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  • 2015年09月 の記事一覧

2015年09月30日(水) 記事No.1904

2015/09/30 (水) 旧暦:  8月18日 祝日・節気:  日出: 5時34分 日没: 17時27分 月出: 19時06分 月没: 7時37分 月齢: 16.85 干支: 己酉 六曜: 先勝 九星: 三碧木星

今日の季語: 曼珠沙華

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(ふらり道草―季節の往来―
http://blog.livedoor.jp/syoukaibu/archives/53075576.html
より転載)



『曼珠沙華: 彼岸花、死人花、天蓋花、幽霊花、三昧花、捨て子花、したまがり、狐花、まんじゆさげ

仲秋

曼珠沙華は天界に咲く赤い花を表す梵語。秋、田畑の畦や土手に咲くヒガンバナ科の多年草で群生する。墓地の近辺にみられることも多いため彼岸の名がつく。毒があるといわれるが鱗茎には澱粉が多く食用にもなる。昔は飢饉に備えて植えられていたという説もある。』(季語と歳時記)



曼珠沙華の俳句:



・此の坂をゆけば祇王寺曼珠沙華  嶋田一歩



・空っぽの二両連結曼珠沙華  三宅やよい



・渾天を支へて曼珠沙華の紅  鷹羽狩行



・奥多摩は魔女棲むところ曼珠沙華  小澤克己



・黄泉の国きつと夕映え曼珠沙華  萩野谷三和




車で走っていると思いがけないところで曼珠沙華を見かける。
畑の畦道にはよく植えられているが、住宅の庭や駐車場の脇など、どうしてこんなところに曼珠沙華と思う場合もある。

沢山花が咲き、一面花畑のようなところでは感じないが、数本しか無く花か個性を主張し始める光景では、曼珠沙華は妖しい花に見える。
よくよく見るとかなり妖しく奇っ怪な姿をしている。

浮世離れをした花だからこそ、どこかこの世以外の場所を場所を想わせる。

魔女の住む里だったり黄泉の国だったり、そうした場所にこそ曼珠沙華は活き活きと花開く。


今日で9月も終わり、明日から10月。
予報では1日は荒れ模様の天気だそうだ。
災難に合わないように用心、用心。




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2015年09月29日(火) 記事No.1905

2015/09/29 (火) 旧暦:  8月17日 祝日・節気:  日出: 5時33分 日没: 17時28分 月出: 18時22分 月没: 6時27分 月齢: 15.85 干支: 戊申 六曜: 赤口 九星: 四緑木星

今日の季語: 立待月

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KAGAYA
https://twitter.com/KAGAYA_11949/status/648443747605155840/photo/1
より転載)



『立待月: 立待、十七夜
仲秋
陰暦八月十七日の月のこと。名月のあと、しだいに月の出が遅くなり立待月の頃には、名残りの月の感が深くなってくる。』
(季語と歳時記)



立待月の俳句:



・怒濤来る立待月の岬鼻  小澤克己



・月を待つ闇たのもしき野の廣さ 正岡子規



・大いなる立待月の山河かな 太田寛郎




昨日は、スーパームーンの夜。
しかも皆既月食の天体ショーつき、次回は33年後ということで世界でお月見が行われた。
ニュースで報道していたが、コロンビアでは山の上なのかフード付きの防寒具に身を包んだ女性が感動したと話していた。

掲載写真は、撮影者のKAGAYAさんの説明では、昨夜、東京都の西部から撮った日本のスーパームーン。


今宵は、立待月。
風雅の月だが、俳人たちは、月を待つ間に自然を感じている。
自然の大きさと雄大さと圧倒的な存在と...
見ている己の小ささと。




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2015年09月28日(月) 記事No.1906


昨日、日曜日の午後NHK BSプレミアムでBEST TV 2015を放映していた。

TV放送界の7つのコンクールに於いて、ドキュメンタリー部門で最高賞を受賞した作品を再放送し、内容を紹介し、、番組のねらいと意義を製作者とともに語り合う番組だ。

27,28日二日間放送されるが、今日の番組の2つは、流石に素晴らしいものだった。

2つとは、以下の番組だ。

民放連賞テレビ教養番組「SBCスペシャル 刻印~不都合な史実を語り継ぐ」(信越放送)

