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  • 2014年07月 の記事一覧

2014年07月31日(木) 記事No.2719

2014/7/31 (木) 旧暦: 7月5日 祝日・節気:  日出: 4時47分 日没: 18時46分 月出: 8時31分 月没: 20時49分 月齢: 4.18 干支: 癸卯 六曜: 大安 九星: 六白金星

今日の季語: 青田

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(2014/07/26 愛西市の酒蔵への青田)



『青田: 青田面、青田風、青田波、青田道、青田時

晩夏
          
稲が成長し青々とした田になること。田は、植田から青田へ変わるのに一月も要しない。七月に入ると稲はさらにその丈を増し、青い穂がいっせいに風になびく。』
(季語と歳時記)


青田の俳句:



・一枚づつ風くる谷戸の青田かな  角田悦子



・越後平野吾に寄せくる青田波  井口初江



・下野に生まれ育ちて青田風  斎藤くめお



・飢ゑ充たすやうに青田を見に出づる  斎藤棹歌



・胸もとへ入れて匂へり青田風  糸井芳子




ローカル列車の駅を出て、愛西市の酒蔵へ向かって歩く。
昼過ぎの日盛りの太陽と熱せられたアスファルトの熱気が身体を押し包む。
道路を横断して、近道を行くと農道になる。
つい先ごろは植田だったはずだが、田はもう一面青田の盛りだ。
目眩くような陽射しの中を歩いて行くと、青田からむせ返るような命の匂いがやってくる。

角田も井口も斉藤も青田の中に生まれた幸せを、堪らず詠んでいる。
下野の光景は見たことはないが、越後平野の青田には身を置いたことがある。
夏は押し寄せる青田波、もう2ヶ月もすれば金波・銀波の豊饒の海に景色は変わっているはずだ。
豊かな青田の中に身を置ける幸運は感謝しても余りある。

斉藤も糸井も同じことを詠んでいるのだが、男というものはどうも艶が足りない。
命の煌きを胸元へ呼びこむ糸井の色気は、目眩がするほどだ。




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2014年07月30日(水) 記事No.2720


B級うな丼食べ比べの第4弾は、回転寿司のくら寿司。
回転寿司チェーンでうな丼をメニューに乗せているのはくら寿司だけのはずだ。

くら寿司は、シンプルにうな丼2種類のメニューにしている。

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注文したのは、一切れの「すしやのうな丼」646円(内税66円)

回転寿司で客の多い昼の時間帯なので、出てくるまでに暫く時間がかかった。

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口径の短い丼なので、小さく見えるが、底が深いのでご飯は、見かけよりたっぷり入っている。

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焼きは、見たところ強くはないが適度だ。表面の照りは良い。やや厚目の肉で、口に入れると柔らかい食感。表面のカリッとした食感はないが、香ばしさは感じられる。

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中はジューシーで柔らかいが、生っぽさは無い。
サイトを見ると、くら寿司は蒸しの工程を入れていると書いている。

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皮側は、良く焼き目が付いている。ザクザクとした食感ではなく柔らかい。

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垂汁は、ご飯に平均して万遍なく掛けられている。
4店の内で突出して垂れの量が多い。
垂れは水っぽくはなく、トロミと照りのある蒲焼きらしいものだ。

この垂れは、サイトでは「7種の魚介だれ」と書かれている。
昆布、かつお、さば、うるめいわし、片口いわし、ほたて、ぐちの7種の素材を使っているとしている。

使い込まれた専門店の垂れにある鰻の香ばしさこそ感じられないが、旨み・コクの有る垂れだ。
たっぷりと掛けられているので垂れのかかったご飯が好きな人には嬉しい内容だ。

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ご飯は、粒粒が確りとあり、食感もモチモチ感がある。
垂れの掛かったご飯が好きな人は、他の店と違ってくら寿司のうな丼は満足できるはずだ。


