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  • 2008年05月 の記事一覧

2008年05月31日(土) 記事No.6806


2008/5/31(土) 旧暦4月27日  日出:4時26分 日没:18時50分 月出:1時22分 月没:14時43分 月齢:25.61 辛未(しんび,かのとひつじ) 赤口 



今日の花: 一輪草


 




『蕾はやや赤みがあるが、開くとほとんど白く見えます。
 花が一つだけ咲くから一輪草と呼ばれ、花が二つ咲く二輪草よりも大きな花です。
 同じ仲間で三輪草もあるらしいが、この辺では見かけたことがありません。
 花びらのように見えるのは萼片で、5枚が普通ですが6枚や7枚もあります。



いちりんそう【一輪草】:
キンポウゲ科の多年草。各地の草地に自生。観賞用にも栽培。茎の高さ約20センチメートル。葉は三回三出の複葉で、小葉には深い切れ目がある。春、約10センチメートルの花柄を出し、微紅紫色を帯び、梅花に似た花を1輪開く。近縁種にニリンソウ・キクザキイチゲがある。イチゲソウ。 広辞苑



イチリンソウ(一輪草)キンポウゲ科:
花茎の先に径3~4cmもある大形の白い花を1輪だけつける。土壌の豊かな落葉樹林に生え、村のあちこちに多い。 信州高山村誌』(北信州の道草図鑑より転載)




一輪草(一花草、一華草、浦紅いちげ)の俳句:



 ・うちとけて一輪草の中にゐる 古館 曹人



 ・一輪草一つといふは潔ぎよし 山崎 ひさを




週末の土曜日は、2週連続で観光地泣かせの雨。
業者が気の毒であるし、色美しく咲く花々にも気の毒な雨。



昨晩の日本酒の影響が午前中まで残る。
雨の日は家で静養。




 

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2008年05月31日(土) 記事No.6807



「ゴンドラの唄」といってもピンと来ないが、「生きる」で志村喬が雪の中で、完成したばかりのブランコに乗り口ずさんだ唄、“命短し 恋せよ乙女”と言えば、大方の人は、ああ、あの唄と言うことになる。



「ゴンドラの唄」
      作詞 吉井 勇  作曲 中山晋平



(1).命短し 恋せよ乙女
    紅き唇 褪せぬ間に
    赤き血潮の 冷えぬ間に
    明日の月日の 無ひものを



(2).命短し 恋せよ乙女
    いざ手をとりて かの舟に
    いざ燃ゆる頬を 君が頬に
    此処には誰も 来ぬものを



(3).命短し 恋せよ乙女
    波に漂ふ 舟のように
    君が柔手を わが肩に
    此処には人目の なひものを



(4).命短し 恋せよ乙女
    黒髪のいろ 褪せぬ間に
    心の炎 消えぬ間に
    今日はふたたび 来ぬものを




大正4年に歌われた唄なので、歌詞が古くもう一つ馴染めないものがあったが、先日、映画「生きる」を観て、漸く心に響くようになった。



この唄のテーマは、今を生きる情熱だろう。
特に若い日を無為に過ごしてはいけない。
それだけで美しい若い時を、明日があると考えて今を過ごしてはいけない。時は二度と帰らない、特に美しい若い時は。



映画の主人公は老人だが、問題の構造は老若は関係ない。
問題は、今に全力を尽くすかどうかだ。
だからといって、将来を考えず刹那的・享楽的にと言うことではない。
今は、常に流れ去る。
次の瞬間には「今の未来」が今である。
生き続けて、全力尽くしていけば、今を生きると同時に、未来に生きることになる。




「ゴンドラの唄」を流行らせた松井須磨子は情熱の女(ひと)であったらしい。


 




松井須磨子(まつい すまこ、1886年(明治19年)3月8日 - 1919年1月5日)
1902年に長野県松代から上京。
1903年初婚、1年で離婚。
1908年俳優座養成所の前澤と再婚。
1909年坪内逍遙の劇団「文芸協会」の俳優養成所に入る。前澤と離婚。
1911年初公演『ハムレット』のオフィーリアで認められ続いて『人形の家』のノラを演じ認められ、劇団のスターとなる。



