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  • 2016年05月 の記事一覧

2016年05月31日(火) 記事No.1527


五月尽の例句

・五月尽旅はせずとも髪汚る

が気になった。
思い通りには行かなかった五月。
その思いを「髪汚る」という表現で抉って見せた。
女にとって気になる髪。
これが汚れるというのは、それと同等の得られるものがあって許される。
ただ汚れただけで済ませられる問題ではない。

作者の中嶋秀子氏について調べてみた。

『中嶋秀子 (なかじま ひでこ)

昭和11年(1936) 東京都生れ。 「響」主宰・「寒雷」

夫は俳人の故・川崎三郎。能村登四郎、加藤楸邨に師事。「寒雷」,「沖」同人。昭和61年「響」創刊。第43回現代俳句協会賞受賞。

句集:『陶の耳飾』『命かぎり』『待春』『アネモネ』『天仙果』『花響』『岸辺』『玉響』手毬花』ほか
』(俳句舎俳人名鑑)

現代の俳人だが、ベテランだ。
昭和11年生まれの79歳。
多感な10代を戦後の混乱期に過ごした女性の詩人、俳人はよく見える眼を持っている。
中島氏もその中の一人のようだ。

ネット上で見みることが出来る俳句を集めてみた。


・かたつむり黙って墓を守りをり
・こんにやくの四角三角初しぐれ
・さはさはと夏来るらし雨も又
・しだれ櫻観音堂を入れて咲く
・すぐ曇る姿見磨く敗戰日
・もろもろのしがらみ付けて太る牡蛎
・サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ
・プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く
・三日月に添ふ春星の一しずく
・世は不況わたしは不興秋扇
・亀鳴くやうかうかと過ぐ五十代
・仏飯におほひかぶさる夏鴉
・何も無き冬空が生む鳥あまた
・冬紅葉はさみて句帳まだ白し
・初氷日はこはごはと空わたる
・呱々の声泰山木も一花挙ぐ
・塚ひとつ包むがごとくつつじ燃ゆ
・夜の秋鯉の動きのしきりなり
・夫の墓ほたるの墓となりて燃ゆ
・実ハマナス不法投棄の地に結ぶ
・寒紅を濃く引くおのが愚の始め
・引くといふ大事を胸に鶴ねむる
・抱きしめる仔猫芯までやはらかし
・春の宵銀座は奥のふかきとこ
・暑といふ字崩れて秋の蝶となる
・月へ行くバスが一台花野発
・木枯しの落ちゆく先に夫の墓
・桔梗にあいまいな色なかりけり
・梅雨の月皓々と雲寄せつけず
・母を追ふ父の流燈波くらふ
・水底を見て来し鳰の眞顔かな
・河骨の鈴をふるはす星揃ふ
・流燈となりても母の躓けり
・浮寝鳥流されさうで流されず
・煩悩か叡知か胡桃皺ふかむ
・男なら踏めとばかりに落椿
・町ねむり星と交信花八ツ手
・秋の風鈴聴きつつ自然死を願ふ
・秋彼岸過ぎていよいよ独りなり
・秋草に捨てられて鳴るオルゴール
・竹の秋ひと日師恩につつまれて
・箱庭の添景となる寺に住む