【B級うな丼食べ比べの感想】
・まず評価基準だが、第1回に書いた基準は、好きな専門店を基準にしたものだ。
知られている通り、鰻の蒲焼は東西で違いがある。東は蒸しが入り食感が柔らかくなる、西は生を直火でパリッと焼き垂れに漬けまた焼くので表面は香ばしくカリッとした食感になる。
東海地区はどちらかと言えば関西風だ。

・基準で評価すると、パックされた調理済みの蒲焼きを使うB級うな丼は、4店とも表面のカリッと感は存在しない、香ばしさも少ないが、すき家、くら寿司には感じられた。
吉野家は厚い肉を蒸して柔らかくしている感じで関東風の仕立てなのだろう。此処ではあまり評価されないが、東京人にはこれが良いのかもしれない。

・コストパーフォーマンスの面で考えてみると、一切れの最も安いもの比較で、税込み値段は
すき家 799円
吉野家 730円
なか卯 790円
くら寿司 646円

基準の絶対評価では、すき家が香りの面で基準に近いが、価格を考えると、その差は大きくはなく垂れもタップリとうな丼らしいくら寿司がお薦めになる。
吉野家は、基準とは違う作りなので、此処では薦められないのはやむを得ないし、なか卯もうな丼というよりまぶしの作りなのでうな丼としての評価は高くならない。

・専門店の蒲焼きとは自ずから差はあり、格安うな丼のためにその座を奪われることはないと思う。
回転寿司と寿司店が両立しているのと同じ構図になる。
B級うな丼は、気楽に懐に優しく夏バテを解消するためのものと考えれば良い。




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2014年07月30日(水) 記事No.2721

2014/7/30 (水) 旧暦: 7月4日 祝日・節気:  日出: 4時47分 日没: 18時47分 月出: 7時37分 月没: 20時18分 月齢: 3.18 干支: 壬寅 六曜: 仏滅 九星: 七赤金星

今日の季語: 扇

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(舞扇 亀屋染物店
http://www.jpkameya.com/sub10/maioogi/ns/102/3650.htm
より転載)


『扇(おうぎ、あふぎ)
三夏
子季語: 扇子、絵扇、絹扇、白扇、古扇、小扇、扇売
関連季語: 団扇
解説: 夏、扇いで涼をとるための道具。数十本の竹の骨を束ねて末広状にし要の一点で固定したものに紙や絹を張ったもの。団扇を折り畳みにしたものであるが、団扇がくつろいだ場所で使われるのに対し扇は外出用、儀式用に多く用いられる。平安前期、日本で生み出された。風流な絵が描かれたものを絵扇という。また、檜扇はかつて殿上人が用いた。
来歴: 『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。』


扇の俳句:



・京扇どれも美し買ひまどふ 下村梅子



・海の月扇かぶつて寝たりけり 小林一茶



・若き日をふと懐かしむ投扇興 八木綾子



・碁敵の勝負決まりし扇かな 柏木冨三



・しづかなる男の怒り扇置く 西島麦南




この暑い日々には、扇子のありがたさが解る。
ビルの中はエアコンが効いていても、冷房されていない場所もある。
こちらが歩いて動いているときは気にならないが、止まった場所が冷房なし無風状態だと地獄だ。

バスセンターの待合所がそうだ。
急いで歩いて到着する、バスが来る前の長くはない待ち時間。ビル内の締め切られた空間は、熱気がこもっている。
そんな時、扇を持っていれば地獄で仏だ。

扇は、現代の日常生活では、風を送る機能しか使われていないが、実は色々な使い方がされてきた。

落語家が道具としてつかったり、棋士が必ず手にするのはその名残だ。
作法として歯と口を隠すために使われたり、日本舞踊や能楽・狂言などの芸事で使われている。
扇を投げて的に当てる投げ扇も行われた。