ATP賞「BS1スペシャル 憎しみとゆるし マニラ市街戦 その後」(NHKエデュケーショナル、椿プロ/NHK)


「刻印」は、涙無しには見ることが出来なかった。
「憎しみとゆるし」は、魂を揺すぶられる感動があった。


「刻印」は、満州国移民の国策に翻弄された人達の、終わらない戦争の傷を語り継ぐべき刻印として捉えた番組だ。

宮島満子さん(77歳)は、今、兵庫県で生活しているが、長野県の生まれで、幼くして満州に移民し、敗戦後の満州の混乱で、目の前で母をなくし、兄とも別れ、中国人の養女になり戦後を中国で暮らした戦争孤児だ。

2013年長野県阿智村に開館した満蒙開拓平和記念館は、唯一の満蒙開拓に関する記念館だ。
長野県は戦中、満州に開拓移民を最も多く送り出した県だった。その理由は貧しい県だったからだ。

送り出された家族の中に宮島さんの家族もあった。
餓死同様で亡くなった母を前に宮島さんは死にたいと兄に言った。
兄は必ず迎えに来るからといって、宮島さんを中国人の養女として別れた。
戦後30年宮島さんは中国で生き、中国人の夫と結婚し、子供も生まれた。

1972年(昭47)日中国交正常化の後、中国在留邦人の帰国が国の事業として行われるようなった。
宮島さんの兄は、長野で暮らしており、宮島さんの身元は判明し、一時帰国も出来たが、帰国することは出来なかった。

その理由は、その当時永住帰国するには親族の身元引受人がいることが条件だった。
ところが、兄は身元引受をしなかった。
理由は、妹家族が長野に帰国しても、働く場所がなく、教育訓練の場もない。自分は力がないから、引き受けることは出来ないとの考えだった。

宮島さんにとって、この兄の態度は、想像もできないことだった。
辛い異国での30年の生活を支えてきたのは、いつか助けに来ると言い残した兄の言葉だった。

その時の気持ちを聞かれた宮島さんは、言葉で語ることは出来ず、ただ黙って、涙を流すことしかできなかった。
この沈黙の時間の語るものは重かった。


『刻印 ~“不都合な史実”を語り継ぐ~
放送日 9月2日(水)19:00~19:55(再)

戦後70年を特集するシリーズの3回目。昨年度の日本民間放送連盟賞で最優秀賞を受賞した番組の再放送。

満州移民とは何だったのか。体験者が心の奥底に沈めてきた苦悩や葛藤を見つめ、戦争を知らない私たちが語り継ぐべき「戦争と平和」を考える。

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2013年4月、阿智村に開館した満蒙開拓平和記念館は、満州移民をテーマにした全国初の施設で、予想を上回る来場者が訪れている。記念館では、体験者の証言記録づくりに取り組んできた。高齢化が進む今、それは「最後の証言」である。

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兵庫県尼崎市に暮らす宮島満子さん(77歳)は、中国残留孤児として戦後30年を中国で生きてきた。長野県の出身でありながら、故郷から遠く離れた地で暮らす複雑な事情があった。松本市の宮川清治さん(93歳)は元教師で、戦争中、満蒙開拓青少年義勇軍に教え子を送り出した。終戦の逃避行で、生徒のひとりが命を落とし、戦後、その死と向き合い続けてきた。

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記念館で、体験者の証言を聞いた短大生は、「もし自分だったら…」と言葉を詰まらせる。

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敗戦から70年、不都合な史実と向き合い、重い口を開く人たちの言葉に、目を背けず、しっかりと向き合わなければならない。』
(SBC信越放送
http://sbc21.co.jp/blogwp/special/broadcast/2449