・約束の橋のたもとに苧殻焚く
・綿虫はほとけの匂ひ好きな虫
・葉のかげに杏ひとつぶ黄熟す
・虹からの郵便濡れて縁側に
・虹消えて石の仏の大き耳
・見えぬ枝夜空に張って花火消ゆ
・走馬燈まはればあの世めく一間
・金木犀これよりの日々矢の如し
・鉦叩ひかへめにして正確に
・雪催街青むまで鴉鳴く
・雲に身を食はるる月の美しき
・霊棚をたたみし跡にこぼれ米
・霜柱一本づつにこころざし
・青田行く新幹線は銀の針
・黒揚羽亡き人の魂のせて来よ
・乳房みな涙のかたち葛の花
・アネモネや来世も空は濃むらさき
・どつぷりとつかりてこその炬燵かな
・初写真山河翼を広ぐごと
・千草枯る音にも傾く能舞台
・湖岸打つ波音その夜炉を開く
・煖房の寺出て町へ菓子買ひに
・この村の深息に似て蕎麦の花
・長十郎この重たさが友の情
・祝宴のまづほろにがき菊膾
・水盤の水に泳がす金魚草
・デイゴ咲き口中赤き魔除獅子
・タオルの紺泳ぎし体固く閉づ
・口中に紫蘇の実一つ夜の厨
・花たばこやさしき空の見えはじむ
・川開き音だけ聞いて寺守る
・昨日今日浅間は見えず芹の花
・風の金雀枝あやふし吾子の歩み初め
・豆の花終始伏目の空があり
・洗はれてガラスのごとき三葉芹
・裏白の渇きに触れし夜の指
・唐辛子溂としていびつなり
・ふれあひて水引草も世も淡し
・爪をきる茗荷の花のしづけさに
・草の市ちちははの為夫の為
・えぞにうの花錆はじむ阿寒湖畔
・花韮のはかなきまでに白き日々
・ひと息ひと息彼岸桜の開きゆく
・まぼろしの夫の背めがけ雪礫
・初旅やまだ着こなせぬ母の衣
・龍跳ねて金粉散らす賀状かな
・母と我の座がかはりをり初明り
・編み残す去年の毛糸のけぶりをり
・身籠りて冬木ことごとく眩し
・冬薔薇はじめの一ひらほぐれ難し
・スケーターワルツ氷上の傷すぐ潤ふ
・焚火跡役解かれたる釘のこる
・セーターの黒い弾力親不孝
・竹はねて一瞬金の雪舞へり
・寒風に顔ちぢまりて吾子戻る
・豆腐同型もつとも寒き日と思ふ
・除夜の厨常の日のごと束子置く
・失ひし画鋲どこかで越年す
・秋草を活けて若さのきはに立つ
・幸せも木の実も一つづつゆずる
・蜩の訴へてきし声もやむ
・マヌカンとすでに相思の燕去る
・火の色に恥甦る霧の中
・やはらかく心耕せいわし雲
・メロンから拡がる夜の白い漁網
・膝の上京菓子となる若楓
・誰もが箸使ひはじめて葭雀
・籐椅子に海荒るる日の衿きよし
・母と子の胸をへだててかき氷
・誰か射つ予感に白いハンカチたまる
・未婚なり掌をついて濁す泉の底
・かわききる海苔に残れる空の傷
・雨二日杉菜に厚みくははりぬ
・桃の花咲き満ちて木は香も立てず
・人の死に人が集まる夜の辛夷
・花の夜鍋を落しておどろきぬ
・ひと息ひと息彼岸桜の開きゆく
・木の桶がからつと乾き蜂通る


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2016年05月31日(火) 記事No.1528


 

