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2010年11月30日(火) 記事No.5261


SIGMA18-200の試写のために薔薇の花を撮りに出掛けた。


紅葉も散る寒さになったこの季節、薔薇にも厳しい季節になった。
春にはバラ園を包み込んでいた薔薇達も今では花を付けている株はまばらだ。


先頃まで大きな花を付けていた株も、大きな蕾を付けているのだが、蕾は開かないまま花弁は萎れて茶色に変色している。このまま開くこと無く蕾たちは朽ちてしまうのだろうか。それとも小春日和に恵まれて最後の蕾を開くことが出来るのだろうか。


数少ない花を巡って、最後の出会いの姿をカメラに収めていく。
蕾を付けている株は少なく、付けていても萎れたまま立ちすくんでいる蕾が多い。
 花を開いているものも数少ないが在る。だが、花びらの欠けたもの縁が寒さに変色したものが多く、完全は花の姿は数少ない。
 萎れた花にも風情はあるが、このような季節に健気にも完全に咲いている花を見つけると、ご苦労さんと声を掛けてやるたくなる。


冬の日は陰るのが早い。
少し風の寒さが身体を縛りかけたかけたので帰ることにした。
展望台の下に近づくと、イギリスの薔薇のコーナーがある。


純白に近い薄桃色の可愛い花が数多く北風に揺れていた。
この時期にこんなに多くの花を付けている株は、スカボローフェアだった。
 スカボローフェアは、春にも夏にも秋にも咲いていた。そして、今、季節は初冬だが、まだ健気にも咲いてくれている。
 可憐な花だが身を小さくして寒い風に耐えているのか、外側の花弁も他の株のように茶色く変色したりしては居ない。


花の姿を写真に収めたが、北風に揺れる姿は写真では撮り難い。
花だけ見ていれば春のようだが、風は冷たく、そのなかで揺れている情景は動画にするしか方法はない。
 まだうろ覚えのNIKON D7000の操作を思い出しながら、頑張って北風に耐えて咲いているScarborough Fairを動画に収めた。


スカボローフェアは、知られているとおりSimon&Garfunkelの名曲である。
 スカボローフェアと言う名前がつけられたこの薔薇は、イギリスのオースチン社によって2003年に作出されたそうで、まだ比較的新しい薔薇である。


スカボローフェアはSimon&Garfunkelが世界に広めた名曲だが、その原曲はイギリスの伝統的な民謡に拠っているそうだ。
この辺については以下のドナドナ研究室「スカボロフェアの謎」に詳しい。
http://www.worldfolksong.com/closeup/scarborough/page1.htm


イギリス民謡のバラドについては、以下のWikipediaを参照。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%9C%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%A2



家に帰って動画を見てみると、初めての動画にしては、Scarborough Fairが美しく画面に揺れていた。
動画にSimon&Garfunkelの曲を付け加えて、MPEGのファイルを作成した。
 このMPEGをMP4に変換し、YoutubeにUPしたものが以下である。


 


 



【歌詞と和訳】
ドナドナ研究室より歌詞と和訳を転載させていただく。

Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme
Remember me to one who lives there
For once she was a true love of mine.
スカボローの市へ行くのですか?
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム
そこに住むある人によろしく言ってください
彼女はかつての私の恋人だったから
 
Have her make me a cambric shirt
Parsley, sage, rosemary and thyme
Without a seam or fine needle work
And then she'll be a true love of mine.
ケンブリックのシャツを彼女に作ってもらってください
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム
縫い目も残さず針も使わずに
そうしたら彼女は私の恋人
 
Have her wash it in yonder dry well
Parsley, sage, rosemary and thyme
Where ne'er a drop of water e'er fell
And then she'll be a true love of mine.
あの涸れた井戸でそれを洗ってもらってください
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム
そこは一滴の水もなく雨も降らない
そうしたら彼女は私の恋人
 
Have her find me an acre of land
Parsley, sage, rosemary and thyme
Between the sea and over the sand
And then she'll be a true love of mine.
1エーカーの土地を彼女に見つけてもらってください
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム
海と岸辺の間にある土地を
そうしたら彼女は私の恋人