傷心の思いを胸に、宮島さんは中国に戻り、戦争孤児の生活に戻った。
そして、10年後、家族の身元引受人の条件が廃止され、NPOなどの第三者の身元保証人によって帰国が可能になったのを機に日本に帰国した。

定住の場所として選んだのは、兄の住む故郷長野ではなく、兵庫県だった。
兵庫県には、働く場所、帰国者向けの支援事業、支援団体があったからだ。

それから30年、子どもたちは独立し、中国人の夫は亡くなり、宮島さんは一人で暮らしている。
今、彼女が楽しみにしているのは、夜間中学での日本語の勉強だ。この教室には、様々な理由で中学校に行けなかった人達が教室に集まり日本語の勉強をしている。
教室で仲間と話をするのが、彼女の現在の楽しみだ。

宮島さんの生きてきた人生は、国策に翻弄される過酷なものだった。到底耐えられないような厳しい現実を生き抜いてきた宮島さんの強さを見せられると、大して大変でもない状況にめげている自分が恥ずかしくなる。


もう一人の語り部宮川氏は、もう語るスペースがないが、一言だけ書いておきたい。

最初は、93歳とは思えない若さで、元気に話す氏の語り口は、客観的で当時の国策に従って満蒙開拓少年義勇団の募集活動をし、村長や校長が喜んだ経験や心のなかでは賛成ではなかったとかとかの話が自己弁明に聞こえた。

ただ最後に、送り出した教え子が満州で死亡したことについて、当時の気持ちを聞かれた時、話を続けることができなくなり、黙りこんでしまった。
其の侭、暫く時間が過ぎると、氏は突然泣き始めた、ただ涙を流すのではなく、慟哭だった。その激しさが語っていたのは、自己弁明ではなく、やり直せない過去だった。



『ザ・ベストテレビ2015

    BSプレミアム
        「第1部」
        9月27日(日)午後0時~3時40分
        「第2部」
        9月28日(月)午後0時~4時15分

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現在、年間に制作・放送されるテレビ番組はおよそ20万本。コンクールに出品されるのはおよそ300、その中から10作品前後がグランプリを受賞します。今年で8年目を迎える「ザ・ベストテレビ」は、この激戦を勝ち抜いた国内で最も優れたテレビ番組の“グランプリ受賞作”をドキュメンタリー番組を中心に紹介してきました。NHKと民放の垣根を越えたこの試みは、テレビメディアの底力をアピールする意義を認められ、新聞・雑誌等で高く評価されてきました。また、視聴者からも限られた地域や時間帯でしか視聴できない、民放地方局の傑作にスポットを当てるNHKの姿勢に対して賛同を得ています。2015年は、放送界を代表する7つのコンクールのドキュメンタリー部門で最高賞を受賞したNHK・民放制作の作品を全編紹介、番組のねらいと意義を鮮明に伝えます。スタジオでは映像コンテンツに詳しいゲストとともに番組の見どころや感想を語り合います。さらに、番組の制作者を招いて、番組の狙いとそこに込めた想いを聞き、ドキュメンタリーの醍醐味と奥深さをお伝えします。
』(NHK)


番組が終わって、信越放送の塚本ディレクターは、「刻印」の題に込められた意味を質問されて。答えた。

“刻印は、体験者の思いは心に刻み込まれて消せない。”と言う意味ですと。





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2015年09月28日(月) 記事No.1907

2015/09/28 (月) 旧暦:  8月16日 祝日・節気: 望 日出: 5時32分 日没: 17時30分月出: 17時40分 月没: 5時16分 月齢: 14.85 干支: 丁未 六曜: 大安 九星: 五黄土星

今日の季語: 秋日傘

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(吾人の世界
http://blogs.yahoo.co.jp/kekeketan/37426550.html
より転載)



