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  • 2017年10月 の記事一覧

2017年10月31日(火) 記事No.741

2017/10/31 (火) 旧暦:912日 祝日・節気: ハロウィン 日出 :601分 日没:1647分 月出:1437分 月没:118分 月齢:11.32 干支: 辛卯 六曜: 友引 九星: 六白金星

今日のあれこれ: ハロウィーン

「渋谷ハロウィーン 今夜から厳戒態勢 道路封鎖も(17/10/27)

https://youtu.be/LbFB7tSrG8c



『ハロウィン、あるいはハロウィーン(英: Halloween またはHallowe'en[ 1][2])とは、毎年1031日に行われる、古代ケルト人が起源と考えられている祭のこと。もともとは秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す宗教的な意味合いのある行事であったが、現代では特にアメリカ合衆国で民間行事として定着し、祝祭本来の宗教的な意味合いはほとんどなくなっている。カボチャの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン」を作って飾ったり、子どもたちが魔女やお化けに仮装して近くの家々を訪れてお菓子をもらったりする風習などがある[1]

キリスト教の祭ではない[ 3][ 4][ 5]。ハロウィンに対してはキリスト教からは容認から批判まで様々な見解がある(後述)。
...
仮装
アメリカ合衆国などのハロウィンでは、仮装することが流行している[要出典]

ハロウィンで仮装されるものには、アメリカでは基本的には「恐ろしい」と思われているものが選ばれる傾向があり、たとえば幽霊・魔女・コウモリ・悪魔・黒猫・ゴブリン・バンシー・ゾンビなどの民間で伝承されるものや、吸血鬼や狼男・フランケンシュタインのような欧米の怪談や恐怖小説に登場する怪物が含まれる。

20
世紀後半のアメリカでは、お姫様・海賊などといった人物、しかもあまりリアルな姫や海賊ではなく、ディズニー的でアメリカ流にアレンジしてステレオタイプ化されキャラクター化された登場人物や、スパイダーマンやバットマンなど漫画・映画のキャラクターの仮装も行われるようになった。

その他、看護師・メイド・ヒッピー・フラッパーなどに仮装したり、異性装をする例もあり、見る人にあまりに不快感を与えないような仮装であれば構わないと考えられている。

「トリック・オア・トリート」をする子供たちを迎える側の大人も仮装して出迎えることがあり、大人同士で仮装パーティを催すということも行われるようになった[要出典]

1992
1017日にはアメリカ合衆国ルイジアナ州で、ハロウィンの仮装をし他人宅を訪れた16歳の日本人留学生が、射殺される事件が発生した。
...
』(Wikipedia



ハロウィーンの俳句:



・ハロウィンのかぼちやが笑ふウィンドウ 吉原文音





今日1031日はハロウィーン。

仮装して街中で集まり盛り上がるイベントとしては、ウィークエンドなので、この意味では月末近くのウイークエンドになる。

今年は、台風が2個もやってきて、29日日曜日は雨で渋谷は例年のように盛り上がることはできなかったのだろう。
動画によれば、27日も雨に邪魔されている。

本番の今日は、平日だが、幼稚園やダンススタジオでは仮装して楽しむイベントが開催されているはずだ。

夜になれば、平日でも渋谷は盛り上がるかもしれない。
週末お天気に邪魔された分、投資した仮装の衣装代が無駄にならないようにするために。

宗教とは無縁の楽しむだけのイベントだが、楽しいことは許される。
宗教に名を借りた戦争や争いごとならそのような宗教は要らない。






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2017年10月30日(月) 記事No.742

2017/10/30 (月) 旧暦:911日 祝日・節気:  日出 :600分 日没:1648分 月出:1401分 月没:019分 月齢:10.32 干支: 庚寅 六曜: 先勝 九星: 七赤金星

今日のあれこれ: 冬隣

clip_image001
(八重山どうでしょうHow do you like Yaeyama?
http://yaeyamabreeze.ti-da.net/e2854409.html
より転載




『冬隣: 冬隣る、冬を隣る、冬近し、冬を待つ
晩秋
立冬を目前にして、冬がすぐそこまで来ていることを表す。四季それぞれに、「隣」の一字をつけて季題とした。「冬隣」は寒く厳しい季節に向って心構える感じがある。』
(季語と歳時記)



冬隣の俳句:



・蓼科は被く雲かも冬隣 石田波郷



・藁焼いて伊吹けぶらす冬隣 榎本好宏



・くつつき合ふ柴又団子冬隣 福嶋延子





台風22号が足早に過ぎ去ると、大陸の高気圧からの北風がやってきた。
昨日も雨がよく降った。兎に角雨、雨、雨の10月だった。

久しぶりに、太陽が出て嬉しいのだが、台風一過の秋晴れではない。
風に乗って雲がやって来て、風を吹き付ける。

天気予報は木枯らし一番が吹くかもしれないと言っていたが、頷ける風の様だ。

蓼科の山も息吹も今日は北風が吹き荒れているだろう。

柴又団子といえば寅さんを想い起す。
柴又には気兼ねなく言い合いができる家族がいる。
帰れば口ではともかく迎えてくれる。

柴又では団子も家族もくっついている。
冬が近い日、温かいお茶とくっついた柴又団子を目の前に、
ゆっくり流れる時に身を任せるのも良いだろう。





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2017年10月29日(日) 記事No.743

2017/10/29 (日) 旧暦:910日 祝日・節気:  日出 :559分 日没:1649分 月出:1324分 月没:#NAME? 月齢:9.32 干支: 己丑 六曜: 赤口 九星: 八白土星

今日のあれこれ: 若冲忌

Ito Jakuchu 伊藤若冲」

https://youtu.be/lVH8hYJ0yMQ



『若冲忌
2010/03/25
晩秋

陰暦九月十日、伊藤若冲の忌日。京都の青物問屋若狭屋仲兵衛四 代目。画は狩野派を学び、元、明の画、光林風の着色を取り入れ 緻密で精描真にいる独自の世界をつくりあげた。「群鶏図」は有 名。晩年は仏門に帰依し静かな生涯を終えた。寛政十二年没。』
(季語と歳時記)