Simon&Garfunkelのスカボロフェアはベトナム戦争への反戦歌として世の中に受け入れられた側面がある。
それは、詠唱バージョンに含まれている。
これも、ドナドナ研究室より転載させていただく。

Tell her to find me an acre of land
(On the side of a hill a sprinking of leaves)
丘に舞い散る落ち葉が


Parsley, sage, rosemary and thyme
(Washes the grave with silvery tears)
銀色の涙で墓石を洗い


Between the salt water and the sea strands
(A soldier cleans and polishes a gun)
一人の兵士が銃を磨く
 
Then she'll be a true love of mine
Tell her to reap it with a sickle of leather
(War bellows blazing in scarlet battalions)
戦いの吹子が深紅の大軍を焚き付け


Parsley, sage, rosemary and thyme
(Generals order their soldiers to kill)
将軍は兵士達に命じる、「殺せ」と


And gather it all in a bunch of heather    
(And to fight for a cause they've long ago forgotten)
そして彼らですら遠い昔に忘れ去った理由のために戦えと


Then she'll be a true love of mine

()部分が詠唱である。



【楽屋話】
gooブログに動画をアップするのは初めてだった。
初めて初体験につきものの右往左往があったので、これから始められる人の参考になるかもしれないので書いておく。


Gooブログは、画像と動画をアップすることが出来る。
最初この道を歩んだ。
gooにアップできる動画の形式は、3GPのみである。
作成したMPEG2を変換ソフトBatchDOOを使って、3PGを作成してUPしたが、失敗する。
 3度失敗して、どうやら画像サイズに制約がある様だ。調べてみるとサイズは2MBまでだった。
 それなら、UPするときにサイズオーバーの表示を出して止めてほしいものだ。最後まで行って駄目というのではつれない話だ。


残りの道は、YoutubeとClipLifeにUPして、ブログページからブログパーツを使って、見るようにすることが出来る。


まず、Youtube。
YoutubeはMPEG2もUPできる。
MPEG2は200MB強のサイズだ。UPを始めると53分かかった。その挙句、原因不明の理由で失敗しましたの表示。
何回もやり直しをさせられては、数時間の作業になるので、撤退。


次は、ClipLife。
先ずは、ユーザー登録から始まなければならない。
すべて登録して、さあUPしようとすると、初回の認証作業ではねられる。
 何度もはねられる方はgooブログまでご連絡をと表示されるだけだ。
 IEの設定、プライバシー、cookieなどを設定してみたが、問題は解決せず。


再び、youtubeに戻る。
今度は、MPEG2ファイルを、BatchDOOを使ってMP4のサイズに変換した。
 MP4にしたらサイズは約半分の100MB強になった。これでUP時間も短縮されるはずだ。


これでやってみたら、YoutubeにUPできた。
Youtubeで見ることが出来ることを確認した。


Gooブログの編集画面に戻り、youtubeのブログパーツを用いて、埋め込みコードを変換し、ブログのページエディターに貼りつけた。


やれやれ、これで漸くゴールである。


改めて動画の処理は、重いことを実感した右往左往であった。


 

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2010年11月30日(火) 記事No.5262

2010/11/30 (火) 旧暦: 10月25日    日出: 6時30分  日没: 16時28分  月出: 0時14分  月没: 12時28分  月齢: 23.92  甲申 (こうしん,きのえさる)  六曜: 仏滅  九星: 四緑木星  選日: 小犯土終、十方暮入


今日の季語: 神の留守


 



(ラッキーのテニスブログ より転載)



『陰暦十月は神無月と呼ばれ、全国の八百万の神様がこぞって出雲大社に集まる。
 神が留守となった神社の氏子たちは不安を覚え、恵比寿様などを留守神として祀る。信心の厚さゆえか、「神の旅」「神送」「神迎」、神が集まる出雲は逆に「神在祭」など類似の季語も多い。 』(季語と歳時記)



神の留守の俳句:


・穴荒て狐も留守よ神の供  正岡子規


・この神の留守と聞くだにさびれたり 高浜虚子


・はるばると引くも白濤神の留守 神尾久美子


・鯵干して猫の目と合う神の留守 波田千賀子


・海底も風吹きをらむ神の留守 鈴木鷹夫 大津絵



今日で神の留守はお終いだ。
明日からは、八百万の神様は、出雲から各地へお戻りになる。


神の留守の語感の中には、荒れ果てた枯野、波濤の立つ冬の日本海のような原風景がある。
 その荒寥とした風景に神の不在が感じられる。


猫の目は強欲な人の目かもしれないし、または振り返れば鏡に写る自分の眼かもしれない。



 

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2010年11月29日(月) 記事No.5263

20本目はCosina 20mm F3.8 MC MACROである。
20本の中で最も試写に手間を要した暴れ馬のようなレンズだった。
 ある先達は、このレンズを愛を込めて「おバカさんレンズ」と呼んでいる。


 


 
この個体は、オークションで落札したものだ。
落札した目的は、Cosinaが欲しかったわけではなく、MFの20mmが欲しかったからだ。
 LUMIX G1は焦点距離が2倍になる。通常の50mmは100mmの中望遠になってしまう。標準レンズは24mm、28mmで良いとして、広角レンズとして18~20mmが欲しかったのだ。



 
 マウントはCANON FDだが、アダプターを使えばG1で使うことが出来る。


 


【試写】
 G1に着けて試写に持ち出したのは良かったが、これが右往左往の始まりだった。


 


最初の1枚。
ぼんやりと霞がかかっているような画面。
なんだこれは?


レンズが曇っているのだろうか、フィルターが曇っているのだろうか?
 調べてみたが、埃はあるが大きな曇は目視では無さそうだ。


 
普通に写る場合もある。


 
そうかと思えば、こんな写真が取れたりする。


 
階段を登って、樹の下から撮った写真は、いい感じに撮れている。


 レンズ
本堂を背景に紅葉を撮ったが、丸で下で焚き火をしているようだ。


これは、どーもフレア(ハレーション)のようだと気がついた。
厄介なレンズだ。これだけ華々しいフレアが出ては、風景写真には使えない。
 どうやら問題レンズを、拾ってしまったようだ。


別の日、2回目の試写に連れだした。


 
木漏れ日の中の紅葉が美しく映っている。


 
これは、モヤの中。


 
モヤは晴れた。


 
傾きかけた晩秋の太陽は、最も多くの靄を出す。
そんな、写実をはなれた情景を創りだす写りだ。


 
前に歩いて、撮影位置を変え樹の枝に太陽が隠れると、そこは別天地だ。


 
まるで創作の世界。


 
写真の世界。
秋の大銀杏は美しいことが素直に理解できる絵を撮している。


 


 
太陽も明るい空もない風景は、真面目に真正面から撮している。
これなら、風景を写すことができそうだ。


2回の試写で、どうやら問題は、フレアにあると想像ができた。
フレア対策は、太陽も空も入れずに写せばよいのだが、それでは広角レンズの役目は果たせない。
 ならば、フードを着けてみよう。


残念ながら62mm径のフードは持っていない。
オークションで探し入手することにした。


 


フードが到着したので、3回目の試写に出かけた。
まずは、フレアとフードの実験だ。


 
レンズ+フィルターでの撮影。
今まで、写してきた条件だ。
しっかりとモヤの中だ。


 
フィルターを外し、レンズのみで撮影。
フィルター付きと大きな変化はない。
やはりモヤの中。


 
レンズ+フィルター+フードでの撮影。
モヤが晴れ、空も晴れて、晩秋の情景が素直に写っている。
フードの効果は、絶大だった。



フードをつけて、今度はMACRO機能を試す。


 
撮影最短距離は20cmで、充分なマクロ機能を持っており、近く寄ることができる。


順光でフードをつけたCOSINA 20mmは、見違えるような写りだ。
 花びらの質感は素晴らしい。


 
背景のボケも自然だ。


 
地面に落ちた花びらの風情もきっちりと艶めかしく撮れている。


  




どうなるか判らない暴れレンズが、模範的なマクロレンズになりきっている。この変身ぶりには驚かされる。


 


フードをつけたまま、風景・遠景を撮ってみる。


 
風に吹かれ紅葉が舞落ちている。


 
落ちかけた光は左から射している。


  


 


 
広角レンズの写りが出来ている。モヤもない。


 