・若き日は手紙もいのち桜貝
・母枯れゆく跳べるかたちに足袋ぬいで
・にちりんに牡丹摘む音ひびきけり
・昼寝子に風のかたみの貝一ひら
・遺されし母子みづいろ盆灯籠
・冬牡丹命終の水吐きにけり
・手に落葉この世のものでなきかろさ
・枯山に一夜ねむりて血を濃くす
・乳房わたすも命渡さず鵙高音
・臥して謝すことことごとく露となる
・海市消え買物籠の中に貝
・真白な皿に一本唐辛子
・箱眼鏡在るはずもなき夫さがす
・プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く
・世をみつむものの一つに龍の玉
・為すことを為して悔あり十二月
・つかはざる扇の中の月日かな
・どんぐりの落ちかねてゐる水の照り
・葛飾の夕日が好きで残る鴨
・バレンタインデー髪白くなるそれも良し
・雲急ぎみな沖を指す爽やかに
・来世また君に逢はむと踊り抜く
・吾亦紅花を秘すこと五十年
・秋の蝶風といふ字を散りばめて
・足裏に秋の白さを集め臥す
・五月尽旅はせずとも髪汚る
・施餓鬼棚たたまれし跡かるく掃く
・月仰ぐいま青春の二人子と
・花八ッ手生涯母は紅ささず
・野遊びのつづきの二人松に入る
・六地蔵ひとり戻らぬ花おぼろ
・坐してすぐ燈籠の灯に染まりけり
・髪洗ふ生地にしかと足着けて
・昼顔のゆるりとからむ箒の柄
・本当の越のいろ出す坐禅草
・耐へぬきし女明るし雪椿
・八海山指を濡らして土筆摘む
・風花や夫の棺の出でし門
・冴返り冴返りつつ逝く昭和
・誰もとらぬ一句そこより柚子匂ふ
・雪割草佐渡がもつとも純なとき
・一生の今といふ刻初明り
・八ッ手咲きこの世ひととき華やぐか
・冬波の引き忘れたる毬ひとつ
・風つよしそれより強し秋桜
・鳥雲に入りて小さき寺残る
・てのひらにひとひらの貝初ひかり
・梅漬けて気をとり直すことも又
・月の出を待つ白鳥の羽づくろひ
・一人来て一人去る島石蕗明り
・白鳥来佐渡の山脈聳ちて
・花八ッ手星またたけば少し散り
・いちじくの大き落葉が墓を打つ
・また道に迷ふ夢見て夜の長し
・十月は鵙も俳句も響きけり
・選びし径ひとすぢの径草紅葉
・焼海胆の刺ぱらぱらと白き皿
・島に古る足踏みミシン緑差す
・水晶の念珠ふれたる昼寝覚め
・夫の死で止る思ひ出走馬燈
・落葉降るさなか天麩羅匂ひけり
・てのひらに風あるごとし雛あられ
・鵙日和恥ぢつつ一誌師に捧ぐ
・桐咲いて匂袋の古りにけり
・蔓のびる村の昼寝のふかさだけ
・十薬の白さ肌には宥さぬ白
・球根を植う生涯の悔も植う
・筆の先双つにわれて秋初
・藤房のゆれて硝子の音立てぬ
・鴎外の文体で立つ冬木かな
・待春か耐寒か石しづかにて
・シャボン玉幸福といふ薄造り
・竹伐つて一燈涼を呼ぶごとし
・耳掻の綿毛の恍と年を越す
・秋風や亡き人に問ふことばかり
・血の凍る思ひいくたび走馬燈
・忌明け後のひとりに余る髪洗ふ
・病み克ちし身に殷々と除夜の鐘
・蝶も哭け石塔も哭け棺着く
・看とるとは見守ることか花すみれ
・一句一恨とはわがすさび更衣
・一句一恨百苦同根春の巌
・小鳥来るほとけの数に足らざるも
・猫と語る楸邨の声梅雨ふかし
・白玉を掬ひて翳もすくひけり
・鳥雲に入りて急がず一人の歩
・延命を願はぬ日あり落葉焚く
・水鳥の世へ水鳥のすつと入る
・青涼の風のかたちの見舞籠
・ブランコを漕ぎてこの世を逃れ得ず
・ははきぎも草の真をつらぬけり
・手術日を告げ涼風と医師去りぬ
・癌を病み父母なきを謝す秋の暮
・蝉しぐれ遺書は枕の下にあり
・六角堂の一柱に倚る夏帽子
・水引草すつと引きたる母の糸
・白地着てあたりにふやす草の丈
・わが胸に来しつばくろは癌の使者
・梅日和母生き過ぎて忘られて
・ゆたんぽのぬくもり残し母逝けり
・遠い木は母来給ふ木花こぶし
・母と子の胸をへだてて花氷
・一本の茶杓が緊める冬景色
・鶏頭に手を入れて知る血の重さ
・夕冷えの終の光の絮も消ゆ
・コスモスも切符の色も淡き旅
・秋草を握りて土にかへる壷
・水中の豆腐にひびく花曇り
・雪の午後保母の匂ひの吾子戻る
・身辺に必死の蟻のふえてをり
・泣くまじとゆがみしままの柚子のかほ
・美しき虚のもりあがりかき氷
・日は雲の中にてすすみ罌粟散れり
・一月の雲と語れる古箒
・野分の夜産湯の中にガーゼ流れ
・食器冷え眩暈のごとく鴎ふゆ
・茶筅の先雪降る音を感じて止む
・吾子の前風が忘れし青林檎
・敏き子と夫待ち夕靄に包まれゆく
・夜は孔雀拡がるごとし足袋はくとき
・プールサイドの鋭利な彼へ近づき行く
・麦刈つて燈台の根を地に残す
・虹立つと呼ぶ七人の子供欲し
・月光に髪結ひ上げて翡翆欲し
・我に残る若さ焼ソバ汗して喰ふ
・闇にただよふ菊の香三十路近づきくる
・黄落をあび黒猫もまた去れり


