起しけり薩摩芋 158  古庭を歩いて孕雀かな 159  折さしてかたき蕾や冬の梅 160  水草生ひぬ流れ去らしむること勿れ 161  芭蕉忌や弟子のはしなる二聾者 162  大蜘蛛の虚空を渡る木...

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151  乾瓢や水引かけてお中元
152  闘鶏や花の下影こきところ
153  行秋や大きうなりて沙弥幾つ
154  高張をもみ消す霧や三の酉
155  虫干や白粉の花さきこぼれ
156  放生会水かきわけて亀かくる
157  ほの赤く掘起しけり薩摩芋
158  古庭を歩いて孕雀かな
159  折さしてかたき蕾や冬の梅
160  水草生ひぬ流れ去らしむること勿れ
161  芭蕉忌や弟子のはしなる二聾者
162  大蜘蛛の虚空を渡る木の間かな
163  女房をたよりに老うや暮の秋
164  松かさのかさりと落ちぬ四十雀
165  麦秋や蛇と戦ふ寺の猫
166  大岩にはえて一本忍かな
167  己が影を慕うて這へる地虫かな
168  胡麻刈や青きもまじるひとからげ
169  軒下の日に咲きにけり寒葵
170  解けて浮く氷のかげや水の底
171  乾鮭をたたいてくわんと鳴らしけり
172  美しき蒲団かけたり置炬燵
173  石の上にほむらをさます井守かな
174  襟巻や猪首うづめて大和尚
175  かるの子のつぎつぎ残す木輪かな
176  焼跡やあかざの中の蔵住ひ
177  大南瓜これを敲いて遊ばんか
178  まひ~やかはたれどきの水明り
179  僧の子の僧を喜ぶ十夜かな
180  木菟のほうと追はれて逃げにけり
181  晴天にから~とひく鳴子かな
182  木の芽してあはれ此世にかへる木よ
183  妻に蹤き俄か詣てや札納め
184  畦塗をつゝきこはして飛ぶ烏
185  短夜や枕上ミなる小蝋燭
186  伊良湖岬見えてなつかし避暑の宿
187  胡麻刈や青きもまじるひとからげ
188  いささかの借もをかしや大三十日
189  吉日のつづいて嬉し初暦
190  まひまひや深く登みたる石二つ
191  長き夜の物書く音に更けにける
192  晝顔に猫捨てられて泣きにけり
193  若芦や夕汐満つる舟溜り
194  今朝秋や見入る鏡に親の顔
195  干鱈あぶりてほろほろと酒の酔にゐる
196  霍乱や一糸もつけず大男
197  魚市のとぼりて寒き海鼠かな
198  猫の来てかけあがりけり返り花
199  水落す春田一枚松の下
200  蓮の実や食ひちらかして盆の上
201  春の日や高くとまれる尾長鶏
202  送り火やいつかは死んで後絶えん
203  塗畦をつゝきこはして飛ぶ烏
204  草の戸にひとり男や花の春
205  大根引くや低くさがりて鳶の声
206  山町やしはがれ声の金魚売
207  八重桜地上に画く大伽藍
208  たら~と老のふり出す新茶かな
209  船住や年の名残の船掃除
210  維摩会にまゐりて俳諧尊者かな
211  大雪や納屋に寝に来る盲犬
212  おとなしくかざらせてゐる初荷馬
213  春寒やぶつかり歩行く盲犬
214  摂待や辞儀も申さずいたゞきぬ
215  苔咲くや親にわかれて二十年
216  秋天や高さ爭ふ峯二つ
217  街道や大樫垣の北おろし
218  春寒やぶつかり歩く盲犬
219  秋雨や鶏舎に押合ふ鶏百羽
220  川普請石を投げこむ焚火かな
221  蛤に雀の斑あり哀れかな
222  綿入や妬心もなくて妻哀れ
223  小さなる熊手にてかく松露かな
224  帯解や立ち居つさする母の顔
225  秋晴や竝べ替へたる屋根の石
226  冬霞ときどき煙る浅間山
227  残雪やごうごうと吹く松の風
228  糸瓜や俳諧帰するところあり
229  茄子汁の汁のうすさよ山の寺
230  草刈の薙ぎ倒しけり曼珠沙華
231  風年や笑み割れそむる鏡餅
232  小百姓の寺田の田螺突きにけり
233  三日月のうすき光や春の山
234  元旦やふどしたゝんで枕上ミ
235  水すまし水に跳て水鉄の如し
236  茗荷汁にうつりて淋し己が顔
237  ほつほつと蓮の実を噛む微酔かな
238  夏夕べ蝮を売つて通りけり
239  よく光る高嶺の星や寒の入り
240  お降や袴ぬぎたる静心
241  簗崩して浪たゞ白き月夜かな
242  若蘆や夕潮満つる舟溜り
243  少しばかり酒たしなむや菊膾
244  生涯のあはたゞしかりし湯婆かな
245  もちの花さくともなくてちりにけり
246  芋秋や馬車曳き出づる大百姓
247  麦刈や娘二人の女わざ
248  念力のゆるめば死ぬる大暑かな
249  牡丹根分けして淋しうなりし二本かな
250  冬の日のくわっと明るき一と間かな
251  露涼し形あるもの皆生ける
252  袴著や將種嬉しき廣額
253  柴漬や風波立ちて二つ見ゆ
254  白魚舟娼家の沖にかゝりけり
255  馬鹿貝の逃げも得せずに掘られけり
256  老いぼれて目も鼻もなし榾の主
257  老が身の着かへて白き浴衣かな
258  稲積むや痩馬あはれふんばりぬ
259  古鍬を研ぎすましたる飾かな
260  韮生えて枯木がもとの古畑
261  菌汁大きな菌浮きにけり
262  昼顔にレールを磨く男かな
263  葭切や糞船の犬吼立つる
264  積藁や戦ひ飽きし寒鴉
265  猫のゐてぺんぺん草も食みにけり
266  夕焼のはたと消えけり秋の川
267  山椒の摘みからされて咲きにけり
268  花ちるや耳ふつて馬のおとなしき
269  つめたさの蒲団に死にもせざりけり
270  茨の実を食うて遊ぶ子哀なり
271  五月雨や起きあがりたる根無草
272  春の雲一つになりて横長し
273  皀莢の落花してゐる静かな
274  年棚やみあかしあげて神いさむ
275  治聾酒や静に飲んでうまかつし
276  芭蕉林雨夜ながらの月明り
277  鹿の角何にかけてや落したる
278  嵐して起きも直らず胡麻の花
279  岩の上に咲いてこぼれぬ山帰来
280  茎石や泥にもならで泥まみれ
281  風除やくぐりにさがるおもり石
282  柚味噌して膳賑はしや草の宿
283  唖蝉をつつき落して雀飛ぶ
284  草枯れて石のてらつく夕日かな
285  蘆の芽や浪明りする船障子
286  相撲取のおとがひ長く老いにけり
287  大木の枯るゝに逢へり蔦蘿
288  あるだけの藁かゝへ出ぬ冬構
289  葛水の冷たう澄みてすゞろ淋し
290  もう~と霜夜に烟る煙出し
291  節分やちろ~燃ゆるのつぺ汁
292  七夕や暗がりで結ふたばね髪
293  大寺や霜除けしつる芭蕉林
294  箒木の門に遊ぶや童達
295  頬白やそら解けしたる桑の枝
296  初雪の見事に降れり万年青の実
297  三軒家生死もありて冬籠
298  くたくたと散ってしまひぬ薔薇の花
299  高浪をくゞりて秋の蝶黄なり
300  遠山の雪に遅麦まきにけり



2018-09-17 (Mon)

2018/09/17 村上鬼城 俳句集成 (その3)

2018/09/17 村上鬼城 俳句集成 (その3)

301   暖やときほごしたる芋俵 302   大根引馬おとなしく立眠り 303   ざぶざぶと索麺さます小桶かな 304   冬の田の秩父おろしに濁りけり 305   蓮剪つて畳の上に横倒し 306   煮凝やしかと見届く古俳諧 307   渋桶に月さしこんで澄みにけり 308   川底に蝌蚪の大国ありにけり 309   痩馬のあはれ灸や小六月 310   仙人掌の奇峰を愛す座右かな 311   蛇穴や西日さしこむ二三寸 312 ...