情熱の女須磨子は、妻子ある師・島村抱月と恋愛関係に入ったことで、世の非難を浴び、文芸協会から追放される。
1913年同様に早大を退職した抱月とともに、劇団「芸術座」を旗揚げした。
 以後、毎公演主役を演じ、それらの公演では、須磨子が劇中歌を歌うのが特色であった。

 『復活』で歌われた『カチューシャ』 (カチューシャ可愛や、別れのつらさ……の歌)や、『その前夜』の『ゴンドラの唄』は、大評判になり、須磨子は日本初の歌う女優となった



1918年島村が病死すると、急逝した抱月のあとを追い、『カルメン』公演中に、芸術座の道具部屋において自殺(縊死)した。



新しい女須磨子の一生は、波乱に満ちているが、「ゴンドラの唄」を歌ってみると、その人生もまた良しと思える。




『ゴンドラの唄』の作詞者は、明星派の歌人として出発し、石川啄木などとともに、文芸誌『スバル』の創刊に当たった吉井勇である。



吉井勇は、幕末の志士後の伯爵吉井友実(よしい ともざね、1828年(文政11年)2月 - 1891年(明治24年)4月22日)の孫である。



『吉井友実は、西郷隆盛、大久保利通、税所篤らとは幼少期からの親友である。



島津斉彬の死後、大久保ら同志40名と共に脱藩を企てたが、斉彬の後を継いだ島津忠義の慰留をうけて大目付役に就任。精忠組の中心人物として藩政をリードした。1864年(元治元年)には、沖永良部島に流されていた西郷の復帰を嘆願し、自ら召還使ともなった。禁門の変や戊辰戦争など、薩摩藩による討幕運動を推進した。



維新後は、参与・民部少輔・大蔵少輔・工部大輔・元老院議官・枢密顧問官・宮内次官、また日本鉄道社長などの要職を歴任した。1884年(明治17年)、維新の功により伯爵に叙せられる。1891年(明治24年)、64歳で死去。



継嗣は幸蔵。幸蔵は海軍少佐、貴族院議員を務める。娘・沢子は大山巌夫人。歌人・脚本家の吉井勇は孫。



<エピソード>
王政復古の章典で西郷に位階を授けられる際、西郷の諱を忘れてしまい、誤って西郷の父吉兵衛の諱である隆盛で届け出てしまった。西郷は元服時には隆永、のち武雄と改めていたが、この一件以降、隆盛と名乗っている。因みに、西郷の「逆賊」の汚名が晴れていない時期に同郷の伊地知正治・岩下方平や征韓論争で西郷とともに参議を辞任した副島種臣とともに西郷の命日に極秘で祭礼を行い、またその遺児を明治天皇に拝謁させることに尽力した。なお、上野の西郷像創設の発起人を務めているのも吉井である。
坂本龍馬が寺田屋襲撃によって負傷した際、薩摩藩に匿われて療養場所を京都藩邸へ移動されたが、その際護衛の指揮にあたっている。その後、坂本の薩摩における新婚旅行では自邸を旅行の宿舎として提供している。これにより、感謝の意として坂本から「来国光」の短刀を贈られている。』(Wikipedia)



吉井勇は、1908年早稲田大学入学。
後、北原白秋、木下杢太郎、森鴎外、石川啄木と交わる。
坪内逍遙に認められ、脚本家として名声を博した。


『戦後は谷崎潤一郎、川田順、新村出と親しく、1947年、四人で天皇に会見している。1948年歌会始選者となり、同年8月、日本芸術院会員。



「長生きも芸のうち」と言ったと伝えられ、1954年、桂文楽(8代)が芸術祭賞を受賞した時の言葉とされる。



1960年、肺ガンのため京都で死去。馴染みの芸妓が「なんで菊の花になっておしまいやしたんえ」と嘆いたと谷崎が伝えた。



京都市東山区の祇園・白川沿いには勇が古希を迎えた1955年11月8日(実際の誕生日からは一月遅れ)に「かにかくに・・・」の歌碑が建てられていて、毎年この日には祇園甲部の芸舞妓が歌碑に白菊を手向けて勇をしのぶ「かにかくに祭」が今日でも行われている。また、高知県香美市香北町に吉井勇記念館があるほか、蔵書や遺品の一部は京都府立総合資料館にも収められている。