柏木が目にしたのは、勝負の決まった瞬間、勝った者がポンと扇子で音をたてたのだろう。

西島は、扇子をパチリと音とたてた男の姿に言葉にしない怒りを見た。

扇は、色々な使い方ができるものだ。




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2014年07月29日(火) 記事No.2722


B級うな丼食べ比べ第3弾は、なか卯。

カウンターのテーブルに、うなまぶしの広告が貼ってある。
名古屋で言う「ひつまぶし」だ。

今回はうな丼の食べ比べなので、最も安い一切れのうな丼を注文。
価格は790円(税込み、58円)。

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待つほどもなく登場したのがこれ。
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刻み海苔をご飯に敷いてその上に蒲焼きが載せられている。
蒲焼きの上には三つ葉がトッピングされている。

三つ葉を退けるとこんな感じ。
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・焼き
身側は殆ど焦げ目がない。肉の厚みはある。口に入れると柔らかい食感で香ばしさは感じられない。
焼きが足りないのか噛むと肉汁が出てくる。生臭くはないが、蒲焼きというより煮物・蒸し物の感じだ。

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ひっくり返した皮側も焼きは強くない、噛むと皮の部分はザクザクとした食感で香ばしさは殆ど感じられない。

・垂汁
海苔の下に掛けられているが、中心部だけでご飯全体には行き渡ってはいない。
照り・トロミ感は無く水っぽく甘い垂れ。鰻の香ばしさとか旨味とかは感じられない。丼の底に溜まった垂れを見ると少しトロミがあるが片栗粉か何かでとろみを付けた印象で自然の焼き垂れとは違うようだ。

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・ご飯
バサバサまでは行かないが、艶がないご飯。モチモチとした食感はない。
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全体の印象としては、刻み海苔や三つ葉に見られるようにこの店のうな丼は、「うなまぶし」を前提に作られている感じで、うな丼としてみると中途半端だ。
焼きも足りず香ばしくないし、垂れも薄くコクのないもの、ご飯もバサ付いている感じだ。これに熱い出し汁を掛けるとかなり印象が変わり良くなるような気もするが食べていないので判らない。





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2014年07月29日(火) 記事No.2723

2014/7/29 (火) 旧暦: 7月3日 祝日・節気:  日出: 4時46分 日没: 18時48分 月出: 6時43分 月没: 19時47分 月齢: 2.18 干支: 辛丑 六曜: 先負 九星: 八白土星

今日の季語: 土用鰻

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(サキドリ情報記事ブログ
http://sakidori-report.com/archives/3503

より転載)


『土用の丑の日の鰻
日本では土用の丑の日に、暑い時期を乗り切る栄養をつけるために鰻を食べる習慣がある。文政5年(1822年?1823年)当時の話題を集めた『明和誌』(青山白峰著)によれば、安永・天明の頃(1772年 - 1788年)よりの風習であるという。

由来
通説(平賀源内説)
鰻を食べる習慣についての由来には諸説あり、讃岐国出身の平賀源内(1728年 - 1780年)が発案したという説が最もよく知られている。

それによると、商売がうまく行かない鰻屋が、夏に売れない鰻を何とか売るため源内の所に相談に行った。源内は、「本日丑の日」と書いて店先に貼ることを勧めた。すると、その鰻屋は大変繁盛した。その後、他の鰻屋もそれを真似るようになり、土用の丑の日に鰻を食べる風習が定着したという。丑の日と書かれた貼り紙が効力を奏した理由は諸説あり定かではないが、一説によれば「丑の日に『う』の字が附く物を食べると夏負けしない」という風習があったとされ、鰻以外には瓜、梅干、うどん、牛肉(うし)、馬肉(うま)などを食する習慣もあったようだが、今日においては殆ど見られない。

実際にも鰻にはビタミンA・B群が豊富に含まれているため、夏バテ、食欲減退防止の効果が期待できる。ただ、鰻の旬は冬眠に備えて身に養分を貯える晩秋から初冬にかけての時期で、秋から春に比べても夏のものは味がおちる。