若冲忌の俳句:



・鶏鳴の火を吐くごとし若冲忌 石井祥子





寛政12910日、伊藤若冲は84歳でこの世を去った。
陰暦910日は、若冲の命日である。

季語としての若冲忌は、成熟していなくて、あまり例句は見つからない。
同時代人の与謝蕪村と比べ、日本では忘れられていた期間が長かったので、季語として未熟なのも無理はない。

裕福な商家の跡取りに生まれながら、禅に関心を持ったり、生涯絵を描くことを続け、妻帯することもなかった若冲。
商家の主として生業に時間と精力を使われる中、絵を書き続けた若冲は尋常の人ではない。

人が作品を作るのだが、一方、作品が人を語るのも事実だ。
若冲の絵を見る時、見る人は圧倒される。
これを描いた人の眼、集中力が尋常ではないこと語る絵の力に圧倒される。

若冲の絵は、若冲を語っている。

clip_image002
(京都伏見 黄檗宗百丈山石峰寺-五百羅漢)

晩年を過ごした石峰寺に残る五百羅漢の石像は、若冲が下絵を書き、彫られたものだそうだ。

Wiki
の記事によれば、『「若冲」の号は、禅の師であった相国寺の禅僧・大典顕常あるいは月海元照(売茶翁)[5]から与えられたと推定される居士号[6]であり、『老子』45章の「大盈若沖(冲は沖の俗字)」[7]から採られた。意味は「大いに充実しているものは、空っぽのようにみえる」』だそうだ。

生涯、妻帯することもなく過ごした若冲の心境は、僧籍の人と同じ位に在ったのだろう。



【データ】

伊藤若冲
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8A%E8%97%A4%E8%8B%A5%E5%86%B2




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2017年10月28日(土) 記事No.744


22
日村田がエンダムにTKO勝ちしてチャンピオンになった試合。
村田の課題として感じたことに対するひとつの回答であるようなスタイルを持った若手が登場した。

そのスタイルは、古くはカシュアス・クレイ(モハメッド・アリ)、少し前ではナシーム・ハメッドに繋がっている。
蝶のように舞い蜂のように刺す、変幻自在に動き相手のパンチを避け、打たれずに打つスタイルだ。

Josh Kelly
は、英国生まれの23歳のウエルター級の選手。
リオ五輪でウエルター級に出場、金メダルを取ったカザフスタン選手に負けた後、プロに転向、今のところ443KOの戦績だ。


どんなスタイルなのか、Kellyのプロモーションビデオの様な動画があるので見てみよう。 


「Josh Kelly / PBK - The Future of Boxing (Highlights)」

https://youtu.be/s1p5N7LaRrk


 



Pretty Boy”と呼ばれるKellyは、甘いマスクでイケメンなので、プロで実績を残せば、スターになれる要素を持っている。
1
年前のインタビュー動画がある。

The Boxer Profile | Josh Kelly

https://youtu.be/VOLC9IR0BDo



今月21日に行われた最新の試合を見てみよう。
Josh Kelly vs Jose Luis Zuniga 21/10/2017

https://youtu.be/mzhvSKe3O4k


ブロックもできるが、手を下げてノーガードで、相手のパンチを避ける。
機先を制して、相手より先に打つ。飛び込んでパンチを当てる眼とスピードがある。
Kelly
のスタイルが明確な試合になっている。


Kelly
のスタイルの祖先とも言えるアリとハメッドの試合を見てみよう。

「まさに蝶のように舞う!レジェンド、モハメドアリの華麗なディフェンス特集 ボクシング」

https://youtu.be/H9ENfY2DgQw



「天才ボクサー:ナジーム・ハメド」

https://youtu.be/pSptn8TVQlU


アリとハメッドのスタイルを見ると、Kellyは二人の系譜の中にあることが解る。


村田のスタイルは、正面から近づいて相手の攻撃はブロックしてパンチを打つスタイルで正攻法だ。
もし村田がKellyと戦ったらどうなるだろう。

・村田はパンチを当てられるだろうか
Kellyが機先を制しパンチを当て逃げるのではないか

スタイルは個性に拠るもので過去を背負っている。
今日から別の性格になれないように、スタイルも自由自在に変えられるものではない。

だが、要素を取り込むことはできるし、相手のスタイルを研究することはボクシングの幅を広げることになる。

・相手に打たせてから打つのではなく、機先を制すことは重要だ
・ブロックするのではなく避けることもダメージを受けない方法だ。

Kelly
はまだ若い、今後勝ち続けることができれば、いい男だし数年のうちにスターになるだろう。

村田とKelly3年後がどうなっているか興味深い。





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2017年10月28日(土) 記事No.745

2017/10/28 (土) 旧暦:99日 祝日・節気: 旧重陽、上弦 日出 :558分 日没:1650分 月出:1245分 月没:2322分 月齢:8.32 干支: 戊子 六曜: 大安 九星: 九紫火星

今日のあれこれ: 秋収め

clip_image001
(百田朗 パソコンサポートとお百姓・スキー 3nd
http://pcspwmmo.naganoblog.jp/e2090155.html
より転載)



『秋収め: 秋揚げ、秋じまい、土洗ひ、蓆たたき、田仕舞、秋忘
晩秋
その秋の収穫がすべて終了したということ。田植から収穫まで、作業に携わった人々が寄り合いお祝いをする。餅を搗く場合も
ある。呼び名も方法も地域によって違うが、いずれにしても春からの長い農作業のねぎらいと、感謝の意味が込められている。』
(季語と歳時記)



秋収めの俳句:



・秋収め雨となりたる奥州路 菖蒲あや



・わら燃す烟り村焼く秋収め  久津見風牛



・鍬の柄を替へたる父の秋収  柳堀喜久江





季節外れの台風が2個もやってきて、雨が続いている。
夏から秋へ順を追ってなだらかに変わって来なかったので、今年は秋の印象がない。

台風22号はまだこれからだが、これが去ると気温は急に下る予報だ。
もう秋は終わりで、冬になってしまうのかもしれない。

「秋収め」は農作業を背景にした季語。
春から夏、夏から秋、季節は移り、作物は収穫の季節を迎える。
稔の秋が無事終わることへの感謝の気持ちを内包している。

農耕民族の日本人にとって、季節の移り変わりは最大の関心事。
正確な季節感が農作業には不可欠だから、季節への感覚が鋭くなる。
その長い歴史が、日本の文化にも季節感を持ち込んでいる。

秋が収まれば、冬がやってくる。
その前に銀杏の黄葉や紅葉の紅葉は、いつもの年のように順を追って見せて欲しい。




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2017年10月27日(金) 記事No.746


千代尼忌に因んで、千代尼の句を集めてみた。

「朝顔に釣瓶とられてもらひ水」は、教科書に掲載されているので、千代尼の句は誰もが読んでいる。

優しい言葉で、日常を詠んで鮮やかに世界を美しい目で見ている千代尼の句。

江戸中期の人だが、千代尼の句は古さを感じさせない。
易しい言葉で、身近なものを詠んで、読む人の心を拓いてくれる力を持っている。

「こぼれては常の水なり紅の露」
は動きがあり、その場にいる気持ちになることができる。

美しい紅の花に乗った露。
それを見ていると、露はこぼれて流れてしまった。
露は色を持たず無色透明。
紅色の美しい露の束の間の命を目の前に見せてくれる。

千代女の句は、良寛の詩や歌や句と同じ。
読む人の心を、穏やかにホッコリさせてくれる。

以下に句を載せるが、数字は単なる番号で特別の意味はない。


1         
福藁や塵さへけさは美しき
2         
うきぐさや蝶の力の押へても
3         
似た事の三ツ四ツはなし小六月
4         
朝顔や星のわかれをあちら向
5         
賤の女のわざにも似たる蚊遣りかな
6         
秋立つやきのふの昔し有のまゝ
7         
青あをと見えて底ある清水かな
8         
夕暮を余所に預けて紅葉かな
9         
初時雨風もぬれずに通りけり
10       
萍の身はまだおもしかきつばた
11       
蘭の香に遊ぶ日はなし菊の花
12       
戸の開てあれど留守なり桃の花
13       
木陰から出て日の暮るる紅葉かな
14       
影は瀧空は花なり糸桜
15       
蕣の花や木陰のおそろしき
16       
このうへは白きものとてしぐれけり
17       
花に呼吸の通ひあるかや梅鉢草
18       
なごりなごり散るまでは見ず梅の花
19       
道くさも藪のうちなり若菜摘
20       
約束を何々持つや種ふくベ
21       
若水や流るゝうちに去年今年
22       
あしあとは男なりけり初桜
23       
つめたさは目の外(そと)にありけさの雪
24       
竹も起きて音吹きかはす初日かな
25       
しなはねばならぬ浮世や竹の雪
26       
水仙の香やこぼれても雪の上
27       
夕顔の身は持ちにくしあきの風
28       
雪の夜やひとり釣瓶の落つる音
29       
こぼれては常の水なり紅の露
30       
水仙の香も押し合ふや年の市
31       
はつ雪やほむる詞もきのふけふ
32       
茶の花や此の夕暮を咲きのばし
33       
有る手からこぼれ初てや梅の花
34       
明ぼのも暮の姿やかへりばな
35       
すぎしさや手は届かねど松の声
36       
手の力そゆる根はなし蕪引
37       
柳から残らず動く氷かな
38       
吹き別れ吹き別れても千鳥かな
39       
ふか入りのした日の脚や山桜
40       
来て見れば森には森のあつさかな
41       
万両は兎の眼もち赤きかな
42       
朧夜や見届けたもの梅ばかり
43       
枯野行人や小さう見ゆるまで
44       
ひとつ家も摘み出す雪の若菜かな
45       
けふ来ずば人のあとにか初桜
46       
渋かろか知らねど柿の初ちぎり
47       
あさの間は空にしられぬ暑さかな
48       
犬吼て家に人なし蔦紅葉
49       
しののめやとめし蛍を置き忘れ
50       
川音の町へ出づるや後の月
51       
涼風の這入りて見えぬ紅畑
52       
十六夜や囁く人のうしろより
53       
柳にも雫みじかしはつしぐれ
54       
朝顔に釣瓶とられてもらひ水
55       
どち見むと花に狂ふやよしの山
56       
桔梗の花咲時ぽんと言ひそうな
57       
淋しさは間人にこそかんこどり
58       
鶯やよし野の沙汰に気もつかず
59       
その中に唯の雲あり初時雨
60       
ともかくも風にまかせてかれ尾花
61       
けふばかり男をつかふ田植かな
62       
夕顔も音るやくそくぞほしまつり
63       
縫物に針のこぼるる鶉かな
64       
明月や雲間につもる水の音
65       
蝶~の身の上しらぬ花野哉
66       
としの尾や柳に青う結び行く年の暮
67       
鳴く雲雀呼び戻したるかはづかな
68       
水音に濡れては帰る夕すずみ
69       
どう見ても春散る種や草のはな
70       
かけたらぬ女心や土用干
71       
夕ぐれを引きあつめてぞしかのこゑ
72       
あさがほや草臥(くたびれ)直る夜は持ず
73       
川ばかり闇は流れて蛍かな
74       
唯置て枕の塵や時鳥
75       
隣り隣りわからぬものは落葉かな落葉
76       
こがらしやすぐに落ち付く
77       
木からもののこぼるる音や秋の風
78       
唯かへる心で出たにはつざくら
79       
鶯はともあれここの初音かな
80       
取りつきて消ゆる雲あり雲の峰
81       
はつかりや通り過して声ばかり
82       
せみの音やからはその根に有ながら
83       
流れ合うてひとつぬるみや淵も瀬も
84       
とぼし灯の用意や雛の台所
85       
つくづくしここらに寺の跡もあり
86       
はつ雪や降おそろしう水の上
87       
ものの葉のまだものめかぬ余寒かな
88       
それほどにかはかぬ道やもものはな
89       
分け入れば水音ばかり春の草
90       
鑓もちや雛のかほも恋しらず
91       
としのうちの春やたしかに水の音
92       
朧夜やうたはぬ歌に行き過し
93       
涼風の植所なき住ゐかな涼風
94       
落葉まで風の物とや持歩行
95       
はつゆきは松の雫に残りけり
96       
はつ雁や山へ配れば野に足らず
97       
(つく)ばふて雲を伺がふ蛙かな
98       
秋の野や花となる草ならぬ艸
99       
だまされて来て誠なり初ざくら
100     
三日月にひしひしと物の静まりぬ