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301   暖やときほごしたる芋俵
302   大根引馬おとなしく立眠り
303   ざぶざぶと索麺さます小桶かな
304   冬の田の秩父おろしに濁りけり
305   蓮剪つて畳の上に横倒し
306   煮凝やしかと見届く古俳諧
307   渋桶に月さしこんで澄みにけり
308   川底に蝌蚪の大国ありにけり
309   痩馬のあはれ灸や小六月
310   仙人掌の奇峰を愛す座右かな
311   蛇穴や西日さしこむ二三寸
312   くらがりに灯を呼ぶ声や風邪籠り
313   浅漬や糠手にはさむ額髪
314   北窓を根深畠にふさぎけり
315   芭蕉忌やとはに淋しみ古俳諧
316   一汁の掟きびしや根深汁
317   愚にかへれと庵主の食ふや茗荷の子
318   黒猫の眼が畑にをる三日かな
319   霜除に菜の花黄なりお正月
320   砂原を蛇のすり行く秋日かな
321   牛飼のわらべがかざす紅葉かな
322   相撲取の金剛力や鏡割
323   秋の暮水のやうなる酒二合
324   闘鶏の眼つぶれて飼はれけり
325   せきれいの居るともなくて波白し
326   風切羽きられて育つ烏の子
327   数珠玉を植ゑて門前百姓かな
328   七草やもうもうけぶる馬の粥
329   沼涸れて狼渡る月夜かな
330   冬蝿をなぶりて飽ける小猫かな
331   山路行くや木苺取つて食ひながら
332   いつも人のうしろに居りて火鉢なし
333   書出しやこま~と書き並べたり
334   二つ三つあまりてすみぬ土用灸
335   夕焼や杉の梢の凌霄花
336   秋空や日落ちて高き山二つ
337   寒行の提灯ゆゝし誕生寺
338   古を好む男の蕎麦湯かな
339   冬蜂の死にどころなく歩きけり
340   仲秋や夕日の岡の鱗雲
341   沢瀉に野川しめきりて溢れけり
342   蝙蝠の飼はれてちちと鳴きにけり
343   暑き日や家根の草とる本願寺
344   白酒や玉の杯一つづつ
345   正月も襤褸市たちて二十日かな
346   暑き夜や百姓町の真くらがり
347   たまの緒の絶えし玉虫美しき
348   傘にいつか月夜や時鳥
349   雑煮食うてねむうなりけり勿体な
350   赤く塗つて馬車新らしき吹雪かな
351   水鳥に吼立つ舟の小犬かな 
352   年玉や水引かけて山の芋
353   榛名山大霞して真昼かな
354   初花の薄べにさして咲きにけり
355   白百合の花大きさや八重葎
356   門さして寺町さみし三ケ日
357   黐ちるや蟇こもりゐる垣の下
358   いさゝかの金欲しがりぬ年の暮
359   大空をあふちて桐の一葉かな
360   出水や牛引き出づる真暗闇
361   小百姓桑も摘まずに病みにけり
362   月さして秋蚕すみたる飼屋かな
363   落柿舎のひとむら芒枯れにけり
364   稲つむや痩馬あはれふんばりぬ
365   田草取蛇うちすゑて去ににけり
366   新茶して五箇国の王に居る身かな
367   赤城山に真向の門の枯木かな
368   花活に樒の花の淋しいぞ
369   神風のさやかにわたる飾かな
370   冬瓜のころげて荒るる畠かな
371   野を焼くやぽつん~と雨到る
372   鼠ゐて棗を落す月夜かな
373   月の出てあかるくなりぬ橇の道
374   浮草や蜘蛛渡りゐて水平
375   をう~と蜂と戦ふや小百姓
376   秋立つと出て見る門やうすら闇
377   妹が垣伏見の小菊根分けり
378   魂棚の見えて淋しき昼寝かな
379   御年始や鼻つき合うて老の友
380   麦飯に何も申さじ夏の月
381   綿摘みてあとは枯木や綿畠
382   水鳥の死や全身に水廻り
383   炎天や天火取りたる陰陽師
384   藪入にまじりて市を歩きけり
385   春雨や塩屋塩屋の煙出し
386   わら屋根やいちはつ咲いて橋の下
387   残菊の畑ほとりをあるきけり
388   うど咲いて例幣使街道の古家かな
389   親よりも白き羊や今朝の秋
390   うれしさや着たり脱いだり冬羽織
391   うとうとと生死の外や日向ぼこ
392   鷹のつらきびしく老いて哀れなり
393   むかごこぼれて鶏肥えぬ草の宿
394   痩馬のあはれ機嫌や秋高し
395   畦豆に鼬の遊ぶ夕べかな
396   山門の根深畑や初大師
397   稲光雲の中なる清水寺
398   今日の月馬も夜道を好みけり
399   土くれに二葉ながらの紅葉かな
400   柿むくやてらてらうつる榾明り
401   白雲のしづかに行きて恵方かな
402   風吹いてうちかたまりぬ蛙の子
403   水を出てほぐれそめたる巻葉かな
404   きび~と爪折り曲げて鷹の爪
405   禰宜達の足袋だぶだぶとはきにけり
406   夏近き近江の空や麻の雨
407   月さして一間の家でありにけり
408   初雀翅ひろげて降りにけり
409   長き夜や生死の間にうつら~
410   石蕗さくや猫の寐こける草の宿
411   衣更野人鏡を持てりけり
412   年守りて黙然とゐぬ榾盛ン

2018-09-17 (Mon)

2018/09/17  日記  鬼城忌

2018/09/17  日記  鬼城忌

2018/09/17 (月) 旧暦: 8月8日 祝日・節気: 敬老の日、上弦 日出: 5時24分 日没: 17時46分 月出: 12時44分 月没: 22時56分 月齢: 7.37 干支: 壬子 六曜: 先負 九星: 九紫火星 今日のあれこれ: 鬼城忌   (北京交通大学日本校友会 https://sxcn.exblog.jp/23695859/ より転載 ) 『村上 鬼城(むらかみ きじょう、1865年6月10日(慶応元...

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2018/09/17 () 旧暦: 88 祝日・節気: 敬老の日、上弦 日出: 524 日没: 1746 月出: 1244 月没: 2256 月齢: 7.37 干支: 壬子 六曜: 先負 九星: 九紫火星


今日のあれこれ: 鬼城忌


image
 
(北京交通大学日本校友会
https://sxcn.exblog.jp/23695859/

より転載




『村上 鬼城(むらかみ きじょう、1865610日(慶応元年517日) - 1938年(昭和13年)917日)は日本の俳人、司法代書人。本名は村上 荘太郎(むらかみ しょうたろう)。

略歴
鳥取藩士、小原平之進の長男として江戸小石川に生まれるが、8歳の時、群馬県高崎市に移り住み、11歳の時に母方の村上家の村上源兵衛の養子となり村上姓を名乗る。

明治17年(1884年)に東京へ行き、軍人を志したが耳疾のために断念し、明治法律学校(明治大学の前身)で法学を学びながら、司法代書人(司法書士の前身)となった。父の勤務先である高崎裁判所司法代書人となる。以後、鬼城は亡くなるまでの一生を高崎で過ごした。

その傍らで俳句を嗜み、広島市の大本営にいた正岡子規に教えを請い、また幾度となく『ホトトギス』に俳句の投書を行っていた。

子規の死後、彼は『ホトトギス』主宰である高浜虚子から句を見てもらうことになるが、高崎での俳句会で虚子の推輓を受ける。それが契機となって1913年(大正2年)から『ホトトギス』の同人活動を始め、1918年(大正7年)に自身の作品が入選。以後は司法代書人の傍ら、俳人、また撰者としても敏腕を振るうことになった。

8
人の娘と2人の息子を儲け子宝に恵まれたが、生活は絶えず困窮していたという。しかしながら人脈は深く、51歳の時に代書人を解雇された時には、虚子門下の弁護人を立てて復職を遂げている。

1938
年(昭和13年)、胃癌のため高崎市の自宅で死去。74歳没。戒名は青萍院常閑鬼城居士[1]。墓所は高崎の龍広寺。

作風
自らも不遇な環境に置かれていたため、困窮した生活や人生の諦念、弱者や病気への苦しみなど、独特の倫理観で憐れみ、哀しみを詠った句が多いのが特色である。また、本人も耳が不自由だったためか、身体障碍者に対する感情を詠ったものが多く(但し、今日では差別語として好ましくない表現を用いた句もあることを留意する必要がある)、阿波野青畝など影響を受けた俳人も多い。また、座右の銘が「心眼」ならぬ「心耳」であったことから、今日では「心耳の詠み人」と呼ばれる。

作品

   
冬蜂の死にどころなく歩きけり
   
闘鶏の眼つぶれて飼われけり
   
鷹のつらきびしく老いて哀れなり
   
生きかはり死にかはりして打つ田かな
   
ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな
   
蛤に雀の斑(ふ)あり哀れかな

など、動物や自然に対するを詠んだ歌が多い。』
Wikipedia



鬼城忌の俳句:



・鬼城の忌朝より雷の鳴りやまず 飛高隆夫




・鬼城忌の火種のごとき蜂を見し 宇佐美魚目




・ひとり寝る鬼城忌の灯を細めては 小林康治





村上鬼城は、昭和13年の今日亡くなっている。
大正から昭和初期に掛けて活躍した俳人なのだが、鬼城忌は句に詠まれている。

会ったことはない俳人でも其の句に、心が通うものがあれば、親しく忌日に想いを寄せるのだろう。

しかし、例句の鬼城忌の心模様はそれぞれだ。



2018-09-16 (Sun)

2018/09/16  日記  安室奈美恵の日

2018/09/16  日記  安室奈美恵の日

2018/09/16 (日) 旧暦:8月7日 祝日・節気:  日出:5時23分 日没:17時47分 月出:11時49分 月没:22時12分 月齢:6.37 干支: 辛亥 六曜: 友引 九星: 一白水星 今日のあれこれ: 安室奈美恵の日 『「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」-Tokyo Dome - The Last Performance (TV report)』 https://youtu.be/gg8egnB5B2w ...