『秋日傘
初秋
           .
秋にさす日傘のこと。暦の上では秋に入っても日射しはまだまだ強い。日焼けや紫外線の害などに敏感な女性は秋になっても日傘が手放せない。』(季語と歳時記)



秋日傘の俳句:



・武蔵野の樹間しづかに秋日傘  加瀬美代子



・歩みきて文学館へ秋日傘  田中藤穂



・秋日傘ゆつくりあるくベビーカー  池田光子




ぐずついていたお天気が、今日は今朝から晴れた。
同時に夏のような陽射しが戻ってきた。
木陰には秋の風が吹いているが、日向は眩しく暑い。

女性は外出には日傘が欠かせない天気になった。
小麦色の肌は、若い夏のもの。
大人の秋には、白い肌。
昔から色白は百難を隠すと言われてきたほど魅力のポイントだ。

日傘を差して紫外線を避ける事は色白の肌を守る基本だ。
加えて、傘の中の女性は、それだけで美しく見える。
ものをむき出しにしない。
そこに視線を集め、心を惹きつける力がある。

世阿弥の「秘する花を知ること。秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず、となり。この分け目を知ること、肝要の花なり。」まで持ち出すのは大袈裟だが。


赤ちゃんを外に連れ出して、秋の光と風を楽しもうとしている若いお母さん。
ベビーカーを押しながら、日傘を指している。

どんな顔立ちのひとか判らない。
どんな赤ちゃんなのか判らない。
だが、ゆっくりと進んでいく日傘とベビーカーは、充ちていることを示して、花を開いている。





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2015年09月27日(日) 記事No.1908


試合としては、大差の判定勝ちで井岡の完勝だった。
ソーサのパンチを見切り、パンチを殆ど貰わなかった。
攻撃の方も、顔面、ボデーにクリーンパンチを当てていた。
相手のパンチは貰わず、相手にパンチを当てるという井岡の型通り闘った試合だった。

ただ、ソーサは井岡の好みのタイプだ。
大ぶりのパンチを振り回しながら、前に前に出てくる。
井岡はパンチを見切り、カウンターを当てればよかった。
井岡のスタイル通りの相手だった。

今後、フライ級で更に強くなるために必要なことは、
・パンチ力の強化
ミニマム当時は、カウンターだけで、ボデーも、アッパーも、フックもKOパンチになった。ただ、フライ級になるとKOパンチではなくなった。
今日も、ボデーもフックもアッパーもクリンヒットし、相手も効いていたが、ダウンすることはなかった。
カウンターパンチではなく、それに加えて一発KOパンチを磨く必要がある。

・出てこない相手への戦法
井岡がアマとプロで負けたアムナット・ルエンロンは、トリッキーな動き、フェイント、ヒット&アウエイのスタイルで井岡の好きなタイプではない。
こうした相手にも通用するもう一つの井岡のスタイルを創りだす必要がある。



『井岡が初防衛に成功!ソーサに判定で完勝 ミニマム級は高山V2
スポニチアネックス 9月27日(日)21時11分配信

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<WBA世界フライ級タイトルマッチ>4回、ソーサ(左)右をヒットさせる井岡一翔

ボクシングのダブル世界戦は27日、エディオンアリーナ大阪で行われ、WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦は王者・井岡一翔(26=井岡)が同級10位のロベルト・ドミンゴ・ソーサ(30=アルゼンチン)を判定で下して初防衛に成功した。

【写真】ひらり!、ソーサの攻撃をかわす井岡一翔

ミニマム、ライトフライ、そしてフライ級と世界3階級制覇を果たしている井岡。フライ級での初防衛戦でも強さを見せつけた。

序盤は互いに手の内を探るような静かな攻防。井岡は「しっかり打って、打たせないボクシングで自分のスタイルを出す」と話していた通り、抜群の防御から的確なパンチを繰り出し、主導権を握る。攻撃の意識が強くなった6回にソーサもパンチをもらう場面もあったものの、最後まで危なげない王者のボクシングで判定3―0(119―109、119―109、120―108)と圧倒した。