中嶋秀子氏の眼に見えているもの。
心に映っているもの。
それぞれが明瞭に見え、感じられ、聞こえてくる。
親しく近づきたい俳人だが、少し怖そうでもある。



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2016年05月31日(火) 記事No.1529

2016/05/31(火)旧暦: 425日 祝日・節気: 日出:426分 日没:1850分 月出:057分 月没:1309分 月齢:24.31 干支:癸丑 六曜:仏滅 九星:八白土星

今日の季語: 五月尽

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(京都・光明寺
そうだった、京都に行こう(京都写真集)
http://ameblo.jp/musickyoto-soul/entry-10922648839.html
より転載)



『五月尽
読み方:ゴガツジン(gogatsujin)

五月が終ること

季節

分類 時候』
(季語・季題辞典)


五月尽の俳句:



・五月尽旅はせずとも髪汚る 中嶋秀子




ぐずついた天気が続いた。
月末最後の日になり、太陽が顔を出した。

花が終わった後、五月は新緑と風の季節。
高原は言うに及ばず、観光地でも新緑は美しい。
手入れが行われている京都の紅葉の名所は楓の新緑も美しい。

五月は、自然に促されて旅する季節でもある。
ゴールデンウイークには、熊本の被災地を気にしながら、海外旅行、国内旅行に出た人も多かった。

そんな五月を詠む句は明るい色調を帯びるはずだ。
読んでいると、ちょっと色調の異なる句があった。
中嶋は旅のなかった五月尽に髪の汚れを意識した。

なぜ旅に出られなかったのかは判らない。
旅に行きたかったことは確かだ。
日本では、髪は女の命と言われてきた。
旅にも出られなかった五月が終わる時、髪だけは汚れていいる。

この嘆きは深く、悲しい。




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2016年05月30日(月) 記事No.1530


人が熊に襲われて殺されるということは記憶に無い。
北海道でヒグマが村を襲い全滅した事件は語り継がれる歴史になっていた。

ところが、つい最近秋田県で男性3人が死亡、女性一人が襲われたが息子が熊と戦い追い返したため助かった。
これは、ヒグマではなく月の輪熊だから助かったので、ヒグマなら殺されていただろう。

熊が人里に降りてくる理由は、どんぐりなどの食料の不作が原因であると数年前には言われた。
今年は理由が変わっている。昨年はどんぐりが大豊作で、栄養十分な雌熊が沢山の子熊を出産したからだと言われている。

原因はともかく、人を怖がらず人里に降りてくる熊を、新世代熊というそうだ。
母熊から人間は熊を襲わないから安全だと教わって育てられた熊が新世代熊だ。

熊が人を襲い殺すようになった原因は、人間の側にある。
人間は安全だから怖くないからだ。
鈴の音や爆竹では駄目で、銃で本当に殺されそうになる経験を熊に合わせることが必要だ。

動物愛護は、家庭用のペットに対しては当然のことだが、殺人熊という存在に対しては、人間の命を守るためにはあらゆる手段を取ることについての、人間側の同意が必要になる。