色々考えさせられたレンズだ。
優等生的にいつもそつなく写るレンズは、扱いやすく頼りになるが親しみが湧く訳では必ずしも無い。
 どうなるか解らないオバカさんが、手をかけたら立ち直ってくれた方が親しみを感ずるようなものだ。


ネットでは評判が良いとは言えないこのレンズに付いて調べてみると、筆者が感じたようなことを先達も感じていることが判った。
 斜め上からの逆光には全く弱いことは、異口同音に語られていた。


このレンズはフードは必需品だ。だが、どうしたわけかコシナでは純正のフードを発売していない。
 先達たちは、NIKONの20mm用のフードを代用したり、使えそうなフードを加工してオリジナルの専用フードを創り、使いこなしておられるようだ。


問題のフレアだが、これがこのレンズの味、個性だと言える。
 ソフトな写りを作るフィルターだって売られているのだから、フレアを積極的に生かした絵作りをしておられる人もいる。


少し眠いような写りが、かりかりの硬い写りより適した撮影対象もある。それが好きな先達は、このレンズをお気に入りレンズと言っている。


発売当初の価格は、40000円だが、2000年頃迄は10000円前後で発売されていたようだ。
 1973年発売のCanon FD20mm F2.8 S.S.C. は、47200円、1979年発売のCanon New FD20mm F2.8 59000円であった時に、格安のCOSINA20mmは純正の20mmは欲しくても手が出せなかった人たちには進むべき道だったに違いない。


コシナ社は、この20mmを発売した頃は、格安レンズを供給するサードパーティーに過ぎなかった。しかし、その後1999年には、ドイツの名門「フォクトレンダー」ブランドを手に入れ、
2004年 には、カール・ツァイスと提携し、高級カメラ・交換レンズを製造販売する世界的なメーカに変貌をとげている。
 時代は変わるものである。
Cosina 20mmは、コシナ社の成長を物語る時代の証人と言える。


個人的には、フードは嵩張り邪魔になるので好きではないが、フードの重要性を再確認させてくれた役割を持つレンズとして記憶される存在になった。



【Cosina 20mm F3.8 MC MACRO】
 レンズ構成:8群9枚
 最短撮影距離:0.2m
 絞り羽根:5枚(最小絞りF22)
 フィルタ径:62mm
 大きさ・重さ:65×35.5mm・184g
 メーカー: コシナ
 発売価格: 40,000円


 発売年月はよく判らない。CANON FDが現役だったのは1970年代半ばから後半だから、このレンズは恐らく70年代後半のものだろう。
 コシナの社歴によれば、各社の一眼レフの交換レンズを出したのは1983年だそうだから、その頃かもしれない。



 

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2010年11月29日(月) 記事No.5264

2010/11/29 (月) 旧暦: 10月24日  下弦  日出: 6時29分  日没: 16時28分  月出: ----  月没: 11時56分  月齢: 22.92  癸未 (きび,みずのとひつじ)  六曜: 先負  九星: 五黄土星  選日:


今日の季語: 紅葉散る


 



(有馬在住 より転載)



紅葉散るの俳句:


・尊がる涙や染めて散る紅葉 松尾芭蕉


・うらやまし美しうなりて散る紅葉 各務支考


・遠近や残る紅葉と散る紅葉 佐藤春夫


・金色の仏見し眼に散る紅葉 福島裕峰


・行く水に紅葉散ることしきりなり 平野活潭生



冷たい雨の後、紅葉は散ってしまった。
黄葉し、縁から紅が差し始め次第に中心部へ赤くなり、気がつくとは全体が燃えるような赤に染まっている。


赤の絶頂で紅葉は突然散る。
俳人たちは、今では流行らなくなった美しい散り際を詠っているようだ。



 

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2010年11月28日(日) 記事No.5265


2010/11/28 (日) 旧暦: 10月23日    日出: 6時28分  日没: 16時28分  月出: 23時07分  月没: 11時24分  月齢: 21.92  壬午 (じんご,みずのえうま)  六曜: 友引  九星: 六白金星  選日:


今日の季語: 



(春夏秋冬 より転載)


 



(日記だズ より転載)