(5)俳句 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 | 

2017年10月27日(金) 記事No.747



101     
明月や白きにも似ず水の音
102     
月も見て我はこの世をかしく哉
103     
あいさつはうちとの風でしまひけり涼風
104     
葉桜や知らぬむかしのものに成
105     
戻りては灯で見る庵のぼたんかな
106     
あさがほや誠は花の人ぎらひ
107     
ながれてはまた根にかへる柳かな
108     
はつあきやまだ顕はれぬ庭の色
109     
風さけて入り日涼しき菖蒲の日
110     
涼しさや梢々の吹あまり
111     
涼しさや恥かしいほど行き戻り
112     
風ごとに葉を咲き出すや今年竹
113     
里の子の肌まだ白しももの花
114     
朝の間のあづかりものや夏の露
115     
涼しさや氷室の雫々より
116     
卯の花は日をもちながら曇りけり
117     
葉も塵もひとつ台(うてな)や雪の花
118     
たち尽すものはかかしぞ后月
119     
萍を岸に繋ぐや蜘の糸
120     
ひめ百合や姿見をする子供から
121     
涼しさやあるほど出して鷺の首
122     
はつ雁や見捨てた花を草の時
123     
のちの月始めてせばきいろりかな
124     
囀りを世にや譲りて松の琴
125     
落鮎や日に日に水のおそろしき
126     
綿ぬきや蝶はもとより軽々(かろがろ)
127     
たんぽぽや折々さます蝶の夢
128     
木々の闇植ても置かず杜字
129     
鶯や梅にも問はずよそ歩行(ありき)
130     
涼風や押され合たる草と草

131     
灌仏や蔦の若葉もあゆみそめ
132     
夕立や卒爾(そつじ)な雲の一とをり夕立
133     
けふばかり背高からばや煤払
134     
しら菊や日に咲ふとはおもわれず
135     
とりあへず塵に敷きけり今朝の雪
136     
涼しさやことに八十年(やそぢ)の松の声
137     
これこそと何も見初めず今朝の秋
138     
目にむすぶ谷間々々の清水かな
139     
唯もどる道ながながし時鳥時鳥
140     
流れ合ふてひとつぬるみや淵も瀬も
141     
あさがほや鳴くとこ替ゆるきりぎりす
142     
そつと来る物に気づくや竹の雪
143     
鶯の声もさかるや藤の花
144     
夕顔や女子の肌の見ゆる時
145     
とり残す梨のやもめや後の月
146     
てふてふは寝てもすますに雲雀かな
147     
萍やとりおとしたる咲所
148     
しら菊や寒いといふもいへる比
149     
はつ雪は朝寝に雫見せにけり
150     
はつゆきや落葉拾へば穴が明く
151     
木のもとは翌の事なりはつ霞
152     
つれよりも跡へ跡へと田植かな
153     
そのわかれ浮草の花けしの花
154     
はつゆきや子供の持ちて歩行ほど
155     
こぼれてば風拾ひ行く鵆かな
156     
綿脱やまだ朝々にうそもあり
157     
しかられた畑も踏みよし後の月
158     
百とせのその日も鴫のゆふべ有る
159     
晩鐘(いりあひ)に雫もちらぬ若葉かな
160     
おぼろ夜や松の子どもに行きあたり
161     
道くさの草にはおもし大根かな
162     
風よりも雫のものぞ軒あやめ
163     
売られても秋をわすれぬ鶉かな
164     
風毎に葉を吹出すやこども竹
165     
波のうへに秋の咲なり千種貝
166     
田植唄あしたも有るに道すがら
167     
白菊や紅さいた手のおそろしき
168     
名月やはづかしの森いかばかり
169     
朝々の露にもはげず菊の花
170     
冬枯やひとり牡丹のあたたまり
171     
名月や雪踏み分けて石の音
172     
桃咲くやよし野のこころ捨ててから
173     
おもたさの目にあつまるや更衣
174     
梅が香や風のあいあい木にもどり
175     
百とせにもう一眠り柳かな
176     
蝶折々扇いで出たる霞かな
177     
沢にあるうちは名だたぬ菖蒲かな
178     
名月の舟やあそこもここもよし
179     
短夜のつのる花かや紅ばたけ
180     
蝶々のつまだてて居るしほ干かな
181     
日の脚に追はるる雲やはつしぐれ
182     
転びても笑ふてばかりひひなかな
183     
梅ちるやまつのゆふ辺も秋の声梅散る
184     
百生(ももなり)や蔓(つる)一すじの心より
185     
淡ゆきや幾筋きえてもとの道
186     
夢ながら蝶も手折や花戻り
187     
富士の笑ひ日に日に高し桃の花
188     
藤の花ながうて連(つれ)におくれけり
189     
払ふ事松もかなはず朧月
190     
冬瓜の枕さだむるかかしかな
191     
梅咲くや何が降ても春ははる
192     
年のうちの春やしらずに行くもあり
193     
梅が香や尋ぬるほどの枝にさへ
194     
朝がほや起したものは花も見ず
195     
朝の間はかたづいて居る残暑かな残暑
196     
姫ゆりやあかるい事をあちら向き
197     
名月や行きても行きても余所の空
198     
明けぼのも暮の姿やかへりばな
199     
名月やよし野の葉にも咲きあまり
200     
冬からの皺をぬがばや更衣
201     
名月や手届きならば何とせむ
202     
池の雪鴨やあそべと明けて有り
203     
着よごしたなりに春とやとしの内
204     
待つ暮も曙もなき紙衣かな
205     
梅が香や何所へ吹かるる雪女
206     
名月や唐崎の雨明けてから
207     
晩鐘に幾つか沈む尾花かな
208     
明けぼののさくらに成りて朝日かな
209     
日和々々道は薄の雫まで
210     
名月や眼に置きながら遠歩行(ありき)
211     
臓八や流るる水も物いはず