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2018/09/16 () 旧暦:87日 祝日・節気:  日出:523分 日没:1747分 月出:1149分 月没:2212分 月齢:6.37 干支: 辛亥 六曜: 友引 九星: 一白水星


今日のあれこれ: 安室奈美恵の日


『「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~-Tokyo Dome - The Last Performance (TV report)


https://youtu.be/gg8egnB5B2w


今日は、安室奈美恵がステージ活動から引退する日。
昨日は沖縄の宜野湾コンベンションセンターで最後のライブ。
全国からアムラーが集結した。
中には、数日間の日々を手に入れるため仕事を退職して沖縄に来た女性もいた。
全国からチケットのくじに当たった人が展示等内の会場に、くじにハズレた人が1万人がセンターの外で会場から漏れ聞こえる音に耳を澄ました。

今日は、ライブはないが、宜野湾の浜辺では花火ショーが行われた。

名称:「We♥ NAMIE HANABI SHOW
日時:9月16日(日)午後7時半~午後8時半終了予定(雨天決行、荒天中止)
会場:沖縄県・宜野湾トロピカルビーチ特設会場

もう花火は終わり、花火の余韻と2日間続いた安室ロスの興奮が渦巻いている筈だ。

これ程最後まで、熱い気持ちでファンの目の前に立ち続けた歌手はいない。
沖縄がメジャーになった時代を創り出したヒロインだった。



「安室奈美恵 沖縄県 宜野湾市 ラスト 花火」



https://youtu.be/_d4D_0Po-wg






【データ

公式サイト
https://namieamuro.jp/





安室奈美恵
Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%AE%A4%E5%A5%88%E7%BE%8E%E6%81%B5




2018-09-15 (Sat)

2018/09/15  日記  放生会

2018/09/15  日記  放生会

2018/09/15 (土) 旧暦:8月6日 祝日・節気: 老人の日 日出:5時23分 日没:17時49分 月出:10時51分 月没:21時31分 月齢:5.37 干支: 庚戌 六曜: 先勝 九星: 二黒土星 今日のあれこれ: 放生会 『勅祭「石清水祭」放生会1 放魚』 https://youtu.be/-Fctv6sc2hM 『八幡放生会(やわたほうじょうえ/...

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2018/09/15 () 旧暦:86日 祝日・節気: 老人の日 日出:523分 日没:1749分 月出:1051分 月没:2131分 月齢:5.37 干支: 庚戌 六曜: 先勝 九星: 二黒土星


今日のあれこれ: 放生会


『勅祭「石清水祭」放生会1 放魚』


https://youtu.be/-Fctv6sc2hM






『八幡放生会(やわたほうじょうえ/やはたはうじやうゑ)
:八幡祭、男山祭、石清水八幡祭、放ち鳥、放ち亀、仲秋祭、南祭
仲秋
陰暦八月十五日八幡宮の例祭で、捕らえた魚や鳥を放ち、供養する行事のこと。京都の八幡市石清水八幡宮の放生会は仲秋祭、男
山祭、南祭とも呼ばれ、現在では、石清水祭とも呼ばれる。』
(季語と歳時記)



放生会の俳句:



・松高し月夜烏も放生会 加舎白雄



・放生会桶に小鮒の跳ねにけり 牛 山孝子



・逃がすべき鳩の眼つぶら放生会 田村和彦





石清水祭は、京都の石清水八幡宮の例祭で、昔は旧暦の815日に行われたが、明治17年(1884年)よりは新暦の915日に行われるようになった。
葵祭、春日祭と合わせ日本三大勅祭とされている。

放生会は京都の石清水八幡と福岡の筥崎宮(はこざきぐう)の放生会が盛大のようで、俳句も福岡のものと思われる句が見受けられる。
福岡も今年は今月12日から18日間で行われることになっており、開催時期は重なるので、どちらを詠んでも季語としては問題はない。

生き物を囚われの身から開放してあげるのは元々は仏教の行事であったのだが、日本では神仏習合思想で神社で行われるようになり、今では神社のほうが盛大だ。
言い方は俗になるが神社の方がお金儲けが上手で、お賽銭やおみくじ、札、お店の参加料など手広くお金が入る仕組みができている。

神社という存在は、色々と難しい問題がある。
問題があるから止めるという訳にはいかない存在だ。



【データ】

石清水祭
http://www.iwashimizu.or.jp/top.php





放生会
Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BE%E7%94%9F%E4%BC%9A






2018-09-14 (Fri)

2018/09/14  日記  蕎麦の花

2018/09/14  日記  蕎麦の花

2018/09/14 (金) 旧暦: 8月5日 祝日・節気:  日出: 5時22分 日没: 17時50分 月出: 9時50分 月没: 20時52分 月齢: 4.37 干支: 己酉 六曜: 赤口 九星: 三碧木星 今日のあれこれ: 蕎麦の花 「そばの花2018」 https://youtu.be/XjCz4w5Q-DU 『蕎麦の花 初秋               . 蕎麦は茎先に白または淡紅色の小花を総状...

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2018/09/14 () 旧暦: 85 祝日・節気:  日出: 522 日没: 1750 月出: 950 月没: 2052 月齢: 4.37 干支: 己酉 六曜: 赤口 九星: 三碧木星


今日のあれこれ: 蕎麦の花

「そばの花2018


https://youtu.be/XjCz4w5Q-DU



『蕎麦の花
初秋
              .
蕎麦は茎先に白または淡紅色の小花を総状に咲かせる。高所で栽培される蕎麦は品質もよく、高原一面、蕎麦の白い花でおおわれる風景もよく目にする。』
(季語と歳時記)



蕎麦の花の俳句:



・いかめしき門を這入れば蕎麦の花 夏目漱石



・蕎麦の花茜に暮るる磐梯山 岸間光女



・蕎麦の花丘つづきなる夕明り 中川宋淵



・あっけなく死ぬ年寄りに蕎麦の花 宇多喜代子



・姥捨てのどこか明るく蕎麦の花 八木三日女





今年は猛暑が続き、台風が毎日のようにやってきた。
蕎麦にとっては、辛い日々だったそうで、ニュースでやっていた。
例年、白い花が一面見渡す限り切り続く蕎麦畑も花はまばらにしか咲いていなかった。

動画の蕎麦の花は条件がまだ良かったのか、例年通りの蕎麦の花の白い光景が見られたようだ。

蕎麦の花は、小さい白い花が視野を埋め尽くして咲く。
威圧感のない純朴な花であるためか、その花々に取り囲まれると、心安らぐものがあるらしい。

心淋しい秋の夕暮の刻でさえ、蕎麦の花咲く野は、色艶やかに、明るくさせる力を持っている。

宇多の句も八木の句も同じことを詠んでいる。
死でさえ老いでさえ、蕎麦の園の中では、深刻なものではない、明るいものなのだと。


2018-09-13 (Thu)

2018/09/13  日記  白雄忌

2018/09/13  日記  白雄忌

2018/09/13 (木) 旧暦:8月4日 祝日・節気:  日出:5時21分 日没:17時51分 月出:8時48分 月没:20時16分 月齢:3.37 干支: 戊申 六曜: 大安 九星: 四緑木星 今日のあれこれ: 白雄忌 (加舎白雄顕彰保存会 http://www.ueda.ne.jp/~sirao/ より転載 ) 『白雄忌(しらおき、しらをき) 晩秋            . 江戸中期の俳人、加舎白...