県民が3人も殺されている状況を目の辺りにして、行政はどう考えているのだろう。


『また殺人熊が出没か? 78歳女性けが 秋田・鹿角市 現場付近で2人死亡、1人行方不明の異常事態
05
29 16:54産経新聞

29日午前8時50分ごろ、秋田県鹿角市十和田大湯田代平の山中にいた男性から「熊が出たという叫び声を聞いた」と110番通報があった。

鹿角署によると、息子とタケノコ採りをしていた青森県新郷村戸来上栃棚前、無職、村井ツマさん(78)が熊に尻をかまれて軽傷を負った。村井さんはかまれた後、熊の頭を蹴って逃げたという。

現場付近では21日から22日にかけてタケノコ採りの79歳と78歳の男性が熊に襲われて死亡したほか、25日には65歳の男性が行方不明になっており、同署が注意を呼び掛けていた。

また、秋田県五城目町内川浅見内小川口の田んぼでも29日午後2時20分ごろ、田植えをしていた近くに住む無職、畑沢弘子さん(78)が熊に襲われ、頭や手にけがをした。




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2016年05月30日(月) 記事No.1531

2016/05/30(月)旧暦: 424日 祝日・節気: 日出:427分 日没:1850分 月出:019分 月没:1204分 月齢:23.31 干支:壬子 六曜:先負 九星:七赤金星

今日の季語: 走り梅雨

「雨のさつき2016.5.29」

https://youtu.be/Bqh3I5wGca4



『走り梅雨とは?
5月中旬から下旬にかけて、まるで梅雨を思わせるような、ぐずついた天気となる時がありますが、これを走り梅雨と言います。
通常はその後しばらく晴天が続いたあと、本格的な梅雨に入りますが、年によっては走り梅雨が長引いて、そのまま梅雨入りすることもあります。』
(お天気.com



走り梅雨の俳句:



・火の山の雲隠れして走り梅雨  木原紀幸



・雨垂れの不協和音や走り梅雨  笹井康夫



・江戸の粋残る坂の名走り梅雨  門伝史会




お天気が、はっきりしない。
お日様が出ない。
NHK
の天気予報が当たらない。

被災地の九州も雨が続いている。
木原の句はいつの年か分からないが、今年の阿蘇も雲隠れしているばかりだろう。

今年は夏が早いという、そして猛暑だともいう。
手順を踏まないまま勝手に進んでいるようだ。

世の中も、消費税の延期、公私混同の都知事や、参議院選や同日選挙が渾然となって、不協和音を発散している。
走り梅雨は、気が晴れない、滅入りがちな季節だ。



・置き去りの子供は何処に走り梅雨




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2016年05月29日(日) 記事No.1532

2016/05/29(日)旧暦: 423日 祝日・節気:下弦 日出:427分 日没:1849分 月出:---- 月没:1101分 月齢:22.31 干支:辛亥 六曜:友引 九星:六白金星

今日の季語: アカシア、ニセアカシア


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アカシアの花(Wikipedia

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(ニセアカシア

季節の木
http://www.plant.kjmt.jp/tree/kigi/nise.htm
より転載)



『アカシアの花: 針槐、ニセアカシア
初夏
一般にアカシアの花といわれているのは、ニセアカシア、和名針槐のこと。マメ科の落葉高木で、初夏、蝶形の白い花を房状につける。枝から垂れ下がった房状の花は、芳香を放つ。』
(季語と歳時記)



アカシアの俳句:



・花アカシア降る道庁の赤煉瓦 柚口



・アカシアの花こぼれつつ雨となる  増田久子



・アカシアの花に雨降る港町  川島澄子




ややこしい話だが、アカシアとして句に詠まれているのは、ニセアカシアで、アカシアはミモザと呼ばれることが多いようだ。

『ニセアカシアとアカシア
明治期に日本に輸入された当初は、このニセアカシアをアカシアと呼んでいた。後に本来のアカシア(ネムノキ亜科アカシア属)の仲間が日本に輸入されるようになり、区別するためにニセアカシアと呼ぶようになった。しかし、今でも混同されることが多い。本来のアカシアの花は放射相称の形状で黄色く、ニセアカシアの白い蝶形花とは全く異なる。