その他の説
    春木屋善兵衛説 - 同じ文政年間(1818年?1831年)の『江戸買物独案内』によると、土用に大量の蒲焼の注文を受けた鰻屋、春木屋善兵衛が、子の日、丑の日、寅の日の3日間で作って土甕に入れて保存しておいたところ、丑の日に作った物だけが悪くなっていなかったからという説。
    蜀山人説 - やや時代が下がった天保10年(1839年?1840年)の『天保佳話』(劉会山大辺甫篇)では、やはり鰻屋に相談をもちかけられた蜀山人こと大田南畝が、「丑の日に鰻を食べると薬になる」という内容の狂歌をキャッチコピーとして考え出したという話が載せられている。
    丑=鰻二匹説 - 平仮名で墨汁を使って毛筆で書いた「うし」と言う文字が、まるで2匹の鰻のように見えたからと言う説。
...』(Wikipedia)


土用鰻の俳句:



・土用鰻うの字大きく紺暖簾 蕪木啓子



・店長の売り声もして土用鰻 中沢菊絵



・いざ鎌倉へ土用鰻を平らげて 巻田泰治



・土用鰻息子を呼んで食はせけり 草間時彦



・上背ある次男と土用鰻食ぶ 高澤良一




今日は土用の丑の日。
鰻にとっては迷惑な日本の食習慣で、蒲焼きにされる鰻が後を絶たない。
数日前からスーパーの店頭には解凍された蒲焼きが山のように積まれ、店外では俄作りの焼き場で鰻が焼かれている。
結構売れてもいる。

夏のバテが来る頃、店長の声に気合を入れられ、食べて元気になれば鰻には悪いが、この食習慣は悪くはない。
平らげていざ鎌倉と元気になれば、夏を乗り越える知恵のある方法だ。
苦手な人も多いかもしれないが、香ばしく焼かれた鰻はやはり美味しい。

男が食べ物を句にするのは恥ずかしい気もするが。
句を読むと草間も高澤も息子に鰻を食わせている。
その気持は解りそうな気もするが、ボヤケていてストンとは落ちない。




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2014年07月28日(月) 記事No.2724


B級うな丼食べ比べ第2弾は、吉野家。
吉野家は昨年もうな丼を出していたと記憶するが、食べるのは今回が初めてだ。

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注文は、一番シンプルな一切れのもの。
セットにもしないので730円。吉野家は税込み表示になっている。

ここは厨房が見えたので、ポリ袋にパックされた鰻を取り出すところが見えた。
待つというほどの時間もなく、運ばれてきた。

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一切れなのだが、運ばれてきたのは、細長い切れが3枚並べられていた。
厚みはかなりあり、すき家のものより厚い。
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・焼き
見た目は焦げ目もあり蒲焼き風だが、食べると焼きの香ばしさは殆ど感じられないので、煮物を食べているような食感になる。
柔らかな肉で厚さもある。中まで火は通っているが肉厚があるのでやや焼き方不足の感じがない訳ではない。食感が柔らかいのは、関東風の蒸しが行われているのだろうか。

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皮側も焦げ目はあるが、全面的ではない。食べた感じも柔らかくプニョプニョとした感じ。

・垂汁
照りとかとろみ感は感じない軽目の垂汁が使われている。量も多くはなく、蒲焼きの下のご飯に色が付いている程度。
垂汁にも香ばしい香りや旨味のコクのようなものは少なく、さっぱりとした感じで、鰻の蒲焼きのパックに付いてくるプラスチックボトルの蒲焼きの垂れのような味わいだ。
専門店の垂汁は、焼かれた鰻が何度も付けられていく間に、照りや旨味やコクが生成されるが、パックの垂れはそうした世界は感じられない。