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2018/09/13 () 旧暦:84日 祝日・節気:  日出:521分 日没:1751分 月出:848分 月没:2016分 月齢:3.37 干支: 戊申 六曜: 大安 九星: 四緑木星


今日のあれこれ: 白雄忌

clip_image001
(加舎白雄顕彰保存会
http://www.ueda.ne.jp/~sirao/

より転載




『白雄忌(しらおき、しらをき)
晩秋
           .
江戸中期の俳人、加舎白雄の忌日。陰暦九月十三日。信州上田藩士加舎吉享の二男として、江戸深川に生まれる。松露庵三世烏明、白井鳥酔に学び、蕉風復古説の影響を受けた。その後、江戸に春秋庵を開く。蕉風俳諧をわかりやすく説いた「俳諧寂栞」などの著書のほか「白雄句集」などがある。寛政三年(一七九一)五十四歳で没した。
』(季語と歳時記)



白雄忌の俳句:



・野の花を籠一杯に白雄の忌 林 園江



・白雄忌と夫の忌同じ九月来る 風間田鶴子



・白雄忌の茶壺の紐の濃むらさき 丸山千寿子



・白雄忌の終へて浅間の火に炊ぐ 塩沢淙々



・人恋し句碑建つ故郷白雄の忌 三輪浅芽



・戸を繰れば紅き木のみや白雄の忌市 原登



・上手下手とにかく集う白雄の忌 鈴木玲子





信州に生まれた俳人加舎白雄は、寛政3913日(17911010日)に江戸にて没した。

白雄忌は陰暦九月十三日なので、陽暦では今年は1021日になる。
どちらが良いのか、難しい問題だが、今年は陽暦913日とした。


忌日はあっても俳句ではあまり詠まれないことが多い。
縁もゆかりもなく、勿論あったこともない人の忌日を詠むのは難しいので、当然といえば当然なのだが、もっと詠んで供養してほしいとも思う。

加舎白雄の場合は、顕彰会が全国俳句大会を開いており、白雄忌の俳句も詠まれる環境がある。
例句として紹介した句は、選者が選んだ白雄忌の俳句だ。

こうした地味な取り組みが、昔の俳人を顕彰することになる。
良い取り組みだと思う。



【データ】

加舎白雄顕彰保存会
http://www.ueda.ne.jp/~sirao/




加舎白雄
Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%A0%E8%88%8E%E7%99%BD%E9%9B%84






2018-09-12 (Wed)

2018/09/12  日記  獨酒

2018/09/12  日記  獨酒

2018/09/12 (水) 旧暦:8月3日 祝日・節気: 水路記念日 日出:5時20分 日没:17時53分 月出:7時43分 月没:19時41分 月齢:2.37 干支: 丁未 六曜: 仏滅 九星: 五黄土星 今日のあれこれ: 獨酒(どぶろく・どびろく) 「【散策物語】 白川郷どぶろく祭2015 飯島八幡神社 ⑦ どぶろくの振舞い "Doburoku Festival 2015 Part 7 at Iijima Hachiman-Shrine"」 ...

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2018/09/12 () 旧暦:83日 祝日・節気: 水路記念日 日出:520分 日没:1753分 月出:743分 月没:1941分 月齢:2.37 干支: 丁未 六曜: 仏滅 九星: 五黄土星


今日のあれこれ: 獨酒(どぶろく・どびろく)


「【散策物語】 白川郷どぶろく祭2015 飯島八幡神社 ⑦ どぶろくの振舞い "Doburoku Festival 2015 Part 7 at Iijima Hachiman-Shrine"


https://youtu.be/gaNoy3gEiRw





『濁り酒: どぶろく、どびろく、だくしゅ、醪、諸味、諸醪、中汲
仲秋
もろみを漉していない白濁した酒。清酒よりも味が濃厚で野趣にあふれている。』
(季語と歳時記)




濁酒の俳句:



・どぶろくや白のまぶしき割烹着  春田淳子



・いささかの寄付にどぶろくなみなみと 春田淳子



・どびろくや歯のなき杣のよき笑顔 島谷征良



・意味の無い握手で別る濁酒  丸井巴水



・風の夜の濁酒ゆすらねばならぬ 池田澄子





獨酒(どぶろく・どびろく)は秋の季語。
瑞穂の国日本では古より、収穫された米を神に捧げるしゅうかんがあった。
その祭りに、どぶろくを作って供えることで、来期の豊穣を祈願する習わしであった。
どぶろくは秋の収穫に感謝する祭りに供されるものであった。

全国各地にどぶろくを振る舞う祭りはあるが、東海地方では白川郷が有名だ。

季語としての「どぶろく」は問題ないのだが、漢字表現では面倒なことがある。
季語と歳時記の表題も、「濁り酒」となっているが、現在の酒税法の用語では、「どぶろく」は醪を濾さないので清酒にはならない。濾してある「濁り酒」は清酒になる。
どぶろくには季節感があるが、濁り酒は通年飲まれており季節感はない。

生活空間では、区別する必要はないのだが、俳句の空間では「どぶろく」、「獨酒」、「濁り酒」をどう取り扱うのか、ルールがない。

丸井は、「獨酒」と表記し、「にごりざけ」と読ませる。
池田は、「獨酒」と表記して「どぶろく」と読ませている。

どうでも良いことなのだが、秋の夜長、「どぶろく」が気になった。





2018-09-11 (Tue)

2018/09/11  日記  だらだら祭

2018/09/11  日記  だらだら祭

2018/09/11 (火) 旧暦:8月2日 祝日・節気: 二百二十日 日出:5時20分 日没:17時54分 月出:6時37分 月没:19時05分 月齢:1.37 干支: 丙午 六曜: 先負 九星: 六白金星 今日のあれこれ: だらだら祭、生姜祭り、生姜市 (芝大門 更科布屋 おかめ 食べログ akirako9さんのページ https://tabelog.com/rvwr/000320020/rvwdtl/B111825788/ より転載) ...

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2018/09/11 () 旧暦:82日 祝日・節気: 二百二十日 日出:520分 日没:1754分 月出:637分 月没:1905分 月齢:1.37 干支: 丙午 六曜: 先負 九星: 六白金星


今日のあれこれ: だらだら祭、生姜祭り、生姜市

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(芝大門 更科布屋 おかめ
食べログ akirako9さんのページ
https://tabelog.com/rvwr/000320020/rvwdtl/B111825788/

より転載)



『【生姜市】
東京都港区、芝大神宮の祭礼にたつ、ショウガを売る市。911日から21日までにぎわう。目腐れ市。 [季] 秋。

(三省堂 大辞林)



生姜市の俳句:


・雨二日だらだらまつり濡らしけり 大野林火


・降り続くだらだら祭おかめ蕎麦 吉岡桂六



芝大神宮の例大祭は、生姜祭りともだらだら祭りとも言われる。
生姜祭りと言われるのは、江戸時代、芝周辺には生姜畑が広がり、例大祭には生姜の市がたったていたからだそうだ。

だらだら祭りの語源は、
『だらだら祭りという名前の由来は、諸説ありますが、
   
だらだらとお祭りが続いているから
   
だらだらと汗を流しながら行っているから
   
江戸の子どもたちが「だらだら祭り」というあだ名を付けた
といった理由から、その名が付いたと言われています。』
(日々の気になる豆知識メモ!
https://yuu-goannai.com/?p=908

から引用)


例大祭の頃は、秋雨前線が居座る時期だから、今年もそうだが雨が降り続くことが多い。

雨がだらだらと降り続くから、だらだら祭りと呼ぶようになったと解釈も可能だ。


今日は、気温が一気に下がった。
冷たい雨の降る祭りには、おかめ蕎麦がホッコリと温まる。





2018-09-10 (Mon)

2018/09/10 阿部みどり女 俳句集成 (その1)

2018/09/10 阿部みどり女 俳句集成 (その1)

句を生み出す瞬間、視野、言葉、こころ、今、過去など俳人の持つ資質と詩心が天賦のものであるとして、尚学ぶ事ができる俳人が阿部みどり女だ。ネット上のみどり女の句を集めてみた。番号は、特段の意味はない。001      秋曇や山路に深き轍あと002      昼の暗月下美人の花底に  003      初蝶の日照り日曇り落ちつかず  004  &...

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句を生み出す瞬間、視野、言葉、こころ、今、過去など
俳人の持つ資質と詩心が天賦のものであるとして、尚学ぶ事ができる俳人が阿部みどり女だ。

ネット上のみどり女の句を集めてみた。
番号は、特段の意味はない。


001      秋曇や山路に深き轍あと
002      昼の暗月下美人の花底に 
003      初蝶の日照り日曇り落ちつかず
 
004      紅梅や亡き娘の部屋の小窓より

005      一輪の百合挿し主婦の暑気あたり 
006      月下美人あしたに伏して命あり
 
007      少し歩いて車を拾ふ十三夜

008      短日の時計狂ひしまま動く 
009      鴬餅帰心うながす置時計

010      雪山の雲に入りてよりながし 
011      白日の曼珠沙華より夜を攫へ

012      鍬揃ふことなく夫婦暖かし
013      跣足にて婆が物売る仏生会
014      一人ゐて短日の音なかりけり 
015      膝にあるものことごとく暖かし
 
016      白芙蓉朝も夕も同じ空

017      曼珠沙華ここにと山の鴉鳴く 
018      物言はぬ濁りが易し胡瓜もみ

019      坐しをれば師走の心遠のきぬ 
020      大幹を花の暖簾が打ちたたき
 
021      よき衣の衿もと寒し松の内

022      灰に落ちし涙みられし泣初め
023      ゆで栗や小さな帯をして立居
024      日と海の懐ろに入り雁帰る
025      つばくらや茂吉が住みし蔵座敷
026      鶯の一度きりなる夢に入る 
027      九十をいつか越えたりいつか夏