これで戦績は井岡が19戦18勝(10KO)1敗、ソーサは30戦26勝(14KO)3敗1分けとなった。

IBF世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦は、王者の高山勝成(32=仲里)が同級10位の原隆二(25=大橋)を8回TKOで下して2度目の防衛に成功した。高山は38戦30勝(12KO)7敗1無効試合、世界初挑戦だった原は21戦19勝(11KO)2敗。』(スポニチアネックス)




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2015年09月27日(日) 記事No.1909

2015/09/27 (日) 旧暦:  8月15日 祝日・節気: 中秋の名月 日出: 5時32分 日没: 17時31分 月出: 16時58分 月没: 4時05分 月齢: 13.85 干支: 丙午 六曜: 仏滅 九星: 六白金星

今日の季語: 月見

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(月彩 Tsukisai...*
http://rosymoon.blog.fc2.com/?tag=%E3%81%8A%E6%9C%88%E8%A6%8B
より転載)



『月見: 観月、月祭る、月を待つ、月の宴、月の座、月見酒、月の宿、月の友、月見茶屋、月見舟

仲秋

仲秋の名月をながめ賞すること。薄を活け、三方に団子や季節の
ものを供える。月見の宴が催され、主人が客をもてなす。酒食の
ほか詩歌や謡で興趣を添える。また、松島、姨捨、石山寺など月
の名所へ多くの人が足を運ぶ。』
(季語と歳時記)



月見の俳句:



・けふの今宵寝る時もなき月見哉 松尾芭蕉

 


・五六升芋煮る坊の月見かな 与謝蕪村



・芋売は銭にしてから月見かな 横井也有



・春の花秋の月見に嵯峨もよし 井原西鶴



・何着てもうつくしうなる月見かな 千代尼




月見は、昔から大事にされてきた行事だ。
俳人たちも名月を繰り返し詠んできた。

朝は、曇で今日もまたお月様は雲の上の様子だった。
午後になり青空が出て、上手く行けば名月を楽しむことができる様子に変わった。

夜、家を出て空を見上げると、見えた、丸く明るい中秋の名月が。
やがて、鰯雲のような薄い雲が、流れてきてお月様を取り囲むようになった。

人を呼んでの宴はないが、独りで楽しむことが出来た。
お月様の科学的な知識は増えたが、お月様の情趣は却って感じられなくなった。
浅薄な知識に流されず、もっと感性を研ぎ澄まして、感じあえる人と一緒に、お月見の宴を催す事が美しい人生を過ごすことに繋がる。

千代女は尼でありながら、美しい時の中に美しいこころを置いている。





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2015年09月26日(土) 記事No.1910


まだ基礎実験の段階なので、実用化はまだ先の話だが、人工透析の患者は国内だけでも31万人を超える。
猿での実験が成功すれば、人間の鷹揚も射程距離に入るだろう。
もし、実用化されたら、全世界の患者は大きな恩恵をうけることができる。

胎児から細胞を取り出すことには、乗り越えなければ課題があるが、いずれiPS 細胞による腎臓作成が可能になるだろう。


『<再生腎臓>ラットで排尿成功 「10年以内、人へ応用」
(毎日新聞) 11:18

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(毎日新聞)

動物の体内で成長させた再生腎臓から、尿を体外に排出させる実験に成功したと、東京慈恵会医科大の横尾隆教授(腎臓再生学)らのチームが、米科学アカデミー紀要に発表した。これまで、腎臓の再生はできていたが、排尿させることができなかった。チームは「腎臓の再生医療の人への応用に向けた大きな一歩」と説明する。

腎臓で作られた尿は、尿管を通ってぼうこうにためられ、体外に排出される。当初、新しく作った腎臓と元からあるぼうこうを人工の管などでつないで排尿を試みたが、人工の管は尿をぼうこうに送る収縮運動ができず、機能しなかった。