・ご飯
丸く小さなあきたこまちなどの形状ではなく長目の粒状で、少しバサついた食感でモチモチ感はあまり感じない。ご飯の温度が低目だった為そう感じたのかもしれない。

全体の印象としては、スーパーで鰻の蒲焼を買ってきて、家で作る鰻丼のようなイメージだ。
値段を考えれば、当然のことかもしれないが。




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2014年07月28日(月) 記事No.2725

2014/7/28 (月) 旧暦: 7月2日 祝日・節気:  日出: 4時45分 日没: 18時49分 月出: 5時49分 月没: 19時14分 月齢: 1.18 干支: 庚子 六曜: 友引 九星: 九紫火星

今日の季語: 茄子

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(ぐるたび
http://gurutabi.gnavi.co.jp/gourmet/item/2369/
より転載)


『ナス(茄子、茄、ナスビ、Solanum melongena)はナス科ナス属の植物。また、その果実のこと。

概要
原産地はインドの東部が有力である[2]。その後、ビルマを経由して中国へ渡ったと考えられている。中国では茄もしくは茄子の名で広く栽培され、日本でも1000年以上に渡り栽培されている。温帯では一年生植物であるが、熱帯では多年生植物となる。

日本には平安時代に伝わる。実の味から「中酸実」(なかすみ)が語源とされる[3][4]。夏に実がなるので「夏実」(なつみ)と読んだが、それが訛って「なすび」(奈須比)と呼ばれたとする説もある。室町時代頃に宮廷の女官が女房言葉として「なす」と呼び[4]、その呼称が定着した。元は貴重な野菜であったが、江戸時代頃より広く栽培されるようになり、以降日本人にとってなじみのある庶民的な野菜となった。[5]葉とヘタには棘があり、葉には毛が生えている。

世界の各地で独自の品種が育てられている。加賀茄子などの一部、例外もあるが、日本においては南方ほど長実または大長実で、北方ほど小実品種となる。本州の中間地では中間的な中長品種が栽培されてきた。これは寒い地域では栽培期間が短く大きな実を収穫する事が難しい上に、冬季の保存食として小さい実のほうが漬物に加工しやすいからである。しかし食文化の均一化やF1品種の登場により野菜炒めや焼き茄子など、さまざまな料理に利用しやすい中長品種が全国的に流通している。日本で栽培される栽培品種のほとんどは果皮が紫色又は黒紫色である。しかしヨーロッパやアメリカ等では白・黄緑色・明るい紫、さらに縞模様の品種も広く栽培される。果肉は密度が低くスポンジ状である。ヘタの部分には鋭いトゲが生えている場合がある。新鮮な物ほど鋭く、鮮度を見分ける方法の一つとなるが、触った際にトゲが刺さり怪我をすることがある。収穫の作業性向上や実に傷がつくという理由から棘の無い品種も開発されている。

品種によって様々な食べ方がある。栄養的にはさほど見るべきものはないが、東洋医学では体温を下げる効果があるとされている。和漢三才図絵ではヘタにしゃっくり止めの効果があるとされるが、俗信の域を出ない。また皮の色素ナスニンは抗酸化作用があるアントシアニンの一種である。

なかには、「赤ナス」のような観賞用として生け花などにも利用されているもの(熊本県などで「赤ナス」の商品名で栽培されている食用の品種とは別物、また赤茄子はトマトを表す)もある。赤ナスは食用のナスの台木としても用いられる(観賞用の赤ナスは味などにおいて食用には適さないとされる)。
...』(Wikipedia)


茄子の俳句:



・茄子を捥ぐ茄子紺といふ神の色  伊藤一枝



・異国にて炊き茄子祖母の味がして  伊吹之博



・塩振つて日日の指先茄子の紺  生田恵美子



・茄子を煮て我家の夕餉事足りる  竹内方乃



・一献に豆腐一皿と茄子煮かな  新実貞子




家庭菜園でも茄子が採れる時期になった。
頂いた茄子は形は様々だ。
細く長く胡瓜のような茄子もある。
だが、採れたての茄子は光沢があり光り輝いている。

トマトもそうだしパプリカも色鮮やか。
花も美しいが野菜も美しい。
光り輝く色を見ていると、人間にこの色は生み出せないと思う。
創造主を神と呼ぶならば、伊藤の感動は理解できる。