<家族>
最初の妻徳子は、歌人柳原白蓮の兄でもある伯爵柳原義光の次女。1921年(大正10年)に結婚し、滋(しげる)を得た。 しかし徳子が1933年(昭和8年)に起こしたスキャンダル、いわゆる不良華族事件の中心人物であることが発覚。事件後に妻と離別して隠居し、爵位を長男に譲り高知県香美郡に隠棲生活をした。



1937年(昭和12年)、国松孝子と再婚。孝子は芸者の母を持ち、浅草仲見世に近い料亭「都」の看板美人と謳われていた。翌年、二人で京都へ移った。



最晩年に勇は「孝子と結ばれたことは、運命の神様が私を見棄てなかつたためといつてよく、これを転機として私は、ふたたび起つことができたのである」(「私の履歴書」)と書いている。』(Wikipedia)



吉井勇は、小説家・詩人・歌人・俳人・作家・随筆家として多方面に活躍したが、矢張り歌人である。
歌会始選者の地位も、祖父の七光りではなく、本人の歌も名歌が多い。



「音もなく人等死にゆく音もなく大あめつちに夏は来にけり」

「人の世にふたたびあらわぬわかき日の宴のあとを秋の風ふく」

「夏は来ぬ相模の海の南風にわが瞳燃ゆわがこころ燃ゆ」

「子供等と鞠つき遊びたはむれし良寛思(も)へばわれは寂しゑ」

「手にならす天つ乙女の扇かとみれば涼しき月の下風」

「酒の香に染みし心もよみがへるながきわかれの君と思へば」




「ゴンドラの唄」の須磨子も吉井勇も転変のある生涯を送っている。また、吉井の最初の妻、柳原伯爵の次女徳子も徳子の叔母の柳原白蓮も恋多き女としてゴンドラの唄そのままに生きている。
 この人達の人生は、意図して波乱があったのではなく、今を自分に忠実に生きたためにそのような経過を辿ったものであろう。



「命短し 恋せよ乙女」である。




「ゴンドラの唄」は、志村喬では無く、初音ミクという”人”のものが、youtubeで聞く事が出来る。
http://www.youtube.com/watch?v=0xsqJnZcyi8



 

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2008年05月30日(金) 記事No.6808


2008/5/30(金) 旧暦4月26日  日出:4時27分 日没:18時50分 月出:0時54分 月没:13時34分 月齢:24.61 庚午(こうご,かのえうま) 大安 大犯土始



今日の花: 楓の花


 




『日本でカエデとして一般に見られるものは、イロハモミジ (Acer palmatum Thunb.) である。福島県以南の山野に普通に自生しているほか、古くから栽培も行われている。複数の品種があり、葉が緑色から赤に紅葉するものや最初から紫色に近い葉を持ったものがある。



一般に高木になる。落葉樹が多く落葉広葉樹林の主要構成種であるが、日本では沖縄に産するクスノハカエデが常緑樹である。葉は対生する。葉の形は掌状に切れ込んだものが多く、上記のようにカエデの名称もこれによる。しかし、3出複葉(メグスリノキ)や普通の単葉(チドリノキ)のものもある。



花は風媒花で、花弁が目立たない、小さなものである。果実は二つの種子が密着した姿で、それぞれから翼が伸びる翼果。脱落するときは翼があるので、風に乗ってくるくる回って落ちる。』(Wikipedia)




楓の花の俳句:



 ・花楓新婚のふたり椅子に揺れ 山口 誓子



 ・花楓宇治山しぐれ通りつつ 波多野爽波




週末の金曜日。
今週は月末の〆で、すっかり疲れたが、五時からは別である。
今日は日本酒の大きなイベントがある。
「愛知の地酒と杜氏を囲む会」が名古屋観光ホテルで開催される。
今日の夜も長いものになるだろうと思いながら、会場に向かった。
空はどんよりと曇っている、夜半まで雨は待ってくれるだろうか。



(会の様子については、日本酒の会sake nagoyaのサイトに筆者のレポートが掲載された。 2008/06/09記
http://www.sakenagoya.com/taiken/2008/20080530/tai20080530a.htm
 )



 