下記はすべてニセアカシアとされる。

   
札幌のアカシア並木
   
札幌松坂屋開店時のキャッチコピー「アカシアの花白くいま開く松坂屋」
   
アカシア蜂蜜として売られているもの
   
西田佐知子のヒット曲「アカシアの雨がやむとき」に歌われる「アカシア」
   
石原裕次郎のヒット曲「赤いハンカチ」に歌われる「アカシアの花」
   
北原白秋の「この道」に歌われる「あかしやの花」
   
清岡卓行の小説「アカシヤの大連」[11]で知られる中国の大連市を代表する樹木
   
松任谷由実の「acacia[アカシア]」(2000年代)
   
レミオロメンの「アカシア」
』(Wikipedia


句に詠む以上は、ニセアカシアでは情緒が出ない。

はやり、アカシアで詠みたい。



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2016年05月28日(土) 記事No.1533

2016/05/28(土)旧暦: 422日 祝日・節気: 日出:428分 日没:1848分 月出:2340分 月没:959分 月齢:21.31 干支:庚戌 六曜:先勝 九星:五黄土星

今日の季語:卯の花

 
(先代の独り言
http://blog.livedoor.jp/sendai94/archives/50969028.html
より転載)



『卯の花(うのはな) 初夏
子季語: 空木の花、花卯木、初卯の花、卯の花月夜、卯の花垣
関連季語: 箱根空木の花、卯の花腐し
解説: 空木の花のこと。開花は五月中旬~六月頃。白く清々しい花を咲かせる。古歌には月光のようとも雪のようとも詠われる。旧暦四月(卯月)ころ咲くことからこの名がある。茎が空洞なので空木(うつぎ)ともいう。「夏は来ぬ」の唱歌にも歌われているように、夏の訪れを感じさせる花である。
来歴:             『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
文学での言及: 卯の花の過ぎば惜しみか霍公鳥雨間も置かずこゆ鳴きわたる 大伴家持『万葉集』
ほととぎす我とはなしに卯の花のうき世の中になきわたるらむ 凡河内躬恒『続古今集』
夕月夜ほのめく影も卯の花のさけるわたりはさやけかりけり 藤原実房『千載集』
実証的見解: ウツギはユキノシタ科ウツギ属の落葉低木。本州、四国、九州などの山地に自生し、生垣などにも利用される。よく枝分かれし、高さは二メートルくらいになる。卵形の葉は対生
し、縁に鋸歯をもつ。五月から六月にかけて、円錐花序を多くのばし白い小花を多数つける。』
(季語と歳時記)



卯の花の俳句:




・卯の花の雨に煙りし奥秩父  上石哲男




・卯の花と見定め得たり引返す  隅田恵子




・くらがりに水飲む卯の花月夜かな  武井美代子





卯の花は白く、数多くの花が咲き乱れる。
闇の中でも白い卯の花は目に留まる。
おやと気がつく出会いが卯の花にはある。

人工的な光に満ち溢れた現代は、卯の花の白さに対する感受性が鈍い。暗ければ照明で照らせば良いのだから。
古の日本人は、暗さの中で卯の花の白を見た。
暗さの中にあってこそ卯の花は白い。

闇のある世界で月の光に照らされた卯の花は白い。


そんな夜を卯の花月夜と名づけて愛した。




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2016年05月27日(金) 記事No.1534

2016/05/27(金)旧暦: 421日 祝日・節気: 日出:428分 日没:1848分 月出:2259分 月没:859分 月齢:20.31 干支:己酉 六曜:赤口 九星:四緑木星

今日の季語: 玉葱

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(びお
http://www.bionet.jp/2015/03/tamanegi/
より転載)



『玉葱: 葱頭
三夏
中央アジア原産。春蒔、秋蒔した苗を畑に植えて夏に収穫することが多い。明治初年に渡来し、西洋料理、肉料理の普及により、一般の家庭に大いに利用されている。』
(季語と歳時記)