028      たまたまの外出坐れば目借時
029      霧のぼる闇深々と今年竹 
030      松の花八十路の耳に潮しづか

031      太陽の匂ひこよなき二月かな
032      どんどの火衰へ瀬音の高まり来 
033      折雛の影鷹揚に曳きにけり
 
034      一便に鋏を入るる涼あらた
 
035      雛の日を仏と居りて足らひたる
 
036      昼寝覚山しつとりと近々と

037      稲妻や明日退院の部屋に満つ 
038      秋の蝶谷深ければ高う飛ぶ

039      人日のちらちら雪の影を地に
040      いのちより俳諧重し蝶を待つ
041      冬山のうしろに日輪まはりけり
042      さくらんぼ右往左往の虚子の句を
043      霧ふいて数の増えたる蛍かな
044      南縁に蝶の息づく松手入 
045      己が影起しゆくさま田を掻ける

046      やたら来る子に鞦韆をからげけり 
047      蘆の風に流るるさまやかいつむり

048      菖蒲湯にうめる水白く落ちにけり 
049      豆腐屋が一軒起きて水を打つ
 
050      白鳥の入江しづかに交るかな
 
051      仏生会金魚をつれて退院す
 
052      雑然と冬となりたる一間かな
 
053      耳も目もたしかに年の暮るるなり
 
054      眠き朝眠き香りのすひかづら
 
055      如月や訪はるるばかり病める日々
 
056      北風や肌青々と桐立てり

057      幾度も雪のかかりし菜を貰ふ 
058      凍豆腐故郷の山河まなうらに

059      梅林へ梅林へ私は裏山へ
060      広庭を雀自在に句の納め 
061      北上の空に必死の冬の蝶

062      幾度も春立つ暦見上げたる 
063      もぎたての葡萄のくもり掌に
 
064      野幌の原始林より秋来たり

065      春寒し鵜を荒海へ残し去る 
066      山路やうつぎの隙の海の紺

067      椎茸の山へ卯月の水を引く 
068      まんさくの淡き雪嶺にかざし見て

069      昼蛍黒くかたまり唯の虫 
070      玄関に風の訪れ寝正月
 
071      大いなる門の内より春の蝶
 
072      裏町はどかと暗しや霧こむる
 
073      目つむれば五体ゆるみぬ立冬後
 
074      きざはしと言へど四五段雪を掃く
 
075      日輪の福寿草の庭二歩三歩

076      苗床や風に解けたる頬かむり
077      松籟に揉まれまんさく咲きにけり 
078      注連はるや神も仏も一つ棚

079      水引草風ひやひやと藤に来る 
080      膝つけばしめり居る草土筆嫡む

081      一枚の落葉盃日をすくふ 
082      遥かなる杉の穂そよぐ更衣
 
083      抜衣紋して薄着なる初島田

084      文字を覆ふ秋曇の影淡きか
085      牧の山羊日傘の影を慕ひよる 
086      やどかりの又顔出して歩きけり

087      雪が来て畠ひろびろと休みけり 
088      中々に羽子板市を去にがたく

089      初鏡竹の戦ぎに身の緊り
090      春の雨誰からとなく目覚めけり 
091      降りる鳩に真似して一羽霞みけり
 
092      虚子百句遅日に偲びまゐらする(花祭りの日に虚子先生ご逝去
)
093      もの探す形虚空の秋蚕あり
 
094      霜やけの柔かき手にたよられし

095      大椎の中よりいでし梅雨の蝶
096      曼珠沙華二本づつ立ち雨の中 
097      梅雨の蝶草むらを出て大空へ

098      一枚の落葉の相(すがた)ありにけり 
099      あらあらと箒のあとや萩の門

100      たそがれの冷え樹に走る祭かな
101      磯の香の日傘のうちにこもりゐる 
102      湯あがりの極楽浄土虫浄土

103      紫陽花の夕の藍に羽織りけり
104      犬ふぐり大地は春を急ぐなり
105      九十の端(はした)を忘れ春を待つ 
106      日向ぼこ何やら心せかれゐる

107      鏡開く日の姿見に老いにけり
108      合歓の花実生の愛の濃かりけり 
109      夕日いま百株の菊に沈まんと
 
110      連翹の一枝走る松の中
 
111      大原の時雨るゝとあり初だより

112      雛まつりしづかなる日の海荒るる 
113      松虫や子等静まれば夜となる

114      端渓の硯の海に雷近し 
115      犬屹と遠ちの枯野の犬を見る
 
116      百年の柳伐られし響きあり
 
117      わが部屋に最も多く豆撒かれ
 
118      春の旅はげしき海に出会ひけり

119      雨音に馴れしこのごろ九月かな 
120      糸屑のひとすぢも塵日脚のぶ

121      寒雀ぱらぱら中にちがふ鳥
122      がまずみの実に太陽のひとつひとつ 
123      海原の初日いただく卒寿すぎ
 
124      松伐られゆく麓より威銃

125      流燈の揃ひ気魄の冷ゆるかな
126      だんだんに暮れゆく雛の目鼻かな
127      訪ふ人を頼みの日々や雪ごもり 
128      涼しさの一人が立つて歩きけり
 
129      雪嶺の目の高さなる小正月

130      誰か早父の墓前に盆の供華 
131      夏蝶の放ちしごとく高くとぶ

132      山も家も霧にひとしく濡れにけり 
133      人も樹も枯れ年の瀬となりにけり

134      雪の日のもの掴むとき黄なりけり 
135      砂浴びの穴日々深く夏雀
 
136      目を閉ぢて無念にあれば涼しかり
 
137      遅々と歩す雪解の道の我ありぬ(一月十一日長男逝く

138      目つむれば一人となりぬ梅日和
 
139      蘆原の日の中に降るあられかな

140      紅梅は紅梅として灯るころ 
141      立冬のあとの青空松葉降る

142      六軒の檀家持つ寺柿を干す
143      手庇の中の紅冬紅葉 
144      椎の実や落葉の上に落ちし音

145      泰山木乳張るごとくふくらめる 
146      青空に小鳥飛ばされ初嵐

147      鴨と家鴨争とけて春の川 
148      法師蝉初めて聞きて終りとす

149      絶対は死のほかはなし蝉陀仏 
150      一湾も君も眠れり寒茜
 
151      二つ三つ繭こぼれゐる庫裡涼し
 
152      風鐸が床に置かれて月の宿
 
153      喪の旅や早苗の青さ透ける水
 
154      枯芦に曇れば水の眠りけり
 
155      父の画に母の賛あり初雛

156      岩菲挿す濃霧の山の水を汲み 
157      ホトトギス草鴉も鳴かず雀も来ず

158      花冷えの畳を掃ける夕心 
159      枯萩の西日揺らして刈られけり

160      ただ一つ白きつゝじの返り花
161      七夕を押し返す風ありにけり 
162      山中湖より風生翁の声涼し(富安風生先生にお電話して

163      大空の一枚白く凍てにけり

164      青葡萄気温いよいよ昇るかな 
165      沼の水月を動かし雁渡る
 
166      寒林の松を数へて忘れたり
 
167      黄を尽したんぽぽ絮となりにけり

168      五指重く秋の月日を折りて見る 
169      日にかざす扇小さし舟遊

170      豚の子が育つ弥生の谷浅し
171      冬構父の代より来る庭師
172      枯れ花を捨てぬ土用太郎の夜 
173      デージーは星の雫に息づける

174      最も永き昭和のばらの咲きはじむ 
175      たたまれて日傘も草に憩ふかな
 
176      初蝶の流れ光陰流れけり
 
177      かつぎ持つ裏は淋しき熊手かな

178      橋の人に顔覗かれぬ汐干舟
179      しんしんと花日輪に焼かれけり
180      病院の味みなうすししもつけ草 
181      豆腐屋が寄附を集めに秋祭
 
182      ざらざらと櫛にありけり花ぼこり

183      冬枯の西日となりし己が影 
184      寄居虫の又顔出して歩きけり

185      雪柳人居るごとく揺れ合へり 
186      水つけて束ねし髪や夏の風邪
 
187      丈夫なる泣き声たてて初端午

188      移り住み都の雪を待ちゐたり
189      秋雲の地球の円に従へり 
190      児の尿に土に穴あく蝶々かな
 
191      藤色の揃ひ座布団雛の前

192      帚屋が枯木の墓地をぬけてゆく
193      短日の気息のままに暮しけり 
194      小波の小魚とも見えあたたかし
 
195      立春の日を一杯に老かなし
 
196      雪折れの秋田のさくら咲かせけり

197      凍蝶の全き翅をひらきもし 
198      リラの花朝も夕べの色に咲く

199      山の鳶ふたたび山へ粽解く 
200      琴を弾く春満月を二日すぎ
 


2018-09-10 (Mon)

2018/09/10 阿部みどり女 俳句集成 (その2)

2018/09/10 阿部みどり女 俳句集成 (その2)

201      鷺草の落せし羽を拾ひけり  202      鳶鴉左右に別れ冬の山 203      裏庭のさかきの花も卑しからず 204      蝉の声一度もきかぬ空(うつろ)なる 205      吹き晴るる雪山の威の自ら  206      岐阜提灯庭の萩より淡きかな 207   &nb...