茄子は地味な野菜で高級な食材ではない。
普段着の野菜だ。
日頃慣れ親しんでいるためか、穏やかな日常生活を感じさせる野菜なのだ。

日本を遠く離れた異国の地で、茄子を口に入れて、愛してくれたお祖母ちゃんを思い出す。
伊吹にとって茄子は幸せへの扉なのだろう。

生田も竹内も新実も言葉は違うが、茄子の幸せを詠んでいる。


頂いた茄子は、豚肉と一緒に蒸し焼きにされ夕食の食卓に登場した。
柔らかく口の中で溶ける茄子には豚肉の旨味と醤油の香ばしさが移り、美味しかった。
おかげさまで、気分は幸せだ。




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2014年07月27日(日) 記事No.2726


今スポットライトを浴びている食べ物は、勿論鰻の蒲焼だ。
土用丑の日に向かって、輝かしい晴れ舞台が、いや鰻にとっては愁嘆場かも知れないが、続く。

今年は、昨年とは違って、鰻が2割ほど値下がりしているそうだ。
報道によれば、今年の国内の春のシラスウナギの漁獲量が倍増したそうで、極端な不漁だった昨年に比べれば秋からの供給が期待できるそうだ。
このような状況の中で、中国の養鰻業者は、日本の受給が緩む秋までに売り切ってしまおうと出荷を増やしているらしい。

こうした入手環境の良さを背景にして、牛丼や回転すしのチェーン店が鰻丼を主力商品として取り扱い始めた。

中国産と書かれていれば脚も鈍るが、何も書かれていないのをいいことにして食べてみることにした。

蕎麦もそうだが鰻の蒲焼も嗜好性の高い食べ物で、鰻丼はあの店という決まりがあるのが普通だ。
鰻ならばどこでも良いという訳にはいかない食べ物だ。

しかし、すき家も吉野家もくら寿司もこうした性格の食べ物であることを承知していながら、敢えて挑戦する以上は自信があるに違いない。

であれば、個人の嗜好を前提に、どれ位のものなのか食べ比べてみることにした。
高くて旨いのは当たり前、安くて旨くて量があるのがB級グルメの本道だ。

最初に、鰻丼についての個人的な好みを明らかにしておこう。
ポイントは4つ。
(1)鰻の量・厚み
あまり貧弱なのは寂しい。煎餅のように薄いのも情けない。
(2)焼き・香り・食感
これが一番のポイント。表面は香ばしくカリッとした食感で、肉の中はジューシー。香りは香ばしいが焦げ臭くはない。
焼きを急ぐと表面だけ焦げ目がついて中は生で生臭い事はよくある。手間を惜しまず適度な火力でじっくりと焼くことが必要。火力の温度と中から出る脂で、表面を焼きながら揚げる状態になり、表面は香ばしく、中までじっくりと火が通ることになる。
(3)垂汁
照り、とろみ、香ばしさ、旨味・コク。
使い込んだ垂汁には今まで焼かれて垂れ汁を掛けられた鰻の旨みと香ばしさが中に詰まっている。
みたらし団子のように人工的に作ったトロミは駄目。醤油と砂糖を合わせただけの甘醤油も駄目。
(4)ご飯
べったりとしていなくて、一粒一粒が確りとしていてモチモチ感があること。

4つのポイントをクリヤーできるB級鰻丼がある訳はない。
もしあれば、鰻の専門店はいらなくなる。
その前提の話である。


第1番目は、牛丼のすき家。
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牛丼屋らしく、鰻と牛丼を同時に食べられるうな牛と言うメニューが有る。
牛丼は対象ではないので、鰻丼だけを注文。