212     
名月やあかるいものに行きあたり
213     
草むらの留守に風置く雲雀かな
214     
きのふけふあしたは只のしぐれかな
215     
川音の昼はもどりて花野かな
216     
蝶々の夫婦寝あまるぼたんかな
217     
払はぬはおのが羽とや雪の鷺
218     
地に遊ぶ鳥は鳥なり初がすみ
219     
きぬぎぬのあちらにはなしほととぎす
220     
道々に残した声や蜀魂
221     
鳥は音に跡先さそふ霞かな霞
222     
名月やそのうらも見る丸硯
223     
地にとどく願ひはやすし藤の花
224     
梅の花咲日は木々に雫あり
225     
日の脚の道付きかへる茂りかな
226     
二むかしつもる目はなし松の華松の花
227     
晩鐘に散り残りたる暑さかな
228     
髪を結ふ手の隙明きて炬燵かな
229     
明てから蔦となりけり石燈篭
230     
分け入れば風さへきえて諌鼓鳥
231     
田はもとの地に落ち付くや初時雨
232     
桃の色目におさまりて富士見かな
233     
蝶々の身の上しらぬ花野かな花野
234     
白い手の鳥追もあり若菜畑
235     
末の世に流れてぬるみ増さりけり
236     
朝顔は蜘のいとにも咲にけり
237     
梅の月浪の間に間に二見かな
238     
明ぬれどいよいよ白し初桜
239     
道もその道に叶ふてもの涼し
240     
虫の音や野におさまりて庭の内
241     
けふに成て草臥(くたびれ)おかし菊作り
242     
道くさに蝶も寝させぬ花見かな
243     
朝起もひとつに年はくれにけり年の暮
244     
蝶々や何を夢見て羽づかひ
245     
文月や空にまたる上ひかりあり文月
246     
梅が香や朝々氷る花の陰
247     
名月や留主の人にも丸ながら
248     
晩鐘の耳失ふやけふの月
249     
文月の返しに落る一葉かな
250     
早乙女やわかな摘たる連(つれ)も有り





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2017年10月27日(金) 記事No.748



251     
万歳やもどりは老のはづかしく
252     
鶴ひとつ何のこころや梅の花
253     
聞く人の目の色狂ふ鶉かな
254     
短冊は風をあつかふさくらかな
255     
晩鐘(いりあひ)を空におさゆるさくらかな
256     
鶴のあそび雲井にかなふ初日かな
257     
唐崎の昼は涼しき雫かな
258     
梅咲や水さへ水にならぬ折
259     
脱ぎ捨ての山につもるや更衣
260     
草の戸や手によごれたる花も咲く
261     
虫の音に心も置かず降る夜かな
262     
鳥影も葉に見て淋し冬の月
263     
おもひ出した様な春なりとしのうち
264     
二日三日身の添ひかぬる袷かな
265     
梅が香や谷へむかいに行戻り
266     
福わらや御所の裾にも袂にも
267     
昼の夢ひとりたのしむ柳かな
268     
風の手にけふまで入りぬわかなかな
269     
道くさも手のうつくしき清水かな
270     
蝶々やをなごの道の跡や先
271     
冬の梅咲やむかしのあたたまり
272     
道くさも数のうちなり若菜
273     
かささぎや別れの橋は懸けねども
274     
朝がほや星のわかれをあちら向
275     
梅が香につれ立つ日さへまだ寒し
276     
朝がほや裾は日もまつ草の花
277     
潜るとて剃りはせねども山桜
278     
けふばかり見てすむものを菊の花
279     
桃咲や幾度馬に行きあたり
280     
名月や何所までのばす富士の裾
281     
短夜のうらみもどすや五月雨
282     
鉢たたき夜毎に竹を起しける鉢叩
283     
日はながし卯月の空もきのふけふ
284     
風の日は余所の仕事を鳴子かな
285     
釣竿の糸吹そめて柳まで
286     
浮草に我は根の付く涼みかな
287     
きぬぎぬは月にもありて明けをしみ
288     
釣竿の糸にさはるや夏の月
289     
梅が香や戸の開く音はおぼえねど
290     
かざらぬは初音も来よし庭の竹
291     
あさがほはその日に逢ふて仕舞ひけり
292     
蝶々や裾から戻る位(くらい)
293     
独り聞く我にはほしき鹿の声
294     
朝の日の裾にとどかぬ寒さかな
295     
万歳の口や真砂は尽きるとも
296     
脱捨ての笠着て啼くやきりぎりす
297     
おもひ切てこちら向く時ほととぎす
298     
名月や人に押合ふ鳥の影
299     
梅が香や鳥は寝させてよもすがら
300     
男さへきかれぬものをほととぎす
301     
地も雲に染まらぬはなきすみれかな
302     
朝がほや夏の夜ならば夢の内
303     
かたびらの襟にはくさし荻の音
304     
きじ啼くや土いろいろの草となる
305     
名月や鳥も寝ぐらの戸をささず
306     
きく畑や花の行方は雲井まで
307     
名月や闇を尋ぬる鳥もあり
308     
竹の子やその日のうちに一人立
309     
梅が香やことに月夜の面白し
310     
千秋を咲きむすびてや草の庵
311     
言ひさして見直す人や朧月
312     
降りさしてまた幾所(いくとこ)か初しぐれ
313     
青柳は何所に植ても静なり
314     
舟からはちかしとむかふ月見かな
315     
うち外を鳥の仕事や神の花
316     
松風を植えて聞きたしくもの嶺
317     
若くさや駒の寝起もうつくしき
318     
手の跡を雪のうけとる若菜かな
319     
手あぐれば結びめのなき清水かな
320     
若竹の風は日に日にかわりけり
321     
七くさや翌からは目の地につかず
322     
七種のひびきからある水の音
323     
寝た草の馴染はづかし帰り花
324     
七くさや我は背戸にてよみ尽し
325     
初空や袋も山の笑ひより
326     
秋たつやはじめて葛のあちら向
327     
初雁やならべて聞くはおしい事
328     
降らいでもぬるる名のあるあやめかな
329     
初雪や水へも分けず橋の上
330     
仕事なら暮るるおしまじ若なつみ
331     
色に出て竹も狂ふや蔦紅葉蔦
332     
春の夜の夢見て咲や帰花
333     
人音を鶴もしたふて若菜かな
334     
初雪や鴉の色の狂ふほど
335     
手のちからそゆる根はなしかぶら引
336     
若水や藻に咲く花もこの雫
337     
秋たつやきのふのむかし有の儘
338     
春めかぬ詞づかひやとしの内
339     
見送るに目のはなされぬ花野かな
340     
春雨やうつくしうなる物ばかり
341     
青柳や地の果もなき水の上
342     
秋立や風幾たびも聞き直し
343     
若くさや尾の顕はるる雉子の声
344     
松竹や世にほめらるる日の始
345     
おそろしのよりやもどりて藤の花
346     
若竹と成て千里も遠からず
347     
青き葉の目にたつころや竹の雪
348     
声なくば鷺うしなはむ今朝の雪
349     
散る事を待つとはおかし餅の花
350     
七草やあまれどたらぬものも有り