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2008年05月30日(金) 記事No.6809



【原文】
一日右の僧に示曰、我も悟り等と云事を知らず。其方達も左様の事を求ずとも、人間に生を得、出家と成たる功徳に、なにとぞして餓鬼道を免るべし。殊に今時の出家は餓鬼心探き也。先小僧より智者の名を貪り、人に勝ん事を思ふ智欲餓鬼有。其後江湖頭餓鬼、転衣餓鬼、寺餓鬼、法幢餓鬼、隠居餓鬼、此の念を本として、所有餓鬼心を造り出し、片時も安き事なく、一生空く餓鬼の苦に責られ、未来永却此念に引れて、三悪道に堕すべき類ひ計也。必ず用心して餓鬼道を免れめされよ。亦人に娑婆を授らるヽ事莫れ、或は汝を長老に作んと云、亦は能ァ_参僧也、学文を休するは惜き事等と云ひ、兎角其方身上を持せん等と云は、皆娑婆を授くる人也。今時娑婆を奪人、一人も無、皆名利を授る人計り也。能々用心して、娑婆を授けらる、事莫れと也。




【要約】
 ある日、先程の曹洞宗の僧に教えて言われた。「自分も悟りなどと言うことは知らない。貴方たちもそのようなことは求めなくても、人間として生まれ、仏の導きで出家となったからには、何とかして餓鬼道から逃れるべきである。殊に今の出家は、餓鬼心が深い。まず小僧の時より頭がよいと言われ、他の人より優れ様とする知識欲餓鬼があり、その後修行道場で一番になりたいと思い、出世して色袈裟を着ることに心を奪われ、寺の住職になることを願い、次には法幢師になろうと思い、最後は隠居して安逸に暮らしたいと思う、このような欲念から所有餓鬼心をつくり出し、一時も心が安まらず、一生涯空しく餓鬼の欲念に振り回される苦労に追い立てられ、未来永劫にこれらの欲念に引きずられて、地獄道・畜生道・餓鬼道の三悪道に落ち込む連中ばかりである。必ず用心を重ね餓鬼道から逃げ切りなさい。また、人から娑婆を与えられない様にしなさい。又は、お前を長老にしてあげようと言い、又は良い修行僧である、学問を止めるのは惜しい事だ等と言い、兎に角お前の生活の面倒を見てあげよう等と言うのは、皆、娑婆を与えようとする人である。今の時代は娑婆を奪う人は一人もいない、皆、名誉・利得を与える人ばかりである。よくよく、用心をして、娑婆を与えられない様にしなさい。」と。




【寸言・贅言】
江湖会: 中国で「江湖」とは、「三江五湖」の略で、転じて天下全体や世間そのものを意味するようになった。禅宗では、唐代に於いて最盛期を迎えるが、その頃には「江西は大寂、湖南は石頭」といわれて、馬祖道一(大寂)と石頭希遷の二師の下に多くの修行僧が参学したため、この江西省と湖南省が禅僧の修行の場として中心的位置を占めた。その意味が転じて、天下にある禅僧が集まって、安居し修行することを江湖会と呼ぶようになった。現在では法戦式を含めた、結制修行の意味である。(つらつら日暮らしWiki)



転衣: 更衣ともいい、或いは古来から瑞世と同意とされる。日本曹洞宗に於ける、僧侶の三大出世(立身・転衣・結制)の一。伝法した者は、両大本山に瑞世して、従来の黒色の袈裟を改めて、色袈裟に転ずることから、転衣という。転衣・瑞世を終えると、和尚の法階となる。徳川時代には、転衣は朝廷の綸旨を受けることになっていた。(つらつら日暮らしWiki)



法幢: 法幢とは「猛将が幢旗を建てて敵を伏せしめるように、仏・菩薩が説法の標幟として建てる幢旗をいう。」(仏教語大辞典)
本師とは①現在の日本曹洞宗が定める三師(受業師・法幢師・本師)の一つ。伝法した師を意味する、嗣法師。これら三師の他に、最近では便宜的に「参学師」と呼ばれ、修行道場などで指導を受けた師や、就いて大学などで教学的な指導を受けた師を総称することが多いが、これは「依止師」と呼ばれるものもある。ただ、道元禅師は『正法眼蔵』「陀羅尼」巻で、本師に依止するように説くため、その場合は本師も依止師になる。
②受業師を指すこともある。
③宗祖や教祖を意味する。
【内容】①現在の曹洞宗では、得度⇒立職⇒伝法と修行の階梯が進むが、これは同時に師を易えることをも意味していた。そこで、それぞれに名前を付して、修行者が得度するときの師を受業師、立職(法戦式)するときの師を法幢師、そして伝法するときの師を本師であるとした。