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鰻丼は、最も安いのは一切れだけのものが、740円、税込み799円である。

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表面は焦げ目も適当な状況だ。

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皮側は、多くはないが焦げ目もある。
肉は厚めで煎餅ではない。
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注文してから、すぐに出てきた。さすが牛丼店のスピードだ。厨房は見えないので判らないが、焼いている時間はない。レトルトか冷凍を解凍したものであることは間違いない。

・焼き
食感はカリッとしてはいないが焦げ目が適度にあり高くはないが香ばしさは感じられる。
厚みのある肉なので柔らかく、たっぷり感はあるが表面の焼きを感じられるカリッと感はない。
蒸してはいないと思われるので東京風の焼きではない。

・垂汁
濃い目のトロリ感のある垂れ。照りもあり自然なトロミでみたらし団子の垂れではなく、蒲焼の垂れである。温度の問題もあるだろうが香ばしさは感じられない。

・ご飯
米粒が小さく丸みがあり、あきたこまちとか有名食米を感じさせる形状をしている。食感もベタベタとか団子状ではなく、モチモチとした食感で美味しいといえる。


全体の印象は、予想より美味しかった。
鰻の専門店では、お客の注文が入ってから鰻を捌き、ご飯を炊く店もあるくらいで、時間をかけるのは当たり前の食べ物。
牛丼店は全く逆で、スピードが勝負の店。
だから、鰻丼は牛丼店とは反対の世界にある食べ物なのだ。
それを考えると、香ばしい香りとカリッとした食感は無いものの、それなりに美味しいこの店の鰻丼はよく出来ていると言って良いだろう。
価格も税込み799円で専門店の1/2から1/3であり、取り敢えず食べる鰻丼としてはアリだろう。




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2014年07月27日(日) 記事No.2727

2014/7/27 (日) 旧暦: 7月1日 祝日・節気: 朔 日出: 4時44分 日没: 18時49分 月出: 4時55分 月没: 18時40分 月齢: 0.18 干支: 己亥 六曜: 先勝 九星: 一白水星

今日の季語: 日傘

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(「花季」ギャラリー
http://blog.goo.ne.jp/shikinokai08/e/48f2b41771fef63c618491163d93ab1a

より転載)


『日傘 (ひがさ)
子季語: 絵日傘、白日傘、日からかさ、パラソル
関連季語: 春日傘
三夏
解説: 夏の強い日差しを防ぐための傘。主に女性が用いる。江戸時代の日傘は、竹の骨に紙を張っただけのもの。雨用とは違い、油や渋は塗らなかった。最近では白ばかりではなく、黒い色のものも目にする。
来歴: 『をだまき綱目』(元禄10年、1697年)に所出。』
(季語と歳時記)


日傘の俳句:



・ぜいたくに使ふ一日白日傘  佐藤博美



・ジーパンの舞妓のまはす白日傘  山口マサエ



・なに思ひ佇つ突堤の白日傘  原教正



・この世から出てゆくやうに白日傘  富沢敏子



・にこやかに近づいてきし白日傘  田中藤穂




日傘というのは、強すぎる陽射しを避けるためのものだが、その効果に加えてファッション的な効果も大きい。

写真の日傘に着物の女性はチャーミングだ。
前に回ってみたくもなるが、後ろからで充分に美しい。

夜目遠目傘の内と言うのは、女性がより美しく見える条件をさした言葉だ。笠でも傘でも意味は同じだろう。
効果を認められている傘を使わない手はないだろう。大いに利用すべきだ。

