2017年03月18日 - 菜花亭日乗
FC2ブログ

菜花亭日乗

菜花亭笑山の暇つぶし的日常のつれづれ。 散歩する道筋は、日本酒、俳句、本、音楽、沖縄、泡盛、カメラに...etc

Top Page › Archive - 2017年03月
2017-03-18 (Sat)

2017/03/18  日記  精霊の日

2017/03/18  日記  精霊の日

2017/3/18 (土) 旧暦: 2月21日 祝日・節気:  日出 : 5時47分 日没: 17時50分月出: 23時03分 月没: 9時02分 月齢: 19.5 干支: 甲辰 六曜:仏滅 九星: 二黒土星 今日のあれこれ: 今日は精霊(しょうりょう)の日 「精霊の日」の由来は、柿本人麻呂、和泉式部、小野小町の忌日が3月18日であることとされている。 ところが、実際には3人の忌日ははっきりとしていないし、何...

… 続きを読む

2017/3/18 (土) 旧暦: 221日 祝日・節気:  日出 : 547分 日没: 1750分月出: 2303分 月没: 902分 月齢: 19.5 干支: 甲辰 六曜:仏滅 九星: 二黒土星

今日のあれこれ: 今日は精霊(しょうりょう)の日

「精霊の日」の由来は、柿本人麻呂、和泉式部、小野小町の忌日が318日であることとされている。
ところが、実際には3人の忌日ははっきりとしていないし、何時誰が318日を少量の日と定めたのかもはっきりしない。

柿本人麻呂
clip_image001
(人文研究見聞録
http://cultural-experience.blogspot.jp/2015/12/blog-post_57.html
より転載)


小野小町
clip_image002
(れきし上の人物.com
http://r-ijin.com/ononokomati/
より転載)


和泉式部
clip_image003
(キャンピングカーで放浪の旅
http://akkamui212.blog86.fc2.com/blog-entry-1277.html?sp
より転載)


何かあやふやな今日は精霊の日だが、折角3人の名前が挙げられているので、その歌を読み、どんな人で何を歌っていたのか知るのも、精霊への供養になるかもしれない。


<柿本人麻呂>
(以下は、下記より転載
やまとうた
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/hitomaro2.html#02


―万葉集 人麻呂歌集歌―

天を詠む

・天の海に雲の波立ち月の船星の林に榜ぎ隠る見ゆ(7-1068

雲を詠む

・あしひきの山河の瀬の鳴るなへに弓月が岳に雲立ち渡る(7-1088

山を詠む

・鳴神の音のみ聞きし巻向の檜原の山を今日見つるかも(7-1092

河を詠む

・ぬば玉の夜さり来れば巻向の川音高しも嵐かも疾き(7-1101

葉を詠む(二首)

・古にありけむ人も我がごとか三輪の檜原に挿頭折りけむ(7-1118


・ゆく川の過ぎにし人の手折らねばうらぶれ立てり三輪の檜原は(7-1119

覊旅にて詠む

・大穴牟遅少御神の作らしし妹背の山は見らくしよしも(7-1247

所に就けて思ひを発ぶ

・巻向の山辺響みて行く水の水沫の如し世の人吾等は(7-1269

行路

・遠くありて雲居に見ゆる妹が家に早く至らむ歩め黒駒(7-1271

物に寄せて思ひを発ぶ 旋頭歌 (四首)

・夏蔭の妻屋の下に衣裁つ我妹 うら設けて我がため裁たばやや大に裁て(7-1278


・梯立の倉梯川の石の橋はも 男盛に吾が渡してし石の橋はも(7-1283

・春日すら田に立ち疲る君は悲しも 若草の妻なき君が田に立ち疲る(7-1285

・青みづら依網の原に人も逢はぬかも 石走る淡海県の物語せむ(7-1287

木に寄す

・天雲のたなびく山に隠りたる我が下心木の葉知るらむ(7-1304

花に寄す

・この山の黄葉の下の花を我はつはつに見てなほ恋ひにけり(7-1306

弓削皇子に献る歌

・さ夜中と夜は更けぬらし雁が音の聞こゆる空を月渡る見ゆ(9-1701

舎人皇子に献る歌

・泊瀬川夕渡り来て我妹子が家の金門に近づきにけり(9-1775

春の雑歌

・久かたの天の香具山この夕へ霞たなびく春立つらしも(10-1812

秋の相聞

・誰そ彼と我をな問ひそ九月の露に濡れつつ君待つ吾を(10-2240

冬の雑歌

・巻向の檜原もいまだ雲居ねば小松が末ゆ沫雪流る(10-2314

相聞 旋頭歌 (二首)

・新室の壁草刈りにいましたまはね 草のごと寄り合ふ処女は君がまにまに(11-2351


・新室を踏み鎮む子が手玉鳴らすも 玉のごと照らせる君を内へと申せ(11-2352

正に心緒を述ぶ歌 (三首)

・たらちねの母が手離れかくばかりすべなきことはいまだせなくに(11-2368


・人の寝る味寐は寝ずてはしきやし君が目すらを欲りて嘆くも(11-2369

・朝影に我が身はなりぬ玉かぎるほのかに見えて去にし子ゆゑに(11-2394

物に寄せて思ひを陳ぶ歌 (三首)