三悪(さんあく): 仏教用語で悪行を犯した人間が死後に堕ちる世界である三悪趣(「三悪道」とも、地獄道・畜生道・餓鬼道)の事。



遍参: ①遍く諸方の知識に参じること。雲水の如く行脚して、尋師訪道することである。ァ_参とも書く。
②道元禅師の『正法眼蔵』の巻名の一。95巻本では62巻、75巻本では57巻。なお、60巻本にもやや内容が異なる巻が37巻として収録されている。寛元元年(1243)11月27日に越前国の禅師峰下茅庵にて修行僧に示された。(つらつら日暮らしWiki)



六道(りくどう、ろくどう)は、仏教用語で、6種類の世界のことである。それぞれ以下のとおり。
地獄道(じごくどう)
餓鬼道(がきどう)
畜生道(ちくしょうどう)
修羅道(しゅらどう)
人間道(にんげんどう)
天道(てんどう、天上道、天界道とも)



餓鬼道は、『俗に、生前に贅沢をした者が餓鬼道に落ちるとされている。ただし仏教の立場から正確にいえば、生前において強欲で嫉妬深く、物惜しく、常に貪りの心や行為をした人が死んで生まれ変わる世界とされる。しかし大乗仏教では、後々に死後に生まれ変わるだけではなく、今生においてそのような行状をする人の精神境涯をも指して言われるようになった。



餓鬼は常に飢えと乾きに苦しみ、食物、また飲物でさえも手に取ると火に変わってしまうので、決して満たされる事がないとされる。極端な飢餓状態の人間と同じように、痩せ細って腹部のみが丸く膨れ上がった姿で描かれる事が多い。また、餓鬼と言う妖怪もおり、人にとりついて空腹状態にしてしまうと言う。』



正三は、悟りなどは求めなくとも良いという。餓鬼道からは免れて、自由になれと言う。
 正三は頭の中の知識、観念的な悟りには重きを置かなかった。実際の世界で、日常生活の中での実践こそが問題であった。儒教的な表現をすれば、知行合一でなければ「用に立たない」と言い切っている。
 正三にとっては、自由に使い得てこその仏法である。


今の世の中でも全く変わることがない状態である。役所・大企業のような大きな組織では、餓鬼道が猛威を振るっている。
 小学校・塾・進学校・一流大学・一流企業と経てきた彼らは競争こそが行動原理になっている。同期一選抜から始まり、管理職、役員、社長と出世欲は止むことがない。
 そして、地位が高いことと人間が偉いことを同一視してしまっている。


 

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2008年05月30日(金) 記事No.6810


『宗教「信じない」7割、「魂は生まれ変わる」3割…読売調査
2008年5月29日(木)23:41
 

 読売新聞社が17、18日に実施した年間連続調査「日本人」で、何かの宗教を信じている人は26%にとどまり、信じていない人が72%に上ることがわかった。



 ただ、宗派などを特定しない幅広い意識としての宗教心について聞いたところ、「日本人は宗教心が薄い」と思う人が45%、薄いとは思わない人が49%と見方が大きく割れた。また、先祖を敬う気持ちを持っている人は94%に達し、「自然の中に人間の力を超えた何かを感じることがある」という人も56%と多数を占めた。



 多くの日本人は、特定の宗派からは距離を置くものの、人知を超えた何ものかに対する 敬虔 ( けいけん ) さを大切に考える傾向が強いようだ。



 調査は「宗教観」をテーマに面接方式で実施した。



 死んだ人の魂については、「生まれ変わる」が30%で最も多く、「別の世界に行く」24%、「消滅する」18%--がこれに続いた。』(yomiuri online)



日本人の多くは、宗教に帰依はしていないが、行動は結構宗教的色彩を帯びたものがある。
 お正月には神社へお参りし、多くは仏教の檀家であり、墓参りなどする。
 信じないが7割は納得できるが、「生まれ変わる」が30%で最も多かったのは意外だった。



筆者は信仰はしていないが、仏教に一番親近感を持っている。そして、仏教でも浄土宗のような他力より禅宗のような自力に親しみを感じる。
 だが、自力の禅宗が我・分別を否定するのは、逆説的だ。




 