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2017年10月27日(金) 記事No.749

351      うのはなの闇に手のつく若葉かな
352     
水鳥の背の高成るしぐれかな
353     
(しぎ)たつや余所のわかれに暮まさり
354     
うら町の鼾(いびき)あかるしけふの月
355     
見て戻る人には逢はず初桜
356     
見る人も粗相ななりや初ざくら
357     
初蝉や風にも用のある日から
358     
見送れば墨染に成り花になり花
359     
吹き吹けど花に欲なし鳳巾(いかのぼり)紙鳶
360     
十のもの幾つの春ぞ年のうち
361     
うぐひすや冬そのままの竹もあり
362     
人あしに鷺も消るやわかなの野
363     
山のすそ野の裾むすぶ清水かな
364     
うぐひすや初音に聞くは幾所
365     
松の葉もよみつくすほど涼けり
366     
見るうちに月の影減る落葉かな
367     
今日のきく独り咲きではなかりけり
368     
うぐひすや都ぎらひの竹の奥
369     
あかるうてわからぬ水やけふの月
370     
子の闇に鶏も迷ふやゆふ涼夕涼
371     
初花やまだ松竹は冬の声
372     
秋の部へこぼれてはべる暑さかな残暑
373     
若くさや帰り路はその花にまつ
374     
吹くたびにあたらしうなる千どりかな
375     
山彦は他所(よそ)の事なりわかな摘
376     
行く水におのが影追ふ蜻蛉かな
377     
(やど)りして笘(とま)とはならぬ燕かな
378     
十六夜の闇をこぼすや芋の露
379     
七草やつれにかえ合ふ草もあり
380     
鷺の雪降りさだめなき枯野かな
381     
水のうへに置く霜流す落葉かな
382     
初秋やまだうつくしい水の音
383     
初雪や根の付きさうな竹の間(あひ)
384     
うぐひすや声からすとも富士の雪