『トチノキ(栃、橡、栃の木、学名:Aesculus turbinata)とは、トチノキ科(APG植物分類体系ではムクロジ科とする)トチノキ属の落葉広葉樹。


近縁種でヨーロッパ産のセイヨウトチノキ (Aesculus hippocastanum) が、フランス語名「マロニエ:marronnier」としてよく知られている。
 
 特徴
落葉性の高木で、温帯の落葉広葉樹林の重要な構成種の一つ。水気を好み、適度に湿気のある肥沃な土壌で育つ。谷間では、より低い標高から出現することもある。サワグルミなどとともに姿を見せることが多い。


木はとても大きくなり高さ25m、太さも1mを越えるものが少なくない。葉も非常に大きく、この区域では最大級の葉である。葉柄は長く、その先に倒卵形の小葉5~7枚を掌状につけ(掌状複葉)、全体の長さは50cmにもなる。葉は枝先に集まって着く。


5月から6月にその葉の間から穂状の花序が顔を出す。穂は高く立ち上がり、個々の花と花びらはさほど大きくないが、雄しべが伸び、全体としてはにぎやかで目立つ姿である。花は白~薄い紅色。


ツバキのものを大きくしたような丸い果実が熟すと厚い果皮が割れて少数の種子を落とす。種子は大きさ、艶、形ともに、クリのてっぺんのとんがりをなくして丸くしたようなものを想像すれば、ほぼ間違いない。ただし、色はより黒っぽい。


日本では東日本を中心に分布、中でも東北地方に顕著に見られる。


 人間との関わり
木材として家具などの材料となる。巨木になるものが多いので、昔はくり抜いて臼を作るのにもよく使われた。


また、デンプンやタンパク質を多く含有する種子は栃の実として渋抜きして食用になる。同様に渋抜きして食用になるコナラやミズナラなどの果実(ドングリ)よりも長期間流水に浸す、大量の灰汁で煮るなど高度な技術が必要で手間がかかるが、かつては米がほとんど取れない山村ではヒエやドングリと共に主食の大きな一角を成し、常食しない地域でも飢饉の際の食料(飢救作物)として重宝された。そのために森林の伐採の時にもトチノキは切り残す慣習を持つ地域もあった。私有の山であってもトチノキを勝手に伐採することを禁止していた藩もあったほどである。また、各地に残る栃谷や栃ノ谷などの地名も、食用植物として重視されていたことの証拠と言えよう。現在では、渋抜きしたものをもち米と共についた栃餅(とちもち)などとしてあちこちの土産物になっている。縄文時代の遺跡からも出土しており、ドングリやクルミ同様、古くから食用とされてきた。保存もきくので、天井裏に備蓄しておく民家もあった。積雪量が多く、稲作が難しい中部地方の山岳地帯では、盛んにトチの実の採取、保存が行われていた。


花はミツバチが好んで吸蜜に訪れ、養蜂の蜜源植物としても重要であったが、拡大造林政策などによって低山帯が一面針葉樹の人工林と化していき、トチノキなどが多い森林は減少し日本の養蜂に大きな打撃を与えた。


そのほか、街路樹に用いられる。パリの街路樹のマロニエは、セイヨウトチノキといわれ実のさやに刺がある。また、マロニエと米国産のアカバナトチノキ (Aesculus pavia) を交配したベニバナトチノキ (Aesculus x carnea) も街路樹として使用される。日本では大正時代から街路樹として採用されるようになった。しかし湿気のある土地を好むため、東京などの大都市とは相性が悪い。


小学校の国語の教科書にも採用されている斎藤隆介著の児童文学『モチモチの木』に登場する木は、このトチノキである。』(Wikipedia)



橡の実の俳句:


・橡の実や幾日ころげて麗まで 小林一茶


・山の子に待たれて橡の実の落つる 水田のぶほ


・橡の実の熊好む色してゐたり 右城暮石


・橡の実や雲の身近きこゝは飛騨 山口草堂


・橡の実をふたつひろへば峠冷ゆ 黒田杏子



一茶の俳句は、侘び・寂びではなく現代的ですらある。
「幾日」の時間と「麓」の距離を「ころげて」が繋いでいる。
こうした言葉の使い方が出来れば嬉しいのだが、なかなかむつかしい。