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201     
鷺草の落せし羽を拾ひけり 
202      鳶鴉左右に別れ冬の山

203      裏庭のさかきの花も卑しからず
204      蝉の声一度もきかぬ空(うつろ)なる
205      吹き晴るる雪山の威の自ら 
206      岐阜提灯庭の萩より淡きかな

207      布袋草あますところの水に雨
208      俳諧の海に蜻蛉あそびけり 
209      枯蓮の紅らむ沼と見てはるか

210      蛇下りし草踏まれずにありにけり 
211      ひらひらと地に着くまでの竹落葉

212      玄関に風邪を置き去り風の神 
213      空つぽの胸をゆらして風のばら
 
214      桔梗の蕾をぽんと鳴らしけり

215      蕨狩して退屈な日を送る
216      囀りても囀りても憂し籠の鳥 
217      黄菖蒲に跼む一人や喪の明けず
 
218      馬に喰はれぬ芭蕉の木槿咲きにけり
 
219      桃食べて訃のこと再び口にせず

220      牡丹の風に乱るることもなし
221      初冬の大塵取に塵少し
222      空蝉に水のやうなる風が吹く 
223      群千鳥渚に下りてより見えず

224      野鼠の穴をお降り濡らすほど
225      土用芽やたしかに生きる樹を廻る
226      晝の暗月下美人の花底に
227      十五夜にこだましてゐる町の鍛冶 
228      啓蟄や幼児のごとく足ならし

229      雪空や檻の海鵜は遠く見る
230      雪嶺の青みかかりぬ柏餅 
231      冬満月柳をそれしところかな

232      水みればふしぶしにあり春の風邪 
233      籠り居の二月の風を高くきく

234      明らかに花粉とびつぐうらゝかや
235      訪へば聲なし金魚屋の遠くより
236      春蘭の幾株か減り雑木山 
237      雪の畑鶯色に暮れてゆく
 
238      冷麦や青木の窓を押し開く

239      誰か早ポムプ使ひし初明り
240      川上も川下もわかず暖かし 
241      遠雷の火柱穴を掘る男

242      賜はりし長命大事冬に入る 
243      道距て一本桜風強し
 
244      火鉢あつしギリシャ神話をきかさるる

245      金魚屋の夕急ぎて猿曳町
246      春水を押しくぼまして風が吹く 
247      馬追を歩ます机わが凡て
 
248      荒海と別に弥生の入江あり

249      冬の日に釦をかがる卒寿かな 
250      金柑の温まりゆくたなごころ  

251      裏庭の榊の花も卑しからず
252      海も山も弥生を待つてゐたりけり
253      山藤に着ききし虫を飼ひにけり 
254      まなうらは火の海となる日向ぼこ

255      借りてさす傘美しき新樹かな
256      声あげて父母を呼びたし秋の山 
257      うららかや空より青き流れあり

258      毛皮敷くはなれに阿武隈山脈を
259      つばめの子ひるがへること覚えけり
260      大樽に糸瓜つけあり水澄める
261      秋霖や除幕の前の父拝む(旭川・亡父の銅像除幕式
262      十薬の香の夕ぐれを跼みゐる

263      萩刈りてあるじがなせしごとくする 
264      桐の花降るにもあらぬ森を過ぐ
 
265      咲き満ちて濃淡のある櫻かな

266      吹かれゐる大いなる絮は藤袴 
267      風立てば水生き生きと菖蒲の芽
 
268      荒るる日の雪まじりなる干鰈
 
269      瀬戸の海もとよりしづか蝶わたる
 
270      初夢に大いなる毬を貰ひけり

271      春めくといふ言の葉をくりかへし 
272      植木屋の鎌とぐ長さ木下闇
 
273      虫の夜の雨の夜となる京泊り
 
274      舟窓に波のうねりと盆の月
 
275      幻のまぶたにかへる春の闇(二月十二日夫逝く

276      虫籠にあるごとき日々夏を病む
 
277      枝豆がしんから青い獺祭忌

278      犬ふぐり素直な心誰も持つ
279      初明り山河を前のわが庵 
280      忌白露の畠打ちて待つ 只野柯舟

281      わが松は縛地蔵に燃ゆる頃
282      法師蝉ヒマラヤ杉の暗さより 
283      三角の顔して蟷螂世に出でし
 
284      めまぐるしきこそ初蝶といふべきや

285      笹鳴や目を走らする梅檜 
286      食べ残す鳥の赤き実壺に挿す
 
287      太陽を厭ふが如し曼珠沙華
 
288      雛しまへばぽつぽつ雨や桜餅

289      寡婦となり菊の好日めぐり来ぬ(多美子へ
290      カナリヤにはこべが見えぬほどに暮れ
 
291      十六夜の手摺に旅のタオル掛け
 
292      髪こはして枕に沈む寝冷かな

293      長命の耳傾けぬ慈悲心鳥
294      鈴虫の屍にわが息のかかりけり 
295      郵便を待ちつつ秋の深くなる

296      見てをれば羽子板欲しき年ならねど 
297      紫苑ゆらす風青空になかりけり

298      姫女苑雪崩れて山の風青し(駒草)
299      立秋の白波に逢ひ松に逢ひ

300      夢のあと追うて晴なり爽やかに 
301      忙しさをたのしむ母や夏休み

302      工員のもの干すところ鳳仙花 
303      鬼灯や子の眼のがれし二た袋
 
304      矮鶏が鳴く春立つ山を前にして

305      陽炎の見えゐ齢に順じけり
306      東京の病院に一夜明易し 
307      流灯のまばらになりてより急ぐ

308      涙目のまくなぎ払ひても払ひても 
309      生くことも死もままならず卯月空
 
310      青空の白雲動き春の蟻
 
311      淋しさや筒よりぬけし萩にこそ
 
312      フリージアのあるかなきかの香に病みぬ

313      頬白の嘴より落ちし蝶の羽
314      五重の塔朱は朱からず冬日落つ 
315      病床の払はれ梅雨の新畳
 
316      顔知らぬ人々寄りぬ人麿忌

317      曽良の碑の雄島をあとに十三夜
318      子規遠く虚子また遠し天の川
319      あきらめの溜息もらし端居せる(一力五郎六月二十三日逝く
320      夜露の蓬搗いて八十八夜かな
 
321      暑気あたり大きな声のききとれず

322      つながれて犬秋曇の石に坐し
323      引抜けば土塊躍る野蒜かな 
324      蓮の葉を透す暑さのさめてゆく
 
325      昼を夜につぐ水音や秋となる
 
326      朝の蚊のまことしやかに大空へ
 
327      霜下りてカナリヤの菜のやはらかし

328      咲き満ちて天の簪百日紅
329      茶の花や裏より這入る九品仏
330      つぎつぎと張板かへす桃日和 
331      まどろめるわれを見守り福寿草

332      夏の月昇りきつたる青さかな
333      唐紅葉わが体温と同じうす
334      コート黒く足袋真白に春浅き 
335      山清水落葉の上を流れけり

336      著莪咲けば姉の忌日の来りけり 
337      はこべらは小鳥の餌に摘み残す
 
338      心眼にサフランの蕊あざやかに
 
339      うすものに透くものもなき袂かな

340      くらがりに白雲のこる網戸かな 
341      磐梯をしんそこ濡らし半夏生

342      みちのくの二月恐るる卒寿あと 
343      曼珠沙華曇ればくもる己れかな

344      桜餅葉ごと食うべぬ淡路女忌
345      水を汲む豊かな音に夏暁けぬ
346      地獄痣なく老いにけり四月馬鹿 
347      紅梅や晴曇交々暇な身に
 
348      鶯餅帰心うながす置時計

349      挽く人の冬木の幹にかくれけり
350      じゃがいもの花に朝の蚊沈みゆく
351      風少し出て春水に情けあり 
352      目を閉づる癖つく病後夏羽織
 
353      夢に見し人遂に来ず六月尽く

354      二階より庭が親しく萩枯るる 
355      芦原の日の中に降るあられかな
 
356      羅かけし屏風に透きて歌麿画
 
357      芽吹く庭胸に打たれし五寸釘(多美子の病名を癌と聞かされて

358      ほうたるに逢はずに山河のほのぼのと

359      松籟に単衣の衿をかき合はす
360      夕鵙に満潮となる舟に乗る 
361      胸うちを白く埋めて夕ざくら

362      鳥の影しばしば二日を籠りゐる 
363      空蝉の雨ため草にころげけり

364      牡鹿半島秋雲を着ていとかすか
365      春夜の子起しておけばいつまでも
366      涼風や如是我観の太文字 
367      釘文字の五月の日記書き終る
 