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2008年05月29日(木) 記事No.6811


2008/5/29(木) 旧暦4月25日  日出:4時27分 日没:18時49分 月出:0時27分 月没:12時28分 月齢:23.61 己巳(きし,つちのとみ) 仏滅 己巳



今日の花: 翁草(おきなぐさ)


 




『オキナグサ
オキナグサ(翁草、学名: Pulsatilla cernua )は、キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。



分布と生育環境
本州、四国、九州に分布し、山地の日当たりのよい草原や河川の堤防などに自生する。



特徴
高さは、花期の頃10cmくらい、花後のタネが付いた白い綿毛がつく頃は30cmくらいになる。葉は複雑に切れ込み白い毛におおわれる。花期は4~5月で、赤黒色の花をつける。開花の頃はうつむいて咲くが、後に上向きに変化する。有毒植物。』(Wikipedia)




翁草の俳句:



 ・蓼科も雪解けに痩せぬ翁草 澤田緑生



 ・翁草手になだらかな山の景 石原八束




あらゆるものが値上げされている。
通貨の価値維持は最大の政策目標である筈だが、政府・金融当局は知らぬ顔をしている。



『ブルボン、菓子値上げ
2008年5月29日(木)18:17
 

 菓子大手のブルボンは6月の出荷分から、ビスケット、クッキー類を中心に16商品の内容量を平均7%減らす、実質的な値上げをする。7月上旬の出荷分からは6商品を1割程度値上げする。ブルボンは3月にも一部菓子の値上げをしたばかりだ。』(asahi.com)



 

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2008年05月29日(木) 記事No.6812



【原文】
慶安二の春、洞家僧来り、法要を問、師示曰、仏道修行と云は、自己を守る事也。曹洞宗に、老僧も小僧も云事也。自己を取放たりと、是好詞也。是に仍て、自己を忘るべからずと云事を、草分の中に書、此の段を能見べし。修行の肝要は、自己を守る一つ也。一切の煩悩は、機の抜たる処より起る也。只強く眼を著て、十二時中、万事の上に機を抜さず、急度張懸て守り、六賊煩悩を退治すべし。夢中ともに抜ぬ程に守らで不叶、随分守ると思ふとも、不覚ぬけて、彼煩悩に負べし。ともすれば、意馬妄想の叢にかけ入り、心猿、名利の梢にひよっひよっと移るべし。強く眼を着、莫妄想の一句を轡づらと成て、急度引詰て守るべし。刹那も機を抜すべからずと也。




【要約】
 慶安二年(1649年)の春、曹洞宗の僧が訪れて、仏の教えを質問した。老師は教えて言われた。「仏道修行と言うことは、自分を煩悩から守ることである。曹洞宗では老僧も小僧も言うことであるが、自己を取放たりと、これは良い言葉である。これによって、自己を忘れてはいけないということを、麓草分の中に書いた。この段をよく読んで欲しい。修行の肝心要は自己を守ることが第一である。すべての煩悩は、気の抜けたところから起きるものである。ただ、強く眼をつけて、常にどんなことにも気を抜かさないで、グッと心を張り詰めて自己を守り、六賊煩悩を退治すべきである。夢の中でも気が抜けないように守らなければ負けてしまう、自分では随分守っていると思っても、思わず抜けてしまい、かの煩悩に負けてしまうだろう。ともすれば意識の中にいる馬は妄想の深い草むらに駆け入ってしまい捕らえられなくなり、心に棲む猿は名誉欲物欲の枝先にヒョイヒョイと飛び移るであろう。強く目を付けて、莫妄想の一句を轡として、グイッと手綱を引き締めて自己を守るべきである。一瞬たりとも気を抜かしてはいけない。」と。




【寸言・贅言】



「心理学者」正三の面目躍如の段である。
凡人の心の定め難きを明快に述べ、明快に対処方法を提示している。

 こころの語源は「ころころ」だそうである。(玄侑宗久)



しょうもないことをくどくど考え続けるのが我々である。



麓草分: 正三の著作。



六賊: 六賊とは、眼、耳、鼻、舌、身、意(こころ)である。眼は色彩を好み、耳は音を好み、鼻は香りを好み、舌は味を好み、身は接触を好み、意(こころ)は妄な意欲を好み。財物や色欲が外から誘いかけ、情欲の意識が内から開いて,内外呼応して攻めるので、人間の善心は表に現(あらわ)れず、悪心は止められず、ために底なしの地獄に墜ちてしまう。



