2010/2/24 (水) 旧暦: 1月11日 日出: 6時17分 日没: 17時31分 月出: 12時19分 月没: 2時29分 月齢: 10.01 乙巳 (いつし,きのとみ) 六曜: 大安 九星: 六白金星 選日: 不成就日今日の季語: 梅、白梅、紅梅 (花好きオジさん山日記 より転載)『梅・薔薇(ばら)科。 &nb...
2010/2/24 (水) 旧暦: 1月11日 日出: 6時17分 日没: 17時31分 月出: 12時19分 月没: 2時29分 月齢: 10.01 乙巳 (いつし,きのとみ) 六曜: 大安 九星: 六白金星 選日: 不成就日
今日の季語: 梅、白梅、紅梅
(花好きオジさん山日記 より転載)
『梅
・薔薇(ばら)科。
・学名 Prunus mume(梅)
Prunus mume var. bungo(豊後梅)
Prunus : サクラ属
mume : ウメ
(江戸時代の梅の呼び名=ムメ)
bungo : ブンゴウメ(日本名)
Prunus(プラナス)は、
ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。
学名 P へ
・開花時期は、 1/25頃~ 4/ 5頃。
1月下旬から咲き出すもの、3月中旬から
咲き出すものなど、さまざまあり、また、
桜とちがって、咲き方も散り方もゆっくり。
・木の花がほとんど咲いていない冬に、
「ついに梅が咲き出したか♪」という、
うれしさのインパクトは大きい。
・漢名でもある「梅」の字音「め」が変化して
「うめ」になった。
・いろいろな園芸種がある。
・とてもよい香りの5弁花。
「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」の"馥郁"
とは、「とてもよい香り」の意味。
(そういえばこの言葉って、梅の香りにしか
使われないような気がする・・・)
・中国原産。奈良時代の遣隋使(けんずいし)か
遣唐使(けんとうし)が中国から
持ち帰ったらしい。
「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると
紅梅がもてはやされた。
万葉集では梅について百首以上が詠まれており、
植物の中では萩に次いで多い。
・幹がゴツゴツしているのが梅の特徴。
花を見ただけでは桜などと区別がつきにくい。
・実が梅干しとなる(白梅の場合)。
梅雨の頃に収穫する(梅干し、おいしいです)。
江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作る
ことを奨励したため、梅林が全国で見られるよう
になった。
ちなみに「梅雨(つゆ)」の名の由来は、
梅の実がなる頃に雨が多いかららしい。
・梅の字は「母」の字を含むが、中国ではつわりの
ときに梅の実を食べる習慣があるとのこと。
★「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の故事
ある時、宮殿の前の梅が枯れてしまった。
そのときの天皇、村上天皇はこれを残念に思い、
かわりの木を探させていたが、
ある屋敷で良い梅の木を見つけて
それを勅命で宮殿に献上させた。
そしてその木を植えてみたところ、
屋敷の女主人の書いた歌が紙で結びつけてあり、
「勅なれば いともかしこし 鶯(うぐいす)の
宿はと問(と)はば いかがこたえむ」
とあった。
歌の心を知る天皇は、
すぐにこの梅の木を元の屋敷に返したという。
(ほのぼのとしたお話です)
・「松 竹 梅(しょうちくばい)」
・中国で呼ばれる「四君子(竹、梅、菊、蘭)」
の一つ。水墨画の画材にもよく使われる。
・「梅に鶯(うぐいす)」
梅に鶯を配した豪華な図柄
→ とりあわせの良いもののたとえ
他に「獅子に牡丹」「紅葉に鹿」
・「桃 栗 3年、柿8年、梅は酸い酸い13年、
柚子は大馬鹿18年、林檎ニコニコ25年」。
実を結ぶ時期のこと。
何事も、時期が来なくてはできないというたとえ。
・別名 「好文木」(こうぶんぼく)、
「木の花」(このはな)、
「春告草」(はるつげぐさ)、
「風待草」(かぜまちぐさ)。』(季節の花300)
紅梅の俳句:
・紅梅は紅梅として灯るころ 阿部みどり女
・紅梅の紅の通へる幹ならん 高浜虚子
・厄介や紅梅の咲き満ちたるは 永田耕衣
・紅梅の空は蘇芳や実朝忌 久米三汀
・紅梅のあと白梅の散る軽さ 原裕
昨日今日と春の陽気。
気温20度、4月中旬の気候だそうだ。
暖かい陽は本当に気持ちが良い。