チームはラットの胎児から腎臓や尿管、ぼうこうに成長する前の未熟な組織を取り出し、大人のラットの体内で発育。小林英司・慶応大特任教授らによる顕微鏡を用いた手術の技術を使い、成長した腎臓、ぼうこうを元からあるぼうこうと尿管でつなぐことに成功。排尿を確認した。尿には、正常な腎臓で作られる尿の3分の1以上の毒素が排出されていた。人は正常な腎臓の1割程度の機能があれば人工透析を回避できるとされ、機能も問題なかった。

チームは、ブタでも同様の手法で排尿を確認し、サルを使った実験にも着手している。未熟な組織が臓器へ成長する「スイッチ」を入れるには、動物の体へいったん移植することが必要で、動物を利用することに倫理面や種を超えた感染症などの問題があるが、横尾教授は「10年以内に人への応用を目指したい」と話す。

日本透析医学会によると、2013年末に腎臓病を患って人工透析を受けている国内の患者は31万4180人。深刻な腎不全の患者は腎臓移植を受けるしかないが、日本臓器移植ネットワークによると今年8月末現在、移植希望の登録患者が1万2619人に達するのに対し、移植数は脳死と心停止後を合わせても111件。腎臓の再生医療への期待は高い。【藤野基文】』(毎日新聞)




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2015年09月26日(土) 記事No.1911

2015/09/26 (土) 旧暦:  8月14日 祝日・節気:  日出: 5時31分 日没: 17時33分 月出: 16時16分 月没: 2時55分 月齢: 12.85 干支: 乙巳 六曜: 先負 九星: 七赤金星

今日の季語: 月今宵

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BS JUN'S MEMO 2
http://shamanippon-2012.blog.so-net.ne.jp/archive/201208-1
より転載)



陰暦八月十五日は、中秋の名月。
昔から月を見て生きてきた日本人は、名月の季語も一つでは足りなくて、知られているもので明月、満月、望月、望の月、今日の月、月今宵、今宵の月、三五の月、三五夜、十五夜、芋名月、中秋節が挙げられている。
月今宵も基本的には名月と同じだが、良夜と同じように八月十五日を中心とした前後の月の綺麗な宵と考えて良いだろう。



月今宵の俳句:



・浮世にも曇り無きもの月今宵  北尾章郎



・父坐さば縁に宴の月今宵  塩見英子



・いつか逝く人に触れゐて月今宵 原 和子



・人肌の燗こそよけれ月今宵  梅村すみを



・裏木戸に栗鼠来て遊ぶ月今宵  和田和子




午後は晴れて、暑い気候だったが、夕方から曇って、今日も美しい月は見ることが出来ない。

北尾の句を読んで、法然上人の「月かげ」の歌を思い出した。

月影のいたらぬ里はなけれども
眺むる人の心にぞすむ



昔、習った歌だ。
『月の光はすべてのものを照らし、里人にくまなく降り注いでいるけれども、月を眺める人以外にはその月の美しさはわからない。阿弥陀仏のお慈悲のこころは、すべての人々に平等に注がれているけれども、手を合わせて「南無阿弥陀仏」とお念仏を称える人のみが阿弥陀仏の救いをこうむることができる』という意味だそうだ。(総本山知恩院)


塩見の父はもうこの世には居ない。
この世では叶わないが、心では縁に座って月を見上げることはできる。
下戸の父ならお茶と栗羊羹を。
酒好きなら梅村の様に燗を酌み交わす。
月の光りに照らされて。


原は、この世に触れることができる人がいる。
だから月の美しい夜は、一期一会の夜だ。

月を愛でるには心の余裕が必要だ。
気持ちの緊張を取って、月を眺めて無心になることも必要だ。
月の美しい夜が続く。
日本人にとって月の光は、己の心を照らすものであった。
心の隅々まで明るく照らして貰おう。