玉葱の俳句:



・新玉葱ふり分けにして軒に吊る  笠嶋陽子



・新玉葱肌白じろと売られをり  木村迪子



・さくさくと新玉葱の朝餉かな  須賀敏子




新玉葱が店頭に多く並べられている。
一個売だったものが袋詰で売られている。

新玉葱は甘くて美味しい。
煮たり炒めたりも美味しいのだが、新玉葱はスライスして生を食べるのが季節感があって良い。

醤油に鰹節、胡麻ドレッシング、ツナ・マヨネーズどんなものと和えても玉葱のフレッシュな甘さを楽しむことが出来る。

血液サラサラになれそうだし、伸び盛りの生命を頂いて元気になれそうだし、新玉葱を生でいただこう。




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2016年05月26日(木) 記事No.1535

2016/05/26(木)旧暦: 420日 祝日・節気: 日出:428分 日没:1847分 月出:2216分 月没:802分 月齢:19.31 干支:戊申 六曜:大安 九星:三碧木星

今日の季語: 白鷺

「田植えと白鷺(1)」

https://youtu.be/OlbZQMkBhbM



『白鷺
三夏
              .
サギ科シラサギ属の総称。大鷺、中鷺、小鷺がいて、大鷺と中鷺は秋に南方へ去る渡り鳥である。小鷺は留鳥として冬も残る。浅瀬に入って立つ姿が印象的だが、飛ぶ姿も優雅である。』
(季語と歳時記)



白鷺の俳句:



・白鷺のはるかな白に居りにけり 不破



・見てゐたる田の白鷺の二羽となる 深谷雄大



・白鷺がとび立つ水を窪ませて 紀代




郊外を走ると、風景が変わった。
耕された田に水が、次々と張られ、代田に変わっていた。

代田に眼をやっていると、白いものが目に入った。
白鷺だった。
目立つ白は、身を守るには適当ではないように思えるが、危険より美しさの方が白鷺は、大事なのだろう。

この辺りにはまだ白鷺がやって来る。
こちらが気づかない内に、白鷺はちゃんと水が張られたことを知っていて、予定通りやってくる。

代田の中を歩いているのだが、もう水の中にはあわてんぼうの獲物がいるのだろうか?




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2016年05月25日(水) 記事No.1536

2016/05/25(水)旧暦: 419日 祝日・節気: 日出:429分 日没:1846分 月出:2130分 月没:708分 月齢:18.31 干支:丁未 六曜:仏滅 九星:二黒土星

今日の季語: 代田

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(老いも若きも楽しく暮らせるコミュニティへ・・・日野市三井台南窓会(老人クラブ)のブログ
http://blog.canpan.info/nsk/
より転載)



『代田(しろた)
水を張って田植えの準備のととのった田。田植え前の田。 [季] 夏。』
(三省堂大辞林)



代田の俳句:



・近江いま代田の水に浮びけり  市村健夫



・遠つ嶺の映りて澄める代田かな  大橋伊佐子



・堰いくつ越えきて今日の代田水  茂木なつ



・橋一つ越えれば代田ばかりなる  中野匡子



・月うつる本番を待つ代田かな  霜嵜恵美子




郊外を走ると、景色が変わっていた。
水田に水が引かれ、代田ばかりた。

つい先ごろ耕運機が土を耕していた記憶だが、時は速い。
沖縄はもう梅雨入りだというし、九州南部も来週には梅雨入りとの予報も出ている。

水が張られた代田は、水以外は何もない。
準備された水面には、これから始まる夏の狂宴の緊張感が漂っている。

これから田植えが行われ、蝦蟇が鳴き、稲が空を目指し伸び上がる。狂おしい夏の暑さの中、猛烈に稔を目指して駆け抜ける。
日々刻々と演じられる劇は、古くて新しい1回限りの劇だ。

霜嵜言うように、代田は本番の幕開きを告げている。




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