・月見れば国は同じそ山隔り愛し妹は隔りたるかも(11-2420


【通釈】月を見れば、いるのは同じ国なのだ。山を間にへだて、いとしい妻と遠く隔てられているのだなあ。



・大野らに小雨降りしく木のもとに時と寄り来ね我が思ふ人(11-2457



・遠き妹が振りさけ見つつ偲ふらむこの月の面に雲な棚引き(11-2460



<小野小町>
(以下は、下記より転載、現代語訳も掲載されている。
ジャパノート
http://idea1616.com/komachi-waka/


小野小町の和歌 17

・秋風に あふたのみこそ悲しけれ わが身むなしくなりぬと思へば

・秋の夜も 名のみなりけり逢ふといへば 事ぞともなく明けぬるものを

・あはれてふ ことこそうたて世の中を 思ひはなれぬほだしなりけれ

・海人のすむ 里のしるべにあらなくに うらみむとのみ人の言ふらむ

・いとせめて 恋しき時はむばたまの 夜の衣をかへしてぞ着る

・今はとて わが身時雨にふりぬれば 言の葉さへにうつろひにけり

・色見えで 移ろふものは世の中の 人の心の花にぞありける

・うたた寝に 恋しき人を見てしより 夢てふものはたのみそめてき

・つつには さもこそあらめ夢にさへ 人めをもると見るがわびしさ

・思ひつつ 寝ればや人の見えつらむ 夢と知りせば覚めざらましを

・おろかなる 涙ぞ袖に玉はなす 我はせきあへずたぎつ瀬なれば

・かぎりなき 思ひのままに夜も来む 夢路をさへに人はとがめじ

・花の色は 移りにけりないたづらに わが身世にふるながめせしまに

・人に逢はむ 月のなきには思ひおきて 胸はしり火に心やけをり

・みるめなき 我が身をうらと知らねばや かれなで海士の足たゆく来る

・夢路には 足もやすめず通へども うつつにひとめ見しごとはあらず

・わびぬれば 身を浮草の根をたえて さそふ水あらばいなむとぞ思ふ



<和泉式部>
(以下は、下記より転載、現代語訳も掲載されている。
やまとうた
http://www.asahi-net.or.jp/~sg2h-ymst/yamatouta/sennin/izumi_n.html




・つれづれと空ぞ見らるる思ふ人あまくだりこむものならなくに(玉葉1467

・夕暮に物おもふことはまさるやと我ならざらむ人にとはばや(詞花249

・黒髪のみだれもしらずうちふせばまづかきやりし人ぞ恋しき(後拾遺755

・世の中に恋といふ色はなけれどもふかく身にしむものにぞありける(後拾遺790

・涙川おなじ身よりはながるれど恋をばけたぬものにぞありける(後拾遺802

・いたづらに身をぞ捨てつる人をおもふ心やふかき谷と成るらん(和泉式部集)

・逢ふことを息の緒にする身にしあれば絶ゆるもいかが悲しと思はぬ(和泉式部集)

・絶えはてば絶えはてぬべし玉の緒に君ならんとは思ひかけきや(和泉式部集)

・君恋ふる心は千々にくだくれどひとつも失せぬものにぞありける(後拾遺801

・かく恋ひばたへず死ぬべしよそに見し人こそおのが命なりけれ(続後撰703

・人の身も恋にはかへつ夏虫のあらはにもゆと見えぬばかりぞ(後拾遺820

・九月ばかり、あかつきかへりける人のもとに

・人はゆき霧はまがきに立ちとまりさも中空にながめつるかな(風雅1133

・なげくことありとききて、人の「いかなることぞ」ととひたるに

・ともかくも言はばなべてになりぬべし音になきてこそ見せまほしけれ(宸翰本和泉式部集)

・雨のいたくふる日、「なみだの雨の袖に」などいひたる人に

・見し人にわすられてふる袖にこそ身をしる雨はいつもをやまね(後拾遺703

・枕だにしらねばいはじ見しままに君かたるなよ春の夜の夢(新古1160

・露ばかりあひ見そめたる男のもとにつかはしける

・しら露も夢もこの世もまぼろしもたとへて言へばひさしかりけり(後拾遺831

・弾正尹(だむじやうのいん)為尊(ためたか)のみこかくれ侍りてのち、太宰帥敦道のみこ花たちばなをつかはして、いかがみるといひて侍りければ、つかはしける

・かをる香によそふるよりはほととぎす聞かばやおなじ声やしたると(千載971

・ながむらん空をだに見ず七夕にあまるばかりの我が身と思へば(和泉式部集)

・太宰帥敦道のみこなかたえける頃、秋つかた思ひ出でてものして侍りけるによみ侍りける

・待つとてもかばかりこそはあらましか思ひもかけぬ秋の夕暮(千載844



3
人の歌人の伝記などを読んでも、人となりはよく判らないが、本人が詠んだ歌を読めば、歌人の心がわかる。
数百年、千年の時を超えて、今も昔も人は変わらないことが解る。



【データ】

柿本人麻呂
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%BF%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%BA%BB%E5%91%82


小野小町
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E5%B0%8F%E7%94%BA


和泉式部

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%92%8C%E6%B3%89%E5%BC%8F%E9%83%A8