意馬心猿: 「(馬が走り回り、猿が騒ぎ立てるのを制しがたいところから)煩悩、情欲のために、心の乱れをおさえがたいこと」。



莫妄想(まくもうぞう): 妄りに想うなかれ。
中国唐時代の禅僧に無業禅師(760~821)の言葉である。
無業和尚は、誰が何を尋ねても、ただ「莫妄想」(妄想すること莫(なか)れ!)と答えたといわれている。



鎌倉幕府の執権北条時宗が強大な元軍とどう戦えばよいかと悩みに悩んで無学祖元に参禅した。
祖元は「莫妄想」と書いて時宗に示した。
「うまくやろうとか、どうしてら勝てるとか、負けたらどうしようかとか、そのような雑念を起こすときではない。今やるべきことに専心せよ」



過去や未来を思い悩まず、いまに集中すること。
妄りに想うとは現実からかけ離れた空想や夢想をしたり、考えても仕方のないことをあれこれ思い悩むこと。
病気になった人が「本当に治るんだろうか」と不安になったり、結婚式を間近に控えた女性が「この人とちゃんとやっていけるんだろうか」と思い悩むのも、修行僧が座禅を組みながら、「早く悟りの境地に近づきたい」と考えるのも妄想。肉体や心の欲望、未来への不安や過去への執着など、私たちの心を曇らせる最大の原因が妄想です。
それをくよくよ考えるなというのが『莫妄想』。済んでしまったことは忘れましょう。いまできることに全力をつくしましょう。よりよい未来をつくるのはいまの努力しかありません。(禅の言葉 永岡書店)


 

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2008年05月29日(木) 記事No.6813


『現行DVDを高画質再生、東芝が新プレーヤーを年内に発売
2008年5月29日(木)14:38
 

 東芝は29日、現行のDVDソフトの映像を高画質で楽しめるDVDプレーヤーを年内に発売する方針を明らかにした。



 高画質DVDの規格争いでソニーなどの「ブルーレイディスク」に敗れた東芝は、3月に撤退した「HD DVD」に代わる戦略商品と位置づけ、巻き返しを図る。



 映像ソフトの画質は、現行DVDの約35万画素に対し、ブルーレイなどのハイビジョン映像は約200万画素と、現行DVDの約6倍も密度が高く、鮮明な映像が楽しめる。



 東芝は、現行DVDソフトの映像を、瞬時に高画質映像に変換できる新型LSI(大規模集積回路)を開発した。これを使って、現行DVDからハイビジョン並みの映像を作り出すことに成功したという。



 東芝は、西田厚聡社長がブルーレイ対応機は発売しない考えを表明している。現行のDVDプレーヤーに新型LSIを搭載した新型機を、ブルーレイのプレーヤーより安い価格帯で販売する方針だ。後発のブルーレイよりも圧倒的に豊富な現行DVDのソフトを高画質で見ることができる点をアピールしていく。



 高画質DVDの規格を巡っては2002年以降、東芝が主導する「HD DVD」と、ソニーなどが推進するブルーレイの2陣営が世界標準を争った。』(yomiuri online)




「HD DVD」とBDの規格争いが決着したと思ったら、何か別の道が開けてきた。
 従来のDVDソースをそのままに高画質化してモニターに映すプレーヤーである。
 先日、NECが同じような技術を開発したという記事を読んだ記憶があるが、東芝の技術は同じものだろうか?



従来のDVDソースでBDと遜色ない画像が見られれば、高い機器・メディアを買う必要はなくなる。
 一度、デモを見てみたいものだ。




 

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2008年05月28日(水) 記事No.6814


2008/5/28(水) 旧暦4月24日 下弦 日出:4時28分 日没:18時48分 月出:0時01分 月没:11時25分 月齢:22.61 戊辰(ぼしん,つちのえたつ) 先負 一粒万倍日



今日の花: 苧環の花(おだまきのはな)


 




『オダマキ属(-ぞく)は、キンポウゲ科の属の一つ。ラテン名のアキレギアやアクイレギア(Aquilegia)ということもある。本属の植物の総称がオダマキ(苧環)である。苧環は元来は機織りの際に麻糸をまいたもののことで、花の形からの連想である。