385     
おくらばや清水に影の見ゆるまで
386     
秋風のいふままになる尾花かな
387     
水の書き水の消したり杜若
388     
吹く事をわすれて見るや竹の雪
389     
春雨や土の笑ひも野に余り
390     
行さきでまた我に逢ふ清水かな
391     
折々の日のあし跡や冬のむめ
392     
行く秋の声も出づるや瓢から
393     
水に添はばまた名もあらむ白ぼたん
394     
行としやもどかしきもの水ばかり行く年
395     
世の花を丸うつつむや朧月
396     
青柳のけふは短かき汐干かな
397     
松風もおのがのにして蝉の声
398     
指折れば翌(あす)へもかかる牡丹かな
399     
うぐひすや又言ひなほし言ひなほし
400     
うのはなは日をもちながら曇りけり
401     
おぼろ夜やそれではなうて人は人
402     
山蔭やここもとの日は紅の花
403     
山彦をつれて歩行や鉢たたき鉢叩
404     
初がすみたつや二見のわかるほど
405     
初空や鳥はよし野のかたへ行く
406     
行く秋や持()て来た風は置きながら
407     
吹きつもる塵出なをして松の花松の花
408     
折ふしは雲のうしなふひばりかな
409     
山吹のほどけかかるや水の幅山吹
410     
見るうちにわすれて仕舞ふ柳かな
411     
三つ五つまではよみたる千鳥かな
412     
山彦は宵に一戻るやのちの月
413     
山吹や柳に水のよどむころ山吹
414     
手折らるる人に薫るや梅の花
415     
枯野行く人や小さう見ゆるまで
416     
初雪や麦の葉先きを仕舞ひかね
417     
初雪や見るうちに茶の花は花
418     
行く秋やひとり身をもむ松の声
419     
塵と見て露にもぬれそ萩の花
420     
清水には裏も表もなかりけり
421     
拾ふものみな動くなり塩干潟
422     
水にうくものとは見えぬ霰かな
423     
水仙は香をながめけり今朝の雪水仙・雪
424     
おそろしき根を恥ぢ入りて柳かな
425     
行としや連だつものは何と何行く年
426     
青々と見えて根のある清水かな
427     
水の色赤うなりてや鹿の声
428     
青柳やどちらの世話で水の音
429     
声たてぬ時がわかれぞ猫の恋
430     
子ども手にかなふ盛りや菊の花
431     
うぐひすは人も寝させで初音かな
432     
水仙は名さへつめたう覚えけり水仙
433     
子規聞人(ききて)の口もとぢて置く
434     
手をうちていやそちでなし竹の雪
435     
人中を潜(くぐ)る欲なき月見かな
436     
若菜摘けふより花の道広し
437     
初しぐれ風もぬれずに通りけり
438     
初ゆきや風のねぶりのさむるまで
439     
牽牛子やをのが蔓かと蔦に咲く
440     
手折らるる花から見ては柳かな
441     
女子どし押てのぼるや山ざくら
442     
折々は霧にもあまる紅葉かな
443     
降るものに根をそそぎたる蕪かな
444     
七くさや都の文を見る日数
445     
山彦の口まね寒きからすかな
446     
咲々も果はうそなり帰花
447     
行く春の水そのままや杜若
448     
青柳の朝寝をまくる霞かな
449     
見ぬものを見るより嬉しさくら花
450     
水音は水にもどりて水鶏かな
451     
うぐひすは起こせどねぶる柳かな
452     
春雨にぬれてや水も青う行く
453     
雪の有るものにきかすな松の声
454     
咲く事に日を撰ばずや梅の花
455     
松風のぬけて行きたるしぐれかな
456     
根を置てけふももどらぬ柳かな
457     
耳遠い事でもあるかきじのこゑ
458     
紅さいた口もわするるしみづかな
459     
七草や雪を払へばそれでなし
460     
根は切れて極楽にあり枯尾ばな枯尾花
461     
雫かと鳥もあやぶむぶだうかな
462     
若みづや迷ふ色なき鷺の影
463     
初雁や声あるものを見失ひ
464     
身あがりや雲雀の篭も地に置ず雲雀
465     
ふみ分けて雪にまよふや猫の恋
466     
音添ふて雨にしづまる砧かな
467     
ももさくや名は何とやらいふ所
468     
鶏の声つもりし耳やほととぎす
469     
何里ほど我が目のうちぞ雲のみね
470     
牽牛花(あさがほ)やまだ灯火の影も有り
471     
音ばかり筧(かけひ)失なふあやめかな
472     
芦間から風の拾ふや捨小舟
473     
眼にさわる鳥は消たり雲の峰
474     
ゆふがほや物のかくれてうつくしき
475     
鶏頭やまことの声は根に遊び
476     
蚊屋つりの草もさげてや花御堂
477     
ゆふぐれを余所(よそ)に預けてもみぢかな
478     
黄鳥のものに倦く日か竹の奥
479     
みよし野は余所の春ほど帰り華
480     
あつき日や指もさされぬ紅畠
481     
音をいかに雲井にむすぶ郭公
482     
わかたけや雀の耳に這入る時
483     
一いろのあまりは白き若なかな
484     
蛙鳴てその蓑ゆかし浜つたひ
485     
花までは出惜しむ足を若菜かな
486     
月見にも陰ほしがるや女子達
487     
ほし合や心して行く雲の脚
488     
雉子のつま隠し置きたる薄かな
489     
月の夜の桜に蝶の朝寝かな
490     
結ぶ手にあつさをほどく清水かな
491     
まだ鹿の迷ふ道なり初しぐれ
492     
我裾(すそ)の鳥も遊ぶやきそはじめ
493     
京へ出て目にたつ雲や初時雨
494     
みよし野に闇一結び柳かな
495     
菊畑やけふ目に見ゆる足の跡
496     
ゆふがほの宿や茶の香も水くさき
497     
(くら)からぬ空はともあれ初もみぢ
498     
わかみづや流るるうちに去年ことし
499     
いなづまの裾をぬらすや水の上
500     
荻も穂に出るや星のあそびより




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2017年10月27日(金) 記事No.750


501     
ものの音水に入る夜やほととぎす
502     
ゆふがほは朝々もどるさかりかな
503     
いざよひや今あそこにて見ゆる雁
504     
ゆふかぜに蜘も影かる牡丹かな
505     
あすの夜は寝させてくれよ蜀魂
506     
花にとは願はず雪のみそさざゐ
507     
海士の子に習らはせて置く汐干かな
508     
まだ顔の空へはおもし初霞
509     
ゆふだちの道よりもなし日和山夕立
510     
雨ぐもにはらのふくるる蛙かな
511     
近道によき事ふたつ清水かな
512     
よし野から鳥も戻るや桃の華桃の花
513     
影坊も出てば隠るる后(のち)の月
514     
荻の葉のもの言ひがほやけさの秋
515     
まだ神のむすばぬも出て田植かな
516     
いなづまも鴉の声にわかれけり
517     
いざよひの闇や恥かく人もあり
518     
影坊の森ではぐるる涼かな
519     
何着てもうつくしうなる月見かな
520     
まつかぜも小声になるやふぢのはな
521     
花と針の心問ひたき茨かな
522     
仰向いて見る人もなきしぐれかな
523     
菊の香や茶に押し合ふもこの日より
524     
よき事の目にもあまるや花の春
525     
蚊屋の浪かほにぬるるや今朝の秋
526     
をしなべて声なき蝶も法(のり)の場(には)
527     
菊咲て余の香は草に戻りけり