今年は栃の実も不作なのだろうな~。



 

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2010年11月27日(土) 記事No.5266

smc PENTAX M Zoom40-80mm F2.8-4は、KマウントのMFのズームレンズである。
 PENTAXのボデーは持っていないので、LUMIX G1にアダプターをつけて使用する。


 


このレンズもバブル時代以前に造られたものなので、手抜きのない金属鏡銅のしっかりした造りになっている。
 手に持つと精密機械の存在感を感じる。


 



【試写】

 


2010/10/11に取り上げたレンズNIKON LENS SERIES E ZOOM 36-72mmに似た印象の使い勝手だ。


 
写りは良いのだが、最短距離が1.2mであまり近寄れない。
80mmでは、MACRO機能が使えるようだが、最短距離は変わらない。


 


 
あまり寄らずに、スナップ風に取るには良い印象だ。


 


  



白の写りが上品である。


 








 


特に個性的ではなく、なんでも無難に撮す事ができる安心感のあるレンズだ。
 散歩に気軽に持ち出せるMFのズームレンズだ。



【マクロの使い方】
オークション入手品なのでマニュアルがなく、マクロの使い方がわからなかった。


帰ってから、記事を書くためにこのレンズの仕様を調べると、最短撮影距離が0.37mになっている。
 距離は1.2mまでリングに刻まれている。


どこかにマクロの切り替えボタンがあるのだろうかと、ひっくり返して見てみるが、それらしきボタン・レバーはない。


 


色々いじくりまわしているうちに使い方が判った。
遠端の80mmまで回して止まったところで、もう少し力を入れて強く、ヘリコイドを右に回転させると、赤い線のところにMACRO位置が来る。
 マクロ位置では、ピントが回転ヘリコイドではなく、直進ズームレンズの様にピント合わせが前後のスライドに切り替わる。


80からMACROに切り替えるときのクリックが固く、かなり力を入れなければ動かないので気付かなかった。
 このようなスライド方式のピント合わせスタイルは初めてなので判断がつかなかった。


 


持ち出すまでにMACROの使い方に気づけばよかったのだが、準備不足だった。


37cmまで寄れれば薔薇のポートレートも可能だ。
今度もう一度MACROの試写に行かなければならない。



【PENTAX smc PENTAX M Zoom40-80mm F2.8-4】
 発売年(年.月):1979.12
発売時価格(円):39000
レンズ種類:35mm
 フォーカス種別: MF
 マウント: ペンタックスKマウント(3本爪バヨネット)
 レンズ構成: 7群7枚
 絞り羽根枚数:7枚
 最少絞り値:F22-32
 最短撮影距離(単位:m): 1.2( Macroモード0.37)
 フィルター径(単位:mm): 49
 大きさ
(幅x高さx奥行 単位:mm): 66×76
 重量(単位:g): 395
 備考: Mシリーズカメラにあわせて、新設計された小型軽量ズームレンズ。
 
 

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2010年11月27日(土) 記事No.5267

2010/11/27 (土) 旧暦: 10月22日    日出: 6時27分  日没: 16時28分  月出: 21時59分  月没: 10時49分  月齢: 20.92  辛巳 (しんし,かのとみ)  六曜: 先勝  九星: 七赤金星  選日:


今日の季語: 椎の実


 



(OpenCage's Photo Library より転載)


『シイ(椎)は、ブナ科シイ属(Castanopsis)の樹木の総称である。ほかに、マテバシイ属のマテバシイ(Pasania edulis)もこの名で呼ばれている。果実のドングリは椎の実と呼ばれ食べられるので、古くから親しまれている。照葉樹林の代表的構成種でもある。
 
 特徴
暖帯の平地における普通種で、琉球列島・九州から本州にかけての照葉樹林において多く見られる。いずれも生でも食べることができるドングリをつけるため、縄文時代には重要な食料であったと言われている。身近な里山の樹木として、現在まで親しまれている。


大きいものは25mにも達する大木となる。大木では樹冠が丸く傘状になる。葉はカシ類としては小さめで、つやのある深緑、やや卵形で先端が伸びた鋭尖頭、葉裏は灰褐色になる。