日本、アジア、ヨーロッパに約70種くらい自生し、日本のものは山野草として愛好される一方、外国産のものには品種改良が行われ、園芸植物として広く市場に出回っているものがある。日本にはヤマオダマキ、ミヤマオダマキの2種が山地から高山にかけて分布する。ミヤマオダマキはむしろ山野草として栽培される。



花の外側の花弁のようなものは、じつは花弁ではなく萼である。花弁はその内側にあって、ややまとまって筒状になる。花弁の基部からは角状の距が伸び、萼の間から突き出る。



根出葉は普通2回三出複葉で細かく分かれ、先端には丸っこい小葉がつく。茎が高く伸びるものでは、やや小型の茎葉が出る。



全草が有毒。』(Wikipedia)




苧環の俳句:



 ・をだまきや乾きてしろき吉野紙 水原秋櫻子



 ・薪割るやみやまをだまき萌ゆる辺に 木村蕪城




「天網恢恢疎にして漏らさず」
老子(73章)天の張る網は、広くて一見目が粗いようであるが、悪人を網の目から漏らすことはない。悪事を行えば必ず捕らえられ、天罰をこうむるということ。



偽装・使い回しの某有名料亭が廃業。
世間を欺いたまま永遠が保証されることはない。
「もったいない」という日本文化を泥にまみれさせた天罰である。


 


 

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2008年05月28日(水) 記事No.6815



第3段で、勇猛精進、仁王・不動明王の機はひとまず終わる。



【本文】
一日示日、仏道修行と云うは、二王不動の大堅固の機を受て修する事一つ也。此の機を以て身心を責滅すより外、別に仏法を不知。若我法に入らんと思ふ人は、機をひつ立、眼をすゑ、二王不動、悪魔降伏の形像の機を受、二王心を守て、悪業煩悩を滅すへし。古来より、此仏像の沙汰したる人聞ねども、如何にしても、我胸に相応して用て万事に自由也。仏は勇猛精進と諸経に多く説き給ふと見へたり。此の機を不受して、煩悩に勝事不可有。第一に、仏像の機を受ると云事を能可知、無精にして此機移べからず。専ら仏像に眼を著て、二六時中、金剛心を可守と也。




【要約】
 ある日老師は教えて言われた。「仏道の修行は、仁王・不動明王の大堅固の機を受けて修行することが第一番である。この機を持って我が身我が心を攻め滅ぼすより外に仏の教えを知らない。もし、我が教えを受けたいのであれば、機を奮い起こし、眼を据えて、仁王・不動明王の悪魔降伏の仏像の姿の機を受けて、仁王心を守って、悪行・煩悩を滅ぼすべきである。昔より、この仏像について説いた人は聞いたことがないが、どんな場合でも、自分の心の侭に応じて、自由自在である。仏は勇猛精進であると色々なお経に説いておられるようである。この機を受けないで、煩悩に勝つ事など在るわけがない。まず第一に、仏像の機を受けると言うことをよく知るべきである。修行に怠けていては、この機が移ると言うことはない。ひたすら仏像に眼を向けて、二十四時間絶え間なく、金剛心を守るべきである。」と。



【寸言・贅言】



仁王像 金剛力士像


 



(法隆寺中門金剛力士(阿形))


 



 (法隆寺中門金剛力士(吽形))



阿形と吽形:



『阿吽(あうん)


あうん、Skt:A - humは仏教の呪文(真言)の1つ。悉曇文字(梵字)に於いて、阿は口を開いて最初に出す音、吽は口を閉じて出す最後の音であり、そこから、それぞれを宇宙の始まりと終わりを表す言葉とされた。


また、宇宙の他にも、前者を真実や求道心に、後者を智慧や涅槃に喩える場合もある。


次いで、対となる物を表す用語としても使用された。特に狛犬や仁王、沖縄のシーサーなど、一対で存在する宗教的な像のモチーフとされた。口が開いている方を阿形、閉じている方を吽形と言う。


転じて、2人の人物が呼吸まで合わせるように共に行動しているさまを阿吽の呼吸、阿吽の仲などと呼ぶ。』(Wikipedia)



 金剛心: 虚空の如くになった心は、破壊することが出来ないので、金剛心と名付ける。



 

(26)鈴木正三・驢鞍橋 |  トラックバック(0) |  コメント(0) |  記事を編集 |