368      病気とも元気ともなく花曇
 
369      初日待つ霜の手摺に寄りかかり

370      肩かけをとりてニュースに立ちどまる
371      草を焼く籬の間に山河あり 
372      春愁や瀬戸の暁蜑もぐる
 
373      櫻餅葉ごと食うべぬ淡路女忌

374      寒禽は雪をついばみ子の忌日
375      わが聲も忘るるほどに冬籠
376      今のわがこころに似たり春嵐
377      雨ながら籬の菊の明るさに 
378      大空やさくらの梢に日が一つ

379      つくばひに蕗の薹のせ忘れけり 
380      うたはれし名妓老けたり二の替

381      柊の花にかぶせて茶巾干す 
382      暁けてゆく障子の白に秋来る

383      雨の日をくりかへす間に秋の暮
384      雪かむる樹々の丸みを愛しけり 
385      草庵ににはかの客や貝雛

386      節分の人影大きく夜の障子
387      朝よりは宵の香うすき花蜜柑
388      鴉にもかへる山あり暖かし 
389      梅雨の忌や空の白さと沙羅双樹

390      竹伐りし山をうしろに曳きゆけり
391      春雁の声につながる朝ごころ 
392      雪とんで元日の空海の色
 
393      茄子の花朝の心新しく

394      日輪とわれの間の春田かな 
395      芭蕉像に夜は襖を隔て臥す
 
396      子規居士と親しく呼びて葡萄食ぶ
 
397      秋の蝶山に私を置き去りぬ

398      鴉にも似たる孔雀の声うらら 
399      山澄みて神見そなはす広田かな
 
400      十六夜の曇りに力抜けにけり



2018-09-10 (Mon)

2018/09/10 阿部みどり女俳句集成 (その3)

2018/09/10 阿部みどり女俳句集成 (その3)

401      望月に九十の面テ晒しけり  402      金縷梅の折口白し墓地を行く  403      晩秋や一位三本父の墓  404      大屹と遠ちの枯野の大を見る 405      草に跼み四月八日の蟻を見る  406      秋曇のどこかまぶしく海の上407  &nbs...

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401     
望月に九十の面テ晒しけり 
402      金縷梅の折口白し墓地を行く
 
403      晩秋や一位三本父の墓
 
404      大屹と遠ちの枯野の大を見る

405      草に跼み四月八日の蟻を見る 
406      秋曇のどこかまぶしく海の上

407      静けさを越えて音あり昼寝覚め 
408      碑面に雨幾筋か暖かし
 
409      曇り日も蛍袋の白さあり
 
410      目の前の花より遠ちの松林
 
411      花の日輪松の高さに移りけり

412      朝よりも鳴かぬカナリヤ風邪ごもり
413      小春日や眼底までも光りけり
414      帯ちらと葉がくれに咲き夏料理
415      蕃山へ登る口あり冬の寺
416      雛しまふことおつくうに過しけり
417      秋霖の霊園松のほかは見ず 
418      光陰は竹の一節蝸牛

419      鈴虫や浄土に案内の鈴を振れ
420      白雲の春へ春へと動きけり 
421      市の音すれど静かや芝枯るる

422      雪嶺の悠久年のあらたまる 
423      春雪の庭に閉めたる障子かな
 
424      屋根屋去り梅雨晴の空残りけり
 
425      白足袋や帯の固さにこごみ穿く
 
426      とりまかれゐて美しき夜の火鉢
 
427      馬を見ることもなくなり白木槿

428      天平につながる雛に雪の翳
429      さつぱりと梅雨の厨の乾きをる 
430      命ありて佇む影を枯菊に
 
431      蜻蛉の影には翅の光なし
 
432      朝顔に雨戸すかして二度寝かや

433      小車を押され行く身に木の実降る
434      観音の影のさまなる貴船菊
435      暮がての光りに増えし水馬 
436      この道や右近ざくらにはじまりて
 
437      夏蝶や花魁草にばかり来る
 
438      曼珠沙華暗き太陽あるごとし

439      衣紋竹の喪服に今日の夜は来ぬ
440      菊の蜂部屋をめぐりて菊日和 
441      誰か早やポンプ使ひし初明り
 
442      鶯やうれしきときのなほかなし

443      雪が降る郵便見に出る私に 
444      郭公や古墳の空の勢見が森
 
445      戸一枚刈田に開けてかまど焚く
 
446      菊枯れて人の生涯見る如し

447      風のばらひとひら飛びて蝶となり 
448      掃苔やありし日のごとかしづける

449      胸すぐるとき双蝶の匂ひけり
450      末枯の景より旅のはじまりし
451      冬の蜂勢ひを玻璃にとりもどし
452      枯萩に盛りのことをひとはいふ
453      行燈に頬片かげり近松忌
454      安達太良に白雲生まれ袋掛 
455      榧の実の青さ掌に霧流れ来る

456      花茣蓙にわがぬくもりをうつしけり
457      秋風や凝りては動く午後の雲
458      大風に羽織かむりて田螺とる 
459      まなうらに桐の一葉のひびき落つ

460      咲き揃ひ金の盃石蕗の花 
461      君子蘭の鉢を抱へる力なし

462      虎落笛絨毯に曳く折鶴蘭 
463      朝顔の終のいろ張る忌 蓬田紀枝子

464      訪づれに心はづみぬ三味線草
465      打ちあけしあとの淋しさ水馬 
466      壜触るる音のして夜の夏座敷
 
467      餅花や静かなる夜を重ねつつ

468      すこやかな五体を没し芒折る 
469      菊の雨菊をうつしてたまるのみ
 
470      鈴虫のいつか遠のく眠りかな

471      枯蘆に曇れば水の眠りけり
472      水揚げし大白牡丹の忌日かな(父の忌日
473      福豆のはねかへりたる宵の幹
 
474      空蝉のいづれも力抜かずゐる

475      鉱山の五月のさくら小さく咲く
476      すこやかに故郷の楡の枯れにけり 
477      海つばめ日の出に肺を清めたり
 
478      帯締めて貰ひしかたさ女正月
 
479      小波の如くに雁の遠くなる

480      長命は退屈臘梅に目を向けて 
481      いつしかに野の花の香の暖かし

482      大玻璃戸立てゝ枯蓮へだゝりぬ
483      初蝶の黒くなるまでのぼりけり
484      馬陵城趾雷後日照のお繰り出し
485      一句得るまでは動かじ石蕗の花 
486      クローバーにしづしづ癒えて老いてゆく
 
487      リラに鼻つけて踝をかへしけり

488      蘭蝶を弾かせて年を忘れけり 
489      野の遅日声を揃へて杭を打つ

490      秘めごとのなき歳となり星祭る
491      三本の杉芯として霞みけり 
492      朗々と山に生れて昼の虫

493      朱鳥の死まこと雛の日もまこと 
494      山の気や秋蚕もわれも健康に
 
495      病室のとなり余寒の旅鞄(上京多美子見舞ひて

496      こころの師いつも左右に梅椿(四月八日虚子・恒友両師の忌
)
497      しんじつに即く俳諧や蝉涼し
 
498      枝を伐る夏至の日深く響きたり

499      月下美人力かぎりに更けにけり 
500      箱蒔の菠薐草やかな女の忌

501      四五本の山蕗折りて指汚す 
502      握手してこぶしに秋の涙かな
 
503      木蓮に僅のところ引き返す
 
504      榧の実を山蟻とぶやうにして越え
 
505      一塊の金魚の散りし霜日和
 
506      日が射して蜂を待つかの石蕗の花

507      雁の濡るる声音や日記閉づ 
508      風落ちしとき松籟す浜豌豆

509      戦ひの世に飾らるる雛かな
510      我庭に春七種の一つ欠く
511      初鶏にこたふる鶏も遠からぬ 
512      山も海も今はらちなし土用病む
 