花は雌雄別花序で、カシ類の多くが風媒花で花びら等を持たないのと同じ構造であるが、シイの雄花は枝先に密生し、全体が黄色に明るく色づく。また、香りが強く、クリに近い生臭い香りで、昆虫がよく集まる。雌花も穂状につき、果実は翌年に熟し一つの枝に数個が並ぶ。


普通のドングリは、帽子を被っているように一部が包につつまれている。ところが、シイは実が完全に包につつまれて熟し、それが裂けて外に出る。果実はいわゆるドングリ(堅果)であるが、やや小型で色が黒く、お尻の白い部分との境の段差が、ややはっきりしない。殻を割ると中の種子は白く、生で食べるとやや甘みがある。


また葉の裏は金色がかって見え、葉にはギザギザがない。神社の杜によく残っている。
...
 人との関わり
果実の椎の実は古代には重要な食料であり、近年では子供のおやつに用いられた。生でも食べられるが、軽く煎って食べるのが普通。博多では放生会(お祭り)の夜店で今でも売られている。水で洗うと虫食いの実が浮くので捨てる。紙袋に入れて電子レンジで加熱すると簡単に食べられる。


材は建材の他、シイタケ栽培用のホダ木として用いられる。


暖帯に於いては、最も人里でなじまれた樹木である。照葉樹林の重要な構成種であるが、伐採などにも強く、人間による軽微な攪乱があると、シイの純林に近いものが生じやすい。攪乱がなく放置されればタブノキなどの樹木が侵入して、より複雑な森林になるものと考えられる。』(Wikipedia)



椎の実の俳句:


・アスファルトに椎の実撥ねて真昼なり 内田光佳


・一握のまてば椎の実卓に置く 和知喜八


・山の子のままごと椎の実を並べ 松井貴子


・椎の実のまぎれてをりしペンケース 岡本眸


・椎の実の見えざれど竿うてば落つ 橋本多佳子



今年は熊が山を降りて人里に出没して、射殺されたりすることが多い。
 山に団栗などの木の実が少なく、越冬用の餌を求めてのことだそうだ。


熊が増えていないとすれば、金を産まない杉山はやめて団栗の実る里山に戻したほうが良い。


 

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2010年11月26日(金) 記事No.5268


『長谷川と粟生、ともに2階級制覇…ダブル世界戦
2010年11月26日(金)23:01


 



(読売新聞)


 世界ボクシング評議会(WBC)ダブルタイトルマッチ12回戦(26日・愛知日本ガイシホール=読売新聞社など後援)――フェザー級2位で、前バンタム級王者の長谷川穂積(29)(真正)が3―0の判定で同級1位のフアンカルロス・ブルゴス(22)(メキシコ)を破り、2階級制覇を果たした。


 スーパーフェザー級2位で、前フェザー級王者の 粟生 ( あおう ) 隆寛(26)(帝拳)も、王者のビタリ・タイベルト(28)(独)を3―0の判定で下し、2階級制覇。


 日本のジム所属選手の2階級制覇は、粟生が8人目、長谷川が9人目で、同じ興行で達成したのは国内史上初。日本のジムに所属する男子の世界王者は6人に増えた。』(Yomiurionline)



25連勝(18KO)無敗の強のブルゴス相手では、KO敗戦後の長谷川の復帰戦は難しいのではと思ったが、結果は長谷川の完勝だった。


バンタムとフェザーではスピードが違うので、足を使ってアウトボクシングと考えたいところだが、長谷川は敢えてその戦法を取らなかった。
 逃げれば押し込まれて打たれる、接近戦で活路を見出す方法をとった。


ブルゴスのパンチは強打だが、かなり大振りだ。長谷川はかなりブルゴスのパンチを読めていた。序盤戦は接近戦でも、ブルゴスのパンチをかわし続け、空振りさせて、翻弄した。
 すきを見て、パンチも当てたので、ブルゴスも面食らったようだった。


それでも7回にブルゴスの左アッパーを貰い、ダウン仕掛けたが、気持ちの入っていた、前回と違い油断のない長谷川は、気迫で持ちこたえ、クリンチ等で逃げずに、パンチで応戦しブルゴスの追撃を押さえ込んだ。この気迫が勝因だった。