528     
いろいろを石に仕あげてかれのかな
529     
花の香にうしろ見せてや更衣
530     
菊畑や夢に彳(たたず)むむ八日の夜
531     
花となり雫となるや今朝の雪
532     
乙鳥(つばめ)来てあゆみそめるや舟の脚
533     
結ぼうと解かうと風のやなぎかな
534     
近道を来て日の足らぬ清水かな
535     
花もりや人の嵐は昼ばかり
536     
九重の人も見え透くしぐれかな
537     
月の夜や石に出て啼くきりぎりす
538     
芦の葉にすはらぬ尻となりにけり
539     
下闇に居りわすれてや飛ぶ蛍
540     
よしあしの穂に顕はれて二見かな
541     
垣間より隣あやかる牡丹かな
542     
わたぬきやはじめて夜着のおそろしき
543     
ほし逢ひや月入までは何の蔭
544     
駈け出でる駒も足嗅ぐすみれかな
545     
もえしさる草何々ぞ春の雨
546     
むすばれて蝶も昼寝や糸ざくら
547     
むめが香や石もかほ出す雪間より
548     
わが風で我吹おとす胡蝶かな
549     
花は桜まことの雲は消にけり
550     
仰むけばきれいにあつしくもの峰
551     
何にすれて端々(はしばし)青し山ざくら
552     
塩竈のほそう立つ日は暑さかな
553     
下冷を咲きあたためよ道の草
554     
もどかしや香はとどけどもんめの花
555     
ある折はうそにも落ちて雲雀かな
556     
あそびたい心のなりや藤の花
557     
卯の花や垣の結目も降りかくし
558     
むさし野に声はこもらず行々子
559     
雲のゆかりそれかとばかり杜若
560     
夏の夜のちぎりおそろし橋の霜
561     
隠れ家も色に出にけり桃の花
562     
九十九を他所に持たる瓢(ひさご)かな
563     
隠すべき事もあれなり雉の声
564     
閏月のそのめも見えず年のくれ年の暮
565     
蓋とりてつめたきかざや氷餅
566     
菊咲てけふまでの世話わすれけり
567     
温泉の山や秋の夕べは余所の事
568     
ふたつみつ夜に入りそうな雲雀かな
569     
(しづ)かさは何の心や春のそら
570     
荻の声のこるあつさを隙で居る残暑
571     
穴の明く松風もなし朧月
572     
あがりては下を見て鳴くひばりかな
573     
下萌えや水仙ひとり立ちしざり
574     
いざよひやいざよいと言果てぬうち
575     
起あがる鳥もあるべし子規
576     
花や葉に恥ずかしいほど長瓢
577     
稲妻や何にしるしをつけて行く
578     
琴の音の我にかよふや今朝のあき
579     
鶏頭やならべてものの干して有り



加賀千代女 Wiki

『加賀千代女(かが の ちよじょ、1703年(元禄16年)- 1775102日(安永498日))は、俳人。号は草風、法名は素園。千代、千代尼などとも呼ばれる。

朝顔を多く歌っていることから、出身地の旧松任市では市のシンボル、合併後の現・白山市では市の花に選ばれた。白山市では市民の栽培も盛んで、同市が毎年開く千代女あさがおまつりで花の出来映えが競われている。白山市中町の聖興寺に、遺品などを納めた遺芳館がある。

生涯
加賀国松任(今の白山市)で、表具師福増屋六兵衛の娘として生まれた。一般庶民にもかかわらず、幼い頃から俳諧をたしなんでいたという。

12
歳の頃、奉公した本吉の北潟屋主人の岸弥左衛門(俳号・半睡、後に大睡)から俳諧を学ぶための弟子となる。16歳の頃には女流俳人として頭角をあらわした。[1]

17
歳の頃、諸国行脚をしていた各務支考が地元に来ていると聞き、宿に赴き弟子にさせてくださいと頼むと、「さらば一句せよ」と、ホトトギスを題にした俳句を詠むよう求められる。千代女は俳句を夜通し言い続け、「ほととぎす郭公(ほととぎす)とて明にけり」という句で遂に支考に才能を認められ、指導を受けた。その事から名を一気に全国に広めることになった。

結婚したか否かについては説がわかれている[2]。結婚説では1720年(享保5年)、18歳のとき金沢の福岡某(一説に金沢大衆免大組足軽福岡弥八)に嫁ぐが、20歳の時、夫に死別し松任の実家に帰ったとする。結婚に際して、「しぶかろかしらねど柿の初ちぎり」という句を残したという伝もあるが、しかし「しぶかろか」の句は千代女の句集になく、結婚経験があるかどうかも確証はない[3]

30
歳の時、京都で中川乙由にあう。画を五十嵐浚明に学んだ。52歳には剃髪し、素園と号した。72歳の時、与謝蕪村の『玉藻集』の序文を書く。1775年(安永4年)、73歳で没。辞世の句は、「月も見て我はこの世をかしく哉」。1,700余の句を残したといわれている。

誤説
   
「起きてみつ寝てみつ蚊帳の広さかな」が千代女の句として広く流布しているが、実は千代女の作ではなく、彼女以前に元禄時代の浮橋という遊女が詠んだ句である。
   
一茶が引用した「蜻蛉釣り今日は何処まで行ったやら」の句も、生涯1,700余りの句の中になく伝説と見られる。

句集
 
「四季帖」
 
「千代尼句集」
 
「松の声」
...』(Wikipedia



【データ】

加賀千代女 日本俳句研究会
https://jphaiku.jp/haizinn/tiyojo.html


白山市 加賀の千代女
http://www.city.hakusan.ishikawa.jp/kankoubunkabu/bunkasinkou/senzin/cuiyojyo.html


千代女の里俳句館

http://haikukan.city.hakusan.ishikawa.jp/index.html




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