513      かたつむり葵の濡れしところ食む
 
514      郭公や栗駒雪をしるしおく
 
515      命より俳諧重し蝶を待つ

516      朱唇ややあけてやさしき雛かな
517      キヤンプ王の如き心に坐りゐる 
518      その後の一句もなくて梅白し
 
519      裏庭の廃材紫苑は高く枯れ
 
520      人佇ちてはたと枯菊暗くなる
 
521      枯菊に帚塵取休みをり
 
522      太陽の真下に澄めり凧

523      おくれ雛まぶたに重き恙かな 
524      青桐に寝不足よりの立ちぐらみ
 
525      お愛想の遣羽子遂に面白し

526      人乗れば緑蔭の馬尾を振り出づ
527      病床に余花の曇りの空ばかり 
528      幾棹も山にこだまし雁渡る

529      石蕗の黄に心せかるる何やかや 
530      羅かけし屏風に透きて歌麿畫

531      菠薐草の花咲き涙いつ乾く 
532      寒雷をひとつころがし海暁くる

533      櫛つけて清水にさつと薄油
534      夕刻はきのふと同じ蝉を待つ 
535      秋の蝶海に落ちしを目のあたり
 
536      新しき句帖は虫の一句より
 
537      餅撒いてより雀来ず春霞
 
538      凡て忘却春暁の火事目のあたり

539      わが影が消えてあたりの枯芒
540      重陽の夕焼けに逢ふ幾たりか 
541      熱とれし眼に餅花の華やげり
 
542      ばら愛すごとわが生涯愛すかな

543      短日をほどよく動き日記書く 
544      秋風や石積んだ馬の動かざる
 
545      わが声も忘るるほどに冬籠
 
546      風吹いて牡丹の影の消ゆるなり
 
547      空蝉にひとしき人生吹けばとぶ

548      何待つといふことなしに虫をきく 
549      初凪や潮引き砂のつぶやける

550      吉か凶か夕べ綿虫群がれる
551      臘梅と幾度も答へ淋しき日 
552      梅雨の日に片目を閉ぢて担送車
 
553      寒灯一人となりてさとき耳
 
554      一人居て一人の昼餉独活香る
 
555      放ちやる蟹大海は尋常に

556      晩涼の竹藪深く時計鳴る 
557      紅梅の小窓にたてば見ゆるといふ
 
558      げんげ田の鋤かるる匂ひ遠くまで

559      この空につづくみちのく卯月晴 
560      更けゆく夜煖炉の奥に海鳴りす

561      とむらひのすぎたるあとに水を打つ 
562      月か雪か知らずとつとつ更けにけり
 
563      ゝゝと芽を出す畑賢治の忌

564      馬と神のみ白萩の原にあり
565      綿虫や夕べのごとき昼の空
566      鳶稀に鳩は常なり秋深む 
567      二三日病めば即ち暑気あたり
 
568      裏がへる絵馬一つあり東風の宮
 
569      秋の日や姉妹異なる髪の影

570      戸締りをして冬眠の金魚見る 
571      初蝶の一瞬にして黄なりけり
 
572      人眠る頃も一気の冬芽かな
 
573      葉柳に舟おさへ乗る女達

574      涼しさや山は沈黙海多弁 
575      衣たたむ袂の中の東風の砂
 
576      冬菊や時計の針の午後急ぐ

577      髪切虫ぎぎぎとこたふ闇に捨つ
578      降りながら退りゆく雪弥生かな
579      寒菊にいぢけて居ればきりもなし
580      岩つつじ打ち折るひびき掌にありぬ 
581      くちなしに飛ぶ白蝶の白からず
 
582      わか胸をあたたかにして枯るる園

583      ふるさとを恋ふこともなく障子貼る
584      幌の中に見る小鏡や初芝居 
585      或時は雀躍として蝉の空

586      菜の花や岩を曲れば怒濤見ゆ 
587      みちのくは生涯の地なり渡り鳥

588      雑用の中に梅酒を作りけり




2018-09-10 (Mon)

2018/09/10  日記  みどり女忌

2018/09/10  日記  みどり女忌

2018/09/10 (月) 旧暦:8月1日 祝日・節気: 八朔、下水道の日、朔 日出:5時19分 日没:17時56分 月出:5時28分 月没:18時29分 月齢:0.37 干支: 乙巳 六曜: 友引 九星: 七赤金星 今日のあれこれ: みどり女忌 (太白区まちづくり推進協議会 http://www.taihakumachikyo.org/taihk/taihk0205/index.html より転載 ) 『みどり女忌 ...

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2018/09/10 () 旧暦:81日 祝日・節気: 八朔、下水道の日、朔 日出:519分 日没:1756分 月出:528分 月没:1829分 月齢:0.37 干支: 乙巳 六曜: 友引 九星: 七赤金星


今日のあれこれ: みどり女忌

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(太白区まちづくり推進協議会
http://www.taihakumachikyo.org/taihk/taihk0205/index.html

より転載



『みどり女忌
仲秋
           .
俳人、阿部みどり女の忌日。九月十日。札幌に生まれる。高浜虚子に師事し、女流俳句の創世期を担った一人である。
昭和七年(一九三二)、東京で「駒草」を創刊主宰。昭和五十三年(一九七八)蛇笏賞を受賞した。おおらかで、豊かな句風である。昭和五十五年(一九八〇)九十三歳で没した。』
(季語と歳時記)



みどり女忌の俳句:



・みどり女忌青葉城趾に萩盛り 細川英子



今日は、910日。
俳人阿部みどり女の命日、みどり女忌である。

阿部みどり女は、1886年(明治19年)札幌に生まれ、病気療養を機に俳句を始め、高浜虚子に師事した女流俳人の草分け。
1930年代から東京で活躍、戦後は仙台に移り住み、敗戦後古混乱期から、仙台において俳誌「駒草」を復刊し、みちのくの俳句界で活躍し貢献し続けた。


派手、はったりの無い俳句はもっと愛されて良い俳人だと思う。
みどり女忌の俳句も、ネット上には多くは見られない。
「駒草」の縁のある人達が、「みどり女忌」の俳句を数多く読み、みどり女を顕彰することが、供養になると思う。



【データ】

阿部みどり女 Wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E9%83%A8%E3%81%BF%E3%81%A9%E3%82%8A%E5%A5%B3





阿部みどり女(あべ みどりじょ)

https://kotobank.jp/word/%E9%98%BF%E9%83%A8%E3%81%BF%E3%81%A9%E3%82%8A%E5%A5%B3-1050651





阿部みどり女の俳句
http://www5c.biglobe.ne.jp/~n32e131/haiku/midorijo01.html





阿部みどり女 略歴

http://www.taihakumachikyo.org/taihk/taihk0205/index.html






2018-09-09 (Sun)

2018/09/09  日記  重陽

2018/09/09  日記  重陽

2018/09/09 (日) 旧暦:7月30日 祝日・節気: 重陽 日出:5時18分 日没:17時57分 月出:4時18分 月没:17時50分 月齢:28.71 干支: 甲辰 六曜: 赤口 九星: 八白土星 今日のあれこれ: 重陽 (『二の坂茶屋』は羽黒山への参道を歩き、油こぼしと呼ばれる急な「二の坂」を登りきった処にある。 休暇村羽黒 https://www.qkamura.or.jp/haguro/sightseeing/detail.asp?dId=2 ...

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2018/09/09 () 旧暦:730日 祝日・節気: 重陽 日出:518分 日没:1757分 月出:418分 月没:1750分 月齢:28.71 干支: 甲辰 六曜: 赤口 九星: 八白土星


今日のあれこれ: 重陽

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(『二の坂茶屋』は羽黒山への参道を歩き、油こぼしと呼ばれる急な「二の坂」を登りきった処にある。
休暇村羽黒
https://www.qkamura.or.jp/haguro/sightseeing/detail.asp?dId=2
より転載)

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(やまがたへの旅
http://yamagatakanko.com/spotdetail/?data_id=9203
より転載




『重陽(ちょうよう、ちようやう) 晩秋
子季語: 重九、重陽の宴、菊の節句、九日の節句、菊の日、今日の菊、三九日、刈上の節供
関連季語: 温め酒、高きに登る、菊の着綿、茱萸の袋 、茱萸の酒、菊酒、九日小袖
解説: 旧暦の九月九日の節句。菊の節句ともいう。長寿を願って、菊の酒を飲み、高きに登るなどのならわしがある。
来歴 : 『山の井』(正保5年、1648年)に所出。
文学での言及:            長月の九日ごとに摘む菊の花もかひなく老いにけるかな 凡河内躬恒『拾遺集』
実証的見解: 古来、中国では奇数を陽数として好み、その最大の数「九」が重なる九月九日を、陽の重なる日、重陽とした。この日は、高いところにのぼり、長寿を願って菊の酒を飲んだ。これを「登高」という。また、茱萸の実を入れた袋を身につければ、茱萸の香気によって邪気がはらわれ、長寿をたまわるとも信じられていた。日本においては、宮中で観菊の宴がもよおされ、群臣は菊の酒を賜った。また、菊に一晩綿をかぶせ、その夜露と香りをつけたもので身を拭う、菊の着綿という風習もあった。この日に酒を温めて飲む「温め酒」の風習は無病息災を願ったものである。』
(季語と歳時記)



重陽の俳句:



・重陽の羽黒の山の力餅  北崎展江



・重陽の水を発ちたる鷺の白  浜口高子



・重陽の洞の神様酒二本  西山美枝子



・重陽のせせらぎの音笙のおと  山本無蓋



・重陽の掌にあたたかき卵かな  栗栖恵通子




重陽は本来旧暦の九月九日なので新暦の今日とは季節感が異なる。
夏が長く、秋らしくならない日が続いている。この雨は秋雨前線の雨というが、蒸し暑い南の風が吹いている。
今年は特に季節感の違いが大きい。


今年の旧暦の九月九日は、1017日になる。
まだ1ヶ月以上先になる、旧暦の重陽なら菊の花咲く宴も開催できるだろう。

新暦の重陽はそれなりに行い。
菊などの季節感のあるものは、10月に旧暦で行うことにしよう。