長谷川はよくパンチを当てたが、KOはできなかった。ブルゴスの右目は腫れ上がり、ほとんど見えなくなっていたはずだ。
 10R、11R辺りではKOできそうだったが、12Rには疲れて、むしろ危ないような様子でもあったが、気力で逃げ切った感じだった。矢張り、フェザーではもっとパワーが必要だ。


ブルゴスはインタビューで、次のように語ったそうだ。
・彼があれほど速くリングを回るとは思わなかった。ただ、一切の言い訳はしません。
・途中から(右目は)完全に見えていなかった。」
・長谷川のタフネスには、大変驚いた。私の堅いパンチが何度も当たったのに、まったく倒れなかった。
・このまま連勝して、王者のままで私のリベンジ戦を受けて欲しい。
・素晴らしい偉大なボクサーと戦えて誇りに思う。わたしはまだ若い。ここで立ち止まるわけにはいかない。


なかなか気持ちのいい男である。



 

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2010年11月26日(金) 記事No.5269

2010/11/26 (金) 旧暦: 10月21日    日出: 6時26分  日没: 16時29分  月出: 20時51分  月没: 10時10分  月齢: 19.92  庚辰 (こうしん,かのえたつ)  六曜: 赤口  九星: 八白土星  選日:


今日の季語: 檀の実(まゆみのみ)。


 



(ターボの薩摩ぶらり日記 より転載)


『まゆみ【檀・真弓】(主に弓を作る材料にしたからいう)
ニシキギ科の落葉小高木。初夏、淡緑色の小花を多数つける。角ばった果実は熟せば4裂して紅い種子を現す。材は器具用。ヤマニシキギ。カワクマツヅラ。』(広辞苑)



檀の実の俳句:


・しだれつつ夢のくれなゐ檀の実 堀口星眠


・温泉の町のたそがれに逢う檀の実 徳部文子


・檀の実爆ぜて色濃くなりにけり 小泉良子


・檀の実割れて山脈ひかり出す 福田甲子雄


・檀の実持てば嶺越しの風の音 加藤楸邨


 


南太平洋のニュージーランド領トケラウ諸島の少年3人が南太平洋を50日漂流していたが、発見され救助された。
 鴎や魚を生で食べて生命をつないだそうだ。
少年だからこそ生存することができたのだろう。



 

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2010年11月25日(木) 記事No.5270

Nikkor N-C Auto 24mm F2.8は1972年発売のオールドレンズである。
 Nikkor N-C Autoは、非Aiレンズで基本的にはNIKONのデジタルカメラには装着できず、LUMIX G1であればアダプターを使えば使用可能なのだが、この個体は、N-C Autoの爪ではなく、Aiの所謂ブタ鼻が付いている。Ai改造されたレンズであることが解る。


 


Ai改造してあればD7000でも装着可能なので最新カメラでオールドレンズを試写してみることにした。


【試写】


 


 
背景のボケは悪くない。


 
やや露出オーバー気味だが、色飛び・飽和はしていないようだ。


 


 


 


 


いずれの写真も花びらの質感と雨の雫がくっきりと描写されている。


 


遠景を撮してみる。


 



  



FX換算で35mmの広角となるが、G1の様に2倍の焦点距離にはならないので、常用レンズとして使い易い。


 

 


 
シャープなピントと色調の変化が自然で気持ちの良い写りだ。


 
最短撮影距離も30cmと短く、マクロレンズとしての使用も可能だ。



昔のレンズは作りがしっかりしており、複雑な機構・特に電気回路などを持たず、単純なので年月に色褪せることはない。
 これだけの描写をしてくれれば、満足である。
常用レンズとして連れ歩くことが出来るレンズだ。
 
オールドレンズだがデジタルカメラでも十分使用できる内容だった。


【NIKKOR-N.C Auto 24mm F2.8 】
発売年度:1972/12 
販売価格:
35,000円 
焦点距離:24mm 
開放F値:2.8 
最短撮影距離: 0.3m 
最小絞りF値: 16 
レンズ構成: 7群9枚 
フィルター径: 52mm
重量:  290g 
Hood:  HN-1 



 

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