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2015年09月25日(金) 記事No.1912


STAP細胞問題が、日本で話題を沸騰させたのはもう昔のことのように思われるが、去年のことだ。

今回、米ハーバード大が計133回の再現実験ですべてSTAP細胞を作れなかった報告を、科学誌ネイチャーに発表した。
これでSTAP細胞は存在しない事が学問的に確定した。

iPS細胞に対抗する形で、鳴り物入りで理研から発表されたSTAP細胞は、夢の様な未来を切り開く発見と考えられ、日本中の人に希望をもたせた。
その一方、論文の写真の加工を発端に、専門家から論文について疑問が提起され、STAP細胞の存在について信じる人と信じない人に別れ論争になった。

当事者である小保方氏は、バッシングの中で会見を開き、 “STAP細胞は在ります”と涙ながらに話した。
この時点では、多くの人が小保方氏が実験を行えば、存在が証明されると期待していた。
しかし、その後成功したとの報道はなかった。

今の時点で、考えるとこれは小保方氏の詐欺的行為であったと考えざるを得ない。
ただ、最初から存在しないことを承知して行ったと考えるのは、納得感に乏しい。専門的な領域で世界の注目が集まる問題を、言葉だけで最後まで破綻無く進めることは無理なことは明らかだ。

一番ありそうな解釈は、小保方氏自身STAP細胞の存在を信じていて、最後まで実体がES細胞であることに気づいていなかった考えることだろう。
小保方氏は、再現ができないと言う報告がされていた際、“特別なレシピ”があるということを話していた。丸で、料理のように何かを加えると上手く行くというような表現だ。
何かというのが、ES細胞だったのだろう。

換言すれば、小保方氏は詐欺を行っていたのではなく、本人も信じていたが、STAP細胞とES細胞の区別も厳密な意味で区別できない程度のレベルの人だったのだろう。

小保方氏のSTAP細胞は、夢で終わってしまった。
だが、細胞のリセットはiPS 細胞で実現されている。
いつか、再び別の道で夢に挑戦する人が出てくる問題だろう。

人類が空を飛ぶ事は昔は夢であった。
多くの馬鹿な人が挑戦して命を落とした。
だが、今では夢ではなく、当たり前に人間は空を飛んでいる。



『<STAP細胞>133回の再現実験ですべて作れず
毎日新聞 9月24日(木)2時0分配信

◇米ハーバード大など、ネイチャーに発表

STAP細胞論文の研究不正問題で、米ハーバード大のグループなどが計133回の再現実験ですべてSTAP細胞を作れなかったとの報告を、24日付の英科学誌ネイチャーに発表した。理化学研究所も「STAP細胞はES細胞(胚性幹細胞)由来だった」との試料解析結果を報告した。

同誌に掲載されたSTAP論文は昨年7月に撤回されており、撤回済みの論文に関する報告を載せるのは異例という。ネイチャーは論説欄で「論文撤回時の説明はSTAP現象が本物である可能性を残していたが、2本の報告は現象が本当ではないことを立証した」とコメントした。

ハーバード大のジョージ・デイリー教授らの報告によると、再現実験は米国、中国、イスラエルの計7グループが実施。STAP細胞の作製方法は、論文に掲載された以外にも共著者で同大のチャールズ・バカンティ教授らが発表していたが、どの方法でも成功しなかったという。

理研の報告は松崎文雄チームリーダーらがまとめ、既に昨年12月に理研調査委員会が公表した最終報告にも反映されている。松崎チームリーダーは「国際的にも影響が大きかったので、試料の解析結果を科学的論文として報告する必要があると判断した」と説明した。【須田桃子】』(毎日新聞)







『「STAPはES細胞」確定…再現実験全て失敗
読売新聞 9月24日(木)5時57分配信

STAP(スタップ)細胞の論文不正問題で、理化学研究所などは、STAP細胞由来とされる試料はすべて、以前から理研に存在していたES細胞(胚性幹細胞)由来だったとする調査結果を24日付の英科学誌ネイチャーに発表する。