子犬を連れて、日傘をさして散歩などお薦めだ。


日傘は黒いほうが紫外線を防ぐと言われて、最近は人気がある。
句では、伝統的な白の日傘がよく詠まれている。
白いイメージのほうが清潔で涼しいからだろう。

富沢の句を読むと、そうとばかりは言っていられなくなる。
彼女の感受性の前では、白日傘も白装束の一つのようだ。
美しくはあるが、涼しすぎる。

その後に読む田中の句も、田中の句とは違って読めてしまう。
白日夢の中では、背中まで涼しくなる。

今日も暑い日曜日だった。
こんな日には、富沢の句を読んで涼しくなろう。




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2014年07月26日(土) 記事No.2728

2014/7/26 (土) 旧暦: 6月30日 祝日・節気:  日出: 4時44分 日没: 18時50分 月出: 4時02分 月没: 18時02分 月齢: 28.79 干支: 戊戌 六曜: 大安 九星: 二黒土星

今日の季語: かき氷

「大須、かき氷屋 川久さんのかき氷!」

http://youtu.be/310eIfyLXJY



『かき氷(かきごおり、欠き氷)とは、氷を細かく削るか、砕いてシロップ等をかけた氷菓。餡やコンデンスミルクをかけたものもある。氷はかんななどで粒状に削る[1]が、現在は専用の機械を用いる。

概要
広義には、出来合いの市販品としてカップ入りのアイスクリームと同様の器に細かく砕いた氷と各種シロップを混ぜたものも指す。市販品では、袋入りもある。日本以外にも類似のものが各国にある。

日本では、かき氷を売っている店では、氷旗(白地に赤い文字で「氷」と書かれた幟(のぼり))を掲げていることが多い。夏季に社寺の境内で催される祭礼や縁日などでは綿菓子・たこ焼き・焼きそばとともに代表的な縁日物(えんにちもの)の一つである。

氷を細かく割り砕いたもの[1]をもかき氷と呼ぶ。甲子園球場名物となっているかち割りなどである。

日本では夏の風物詩、夏の季語。夏氷(なつごおり)あるいは氷水(こおりみず)とも言う。

呼称
かき氷
  もっとも一般的に普及している呼び名。東京方言の「ぶっかきごおり」から。「みぞれ」、氷水(こおりみず)[1]、近畿で「かちわり(ごおり)」など様々。

フラッペ (フランス語:Frappé)
  本来はクラッシュドアイスにリキュールなどの酒類を注いだ飲料。日本ではかき氷にシロップをかけたものを指す事が多く、かき氷とほぼ同一のもの[2]となっている。和風喫茶や甘味喫茶ではかき氷と呼び、喫茶店やパーラーなどの和洋折衷または洋風の飲食店ではフラッペと呼ぶことが多い。
...』(Wikipedia)


かき氷の俳句:



・かき氷一気に噛んで脳停止  吉田裕志



・かき氷ひとつを崩しあふふたり  藤原若菜



・かき氷やはり二人は未然形  藤井基史



・かき氷舌出して色比べ合ふ 伊藤範子



・かき氷闇は側まで来てをりぬ  犬塚芳子




ひゃ~暑い。
毎日こんなに暑くては堪らない。

涼しくなる方法は。
風に吹かれながら峡谷の清流に足を浸けるのが一番なのだが、簡単ではない。
冷房が一般的だが空気が悪い。
簡単なのはかき氷だ。

これは涼しくなる。
量が多いと頭の横がキンキンしてくる。
急に温度が下がるせいか気持ちも不安定になるようだ。

俳人たちも色んな事を言っている。
二人でかき氷を食べるのは注意が必要だ。

藤原は自分が崩しているのだろうか、それとも隣の二人を見ているのだろうか。
前者だと幸せなのだが。

藤井は、見ている。
しかも未然形だと言っている。
どうしてそんなことが言えるのかは書いていない。

伊藤は、見ているのではなく、おそらくやっている。
しかも完了形だ。


脳停止は解るのだが、闇まではついていけない。
犬塚はかき氷は避けたほうが良い。

理屈はともかく、かき氷で涼しくなりたい。




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