小保方晴子・元理研研究員の研究室に残っていた試料の遺伝子を解析した。理研の外部調査委員会が昨年12月、同様の結論を出しているが、国際的な科学誌に発表されるのは初めて。

また、米ハーバード大など米、中、イスラエルの7研究室がSTAP細胞の再現に計133回取り組み、いずれも失敗に終わったとの報告も掲載される。小保方氏らが昨年7月にSTAP論文を撤回した際は、複数の画像の不正が理由だったが、これで、STAP細胞の存在根拠は国際的、科学的に完全に失われた。

最終更新:9月24日(木)5時58分
』(読売新聞)



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2015年09月25日(金) 記事No.1913

2015/09/25 (金) 旧暦:  8月13日 祝日・節気:  日出: 5時30分 日没: 17時34分 月出: 15時32分 月没: 1時47分 月齢: 11.85 干支: 甲辰 六曜: 友引 九星: 八白土星

今日の季語: 良夜

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(室礼&歳時記~知・好・楽~
http://sanbonmatu431.blog122.fc2.com/blog-date-20100901.html
より転載)



『良夜(りょうや、りやうや) 仲秋
子季語: 良宵、佳宵
関連季語: 名月
解説 : 月の明るい美しい夜のことだが、主として旧暦八月十五日の中秋の名月の夜を指す。
来歴: 『俳諧小づち』(明和7年、1770年)に所出。
文学での言及: 八月十五日九月十三日は婁宿なり。この宿、清明なる故に、月を翫ぶに良夜とす『徒然草』
』(季語と歳時記)



良夜の俳句:



・路地裏に湯葉の香満ちし良夜かな  水田清子



・恋ふたつ巴とめぐる良夜かな  能村登四郎



・良夜なり男の声のざらついて  津田このみ



・六根や良夜の海のふつくらと  本多俊子




名月を間近に控え、名月関連の季語を選んでみた。
今日は、良夜。

本当は、空高く煌々と明るいお月様を見上げる夜なのだが、無粋者の迷走台風のおかげでお天気は良くない。
と言っても、地上の話で雲の上に上がってみれば、間違いなく月は明るく輝いている。

良夜の句を見ていて、水田の句はよく解る。
路地裏でも生活の匂いがする穏やかな夜、月が明るければ良夜と言える。

しかし、下の3句はよく判らない。
恋が二つあって、巴に回転していれば、それを一般的には三角関係と言うのではないか知らん。

女性でないからわからないかもだが、ざらついた男の声はsexyなのだろうか。もしくは告白の名月の夜、恋人の男は緊張の余り、舌も乾き、声もざらついたのだろうか。

六根とは、仏教用語で

『六根とは、五感と、それに加え第六感とも言える意識の根幹である

    眼根(視覚)
    耳根(聴覚)
    鼻根(嗅覚)
    舌根(味覚)
    身根(触覚)
    意根(意識)

のことである。

概要
六根は人間の認識の根幹である。それが我欲などの執着にまみれていては、正しい道(八正道)を往くことはかなわない。そのため執着を断ち、心を清らかな状態にすることを言う。そのため不浄なものを見ない、聞かない、嗅がない、味わわない、触れない、感じないために俗世との接触を絶つことが行なわれた(山ごもりなど)。
...』(Wikipedia)

月の輝く夜の海がふっくらと感じられるのは、まさに感覚の世界。
眼根(視覚)、耳根(聴覚)、鼻根(嗅覚)、舌根(味覚)、身根(触覚)、意根(意識)の作用によるものだ。
逆に、雨の夜に月が見えないのも、眼根の作用だ。

仏教では六根は迷いの元、雲の下で名月を見るのが迷いのない世界というのが仏教の道。

理屈はともかく、外に出て月を見上げられればそれで良し。
雲の下、雨の世なら心眼で見ればそれで良し。




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